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TikTok Shopとは?具体的な機能,成功事例も

TikTok-ショップ

10代や20代といった若年層に加えて、昨今は30代以降の層からも高い人気と注目を集めている動画投稿プラットフォーム「TikTok」。

当初は投稿できる動画時間の短さでYouTube等と差別化されていましたが、現在は最大3分の動画を投稿できるようになっており、娯楽という垣根を越え、各企業の集客ツールとしても注目されているという事実があります。

そんなTikTokにある1つのサービスである「TikTok Shop」は、ECサイトと同様の商品販売の機能を有するもので、アメリカやアジアを中心に幅広く普及してきています。

本記事では、「TikTok Shop」の概要や機能に加えて、活用ポイントや実際の成功事例についてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

TikTok Shopとは

「TikTok Shop」は、TikTokの中で商品を販売したり購入したりできる機能です。

日本で大きなシェアを誇るAmazonや楽天市場と同様に、個人や企業がTikTokのサービス上で商品を販売し、閲覧者がそれを購入できるECサイトの仕組みを有しています。

今までは動画を投稿・視聴するだけのプラットフォームであったTikTokがEC機能を持つことで、動画を通じてプロモーションができるなどの特徴もあり、更なるバリューを生み出せるという点に注目が集まっています。

日本ではまだ実装されていない

TikTokというプラットフォーム上ならではの効果が期待される「TikTok Shop」ですが、2024年4月現在、日本ではまだTikTok上に実装されていません。

現状、TikTok Shopが実装されているのは以下の国となります。

  • アメリカ
  • 中国
  • インドネシア
  • マレーシア
  • タイ
  • ベトナム
  • フィリピン
  • シンガポール

上記のように、日本のあるアジア圏でも徐々に広がりを見せています。

日本のTikTokにおいても一部のECサイトの連携機能が実装されるなど、TikTok Shopの完全な実装に向けた動きが見られます。

今後、日本もTikTok Shopに対応する可能性は低くないと考えられるため、各企業からも注目が集まっているのが現状です。

TikTok Shopの機能

「TikTok Shop」には、単なる商品販売の機能に加えて、既に機能として認知されている動画や配信の機能と連携するTikTokならではの機能がいくつか存在します。

ここでは、TikTok Shopにある特有の機能を6種類を紹介します。

LIVE Shopping

TikTok Shopの代表的な機能の1つ目は、LIVE Shoppingです。

「LIVE Shopping」は、ライブ配信によって企業やクリエイターが商品を実際に手に取って紹介し、閲覧ユーザーにプロモーションできる機能です。

通常のTikTokライブと異なり、ライブ配信中に商品やサービスのURLを共有することができるため、閲覧ユーザーが購買意欲を持った状態で購入へ誘導できるという特徴があります。

また、閲覧ユーザーにとっても、実際に商品の形状などをリアルタイムで見れることに加えて、コメントなどで配信者側に質問を投げかけて回答してもらえるというメリットがあります。

単なる商品紹介ページやプロモーション動画にはない、リアルタイムの販売促進性があります。

Direct Integration

TikTok Shopの代表的な機能の2つ目は、Direct Integrationです。

「Direct Integration」は、TikTok Shopにおける提供側の様々な業務を一括管理できる機能です。

商品の登録や発送、購入履歴の閲覧までTikTok Shopの画面内で全て管理できます。

また、決済や在庫管理・問い合わせ対応などのアフターフォローにも対応しているため、TikTok Shop内の業務に関しては別のツールやアプリケーションを使う必要がないという利点があるのが大きな特徴です。

Partner Integration

TikTok Shopの代表的な機能の3つ目は、Partner Integrationです。

「Partner Integration」は、「BASE」「Shopify」「Open Cart」などのシェアの高い主要なECサービスと商品のデータを連携できる機能です。

