ウエストランド井口と作家飯塚の「今月のお笑い」。

今月のお笑い 11本目 [バックナンバー]

ウエストランド井口と作家飯塚が語る「2023年3月のお笑い、どうだった?」

「R-1」に夢、立て続く若手賞レース、吉住のすごさ、松本人志のワイドナショー卒業、ポッドキャストで芸人を押さえる

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ウエストランド井口と構成作家・飯塚大悟が、毎月のお笑い界の出来事を勝手に振り返る連載「今月のお笑い」。今回は、少し浮かれていつもとは違った場所から2023年3月のお笑いを語っていく。まずは「R-1グランプリ」や大阪芸人の東京進出など前回話題に上った出来事の答え合わせから。若手にチャンスが増える一方で中堅作家に訪れている仕事の変化について、飯塚が感じていることとは?

構成 / 狩野有理 ヘッダーイラスト / 清野とおる

※取材は3月31日に実施。

肉を焼きながら

──今回は、昨年末のイベント「ライブ!!今月のお笑い」の成功やこの連載が社内で表彰されたことなどを祝しまして、お二人への感謝を込めて焼肉屋での取材をセッティングしました。ひとしきり焼いてから話し始めましょう。

(ジュー……)

──前回の記事はかなり好評でしたね。

井口 じゃあ、くるまのおかげじゃないですか。

飯塚 くるまさんに対するコメントが多かったですよね。

井口 まあ、「あぁ~」系のやつですけどね。

飯塚 え?

井口 「あ、あ、あぁ~! こんなに考えてたんだ~!」(※)の、典型的なやつ。

※編集部注:ウエストランドが「M-1グランプリ2022」決勝1本目に披露した、お笑いファンが芸人の裏側を知ったときのリアクション。

飯塚 「あぁ~」系っていう言葉ができたんだ(笑)。

井口 そうです。だからウザかったですね、コメントは。

飯塚 「くるまさんの言語化能力がすごい」とか。

井口 何が言語化だよ。やってんだよ! こっちもずっと。

飯塚 くるまさんの、井口くんとか先輩とTwitterで絡んだりするのも、戦略的と言ったら少し違うかもしれないけど、関わり方が上手だよね。若い奴は若い奴だけで集まろうという感じじゃない。

井口 この前のナタリーの取材に限らず、一緒に家電屋さんに行ったときも同じくらいしゃべってました。途中からなんかちょっと嫌になってくるぐらい(笑)。

──くるまさんが話していたことで言えば、大阪・よしもと漫才劇場メンバーの東京進出組のうち、ロングコートダディ以外の5組が東京・ヨシモト∞ホールに所属することが決まりました。昇格を懸けたバトルに参加するのはシカゴ実業の1組です(参考記事:ニッポンの社長、マユリカ、紅しょうが、マルセイユ、シカゴ実業がムゲンダイ所属へ)。

井口 「有吉の壁」(日本テレビ)でも言いましたけど、僕らからしたらそんなことは知らないんですよ。ランキングシステムとかお前らだけの文化だから! 「レギュラーメンバー」とか、全員知ってて当たり前みたいな感じで話してくるから困るんですよ。

飯塚 「ネモフィラブルー」とか「ジャンピングイエロー」(※)とかは誰も言っていないもんね。

※編集部注:マセキ芸能社の若手芸人による定例ライブ。三四郎らは「エクストラシルバー」、きしたかのらは「ネモフィラブルー」に出演するなど、ランク分けされている。

そこらへんの路上にて、飯塚大悟(左)とウエストランド井口(右)。

そこらへんの路上にて、飯塚大悟(左)とウエストランド井口(右)。

「R-1」に夢はあったか?

飯塚 「R-1グランプリ」で田津原理音さんが優勝しそうというのもくるまさんが当てていて。

井口 飯塚さんはどうでした? 「R-1」。

飯塚 ネタは全員面白かったですよね。会場にハマってないなって人が1人もいなかったと思うし、優勝した田津原理音さんはネタの見せ方としてお見事だった。ネタの傾向としては、ルシファー吉岡さん、吉住さんみたいな純粋な1人コントの人が減っているのかなと思った。ギャグだったりフリップだったり、大喜利センスをいろんな表現方法で見せる大会になっている気がする。

井口 前と比べて変わってきているということですか?

飯塚 以前の「R-1」出場者には、紆余曲折あってピン芸にたどり着いた人も多かったと思う。ほっしゃん。さん(現・星田英利)とか、バカリズムさんも元々はコンビだったわけだし。早い段階で「ピンで行く」と決めている人だと、大喜利センスを見せていくようなネタになる傾向になるのもわかるなって。

井口 コントをやりたい人はコンビ組んで「キングオブコント」を目指すでしょうしね。

飯塚 そういう意味で、昔の「R-1」とだいぶ競技が違う印象がありました。裸の人とかも全然いないし。

井口 10年以下だとそうなってくるのかもしれませんね。

──心配していた「R-1」から「ENGEIグランドスラム」へのつなぎの部分の出演はどうでしたか?

