元気に楽しく生きたい

抗うつ剤なしでパニック障害と闘う生活記録

精神科で処方されたSSRIの副作用が辛すぎて挫折した地獄の1週間

#08 

 

精神科受診

パニック発作が起きないように、電車に乗るときに飲む精神安定剤が欲しいと、都内の心療内科を受診した。

 

パニック発作という内容で書いたため、精神科になった。
その時の体調的にはこうだ。

・ギリ仕事はできる
・出社もできる
・電車が怖い、パニックがでたり、吐き気が出たりする


食事も3食とれたし、時間やリズムはともかく睡眠も取れてはいた。

問診票で気になるところを全部書く。
採血もされた。
うつテストみたいなものもした。
タブレットで質問に答えていくものと、木の絵を描くやつ)

診断は、パニック障害と軽度うつ
木の絵から読み取れるものからの診断は「自分に自信はあるが、疲れているという自覚がある」というものだった。
概ね、自覚していることと一致していたためとくに驚きもせず、「まあそうだろうな」という程度。

精神科の医師から説明されたことは、私の生活リズムや状況を聞いて「セロトニンが不足しているとパニック発作とかが起きる」ということ、セロトニンは太陽の光から摂取できるということ、お薬を使ってセロトニン増やそうということだった。
もちろん精神安定剤ももらえた。

この時の私の心境は、
セロトニンについては3年前パニック障害を経験した時に調べて知っていた
セロトニンを増やした方がいいということに、納得だった

・朝起きたら5分でもいいから日光を浴びる、散歩もできればなおいい
→明日から実行しようと思った

セロトニンを増やす薬も並行していきましょう
→そんなものがあるのか、なるほどいいじゃん

という気持ち。
私は無知だった。

薬のことを悪く言う気はない。
改善されるから存在している薬なのだから。

しかし私はここから1週間、地獄を見ることになる。


私が処方されたのはパキシルという名前の錠剤でSSRIという種類の薬だった。
SSRIとは、別名「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」というもので、いわゆる抗うつ剤抗うつ剤という話は受けていなかった。

私が驚いたのは薬の説明文である。

薬局で薬剤師からもらう薬の説明文の副作用の種類がいろいろと書いてあるが「自己判断でやめないでください!」と赤字で強調しており、「自殺衝動がでる場合がある」と家族や保護者への説明文まであった。

そこで初めて、なんかおかしいと思って調べて
SSRI = 抗うつ剤の一種ということを知った。

セロトニン増やす薬って聞いたからサプリメント的な感じだと思ったらまさかの抗うつ剤
飲んで治るなら別になんでもいいが、抗うつ剤飲むほどだったのかな?と少し疑問に思ったが、早く治すならなんでもいいか、くらいにしか思っていなかった。

翌日朝、パキシルを1錠飲んだ。
その日はリモートワークができたし、心なしか、調子がよかった。
夕方まで元気に働けた。

実家にいたため母にも「なんか今日元気かも」なんて言った。(今まではだるさや疲れは流石にあった)
朝薬を飲んで18時くらいの出来事である。


仕事を終わらせた19時くらい、私の体調は急変する。

なんだかすっごく怠い。体が重い、ソファに座っているのも背もたれにもたれないと姿勢を保っていられなかった。
そして手汗がでてくる、血の気が引きそうな、変な感覚。
気持ち悪いような、宙に浮いてるような、もやもやする感じ。

ぐったりする私を見て、1時間前には元気だったのにどうしちゃったのと母が心配した。

その日は早く寝ることにした。
夕飯を食べることができたのか、お風呂に入れたのかあまり覚えてない。

後だから思うが、パキシルという薬はゆっくり溶けて24時間かけて体内に巡るらしいものだった。そのため朝元気だったのは気のせいだとしても夕方に副作用がでたのは薬が回ってきたということだったのだろう。
私は、朝飲んだ薬のおかげで昼間元気だったと錯覚していたためにその時には気づかなかった。

