しゅみは人間の分析です

いらんことばかり考えます

週報 2024/09/29 家探しといちめんのくそみどり

前回のあらすじ

  • 生活の見直しがなされ、コンクリジャングルに嫌気がさす
  • 新居探しを開始
  • 姿勢のコツの一つは膝のクッション

9/21(土)

次の家の候補地を探す。静かさ、緑の多さを重視して地図、航空写真と睨めっこしながら通勤の便利さで絞りこんだら、だいたい場所が決まった。

いちめんのくそみどり

実際に足を運んで観察する。緑の量、車はうるさいのか、雰囲気はどうか。
4時間ほど歩き回った結果、ここなら長く住んでも大丈夫だろう、という結論に達した。緑がモサモサしていて季節の変化が多そう。利便性も悪すぎない程度にスーパーなどがあった。

🌱🌱🌱

地域の選び方、家の間取りについて、十年三箇所に住んでようやく判断ができるようになった気がする。いや、まだまだ判断力はないのだろう。これからも家に関する見識は増えるかもしれないし、こだわっていた部分がどうでも良くなるかもしれない。

家が怖いのはその環境が当たり前になること。住んでいて慣れていくと自明の前提になり、住環境が意識の裏側から影響を及ぼしていても気づけないことがある。例えば騒音とか床の色とか家から駅への景観、雰囲気なども。時間が経つと住環境も少しずつ変化する。茹でガエルになるのがいちばん怖い。もちろん今回の家選びも、やむを得ない場合には脱出できるようにいろいろな計らいをして選んでいる。

9/22(日)

内見の日。仲介業者氏と現地で落ち合い、四件ほど見てまわった。比較的新しくて省エネ云々がアピールされている部屋とやや古いが窓からの景色が抜群に良い部屋が候補。悩ましかったが後者にした。景観に文句があって引っ越すのだから妥協をしてはならない。覚悟を決めて申し込みまで進めておく。

🦀🦀🦀

もろもろ事務手続きが終わったら移動し、学生時代の馴染みの店で遅めの昼食とした。大事な判断をしたのでどっと疲れが出てくる。

コンビーフピラフ

9/23(月)

朝になると妻氏が「ほんとうにあの部屋でよかったのか」と不安がっていた。正直なところ住んでみないとわからない。しかし我々はちゃんと譲れない条件を定義して、現物を見て判断したのだからベストを尽くしたはずである。

不安要素があるとしたら、鍵を持ってきた別の仲介業者のおっさんが「自分は言いましたからね」と言って予防線を引くような話し方をしていたところ。あまり性格が良さそうな人じゃなかったのでそこは気になっていた。

🛻🛻🛻

午後に仲介業者の担当者氏から電話がかかってきた。

「昨日の内見のあと、別の人が内見をして申し込んだ。その人は現金で決済をしたので物件が取られた」とのこと。
めったにないことらしい。担当者氏も粘ってくれたそうだが、現金太郎には勝ち目がない。担当者氏は「我々が申し込みをしそうだったから、向こうの業者が現金太郎を急かしたのでは?と邪推してしまう事件」とも言っていた。そうかもしれない。向こうの業者のおっさん挙動不審だったし。

「同じ建物の別の部屋なら手配できそう」と言ってくれたので、その部屋でリベンジすることにした。担当者氏のコネで当日中に鍵が用意されるらしい。

🛻🛻🛻

夕方、再び物件へ。取られた部屋よりもやや広くてお値段も高い物件だが想像以上に良かった。眺望はほとんど同じだしリビングが広々としている。今度は角部屋なので側面からの採光もとれる。条件は良くなっていた。

というわけで再び申し込みへ。今回は現金太郎に抑えられぬよう資金調達も確定させておいた。これで不動産争奪バトルは終了。契約へ進むことになった。

🛻🛻🛻

風呂に入ったとき自分の汗の匂いが気になった。ストレスの蓄積と腸内環境悪化のサインだ。
妻氏も同様に汗の匂いが変わっていたそうなので大量の野菜でスープを作ることにした。九月はほんとうに大変だった。へとへとに疲れた。こういうときこそたくさん野菜を食べねばならない。

