マイク・ミルズ来日、アネット・ベニングを「力強くファニー」と称賛

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マイク・ミルズが監督作「20センチュリー・ウーマン」を引っさげ来日し、3月28日に東京・Apple Store銀座店で行われたトークショーに参加した。

「20センチュリー・ウーマン」トークイベントの様子。左からマイク・ミルズ、前田征紀。

「20センチュリー・ウーマン」トークイベントの様子。左からマイク・ミルズ、前田征紀。

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「20センチュリー・ウーマン」メインビジュアル

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本作は、「人生はビギナーズ」で自身の父親を題材にしたミルズが自らの母親をテーマに据えた家族劇。シングルマザーのドロシアと思春期を迎える息子のジェイミーが、2人の女性とともに過ごすひと夏を描く。

「20センチュリー・ウーマン」

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再びパーソナルな物語を描いたことについてミルズは「最初からそういうものを作ろうと思っていたわけじゃなかった」とコメント。制作に関しては「脚本執筆の段階が一番大変かな。自問自答し、自分に疑いを向けながら延々と机に向かわないといけないんだ」と苦笑い。続けて「パーソナルな部分をパブリックなものに変えて、自分だけのものをみんなにシェアするという作業が必要になる。大切なものが遠くに行ってしまうような感覚になるんだ。でも、撮影が始まると、そこには家族のような仲間たちがいて、夢が叶うような楽しい日々で、現場では有頂天だったよ」と振り返る。

「20センチュリー・ウーマン」

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イベントに同席した現在美術作家でファッションブランドCOSMIC WONDERを主宰する前田征紀はアネット・ベニング演じるドロシアを称賛。「興味深く感動しました。表情が素晴らしかったです」と前田が述べると、ミルズは「母親は反逆児で、こうあるべきという価値観に従わない女性。アネットのこれまでの作品を見ると彼女は男の子のようなところがあり、力強くファニーで、先の読めないところがすごくよかった」とキャスティングの理由を明かす。

自身の母親を題材にしたことについてミルズは「母は、多くのものと戦いながら生きてきた女性で、どうしたら枠を飛び越えて行けるのかを考え続けて生きた人間。そんな女性を描くことは素晴らしいことだと思ったんです」と述懐した。

「20センチュリー・ウーマン」は6月3日より、東京・丸の内ピカデリーほか全国でロードショー。ベニングのほかエル・ファニング、グレタ・ガーウィグらが出演する。

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