既に上記のECサイトで商品を販売している場合は、TikTok Shop利用開始時に商品データを連携してスムーズに販売を開始することができるのが特徴です。

また、ECサイトとの連携を行えることから、商品データや販売数の管理も効率化できます。

Product Links

TikTok Shopの代表的な機能の4つ目は、Product Linksです。

「Product Links」は、TikTokに投稿する動画内に特定の商品をハイライト表示できる機能です。

例えば、商品を実際に使っている動画や商品に対するレビュー動画に対して、その商品の購入ページへのリンクを表示できます。

閲覧ユーザーは動画からそのままTikTok内の購入ページへ遷移できるため、ユーザーの購入意欲を保ったまま購入へ誘導できます。

商品情報の閲覧数に対する購入数を増加させるという観点ではかなり有用な機能だと言えます。

Collection Ads

TikTok Shopの代表的な機能の5つ目は、Collection Adsです。

「Collection Ads」は、スワイプして複数の商品情報が閲覧できる小さなウィンドウを、インフィード動画に表示する機能です。

インフィード動画とは、タイムライン型の投稿と投稿の間で表示される広告動画のことです。

「Collection Ads」は、「Product Links」と異なり、複数の商品をまとめて表示して提案できるという点が特徴です。

閲覧ユーザーがこのウィンドウから購入ページに遷移した場合、複数の商品が表示されたギャラリーページを閲覧することになり、複数商品の購買促進につながります。

Dynamic Showcase Ads

TikTok Shopの代表的な機能の6つ目は、Dynamic Showcase Adsです。

「Dynamic Showcase Ads」は、閲覧ユーザーの興味や関心に基づいてパーソナライズされた広告をユーザーへ表示する機能です。

AIが、TikTokの利用ユーザーの閲覧履歴などに基づいて、興味のありそうな企業や商品の動画広告をユーザーへ提供します。

無差別に広告を流すのではなく、限りなく購買につながりやすいユーザーに対してプロモーションできるため、実際のコンバージョン数(購入数)の底上げが期待できます。

TikTok Shopを始める手順

続いては、TikTok Shopを始める手順を解説しますので、詳しく見ていきましょう。

手順①:TikTok For Businessのアカウントを開設する

TikTok For Businessは、TikTok上で広告を提供できるプラットフォームで、TikTok Shopを利用する際には必ず登録が必要になります。

企業・法人のみならず個人でもアカウント開設が可能なので、以下の手順でアカウントを開設しておきましょう。

  1. TikTokのアカウントを作成(既に作成済みの場合はスルー)
  2. TikTokにログインした状態でプロフィール画面を表示
  3. プロフィールの「設定」を選択
  4. 「アカウント管理」を選択
  5. 「ビジネスアカウントに切り替える」を選択

手順②:広告アカウントを登録する

広告アカウントは、TikTokで提供する広告の予算や課金方式などの仕様を設定するもので、こちらもTikTok Shopの利用においては必須項目となります。

以下の手順で広告アカウントを登録・設定しておきましょう。

  1. TikTok For Businessにアクセスする
  2. 「今すぐ開始」を選択
  3. メールアドレス、パスワード、認証コードを入力
  4. 「アカウントの登録」を選択
  5. 画面の項目に従って、国・会社名・タイムゾーンなどを選択
  6. 入力後に「登録」を選択

ちなみに、上記の3で入力するメールアドレスに届いた認証コードを使って進めるため、すぐにメールが確認できるアドレスを入力してください。

手順③:会社のビジネス情報を登録する

広告アカウントの登録後、ビジネス情報を入力する画面が表示されます。

画面の項目と案内に従って会社の所在地や支払い方法などを入力していきましょう。

手順④:BASEやShopifyと連携する

アカウント登録後、連携に対応しているECサービスを選択し、連携の設定を行います。

連携設定は各ECサイトページで行うため、詳細な方法は各ECサイトのページで確認してください。

ちなみに、Shopifyでは、Shopifyのページにログイン後、販売チャネルでTikTokを追加することで連携の設定が可能です。

TikTok Shopを導入することで商品/サービスの購買の可能性が高まる

TikTok Shopは未だ日本で実装されていませんが、利用可能となった場合は積極的に利用することをおすすめします。

TikTok Shopを利用する最大のメリットは、動画やライブ配信など商品の内容や魅力を伝えやすいコンテンツで販売を促進できるため、購買の可能性が高くなるという点です。

また、閲覧ユーザーにとっても、プロモーションされた商品の概要や利点を理解しやすく、購買に進みやすいと考えられます。

さらに、TikTokは現在日本のみならず世界各国で利用ユーザー数を伸ばしているプラットフォームであり、商品購買の母数となる集客効果にも大きな期待を持つことができます。