ヤケクソ野菜スープ

9/24(火)

なんとなく🐢を飼うことを検討する。引っ越し後に。

モルモットをもう七年も飼っているが、なかなか手間がかかる。毎日掃除しないといけないし、牧草を大量に補充しないと食べ物がなくなって文句を言われる。野菜も毎日新鮮なものが必要。高齢になった現在では一晩家を空けられないし割と困っている。そろそろ寿命が近いので次をどうするか、という問題が世話をするたびによぎる。次世代モルモットを飼うかどうかはまだ決めきれていない。

スナネズミはほとんど世話がいらない。餌を溜め込む習性があるし、掃除は週に一回やれば良い。てきとうに放置していても生きていてくれる。温度管理もそれほどシビアではない。

🐢は変温動物である。外で飼うと冬は冬眠してくれるそうだ。餌も毎日ではないしてきとうに飼育をするには実に都合が良い。その辺の用水路や川で生きている生物なので日本の気候に合うことは明らかだ。舶来ものの生物とは耐性が違う。

注意しないといけないのは大きさ。種類によっては巨大化するらしい。日本固有種のイシガメだとさほど大きくならないようなのでこいつが狙い目なのではなかろうか。

9/25(水)

これまで京都市の中心部で暮らしてきた。どの物件にも共通するのが狭さ。家賃を積んで広めの物件を選んでも、共用部が狭かったり駐輪場がなかったりする。
建物だけでなく道も狭い。狭いのに車や自転車、歩行者が行き交う。コロナ禍が明けて以降、観光客も増えていて移動のストレスが多い地域になりつつある。

十年前は何も考えずに便利だと思って選んだ地域だが、少しずつ環境が悪化してきた。生活の型ができてきて、家の近くに必要なのはスーパーとコンビニ、ドラッグストアだけだと分かった。心置きなく脱出できる。

🌶️🌶️🌶️

🐢を飼うのにその辺の川で捕まえるのはどうだろうか。法律や条例を調べたところ採っても問題ないことは確認できた。であれば手網を持ってガサガサやるだけである。ペットショップにもいるだろうけど、どうせならその辺にいるやつがいい。何なら餌も近所で捕まえるのとかどうだろうか。外来生物たちを🐢の餌食にするのだ。

外来種になんか負けないわ〜〜〜

9/26(木)

妻氏が誕生日にビリヤニを作ってくれと言ってきた。我が家の誕生日は消え物を送るのが習わしになっているが、ついにただの料理を要求されるようになった。いつも作っているものだが?

ビリヤニは平日に調理しかねるのでスパイス焼飯を作ってふるまった。こんなもんでいいのかしら。魚もあったのでマサラししゃもを副菜とした。なにこの献立。

マサラししゃもとカレー粉炒め

📷📷📷

さいきん同僚たちとカメラの話をしている。フルサイズを買うならどれにするとか、このレンズ良さそうじゃん云々。
影響されて調べていたらライカが欲しくなってしまった。レンジファインダーという一眼レフとは異なる方式が魅力的。ふつうのカメラは画面=ファインダーに映っている絵がそのまま保存されるが、レンジファインダーの場合は、画面の中の四角形の領域が切り取られて保存される。まさに風景を切り取るカメラなのだ。風景ばかり撮っていてGRを愛用する私には思想が合いそうな気がした。

しかしライカは高い。かつては家が建つと言われた値段のカメラなので当然手がでない。最新のライカはレンズと本体で二百万円ほどするらしい。意味がわからない世界だ。じゃあ中古はどうなのか。調べてみたら60年前のライカM3が20万円だった。ライカは中古でもほとんど価値が下がらないらしい。
でもそのうち使ってみたい。フィルムカメラでも良いから。

www.kitamuracamera.jp

9/27(金)

良い姿勢は関節をバネみたいにゆらゆらさせて頭を支える。

先日、膝を緩めることで腰と首の負荷を軽減するコツに気づいた。同様に、背中のS字カーブもバネになっていて頭の重さをいなすのに使われている。膝と背骨を全部使うと楽な姿勢が取れる。

