signifiant
「能記」「記号表現」とも呼ばれる。
「意味するもの」をさす。
「意味されるもの」であるシニフィエと合わせたものが、記号(シーニュ)である。
たとえば、「悲しい」という文字は悲しい感情を意味するが、このときシニフィエは意味される悲しい感情(の観念・イメージ)であり、シニフィアンは「悲しい」という文字である。なおこの場合の実際の悲しい感情そのものはレファラン(指示対象)という。
言語を持つ人間にとっては、シニフィアンがシニフィエよりも常に既に前提的に立っている。
こうした精神作用に、宗教の発現の要因があるのではないか、とも。
ソシュール、ヴィトゲンシュタイン、ジャック・ラカン、クリプキ、
否定神学(:神は表現の束には還元しきれない、ということを述べたもの。副次的に、既に言語哲学の原型を成す)