井口 あれが一番大変だったかもしれないですね、今までの仕事で。大変というか、神経はすり減りました。誰が勝つかわからないから何を言うか事前に用意できないし、大会を腐すわけにもいかないじゃないですか。かと言って、「夢ありましたね」とか言うのも嫌だし。あのつなぎの場面は関東ローカルだったから、「ENGEI」本編の冒頭でも「R-1」について何か言ったほうがいいですよと言われていて、2個言わなきゃいけなかったんですよ。しかも、観覧のお客さんは一緒だし! 賞レースに関して何か言うのって一番神経使うところなので、苦労はしましたね。

飯塚 でも、「ENGEI」のトップバッターがウエストランドってすごい話だよね。

井口 いやー、ありがたいです。

飯塚 あとは、バカリズムさんが本当にすごいなと思いました。「R-1」で審査員やって、そのあと「ENGEI」で自分もネタやって、翌日には「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ)が流れていて。なんかもう……すさまじいなと。

井口 「ENGEI」では田津原理音も、MCの霜降り明星も「R-1」からそのまま出てネタをやっていて、画期的っちゃ画期的ですよね。

──コットンやハリウッドザコシショウさんも「R-1」から「ENGEI」に連続して出演していました。

井口 ちなみにあの騒動はどうだったんですか? ヤラセ(※)だったんですか?

※編集部注:「R-1」トップバッターのYes!アキトの得点発表時に「田津原理音 470点」と誤って表示されてしまった出来事。7番目の出番順だった田津原の得点が実際に470点だったことから、ちょっとした話題に。

飯塚 あれについては、「どうぞ気をつけてください」としか思わないけど(笑)。

井口 僕はあれで迷惑こうむってますから。「『夢がない』ってこのこと言ってたんだ!」みたいになっちゃってるんで。なんで僕が「M-1」で「R-1」のヤラセを示唆する必要があるんだよ!

飯塚 全部現実に起こって、井口くん予言者みたいになってきたね(笑)。YouTuberも毎週逮捕されてる。

井口 本当にやめてほしいです。漫才でもなんでもなく予言だって言われてるんで。

飯塚 こういう騒動を見ていると、陰謀論みたいなものがなくならない理由がわかりますよね。騒げれば事実はどうでもいいっていう。ヤラセだって騒いでた人のSNSを見に行くと、翌日以降まったく「R-1」に触れてなかったりするし。

井口 それにしてもファイナリストが8組いて、点数の幅も30点あるとして、そんなことあるんだっていう驚きはありますね。逆に“持ってる”というか。

飯塚 皆さん言ってますけど、「ヤラセだとして、田津原理音さんを果たして勝たせるのか?」ってのはありますよね。

井口 だったらきょんだろって思いますもんね、普通は(笑)。

飯塚 で、「R-1」に夢があったかどうかの結論は?

井口 いやいや(笑)。だから、何度も言いますけど、その日に決まるものじゃないから! こっからどうがんばるかですからね。

飯塚 「R-1」の流れで言うと、コットンがこの春めちゃくちゃレギュラー決まってますね。

──「ヒルナンデス!」(日本テレビ)、「まるごと」(静岡第一テレビ)のレギュラーと、きょんさんが「沼にハマってきいてみた」(NHK Eテレ)のコーナーを担当します。

飯塚 去年の「キングオブコント」「M-1」のファイナリストの中で一番レギュラーが決まってるんじゃないですか? ちょっと前まで「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(テレビ朝日、ABEMA)でコットンの今後を考える企画をやっていたのに、こうやって世に出てくるとめちゃくちゃ華がある。芸風がポップだし、2人ともオシャレだし、西村くんは元アナウンサーだから進行もできるし、売れるべくして売れている感じ。

井口 年齢も合ってきたというか。20代でこうなっていたら鼻についたかもしれませんけど。

飯塚 アイドル的な存在だった時代もあって、それを経てちゃんと評価されている。

井口 ちゃんとブレずにやってきたのが実を結んでいますよね。

参考記事:コットン(ex. ラフレクラン)が「ヒルナンデス!」レギュラーになるまでをおさらい

子供も真似するちゃんぴおんず、若者にバズる「アイドルなのに顔が井口」

井口 「THE SECOND」は次のステージに進んだんでしたっけ。

──「開幕戦ノックアウトステージ32→16」が終了し、16組が勝ち残っています(参考記事:「THE SECOND」16組決定、次の対戦はマシンガンズVSランジャタイなど)。

飯塚 リアルタイム配信だけだったから見られていないんだけど、お客さん審査ならではの結果になっているところもあるのかなというのは気になります。「M-1」はプロがうなる、新しい漫才をみんな考えるじゃないですか。でも「M-1」への挑戦が終わると、新しいパッケージを考えるより、今まで培ってきたものでいかにお客さんにウケるものを作るかというモードに入ってくる。芸歴16年以上の芸人さんたちはお客さんウケ特化型漫才をバキバキに仕上げているので、そういう意味でもお客さん審査は理にかなっているんじゃないですかね。

井口 決勝の審査員を誰がやるかはまだわからないんですよね?