スマホ首、猫背の問題は頭が前に突き出ていて背骨が伸び切っていること。たいてい膝も伸びてしまうと思う。足からの衝撃がそのまま首や腰に集まるので予後が悪い。私も先日腰を爆発させるまで、頭が突き出ているのに気づけなかった。猫背を(ほぼ)治して五年以上経っているが、いまだに頭が前に出がちである。

自分の姿勢を見るには写真を撮ってもらうのがいい。できるだけ油断しているときに撮ってもらうこと。

🍄🍄🍄

新居(仮)の間取りを決めるのにGoogleスライドが便利だった。家具の大きさを測ってcm単位の四角形に縮小しながら配置していくとどこにものが入るかシミュレーションできる。最初はPhotoshopなどを使っていたが、こういう作業にはパワポ系が向いているようだった。

1/100サイズで間取り設計ができる

🍄🍄🍄

マンションの指標に「向き」「駅徒歩(直結)」「天井高」とかいろいろキーワードがある。どの指標も客観的に決まるものなので価値を決めるのに便利なのだろう。

問題は価値と居住性、快適性がイコールではないこと。上にも書いたように、中心街は共用部や道路がしょぼくて移動で苦労する。散歩コースもコンクリジャングルで景観は悪い。人によっては灰色の空間でも気にせず快適に暮らせるかもしれないが、我々には無理だった。つまり不動産の客観的価値とは別のところで快適性が決まってくる。主観的な価値観、その人のこだわりと言っても良い。結局のところ人間が暮らしていくのだから「なんか嫌やなあ」「ここつまらんなあ」という感覚を大事にしたほうが良い。客観的価値はたしかに重要ではあるけれども、快適性を潰してまで取るものではない。どこにバランスを取るのかもその人次第ではあるけれども、我々としては金にならない部分の快適性を重視する判断となった。

妻氏はこの考えを聞いて「結婚と同じや」と言っていた。「世間で人気の人と結婚するのではなく、自分が良いと思った人と結婚すべき」というよくある話につながる。

 

今後も何かと「価値につながらないところへの嗅覚」が大事になってくるだろう。
間違ってはならないのは、客観的価値を捨てるのではないこと。逆張りをしたいわけではない。世間で大事にされる価値は尊重しつつ少しだけ距離を置く。世間の平均的な答えと自分の最適解の間には少なからず距離があり、その距離が何であるかを認識するために「常識」と自分のこだわりの分析を怠ってはならないのだ。

リンク集

ニホンイシガメを飼ってみよう!飼い方・特徴・飼育環境を実体験から紹介 - LIFE LIST - 好きな街・住みたい街・私の街

イシガメ飼育例。なぜかHOMESのメディアに載っている。

note.com

行きつけの川に🐢を探しに行きます

???

www.pref.kyoto.jp

生物多様性の管理は府県の仕事らしい

dailyportalz.jp

このネタシリーズになってほしい

note.com

Q. コーヒー系Youtuberは何かとコーヒーを飲むが彼らは不眠症にならないのか?

A. 不眠症になるし高血圧にもなる

www.youtube.com

ガサガサのお勉強をします

www.youtube.com

料理が失敗するときのあの雰囲気がよく伝わる動画
翌日の動画で成功していてえらい

週報 2024/09/22 冷え性対策最終兵器を発見

前回のあらすじ

  • 妻氏が会社のストレスにやられて大噴火した
  • 「一人でなんとかしなくちゃ」病に注意!
  • 腰が爆発した

9/14(土)

腰をやってしまい惨めな連休を過ごす。発症して二日目で痛みのピークだった。横になると楽だが、動かさないと治らない。
立っても座っても痛い。対策は痛み止め。家にあったロキソニンを飲み効いている間に散歩で筋肉を動かす。ついでに湿布と腰痛用の痛み止めを買ってくる。
薬を飲み、効果が切れたらイモムシになるのを繰り返して過ごした。腰痛はつらい。

🗿🗿🗿

散歩中に寄った紅茶屋で「チャイ用の茶葉を300gください」と言ったら「お店でもやってるんですか?」と訊かれた。

たくさん飲むだけです。

🗿🗿🗿

たこ焼き機を捨てることにした。意外と使わない。妻氏は大阪人(北のほう)だが食べたいという話になったこともない。大阪の南の人なら毎月隔週くらいで食べるのだろうか?献立としてどう成立させるのかが気になる。栄養バランス満たすの難しくない?

