最近、デジタル一眼レフカメラがブームです。カメラが銀塩カメラしかなかったころは、フィルム代や現像代など、日々のランニングコストを含めると、ヘビーな趣味でしたが、今は、ちょっと我慢して高いカメラを買っても、初期投資だけで何枚でも写真が撮れる時代。ええ時代や...

とはいえ、一眼レフの初期投資にはけっこうなお金がかかります。「買うだけ買って、使わなかったら...」という気持ちが脳裏をよぎるかもしれません。

いろいろ悩ましいところですが、とりあえず、お手持ちのコンパクトカメラの機能は全部使い切りました? もしかしたら、まだまだポテンシャルを持て余しているかもしれませんよ?

ちなみにわたしは1年半前に一眼を買いましたが、今もコンパクトカメラは愛用しています。コンパクトカメラならではの楽しみ方があるから、というのが理由です。

...ということで、お手持ちのコンパクトカメラのよさを生かした写真の撮り方について、以下に提案させていただきますので、参考にしてくだされば幸いです。

 

【1 】 肌身離さず持ち歩いて、シャッターチャンスをモノに!

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面白い風景というものは、ふとした日常の隙間に現れるものですが、そういうとき携帯電話だと、うまくいかない場合が多いです。ひとつは、携帯のカメラは人物を写すことが中心になっているせいか、妙に白トビが多い。誰でも美人に見える写真は撮れても、風景写真は妙に白光りしていて見づらい...そして、操作性です。携帯のカメラの設定は都度リセットされるものも多く、とっさのシャッターチャンスに活躍できない。

そこで、コンパクトカメラを常時カバンに入れておくことで、素早く、かつ、そこそこの画質でシャッターチャンスをものにできるようになります。

【2 】 「いい雰囲気のお店」など、撮りにくい状況でも撮る

たとえば、まったく期待していなかった飲み会で、けっこう面白い食べ物とかが出たりすることはないでしょうか? こういう時にそれなりの写真が撮れたら、話のネタも増えるのでオススメです。

 

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これも一眼で撮ると、ちょっとモノモノしい感じになってしまいますが、コンパクトカメラならサクッと撮れます。

【3 】 機動力を生かし、地面スレスレの写真を撮る

首にかけているカメラをいったんはずして、地面に置いて...というのは非常に面倒です。

ましてや寝そべって撮るなんて、よほど本気でないと恥ずかしいですよね。

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ちなみにこれは、道端にシュークリームが落ちていたのを撮ったもの。

一眼レフの場合、無意識に撮影しづらい状況では何か撮ろうという気持ちになりにくいものですが、コンパクトカメラなら、気軽にしゃがんで撮ることが可能です。

【4 】 「背景がボケずに映る」欠点をあえて生かして撮る

よく一眼レフとマクロレンズで、背景をぼかした作例がありますよね。たとえばこんな感じで...

 

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背景がぼけると、撮りたいものを主役にできていいのですが、コンパクトカメラは、背景をぼかすのがあんまりうまくないです。しかし、一眼がやっている効果をマネるのではなく、一眼ではあまりない、背景まで楽しめるシチュエーションで撮ってみたら面白いのではないかと思います。たとえばこれです。

 

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欠点をどうやって強みにするか、というのも含めて考えていけば面白く撮れるのではないでしょうか。

【5 】 どこかに載せるなら、キャプションで補強してカバーする

よい写真とは、雄弁に物事を語っているのですが、細かいところまでを見ている人はあまりいないというのが実情です。つまりピントが甘くても白トビやら黒つぶれがあっても、そんなに気にすることはないんじゃないかと思います。逆に少々いい絵が撮れても、見せ方が平凡だと見てもらえないので工夫が必要になります。

 

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無言で載せて写真に語らせるのもよいですが、写真に文を添えることで「この観点でこの写真を見たら楽しいよ」と、さりげなく提案します。その提案に乗ってもらえれば、コンパクトカメラの画質でも楽しんでもらえます。

 

ということで、デジタル一眼レフカメラの購入をご検討中の方は、手持ちのカメラを今一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

(ココロ社)

 

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