飯塚 まだ発表されてない。芸歴、年齢の上限がない賞レースの審査員は松本人志さんやオール巨人師匠クラスじゃないと難しいよね。東京ダイナマイトが欠場になって、対戦相手だった金属バットがエキシビションで東京ダイナマイトのネタをカバーしたっていうすごいカッコいい話があるんだけど、ウエストランドはそういうエピソードはないの?

井口 ないですよ(笑)。少し違うかもしれませんけど、「M-1」ツアーでも別の人のネタをやったりするとめちゃくちゃウケるじゃないですか。でもちょっと前はそういうのって「ダサいことやってるな」みたいな雰囲気がありましたよね。前回にも話した「ダイヤモンドno寄席」みたいに、みんながちゃんぴおんずをやりすぎると、ちゃんぴおんずのネタが消耗されちゃいません?

飯塚 パロディが先行しすぎている感じはするね。ちゃんぴおんずには普通にブレイクしてほしい。自分の息子たちにちゃんぴおんずのネタを見せたらすぐに真似してて。お笑いに関して自分の子供を指標にしているところがあるんだけど「そんなの関係ねえ」とかもすぐ真似してたし、売れてる売れてないにかかわらず、子供の本能に訴えかけるものがあるんだと思う。ちゃんぴおんずもそれに近いものがあって。

井口 アイドル鳥越の「ウエストランド井口」も真似してます?

飯塚 それは、見せてない(笑)。

井口 アイドル鳥越もよくはわかんないけど、とんでもなくバズっているのを見ると、こういうのが若い人たちの感覚に刺さるんだなあと思いますね。

飯塚 TikTokで見かけるけど、かわいい子がただ単に音楽にあわせて「ウエストランド井口」と言って踊っているのは意味がわからない(笑)。

井口 アイドル鳥越を真似しているだけで、ウエストランド井口本人を知らないって人も全然いますからね。

──じゃあ井口さんが若者のところに出ていったら「本物だ!」と喜ばれるんじゃないですか?

井口 それが、そうはならないんですよ。僕らからしたら似てるからいいんだと思うじゃないですか。若い人からしたらそうじゃなくて、似てるかどうかよりリズムとか踊りとか表情なんです。この間、「M-1」ツアーで鹿児島に行ったときに小学生とすれ違って、普通に「♪アイドルなのに顔が~ウエストランド井口~」を歌っていて。「え、本物?」って気づかれたものの、ウエストランド井口ではあるけど「ウエストランド井口の人」ではないなと思って、「違うよ」と答えました(笑)。めちゃくちゃ複雑な構造になってます。

──なるほど。「♪ウエストランド井口」の本物はアイドル鳥越さんですもんね。

飯塚 よくよく考えると、とんでもないルッキズムだけどね。「アイドルなのに顔が井口」って。

井口 前々から言ってますけど、なんで僕だけ言ってもいいことになってるんですか? アイドルなのにウエストランド井口に似ていて、嫌ってことですからね。ふざけんなよって話ですよ。

芸人もテレビマンも若手にチャンスが増えている

飯塚 ニッポン放送とスラッシュパイルが主催する「UNDER 25 OWARAI CHAMPIONSHIP」という25歳以下の大会(参考記事:25歳以下限定の賞レース「UNDER 25 OWARAI CHAMPIONSHIP」始動、9月に決勝)で、予選の審査員を務めさせてもらうことになって。「UNDER5 AWARD 2023」(参考記事:事務所問わず芸歴5年目以内の新たな賞レース「UNDER5 AWARD」開催決定)もスタートするし、超若手向け賞レースが増えてますね。

井口 芸歴5年以下と年齢25歳以下か……。かぶりそうですね。

飯塚 「これまだやってないんじゃないか?」みたいな賞レースが今後もまだ出てくるかもね。僕がやったらいいと思うのは、芸歴15年目になったら出場できる同期だけの大会とか。同期No.1決定戦。

井口 それいいですね。

飯塚 15年目の1回しか出られない。「こことここ同期なんだ」とかもわかって楽しいし。コンビで芸歴が違うとややこしいけど。

井口 どっちかが15年目のときだけ出られるとか。それやってほしいなあ。

飯塚 どこかのテレビ局にお願いします(笑)。芸人さんしかり、テレビマンも「若手にチャンスを」みたいな風潮になってきていて。井口くんも出ていた「テレビ東京若手映像グランプリ」(参考記事:テレビ東京の映像GPでAマッソ加納ら審査、作品にはザ・マミィら芸人多数)とか、テレビ局内で若手から企画を募る試みが増えてきている。僕らの世代とか、井口くんもそうだと思うけど、ちょっと上の先輩が売れていて、「もうちょっとしたら自分たちの時代が来るぞ」と思っていたら「若手にチャンスを」になって、一生懸命走ってたのに急にゴールを見失うみたいな状態。