9/15(日)

四条へ行きランチにビリヤニを食べた。妻氏が食べた限定ビリヤニ沖縄そば風と銘打たれており、何かと思ったらでっかいバラ肉が載っていた。ビリヤニってなんでもありなのだな。
特にこの店は鯛だしビリヤニとかやっているので自由すぎるのかもしれないけども。

マトンビリヤニ沖縄そばビリヤニ

上手に炊かれたビリヤニは米が軽くておいしい。お米に羽が生えているのがここのビリヤニである。

💎💎💎

京都産業会館で開かれていたミネラルマルシェへ行ってみた。宝石・鉱物屋さんのコミケである。宝石商が石を持ってきて一般客に売ったり商談をしたり。安いものだとただの色がついた石なのだが相場としては二千円〜である。この石が取れる現地だとその辺の洞窟に転がっているものなのだろう。それが数十ドルになるなんて。

コミケ

妻氏は緑青色の方解石を求めていた。カルサイト。ふつうは白とか薄青色のものばかりなのだが、ネットで緑色のものを見つけてずっと欲しがっていた。
しかし石コミケへ行ってみると変な色のカルサイトはなく、ふつうのものだけ。店のおっちゃんに聞いても「それは珍しいやつ」という評価だった。諦めて海外から輸入することになり、注文したらしいが発送される気配がない。洞窟に取りに行ってるのかしらん(騙された?)。

コミケ自体はおもしろかった。個人的に気になったのは黄鉄鉱、パイライトである。FeS2の鉱物が立方体の結晶構造をとるもので、人工物みたいな立方体のつぶつぶが石に刺さった構造になる。塩の結晶が四角くなるのもだいぶおもしろいが、鉄の場合はギラギラ光るのが魅力的だ。買おうかと思ったが、好みの形のものがなかったので諦めたがそのうち何か買いたい。

item.rakuten.co.jp

💎💎💎

『ホームコーヒーロースティング』を読んだ。自家焙煎をやる人たちから話を聞いてまとめた本。自家焙煎の手解きをしてくれる本ではなく、コラム集という感じ。ある程度のコーヒー焙煎知識がないと読めないタイプの本だと思う。サービスは悪い。
日本のコーヒー文化は深煎りネルドリップが席巻していた時代があるそうで、その世代の人が登場した。彼らは「スペシャルティの酸味なんかコーヒーの本質ではない」みたいなことを言う。偏った本である。調べてみると著者は1952年生まれであった。

9/16(月)

さいきん家探しをしている。今は商業地区に住んでいて便利なのはいいが、ビルが高くて緑が少ないのが気になってきた。便利なところに住んでいるわりに外食をせず自炊ばかりしているので家賃が無駄になっている。先日の妻氏の大噴火の影響で、我が家の問題も明らかになってきたので半年後にはどこかへ引っ越しているだろう。

そろそろ不動産を買ったほうがいいのか?という疑問も出てきた。できれば関わりたくなかった問題だが、便利な台所、遮熱性のよい窓を求めると賃貸では限界がある。みんなこうして家を買ってしまうのだろうか。
とりあえず何もわからないので本を読む。購入の手続きとか選ぶポイントとか。新築はあまり興味がなくて、自分であれこれ意思決定したくない。ふつうでいいのである。

🔥🔥🔥

マンションの本を読んでわかったのは、マンションという建造物は2000年代に一応の完成を迎えたということだった。遮音のためのコンクリの厚さとか間取りの設計、窓の設備、ディスポーザーなど2000年代にだいたい出揃っている。あとはそこからいかにコストダウンする(ケチる)かであり、2010年代以降に出てきたマンション関連概念には本質的に新しいものがあるとは思われなかった。分譲・賃貸に関わらず、最新よりもある程度古いほうが設計に良い意味での無駄がある可能性がある。最適化は進みすぎるとむしろ良くないのだ。

