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東京珍景録 (新潮文庫 は 25-3) 文庫 – 1999/5/1

4.7 5つ星のうち4.7 6個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (1999/5/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1999/5/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 253ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101428239
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101428239
  • カスタマーレビュー:
    4.7 5つ星のうち4.7 6個の評価

著者について

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林 望
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1949年東京生まれ。作家・書誌学者。慶應義塾大学大学院博士課程修了。ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。専門は日本書誌学、国 文学。『イギリスはおいしい』(文春文庫)で日本エッセイスト・クラブ賞、『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』(ケンブリッジ大学出版)で国際交流 奨励賞、『林望のイギリス観察辞典』(平凡社)で講談社エッセイ賞を受賞。エッセイ、小説のほか、歌曲の詩作、能評論等も多数手がける(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 謹訳 源氏物語 三 (ISBN-13: 978-4396613662 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4.7つ
6グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2015年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
海外の都市と異なり、急速に変貌し名残をとどもない都市景観。名もない建物が姿を消した跡には、何の変哲もない現代風のビルに置き換えられる。この本はそうした過ぎ去った記憶へのオマージュである。例をあげれば先ごろまで築地にあった華僑ビルなど、レトロビルの代表として一部のマニアの人気を博していたが、外壁は崩れ落ちるほど経年劣化し、先年姿を消してしまった。屋上にNという16ミリ映画の配給会社があり、顔は強面だが根は親切な社長が、熱心なマニアには無料で作品を上映してくれたことは、著者が述べている通りである。この建物についての写真はいくらでも目に入るが、どのような会社があったのか記録しているものはない。リンボウ先生の本エッセイが貴重な所以である。
2016年1月20日に日本でレビュー済み
たまたま、本屋で手に取って、リンボー先生こういうのも好きなんだなあ、と見入ってしまった。
先生の既刊エッセイを読めばこういう志向を予想していた人も多いのかもしれないが。
この本に自分と似た視線を感じる人も多いのではないか?
この本掲載の建物が多く失われているそうだが、まだまだ東京には何でここにこの建物が残ってるのかという古さを見せつけるものが残っている。
残念ながら文庫本では写真が小さい。単行本のほうはもう少し写真が細部も見れるほどの大きさだろうか?この手の本は写真が大きいほうがいい。せめて一ページ全面の写真にしてほしかった。
2003年4月2日に日本でレビュー済み
ほんと、このタイトル口に出すの、意識しちゃうんだよね。友人に薦めた時、「は?」と聞き返されると2度目言うの、ちと照れる(笑)。でも、面白かったよ。「古いものがすべて良い」って思えなくてもいいし、保存とかどうでもイイって思ってる人でも、〈街に対する見方がちょっと変わって、楽しい〉そういう感じで読んでくれればいいと思う。
人生の中で、ただ通過していくだけ風景もあるし、形として残らなくても、心に刻まれるものもある。だけど、ちょっと自分の感性や美意識を刺激したりするだけで影響し合い、救えたり、変わる「何か」があるかも・・・。若くて知らないこともあるし、年とってても知らなかったことがある。とりあえず、文庫は手頃だし、読んでみよう!街に出たら(目の)シャッター押したくなるよ。もちろん、東京在住でない私も楽しめました。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年8月23日に日本でレビュー済み
 1996年に彰国社から出た『リンボウ先生 東京珍景録』の改題・文庫化。

 東京を中心に、関東の町々を歩き回り、消えゆく風景を写真に収めたもの。対象となっているのは、明治以降に建てられた洋風建築。そんなに立派なものではなく、ちょっとお洒落な商店とかビルとか水道塔とか。古ぼけていて、いまにも崩れ落ちそうなものもある。文化財として保存していくほどのものではないので、どんどん壊されたり、建て替えられてしまう。実際、本書に登場する建物の少なからぬものが、2006年現在、すでに存在しなくなっている。そういうことを考えながら読むと、いっそう、感慨深い。

 文章は添え物以上のものではなく、いまいち物足りない。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年2月7日に日本でレビュー済み
 東京の街角に何気なく存在するノスタルジックな建物や風景を写真に収め、短いコメントを付した本。有名で歴史的なものではなく、著者が自らおもしろいと感じたものをとりあげている。

 私は、これらの写真をみながら、少し前の東京はこのようなノスタルジックな部分が陰影を醸し出し、都市の魅力になっていたことを思い出した。

 しかし、平成8年4月に「リンボウ先生 東京珍景録」として出版されたこの本でとりあげられている建物の多くは、平成11年の文庫化の時点で、すでになくなっていることが記述されている。私も、最近東京に行くと、高級でピカピカのビルか、薄っぺらな全国チェーンのコンビ二や居酒屋ばかりになり、つまらない街になった印象を持つ。

 文化としての都市景観を考えさせる、とても良い本と思います。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2002年1月23日に日本でレビュー済み
見慣れた風景が「都市計画」の名のもとに一変され、喪失感にとらわれたことはないだろうか。震災、戦災、高度成長とともに私たちは過去の日常を忘却の彼方に葬り去ってきた。失われたそこには何某かの当たり前の「日常」が確かにあり、記憶が宿っている。忘れられつつも、都市の中で佇む日常の風景や建築をつぶさに探索したエッセイ集。この書のタイトルを見て『VOW』的なお笑いを期待するならそれは間違い。。。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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