井口 作り手の人はそうですよね。芸人は「第7世代」くくりがなくなったので前よりはまだいいかもしれません。この間、「アメトーーク!」(テレビ朝日)の「今年が大事芸人」の収録に行ってきたんですけど、第7世代のときは若手がマジの相談してケンカが勃発してとんでもない空気になったりしていましたけど、今回はおじさんしかいなかったので(笑)。飯塚さん的にはどういう気持ちなんですか?

飯塚 お笑い賞レースや若手ディレクターの企画を審査する機会を頂いたりとか、気づいたら審査する側をやってることが増えてきて。若い人とネタ考えたり、テレビの番組を作ろうと思ってたのに、セミリタイアが始まってる感じがして、さみしいはさみしい。「ウエストランドで番組作ろうと思ってるテレビ局員さん、連絡ください」って書いといてください(笑)。

井口 それは僕からもお願いします!

飯塚 モグライダーが「M-1」ファイナリストになったときに、(三四郎)小宮、ともしげ、井口の3人で番組できたら面白いと思うって何人か若手ディレクターに話したら、「面白そうっすねー」って流されたんだよ(笑)。

井口 そのときから状況は変わってますから! でも、若い人だったらそりゃそうですよね。けっこう年上だし、嫌な奴っぽいじゃないですか、僕って。なんか言ってきそうだし。

──テレビ業界にいて井口さんをそんなふうに思いますかね?

井口 僕なんか当然なんにも言いませんけど、震えながら打ち合わせしてくる感じありますよ。「やってもらって大丈夫でしょうか……?」みたいな。大丈夫に決まってるだろ!と思いますけど。

──震えてる感じに怒ってますね。

井口 下積みから出てきた芸人なんて、みんな謙虚じゃないですか。それをあんまりわかってない。

吉住、東京03×Creepy Nuts武道館公演で全部持ってく

飯塚 東京03とCreepy Nutsの武道館公演(「東京03 FROLIC A HOLIC feat. Creepy Nuts in 日本武道館 なんと括っていいか、まだ分からない」)を観に行かせてもらって、めちゃくちゃすごかった。説明が難しいけど、ラップとコントとバンドとラジオとDJが全部合体していて、新しすぎて誰も形容できないような内容だった。R-指定さんがコントで掛け合いしながら、心情の部分はラップで見せる。さらにそれを生バンドに合わせてやる、みたいな。音楽、お笑い、音楽……と交互に見せるような「音楽とお笑いの融合」とは違う、本気の音楽と笑いの融合を見た。とにかくR-指定さんの能力が常人離れし過ぎてて、誰も説明できないくらい。で、東京03さんもDJ 松永さんも、出ている人みんなもちろんすごいんだけど、お客さんが一番気持ちを奪われたのが、吉住さんじゃないかな。全部持ってった(参考記事:吉住、東京03×Creepy Nutsの武道館公演にゲスト出演)。

井口 そうそうたるメンバーの中で。

飯塚 コント芝居が面白すぎて、全員吉住ファンになって帰ったと思う。このライブの日程が「R-1」決勝と被っていたんですよ。たぶん吉住さんは「R-1」と武道館、選ばなきゃいけないタイミングがあったわけじゃないですか。でも「R-1」に出なかったことがチャラになるくらい、全員が「吉住ってすごい」となったと思いますね。

井口 なんで「R-1」に出ていないんだ?と思われないくらい、いい仕事をした。

飯塚 そうそう。なんでこんなに面白いんだろうって考えたんだけど、会場に設置されたモニターがよくて。スイッチングもすごくうまくて、吉住さんの顔がめちゃくちゃよく見えるんだよ。演技も含めて、こんな面白い顔でやってるんだっていうのが伝わった。

井口 それって、前に言っていた「キングオブコント」準決勝の会場バカデカ問題もモニターを導入したら解決するんじゃないですか?