9/17(火)

最強の冷え性対策グッズを見つけた。USBを電源として腰に巻き付けるヒーターである。お腹とか背中、首筋に当てると冷え性のデバフが打ち消されて活動できるようになる。停滞したお腹も動き出す。もっと早く知りたかった。しかも安いし。

紐が邪魔になる

 

USB電源を外から取ると線が邪魔だという問題がある。実際邪魔である。しかしバッテリー内蔵タイプのヒーターにすると、リチウムイオン電池をお腹に巻き付けることになる。リチウムイオン電池は製品品質によっては気軽に爆発してくれる。そんなものをお腹につけるなんてとんでもない。絶対に電源は外付けのほうが良い。

花火大会よ〜〜〜

 

🌪️🌪️🌪️

社交ダンスのレッスンの日。最近ダンスの指導を受けるとおまけで姿勢の改善案が出てくる。社交ダンスは極論すると二人がくっついて歩いているだけなので、ふだんの姿勢の質がダンスに反映されるのだ。

今日出てきたのは反張膝という課題。反張膝とは膝が背中方向に反ってしまう体質で、骨とか筋肉のつき方でそうなってしまう人がいる。私もずっとそう。反張膝が悪いのは膝のクッションを使えないこと。そう、腰痛の原因である。体重の衝撃を複数の関節でクッションするのを膝とか首とか一箇所で受けてしまうと腰痛、首の痛みにつながる。私の腰痛は膝にも原因があったのだ。

その日からまた歩き方を変えた。前々回のダンスでは膝の内旋が課題だった。今回は膝の角度。足の癖って厄介だ。

🌪️🌪️🌪️

「古いコーヒーを飲むと妻氏がお腹を壊すから自家焙煎してるんですよ〜」と言ったらダンスの先生もコーヒーでお腹を壊す人だった。しかも、店によっては壊さないところもあるらしい。つまりカフェによって豆の管理が違うということ。油脂が酸化したものを客に提供しているところがそこかしこにあることを意味する。こわいこわい。

9/18(水)

健康診断の日。年々身長が伸びている。猫背が治って姿勢が良くなっているから。高校生のときは172cmくらいだったのだが、今は175cmある。それくらい姿勢で身長が変わるらしい。
血圧は相変わらず低かった。低血圧の範囲。麺類のスープ飲むことあるのになんでだろうなあ。味噌汁パワーか?

🧀🧀🧀

空撮地図を眺めて緑が多い場所の条件を見つけた。山、川、学校、神社、公園。以上。学校はなぜか緑が多い。大学の近くに住んで学生気分に浸るのはどうだろうか。もう戻れないあの日々。労働者になってしまった我々。

9/19(木)

物件を検索して見ているとけっこうIHのものがある。ガスコンロ過激派だったのだが、妥協をせねばならないのだろうか?でもIHって使ったことない。実は遜色なく調理できるのかも。
熱効率としてはIHのほうが良いみたい。鍋、フライパンの底から直接熱を発生させるから。むしろパワーがありすぎて鍋が歪むこともあるのだとか。
IHはコンロの表面が平坦になってものを置きやすいし意外といいのかもしれない。

🍅🍅🍅

IHふつうに使えるのでは、と社Slackに書いたら「マシュマロを炙りたくなったときにガスコンロが便利」と主張する人が二人も出てきた。そんなにマシュマロを炙るの!?
年に一回くらいあるイベントらしい。なにそれ……。

🍅🍅🍅

鍼で治療をされて腰がすっかり良くなった。痛みをかばったことで筋肉痛になっているところはあるが、震源の筋のピキピキはなくなった。鍼師はただ震源に鍼を突き刺して指を高速振動させてながら筋肉を動かしただけなのに。

鍼師は「ぎっくり腰でも歩けるところまで治せる」と豪語する。腰をやったときに必要なのは鍼師である。

9/20(金)