そしてその夜、何度も目が覚めた。
喉が渇いて仕方なかった。
朝起きて、あまりの体のだるさと吐き気に、仕事はできないと休みの連絡を入れた。
体調がすごく悪かったがその日もパキシルを1錠飲んだ。

その日1日、パキシルを飲んで私が感じた症状は下記だった

<パキシル副作用>

・寒いのに暑い(皮膚の外側が寒い)
・手汗
・倦怠感
・カーっと顔や頭が熱くなる
・眩暈(浮遊感)
・頭の先がずっとふわふわしてる感じ(血の気引きそうな時と似た感覚)
・下痢
・吐き気(もやもや感)
・腹痛、背中痛
・お腹ゴロゴロ鳴る
・空腹感
・だけど食べるとお腹痛い、下す、量も食べれない
・眠気
・夜中何度も目が覚める
・喉が渇く
・やる気喪失感
・焦燥感?

 

昨日まで元気だったのに、あまりにも突然全部の不調が襲ってきたようだった。
眠いけど眠ることもできなかったため、私はベッドの上に1日中いた。
トイレ以外ずっとである。シャワーを浴びることもできず体を拭いただけだった気がする。

この副作用の症状が「起きた」ではなく全部が同時に襲いかかってきてる感じだ。


やることもない、というか何もできないのでスマホで薬についてたくさん調べた。
youtubeの動画もたくさん見た、精神科の先生があげているもの、薬の副作用、ブログなどで体験してる人の言葉など。

揃って「副作用は2週間くらいで落ち着く」「副作用は結構ある薬」というものだったが、それでも副作用を全く感じてない人もいるようだった。
私は「こんなに不調があるのに副作用の一言で片付くのか?」と不安でいっぱいだったし、何より調べれば調べるほどに、毎日飲んで増やしていって、年間単位で飲まないと行けないものであること、医者の指示に従って少しずつ減らさないと自殺衝動や離脱症状がでるというもの。

何度も言うが薬自体を悪く言うつもりはない。
人によっては救われている人もたくさんいるだろうし、副作用に耐えられていたらもっと早く元気になっていたかもしれないからだ。
私には合わなかった、というだけの話。

案の定、私はこの2日でパキシルはもう無理だと思った。
自分が仕事や生活でパニック発作が頻発するぐらいボロボロになるまで耐えることができたのに、この症状にはたった2日で根を上げた。

2週間なんて先が長すぎて、耐えられる自信がなかった。

ご飯が一口も食べれないのだ。
何しても夢うつつのような状態で抜け殻というか、体が薬に侵されていって人格まで変わってしまうんじゃないかみたいな恐怖が正直あった。

この薬を飲んで、治る未来が、希望が私はもてなかった。
何より飲む前、そこまで絶望もしてないっていうのに。

食べれてないし、空っぽで、辛くて、歩けるような体ですら無くなってしまったのに、翌日私は苦手な電車に寄って都内の病院まで向かった。
1時間半かけて。

「薬を変えてください、私には耐えられません」

と正直に伝えた。

上記の症状をメモしていたため伝えると、「これだけ副作用の症状がでているなら、合わないのかもしれないね、一番弱いやつに変えましょう」と言ってくれた。

私は「抗うつ剤」自体に少し不安を覚えていたが、友達にも相談したら弱いやつで副作用なかったよ〜という声もあり、合うものもあるかもと思ってそれにしてもらった。

変えてもらった薬がセルトラリンというものだった。
1mgという一番少ないものの、半錠から始めるので0.5mgということだ。

今後こそ、とその日から始めた。

結果から言うとセルトラリンは4日間、頑張れた。
が4日で私は挫折した。

<セルトラリン副作用>

・手汗、足汗
・発熱(37.5度)
・頭に熱が籠る(足先は冷たいけど汗かいてる)
・吐き気(気持ち悪い感、モヤモヤ感)
・空腹感?
・食欲低下
・頭の先から冷たくなる感じ(たまに)
・あくび
・倦怠感
・喉乾く(そのせいで液体物じゃないと喉に詰まる)
・夜中何度か目が覚める
・軟便(ほぼ水)

 