飯塚 それもあると思う。決勝になれば視聴者はテレビ画面で見るわけだし。うまくいったら全然会場のウケ方が違ってくると思う。ただ、それをちゃんとやるには台本が全部頭に入っていて、「次こっちボケるぞ」とか、「あっちがボケてる間はこっちの顔が面白い」とか、全部カメラ割りしないといけないから、ものすごいリハーサルしないとできないよね。もちろん配信もやってるからある程度はできるんだろうけど、現場のお客さんに伝えるとなると、1つのミスも許されない。結果にも関わってくるから責任重大。

井口 確かにそうか。吉住は今後どうなっていくんでしょうね。コントをやっていきたいんですもんね。

飯塚 コントで全国を回る人になれる実力はあると思うし、なってほしいなと思う。「THE W」優勝したときよりすごくなってる。とはいえ、まだ「お笑い好きならその実力を認めてるレベル」みたいなところもあるから、「R-1」とかで世の中にそのすごさをお知らせする場面がないと難しいのかなっていう気はする。

井口 そういう意味では、やっぱり「夢がある」じゃないですけど、絶対いいですからね。「R-1」とかで世に出ておくことが。

大阪を背負う次世代芸人は

井口 あれも発表されましたね。オードリーさんの東京ドーム。

編集部注:来年2024年2月に「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」が開催されることがラジオ内で発表された。

飯塚 東京ドームの歴史で言うと、芸人ではかつてとんねるずさんがやっていて。ただ、歌がメインだったから、シンプルに芸人の催しとしては前代未聞ではあると思う。伊集院光さんもニッポン放送のイベントをやっていたけど、それは無料だったんだよね。1年かけてオードリーが東京ドームを埋めるドキュメントも始まっている状態です。

井口 行くところまで行ったなあ……という感じですよね。すごすぎて。あと、「オールナイトニッポン」の改編も発表されて。宣言どおり、僕らはいなかったという。

飯塚 前回レギュラーの話は来てないと言ってて、「そうは言いつつ実は……?」と思ってたんだけど(笑)。

井口 僕も思ってましたよ。僕らに聞かされてないだけで、あるのかなとか。芸人は増えずでしたっけ?

──「オールナイトニッポン」月曜にAdoさん、「オールナイトニッポン0(ZERO)」火曜にあのさんが決まりました。「X(クロス)」は変わらずです(参考記事:「オールナイトニッポン0」月・水・木・金は、続投!火曜はあの)。

井口 「就任」的な話で言うと、カベポスター永見くんが「探偵!ナイトスクープ」(ABCテレビ)の探偵になりますね(参考記事:カベポスター永見と桂二葉「探偵!ナイトスクープ」に新探偵として加入)。「R-1」でもファイナリストになって、大阪では勢いがすごいことになってそう。

飯塚 大阪は主要メンバーがみんな東京進出するから、カベポスターとか天才ピアニストとかが関西を背負う感じになるのかな。

井口 さや香とか。

──「ytv漫才新人賞決定戦」ではダブルヒガシが優勝しています(参考記事:「ytv漫才新人賞」新王者のダブルヒガシ、東は優勝の瞬間に「何がなんだか」)。

飯塚 「ytv」はオール巨人師匠とハイヒール・リンゴさんが審査員にいて、久しぶりに「賞レースってこうだったな」っていう感じがした。「ABCお笑いグランプリ」は審査員が若くなっているじゃないですか。

井口 重鎮の方が審査してくれるほうがいいですけどね、僕は。

飯塚 ウエストランドが優勝した「M-1」に上沼恵美子さんと巨人師匠がいたらどうなってただろうね? 上沼さんはきっとさや香に入れたと思うし、巨人師匠もさや香に入れてそう。

井口 じゃあ負けてるじゃないですか!

飯塚 でもそうなると(さや香に入れた)大吉さんがいないってことだから……。

井口 ギリギリ勝ってたのかな。

飯塚 上沼さんが審査していたら、ウエストランドについてなんて言っていたかは気になる。

井口 先日「ダウンタウンDX」(読売テレビ)でお会いしました(参考記事:「ダウンタウンDX」大阪凱旋SPに上沼恵美子、やすとも、ウエラン、錦鯉、見取り図ら)。やっぱりすごい面白い方で。いろいろ仕掛けてくれましたね。

「キングオブコントの会」のう大&秋山、「有吉の壁」のホリケン

井口 観ようと思ってまだ観られてないんですけど、「キングオブコントの会」(TBS)。3年連続やっていて、「キングオブコント」に出るもう1つの意味を持ち始めているのは大きいですよね。う大さんとか、脚本を書く人が改めて評価される場でもありますし。

飯塚 ゴールデンタイムに、ちゃんとお金を使ってテレビコントできるのってこの番組くらいしかないから、芸人さんたちにとっては夢があるよね。観ていて昔の「ごっつ」(フジテレビ「ダウンタウンのごっつええ感じ」)とか「VISUALBUM」の雰囲気も思い出したりした。う大さんの「亀教」ってコントのダウナーな感じとか特に。う大さんの実力って芸人は誰しも認めているし、脚本が面白いことは知っているけど、お茶の間に届く場に出ていないとテレビ局が起用しにくいところがあって。そういう意味で、ちゃんとう大さんのすごい世界がお披露目される機会にもなってうれしかった。

井口 かまいたちさんに会ったときも、う大さんのコントが面白かったっていう話をしてました。う大さんが書いたコント台本で東京03さんとラジオコントをやったなんて、とんでもなく名誉なこと(参考記事:東京03がウエストランド井口を迎えてラジオコント、検索ちゃん前説の“勇姿”の話も)。自慢しよ(笑)。松本さん本人がどういう意図でやっているかはわからないですけど、この番組で「キングオブコント」の夢がさらに広がりましたよね。