さいきん在宅勤務が合わなくなってきた。出社して人と喋ったほうが楽しいし、集中できる。家は生活の場でありゆっくり休むところなのだ。書斎を作り仕事場にしたら集中できるようになるかもしれないが、それはそれでコストがかかる。それに人と喋りにくいのには変わりがない。

私の精神構造が変わってきている可能性もある。妻氏が大噴火して自己分析を施し、ちょっとした性格改造を行った。日記を書くと自分に対する精神分析みたいなものができるので自己変革が可能。
大噴火以前と比べてコミュニケーションの方法、態度が変わってきた。前より開かれつつあるような気がする。

🫕🫕🫕

家探しをしてたら頭がおかしくなってきた。今回は購入も視野に入れているので未知の変数が多い。「不動産営業が騙してきたらどうしよう」「災害で何もかも滅びるのでは」とかいろいろ考えてしまう。もちろん金の話もある。

妻氏に「ゼクシィを買ってうねうねするような真似はやめて、実際に家とか人を見て判断しろ」と叱られる。叱られながら内省をしたところ「次の家の生活を完璧に設計したい自分」がいるのに気づいた。

これはソフトウェアエンジニアの職業病みたいなものでもある。「仕様を実現するにはHogeというクラスにFugaというメソッドを追加してPoyoから呼んで……」みたいなことを頭の中、テキストエディタを使って設計してしまう。その通りにプログラムを書いて「設計どおりだやったー」と喜ぶ。同じことを生活や人生に適用していたわけだ。しかし実際にはさまざまなハプニングが起こるのであり、設計どおりに行くものではない。そこの覚悟が足りなかったようである。

という、自分の状態を把握したらスンとなって落ち着いた。

リンク集

youkoseki.substack.com

私もタイムラインは見ていなくてYoutubeと読書の時間が増えております。
この週報でSNSにつぶやくように濃いめの文脈を残せたらいいのだがまだまだ筆力が足りない。

ja.wikipedia.org

www.youtube.com

タコスが少し気になっている。

www.nicovideo.jp

エビもめ

blog.szk.cc

鈴木先生のおもしろ記事

www.youtube.com

庵野監督が多用するカットが出てきて変な感じ。とても良い映像だった。

週報 2024/09/15 大噴火・ちゃんと話を聞くスキル

9/7(土)

調理用の赤外線温度計を求めてヨドバシへ。この頃凝っているコーヒー豆焙煎に使う。豆の温度や予熱したドラムの温度を計測するのに赤外線が便利なのだ。テンパリングなどにも使えるというし、料理に凝る人はだいたい持っているアイテムだとは思う。それを買うときが来た。

🐏🐏🐏

ヨドバシの地下一階、スマホ売り場にはこなれてないスーツを来た新入社員らしき人たちがいる。土日は特に多く、営業研修か何かで各社から派遣されているのだと思う。もしかするとソフトバンクとかキャリアの本社から来ている人もいるかもしれない。「こういう場で他社の異性にちょっかいをかける新入社員などもいるかもしれない」とありそうなドラマについて思いを馳せた。

9/8(日)

週報を公開したら北大路らへんへ散策へ行く。緑を求めて紫明通りへ。巨大な道路の真ん中に謎の緑地があり、東から西へ向かって小さな川が流れていた。

こんな緑地が道路の真ん中にある

この水は琵琶湖疏水から流れているらしい。鴨川とはサイフォンで立体交差しているのだとか。最終的に堀川まで流れているそうだ。

ゼミ生が語る「私の好きな京都」(2019年春学期) のページ

🦆🦆🦆

実は最近妻氏のメンタルがやられていて、そのケアのために緑の多いところに来たという事情がある。8月中旬から少し怒りっぽくなっていて、8月末には大噴火をしていた。がんばって宥めていたら、いったん落ち着いたように見えたので草木のある静かなところで癒そうという魂胆。

ところが、ここで第二の噴火があった。たしかに自然は人を癒すのだが、同時に溜めていた悩みを噴出させる効果があるらしい。妻氏が悩みを解き放つ過程でまた私はダメージを負ったのだが、今度こそ悩みの根本問題を掘り当てることができた。
結局、部署の人間関係や組織との馬の合わなさが原因だった。「みんなバラバラに動いて互いに不信感がある」という雰囲気の部署で無能な上司に振り回され「自分一人でなんとかしなくちゃ」と思ってドツボにハマった妻氏は耐えきれなくなったのだった。