パキシルよりは副作用の症状は気持ちマシだったものの、普通に具合が悪く仕事はもちろんずっと休んでいた。
良くなる気配が全くなく、落ち着いてる時間も動ける時間もなかった。
ご飯についてもお粥が少し食べれるようになったぐらいで基本的には、健康時からするとほぼ何も食べれないという部類。

あまりにぐったりする私を見て、母が「このままで本当に大丈夫なのか、娘が壊れていくようで心配」と思ったらしい。(あとから聞いた)

30歳の大人が、ベッドの上から起き上がることができず、
笑顔はおろか、表情も無。ご飯も食べられず、会話も気力がなくほぼ喋らない。
横になっていても眠れず、何もできない。
(何をして過ごしていたか記憶がもはやない)

 

たしか週末を挟んで4日間飲んだのだと思う。
あまりに動けない日ばかりで悲しかった。
耐えれば良くなる希望が見えなかった。飲めば飲むほどに不安だったし、そもそも不安を覚えることはパニック発作を引き出すきっかけとなってしまうため、不安を取り除きたかった。

 

私が思っていたことは、体内にいれてしまったことですぐに取り出せないという恐怖。
今私の体の中で少しずつ成分が回って日に日に充満していってるんだ、という想像。薬がないと離脱症状がでてしまうほどに侵されるのか、という気持ち。
正直そんな不安なイメージでいっぱいだった。

いやだ!と思ってもすぐには体内から取り出せないという怖さもあり、何より飲んでいる期間中の「感覚」が通常ではなく人格支配されているような感覚だった。

うまく言葉では言えないが、

・体は鉛のように重くて眠いのに、決して眠ることはできない、無理やり覚醒させられている感じ
・宙に浮いてるような浮遊感で、自分が自分じゃないような、地に足がついてないような感覚、夢でもみてるような…もしくはゲームの主人公を操作しているような感じとでもいうべきだろうか
・食欲がでないし吐き気もあるのにお腹がひたすら減る・鳴るという矛盾


この辺がとにかく私にとっては苦手な感覚だった。

 

薬を飲む前の方が元気だった。
仕事を休むことに躊躇していたのに、そんなことを考えられないぐらい突然ダメになった感じだ。
「急に休んで迷惑かけて」とか「あの仕事引き継いでないのに」と思う気持ちもあったが、それどころではない、というぐらいの体調の悪さだった。

この状態の私と、私の状態を見た両親で話し合った。

「私はSSRI=抗うつ剤を続けるべきか」

家族で出した答えは、「薬(SSRI=抗うつ剤)をやめよう」だった。

母は、「REIが頑張って耐えてるから口出してはいけないと思っていたけど、正直こんなに衰弱していく娘を見てられないよ。でもREIがつらい、辞めたいと思っているなら違う方法探してみよう、この薬飲む前の方が元気だったじゃない。」と言った。


2週間耐えられていたら、回復は早かったのかもしれない。
けれど、それまでご飯もろくに食べられない私の体力がもつかわからなかった。
ベッドから起き上がることもできないくらい衰弱していたため、私も「時間かかってもいいから別の方法で治療したい」と思うようになった。
何より薬の量を増やすごとに副作用はまたでるようなことも目にしていたし。

 

パキシルを飲んで2日

セルトラリンに変えて4日

合わせて7日目の日、私は体を引きずりながら、なんとか病院に行ってSSRIを辞めて漢方薬に変えてもらった。

 

医者の反応は、SSRIの方が早く良くなるということで、副作用をやわらげる薬もあると言ったが、その押しには負けなかった。
この辛さが続いたら私が壊れてしまう、そう思ったことと、何よりSSRIの薬を飲むことへの恐怖心が高まっていたことから、パニック発作の治療で薬を飲むことが怖いと思っていたら意味がないと思ったからだ。

漢方薬は3年前にも飲んだことがある半夏厚朴湯という漢方薬になった。

 

その翌日から副作用から解放され、
私は少しずつご飯が食べられるようになった。

 

これが5月中旬〜下旬の出来事である。

 

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