飯塚 個人的にはロバート秋山さんのネタがめちゃくちゃ面白かったな。サスペンスドラマのエンディングでよく見るような、解決したあとの和やかなシーンを延々やるっていう(笑)。「終わり際コメディ」ってワードも最高だし、そこに目をつけるのがすごい。

井口 見つけるセンスと、それをちゃんとコントに落とし込む能力がとんでもないですよね。「有吉の壁」で先輩とユニットネタをする企画があって、ホリケンさんと組んだあいなぷぅにどうだったか聞いたら、アイデアをバンバン出してくれるって言ってました。そういうときにホリケンさんみたいに出してくれる人もいれば、後輩にお任せな人もいて、それぞれで面白いですよね。

飯塚 秋山さんも「どんどんアイデアが出てきて、すごい」って打ち合わせしたディレクターからよく聞く。「天才」と言ったら努力してないみたいに思われちゃうかもしれないけど、本当に天才なんだろうなと思う人の1人ですね。

ワイドショーの芸能人コメンテーター

飯塚 松本人志さんの「ワイドナショー」(フジテレビ)卒業。ワイドショーって今はほとんどなくなっていて、一時期は芸能ニュースを芸能人が斬るみたいなのが流行ったけど、そういうのがもう時代に、というか視聴者の感覚に合わなくなっているんだろうなと思いますね。TBSでは「グッとラック!」が終わって「ラヴィット!」になり、フジテレビでは「バイキング」が終わって「ぽかぽか」になった。ワイドショー的に芸能人コメンテーターがしゃべるっていう時代が終わりつつあることを、松本さんの卒業がすごく象徴してる。

井口 ネットでのマイナスが多すぎて、割に合わないんでしょうね。

飯塚 オリラジの中田さんが「ビビット」(TBS)に出ているときに、テリー伊藤さんばっかり意見を求められるから思いきって自分もバサッと斬ってみたら次から振られるようになった、でも先輩をめちゃくちゃ斬ってたらどんどん嫌われていったという話をしていて。かなり心が削られる仕事なんだと思う。

飯塚大悟(左)とウエストランド井口(右)。

飯塚大悟(左)とウエストランド井口(右)。

初めての冠レギュラー番組で学んだこと

飯塚 「VSウエストランド」(ABCテレビ)が最終回を迎えたけど、冠レギュラーをやってみてどうだった?

井口 ありがたかったですし、楽しかったですけど、冠と言っても巻き込まれる形が多かったので、番組に呼んでもらってやっている感じに近かったですね。でも、感謝の気持ちは芽生えるようになりました。来てくれた人とか、面白くしてくれた先輩に。そういう経験をできたのはデカいと思います。最初は本当に手探りで、僕が仕切って、巻き込まれて、ツッコんで、普通のこともして……ってややこしいなと思っていたときに、笑い飯・西田さんが来てくれてすごくやりやすくて。それをスタッフさんに伝えてみたりはしました。「こういう役割の人がいるとやりやすいです」って。そしたら信じられないくらいすぐまた笑い飯さんが来てくれましたけど(笑)。いろんなことを考えるいい機会にはなりましたね。

飯塚 大阪っぽい作りの番組だなと思った。東京の番組だと、保険をかけてどっちに転んでもいいようにしがちだけど、面白くする部分はかなり芸人さんに任せられていたよね。だからけっこうハードそうだなと。プレーンに釣り対決したり。

井口 本当に釣れないはずだったんですけど、釣れたときにどうするんだ……っていうのはみんなが悩みましたね(笑)。

ポッドキャストで芸人を“押さえる”

井口 「Diego~ディエゴ~」は観てくれました(参考記事:シソンヌ長谷川、井口、粗品、伊藤が挑む、千鳥「ディエゴ」シーズン2配信開始)? 千鳥さんの番組で、いいメンバーも揃っていて、僕らは最高に楽しいしヒリつきもするし、とにかくもっと話題になってほしいんですけど。

飯塚 観るまでのハードルがちょっと高いんだよね。FANYチャンネルに登録するか、Prime Videoの大阪チャンネルセレクトに入るか。

井口 エゴサーチしても感想が1個も引っかからないんですよ。

飯塚 メンバーもめちゃくちゃいいし内容も面白い。中でも神取忍さんが「寿限無」をやるシーンが面白くて、「神取忍 寿限無」「神取忍 落語」「神取忍 ディエゴ」とかで検索したんだけど全然出てこなかった。一応それでつぶやいたら大井(洋一)さんが反応してくれたけど。もうちょっと観られてもいいんじゃないかなと思う。