噴火は二回に分けて行われました

🦆🦆🦆

私がまずかったのは「なんか大変そうだけどまあいいか」と油断して悩みを聞きだせていなかったこと。悩みを共有するだけで「自分一人で」から脱出できる。この部署の雰囲気、上司の態度はパワハラと呼べるほどあからさまではなかったので妻氏にとっても言語化しにくかったところがあるのだが、私に傾聴的な態度が足りなかったことは間違いない。反省し、よく話を聞くようにした。ただちゃんと話を聞くだけなのにそれが難しい。世の中にはただ話を聞いてほしい人がたくさんいるのだろうな、とも思った。

9/9(月)

うつ病九段』を思い出す。あの本には「思考が遅くなる」とか、「緑がうつ病を治す」「うるさいところ人が多いところがダメ」などと書かれていた。

悩みが常態化すると人は感覚が鈍くなってしまうらしい。身体的な自己と精神的な自我が切り離されて離人めいた状態になる。もちろん苦しいのだが、主観的には何が問題なのか分かりにくくなる。たしかに脳の病気だ。自己を守るための病気。

🧠🧠🧠

妻氏には療養をしてもらわねばならぬ、ということで静かに過ごしてもらうことにした。家事はだいたい私がやり、おいしいものを作って食べていただく。気力がなさそうなのでスナネズミのケージ清掃も代わりにやった。妻氏は自室でぼーっとMOTHER3をする。ドット絵に味があってところどころ狂っているのが魅力なのだとか。

9/10(火)

そこそこ仲の良い同僚と1on1をした。近況として噴火事件についてかいつまんで話す。
「事件をうまく解決して日常に復帰しているのが羨ましい。人間が成長するには事件が必要」というような反応をいただいた。事件が貴重な経験になるのはわかるけど、とても大変だったんですよ……。

🥫🥫🥫

仕事を終えるとぐったりしていた。私も心身ともに疲れている。

パプアニューギニアAAを200gくらい

家事をして焙煎をする。ストレス発散なのかもしれない。単純作業をしながらストレスを癒す生態が私にはある。コーヒー生豆をハンドピックして虫食いカビ豆を除去し、焙煎機をカセットコンロで予熱してあとはぐるぐる回すだけ。先日買った赤外線温度計で温度を確認しながら焙煎を進めた。しかし結果は18分くらいの仕上がり。前よりは短くなっているが、目標は12分くらいである。火力が足りない。今のコンロだと限界があることがわかったので、イワタニの最強カセットコンロを注文した。

9/11(水)

身体が重くて起きるのも億劫な体調。しかし妻氏のサポートをせねば、と思って朝の支度をする。弁当と朝食を並行して作る作業。

「なんか不安感があるなあ」と思いながら通勤していたら気づいた。私も妻氏と同じように「自分一人でなんとかしなくちゃ」と思っていたらしい。家事とか生活の運営、ひいては業務を。私の業務もいまやや忙しいタイミングで、日中問い合わせがポツポツ来る状況だった。

問題に気づいたらあとは簡単。「自分一人で」がダメなので仲間を作ればよい。抱え込むのをやめて業務の問題はチームメンバーと共有し、生活の運営は妻氏と協力することにした。我が家の戦力は低下している状態なので、生活のサービスレベルは落とす。家が散らかってもしょうがないものとして運営していくのだ。

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「自分一人でなんとかしよう」となってしまう人は多い。真面目で責任感のある人ほど溜め込んでしまう。大事なのはチームを作ること。家庭も仕事も「問題🆚我々」の構図にするべきなのだ。

厄介なのはチームで問題を共有するのに言語化が必要なこと。今回妻氏は部署の雰囲気の悪さを言語化するのに半年以上かかっている。「パワハラ」みたいな分かりやすい言葉が適用できる状況ならいいのだが、そうではない場合は特に難しい。だからせめて話をただ聞く人がいることが大事なのだろう。