ビジネスにおいて時代や需要に寄り添うことは必須であり、TikTok Shopは商品やサービスの販売において今後の主流ともなり得る存在とも言えます。

TikTok Shopを効果的に活用するポイント

続いては、TikTok Shopを効果的に活用するポイントを3つ解説します。

ポイント①:広告感を出しすぎないようにする

TikTok Shopを効果的に活用するポイントの1つ目は、広告感を出しすぎないようにすることです。

これは、TikTokのみならず広告媒体全てに対して言えることですが、「ああ、広告か」と思われて閲覧ユーザーが離脱してしまうことを防ぐ必要があります。

昨今は、YouTubeやInstagramなど様々なSNSやプラットフォームで広告が増え、利用ユーザーも広告という存在に飽き飽きしている可能性も考えられます。

そのため、単純に商品を紹介する内容や、割引キャンペーンなどを前面に押し出した内容に固執するのは避けるべきでしょう。

閲覧したユーザーがふと「最後まで見てみよう」と思うようなコンテンツを制作し、あくまでも気にしてもらいやすい内容に仕上げるのがおすすめです。

ポイント②:インフルエンサーを起用する

TikTok Shopを効果的に活用するポイントの2つ目は、インフルエンサーを起用することです。

商品の購買を増やすためには、その大前提となる「閲覧ユーザー」を増やすことが必要不可欠になります。

認知度の低い企業や商品、開設したばかりのアカウントの場合、その母数を増加させること自体、多くの手間がかかってしまいます。

そのため、効率的な購買促進を目的とするのであれば、既に多くの閲覧ユーザーやファンを獲得しているインフルエンサーに協力を仰ぐのも1つの方法です。

その場合は、単純なフォロワー数や人気度だけで選ぶのではなく、自社の提供する商品やサービスのジャンルとの合致度、購買の可能性が高いユーザーを保持しているかに着目しましょう。

あくまでも、インフルエンサー単体で判断せず、その先に居る閲覧ユーザーを分析して検討する必要があります。

ポイント③:ライブ配信で注目を引くような企画を実施する

TikTok Shopを効果的に活用するポイントの3つ目は、ライブ配信で注目を引くような企画を実施することです。

TikTok Shopの機能でもご紹介した「LIVE Shopping」は、ライブ配信で商品購買を促進できるメリットがあります。

ただし、単純に販売スタッフが商品を販売するだけのライブ配信では、閲覧ユーザーのみならず購買数にも過度な期待はできません。

YouTuberが登録者数を増やすために独自性のある企画を動画にするのと同様に、まずはライブ配信の閲覧ユーザー数を増やすための魅力的な企画を策案する必要があります。

例えば、実際に自社の商品を使って「〇〇してみた」といった企画や、人気のあるジャンル共通のインフルエンサーに協力を仰いで合同で企画を立案するという手法もあるでしょう。

TikTok Shopの企業事例

ここからは、TikTok Shopの企業事例を3社紹介します。

※なお、本事例で使用しているアカウントは海外のアカウントとなっており、TikTok Shopを利用しているアカウントに付帯する「Shopマーク」が表示されておりませんが、実際にTikTok Shopを活用しているアカウントとなっております。

事例①:My Protein

My Protein

出典:My Protein

TikTok Shopの企業事例の1つ目は、My Proteinです。

「My Protein」は、ヨーロッパにあるフィットネスブランド会社で、高タンパク質食品やプロテイン、フィットネスウェアなどを販売している企業です。

この企業は、インフルエンサーが多数在籍する「GenZ」という企業とコラボレーションし、TikTok上でキャンペーン広告を配信しました。

20名を超えるインフルエンサーと協力して商品の紹介や購買促進を行い、結果として5万食以上を売り上げることに成功しています。

また、メインとして紹介したプロテイン以外にも、自社提供のフィットネスウエアなど他商品の売り上げを増加させるという想像効果も生み出しました。

事例②:Made by Mitchell

Made by Mitchell

出典:Made by Mitchell

TikTok Shopの企業事例の2つ目は、Made by Mitchellです。

「Made by Mitchell」は、美容関連商品を自社開発・販売している企業です。

この企業は、自社の公式TikTokアカウントのフォロワー数が50万人を突破した際に、怒涛のセールを開始して注目を集めました。

また、ライブ配信でメイクに関するチュートリアル動画を配信したり、人気のあるインフルエンサーとのコラボで更に知名度向上を測りました。

さらに、バービー人形が当選するというユニークな企画も開催し、わずか1週間で200万ドルの売り上げを生み出しました。

事例③:Levitex

Levitex

出典:Levitex

TikTok Shopの企業事例の3つ目は、Levitexです。

「Levitex」は、睡眠改善を目的として専門家と共同で開発した枕を販売している企業です。

この企業は、TikTok Shopで、姿勢と睡眠の重要性を説明する動画を投稿したり、ライブ配信で10ユーロ割引のセールをリアルタイムで実施するなどの取り組みを行いました。

その結果、フォロワー数は50万人を超え、1か月で1万2000ユーロ(日本円で約220万円)の売り上げを上げる事に成功しました。

まとめ:TikTok Shopを活用して商品/サービスの売上をアップさせよう

今回は、TikTok Shopについて解説しました。

TikTok Shopに興味がある方は、本記事を参考にして、ぜひTikTok Shopの理解を深めてください。

また、Epaceは過去200社以上のSNSマーケティング支援で積み上げてきたTikTok運用のノウハウを活かし、投稿の作成、運用、内製化支援、詳細な結果分析までの総合提案を得意としておりお客様のご要望に合わせて柔軟に運用のご支援をいたします。

「TikTok運用代行を検討している」「TikTokで自社の商品・サービスを販売したい」など、TikTok運用に関するお悩みなどがありましたらぜひお気軽にお問合せください。

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