井口 2日間かけて撮ってたんですけどね。Netflixの「名アシスト有吉」とか、DMM TVの「大脱出」とかもそうですけど、あんまり感想を見かけなくて、なんでもかんでも話題になるわけじゃないんだなーと思っているところです。

──配信バラエティが今ちょうど立て込んでいるというのもあるんじゃないでしょうか。

飯塚 ポッドキャストも今増えていますよね。TBS Podcastで始まった「N93」(参考記事:きしたかの、パンポテ、好井、カラタチ、金の国が地上波枠を狙うPodcast番組)。ポッドキャストって電波に乗せない分、立ち上げるハードルも低いから、各局ネクストラジオスターとして、優秀な芸人を押さえに来てる気がする。

井口 見取り図さんもTBSでやっていたポッドキャストが地上波放送になりましたし(参考記事:「スタンド・バイ・見取り図」TBSラジオ地上波へ、日曜夜の30分)、そういうルートも出てきていますね。

飯塚 ニッポン放送もけっこうポッドキャストで若手の番組をやっていて、まずポッドキャストでお試し……っていうのが主流になってきてる。

井口 芸人が独自でやっている音声コンテンツもあるし、乱立していません? 「ぶちラジ!」しかなかった時代とは違いますよね。やってない奴、1人もいないんじゃないですか? GERAとかstand.fmとか。

飯塚 2個やってたりするからね。井口くんも「オトステ」やって、「ぶちラジ」やって。「週刊少年ツヤマ」もやって。

井口 それはもうやってないです(笑)。かつてやってましたけど。今もう「ぶちラジ」と「オトステ」の収録で1週間とか2週間が経ったんだって認識してます。

飯塚 鳩時計的な役割に(笑)。

井口 ほんとそうです。海軍のカレーみたいになってます。曜日感覚めちゃくちゃですから。

──まだまだ大忙しの毎日なんですね。

井口 そんなときに「フリースタイルティーチャー」(テレビ朝日、ABEMA)に出て、また喉を痛めちゃって。爆音の中、大声出すので。ラッパーの方とは声の出し方が違うんでしょうけど。

飯塚 今シーズン面白いね。芸人とティーチャーラッパーの対決。今のところ泰斗a.k.a.裂固が芸人全員倒してるんですよ。

井口 強すぎるんです。

飯塚 芸人側へのハンデで、相手のラッパーに「この3つの単語の韻を踏め」という枷を与えられるんですけど、それをラッパーが全部キレイに踏むと「すげえ!」になっちゃうから、むしろラッパーへのプラスになっていて。

井口 お題を全部返されたネイビーズアフロみながわくんが面白すぎるのでぜひ観てほしいです。みながわくんってラップめっちゃ上手だし達者なんですけど、「ダセえ!」みたいな場面があって(笑)。勝ち残り戦で、僕も今後どこかで出てきます。

ダウ90000にはもう会えない、春ヒコ1300席即完

飯塚 ダウ90000にプラスαするブームも来てますね。女優さん入れてみたりとか(※)。この連載に呼んだのが彼らに会えるラストチャンスだったかもしれない。

※編集部注:Paraviオリジナルバラエティ「ダウってポン」で松岡茉優とコラボした。

井口 もう会えないかー。

飯塚 今から声かけるとちょっとダサいというか(笑)。蓮見さんは今とんでもない忙しさだろうな。脚本も全部書かなきゃいけないから、普通の出演者の忙しさとはまた違うと思う。でも、行くとこまで行ってほしい。「セブンイレブンとコラボします」とか。

井口 みんなが関わりたい団体になってますね。

飯塚 若いテレビ局員さんと企画会議してて、「ダウ90000の企画を考えたい」って言われることもよくあります。

井口 あと気になったのが、春とヒコーキの単独ライブ、追加公演含めて1300席が即完したとか。YouTubeでの人気がとんでもないことは知っていますけど、単独ライブはまた内容が全然違うわけじゃないですか。そこの親和性はあるのかな。YouTubeのファンを笑いで取り込めればさらに勢いに乗れるんでしょうけど。

──どういう層がチケットを買っているんですか?

ウエストランドマネージャー 8、9割はYouTubeで見て、普段のライブに足を運ぶほどではないけどネタもチェックはしてくれている、という方たちなのかなと思います。

井口 FANYで一番売れたのがカジサックさんのイベントらしいんですけど(※)、YouTubeのファンの人って、ずっと見ていた人が何かやるなら見逃したくない、という気持ちが普通のお笑いファンより強いのかなという気がします。

※編集部注:2022年8月に開催されたチームカジサック初のオフ会「チームカジサックオフ会~カジサックファミリー・ツネファミリーもくるよ~」の配信チケットの売り上げ枚数が当時の吉本興業主催の単独公演で歴代1位を記録した。

飯塚 若手ディレクターの企画書で、ぐんぴぃをメインにした企画とかも見たことある。

──テレビ業界にも春とヒコーキで何かと思っている人がいるんですね。

一番嫌でしょ、ビスブラとのツーマン

──そろそろいいお時間になってきました。

井口 Twitterで飯塚さん宛にリクエストが来ていた話題は何かありますか?

飯塚 「ロンドンハーツ」(テレビ朝日)であいなぷぅと井口くんの関係で盛り上がっているのを太くんが終わらせていたのがよかったっていうのは来た(笑)。

井口 まさに「今年が大事芸人」でそのVTRが使われてましたよ。僕としてはただただやめてほしいですけど。

飯塚 でも「M-1」のエンディングのコメント効果なのか、太くんけっこう出てるよね。井口くんが出ている番組の一部に。

井口 「炎の体育会TV」(TBS)のサッカー対決も、関係ないのに来て、なんかさせてあげなきゃだからってパス役やって、そのパスがよくなくて僕が足をめっちゃ痛めるっていう。何しに来てんだよ。

飯塚 バイきんぐの西村さんみたいな出方してる(笑)。

──ちなみに「M-1」2021年王者の錦鯉がツアー開催を発表しましたけど、ウエストランドを見たいファンも全国にいるんじゃないですか?

井口 (ツアー)やんないですよ。昨日ビスケットブラザーズの原田くんと「アメトーーク」の反省部屋でしゃべっていたら、「一緒にツーマンとかやりましょうよ」って言ってきて。そんなの一番嫌じゃないですか。

──一番いいと思いますが……。

井口 嫌でしょ。「キングオブコント」チャンピオンと「M-1」チャンピオンがやるツーマンなんて、ハードルが上がってしょうがない。だから僕は平日の昼間にこっそりライブやってるんだから。そんな目立ってやりたかないんですよ。あと僕が思ったのは、岡山芸人特集みたいな企画が今すごい増えていて。

──なるほど。実はお笑いナタリーでも岡山芸人コラムやろうとしてます。

井口 いっぱいいますからね。「有吉の壁」で言うと、ハナコ秋山くん、かが屋・加賀、空気階段かたまりがいるから助かってます。ネタを考えもらえるので、楽ですね(笑)。

飯塚 あと、前も少し話したやす子さんのブームが来ている気がします。「しゃべくり007」(日本テレビ)のメインゲストで、やす子で1時間やってましたね。「マツコ会議」(日本テレビ)もやす子でした。

──確かに最近、あらゆる番組でお見かけします。

井口 「フリースタイルティーチャー」にも出てますからね。ああいう素朴な感じですけど、ちゃんとSNSの使い方もうまい。

──「M-1」のDVDが出るというニュースもありました(参考記事:DVD「M-1グランプリ2022」にアナザーストーリー未放送映像、新撮企画「あるなしラジオ」も)。特典映像の「あるなしラジオ」はもう撮ったんですか?

井口 その告知されたときには撮ってなくて。ナタリーの記事見て「なんだ? 『あるなしラジオ』って」となりましたよ。

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──「アナザーストーリー」の未公開映像も楽しみです。

井口 “ともしげストーリーテラー事件”(※)も入っているかもしれないですからね。けっこうちゃんと(三四郎)小宮さんも熱い話をしてたので。これで三四郎が「THE SECOND」行ってくれればうれしいです。

※編集部注:「アナザーストーリー」の撮影のために小宮、ともしげ、井口が集って飲んでいると、ディレクターに「いつもの感じでお願いします」と言われていたともしげがカメラ目線で井口の魅力を語ってしまった事件(参考記事:ウエストランド井口と作家飯塚が語る「2022年12月のお笑い」)。

飯塚大悟(左)とウエストランド井口(右)。

飯塚大悟(左)とウエストランド井口(右)。

井口浩之(イグチヒロユキ)

1983年5月6日生まれ、岡山県出身。2008年、河本太(コウモトフトシ)とウエストランドを結成。2013年4月に「笑っていいとも!」(フジテレビ)のレギュラーに抜擢され、最終回まで不定期で出演した。2012年、2013年に「THE MANZAI」認定漫才師、2020年に「M-1グランプリ」ファイナリストとなる。2022年、「M-1グランプリ」優勝! チャンピオンとして大忙しの日々を送っている。ラジオ形式の番組「ウエストランドのぶちラジ!」をYouTubeなどで配信中。タイタン所属。

飯塚大悟(イイヅカダイゴ)

1982年4月13日生まれ、新潟県出身。テレビ、ラジオの構成作家。現在の担当番組は「ヒルナンデス!」(日本テレビ)、「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」(テレビ朝日)、「水曜日のダウンタウン」(TBS)、「ヤギと大悟」(テレビ東京)、「トークィーンズ」(フジテレビ)、「オードリーのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)など。書籍「深解釈 オールナイトニッポン~10人の放送作家から読み解くラジオの今~」(扶桑社)。

※記事初出時、本文に誤りがありました。訂正し、お詫びいたします。

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