🐧🐧🐧

不足していると噂のお米を購入。ヨドバシの在庫に新米が出てきていた。
お値段は5kgで4200円くらい。たっかい。

ある同僚は実家から米がもらえるらしい。そういえば実家で米を作っている人って珍しくなくて、けっこう聞く話である。稲作してる人が多くて日本はすごい国だと思った。

9/12(木)

まだ心身の不調さはあったがゆっくり仕事をしていたら良くなってきた。
午後に上司と1on1をすると「たくさん休んでください」と労われる。また「他人事じゃない」という反応も。みんな大変だし、家族の悩みを聞くのは大事なことなのである。

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「ちゃんと話を聞く」をやっていたら、妻氏からの「上司のKさんがこんなこと言っててな」というLINEメッセージを一瞬で理解できるようになっていた。ハイコンテキストな話ができるようになったのである。これが我が家に足りなかったもの。

他の人間関係も同じで、文脈の共有がいちばん難しい。故郷の同期と疎遠になっていくのも、共有された文脈が減っていくから。もし「ちゃんと話を聞く」能力の高い友人であれば、数時間喋るだけですぐにハイコンテキストな話ができるようになるかもしれないが、この能力はそう簡単に身に付くものではないのだ。

⚽️⚽️⚽️

妻氏と私に共通するのが「人を信じすぎる」という弱点である。信じすぎない人は、上司や同僚がひどい態度をとってきたらすぐに「切って」相手を「人間扱い枠」から外してしまう。「なんか言うとるわ」枠とか「ワンちゃん」の枠に入る。自分を守るためには一定こういう思考様式が必要で、態度がひどい人を信じ続けてはいけない。その点では私の社会勉強というか、多様な人間と接する経験が足りないのかもしれない。そんな経験積まんで済むなら良いのはそうなのだが。

9/13(金)

有給にして家で休む。のんびり焙煎やコーヒー屋のブログを読んで過ごしていたら、昼過ぎに腰がピキッと痛みはじめてしまった。う、動けない。

そんなに変な姿勢を取り続けた自覚はない。心当たりはストレスだけ。ほなストレスで腰痛になるんか?

なるようだった。ストレス→筋肉のこわばり→腰痛というメカニズム。たしかに緊張すると筋肉がガチガチになる。私の場合は冷え性もひどくなる。

対策はお灸。背中にお灸をしてもらって腰から首にかけての筋肉を全体的にほぐした。これで一応動けるように。あとはもうストレッチをして暖かくするしかないのである。

🛌🛌🛌

今日焙煎したのはベトナムのロブスタ種というコーヒー豆。ちょっといいコーヒー豆はだいたいアラビカ種が使われていて、缶コーヒーなどにはロブスタ種が混ぜられている。ロブスタ種は低地でも作れるので安価なのだ。今は高いけど。

味は麦茶。焙煎してカッピングしたら噂通り麦茶の味がした。苦くてボディ感のある味。単体で飲むとそんなにおいしくない。

じゃあなんでそんなものを自家焙煎するのか。エスプレッソに必須だから。伝統的なイタリアンエスプレッソにはロブスタ種が含まれていなければならない。ロブスタ種の豆が入っていることで、エスプレッソは濃厚になり油分が増え、味が良くなる。

と、言われていることだけ知っていて本物のエスプレッソを飲んでなかったので実験をしてみた。ベトナムロブスタ5gに対してパプアニューギニアのAAの豆を11gくらい。これを微粉にして抽出してみた。するとかつてない美味なエスプレッソが……。表現が難しいのだが目が覚めて鳥肌が立つような味だった。エスプレッソはコーヒーの大トロだと思う。

焙煎してカッピングしてエスプレッソ試作

休みの日には、お家で新しい体験を積むのが私の療養なのかもしれない。主に料理に偏っているが、変な経験を増やして言語に変換していきたい。当分はコーヒーだと思う。

リンク集

anond.hatelabo.jp

クッキークリッカー大好きです。

fabcross.jp

食品グレードの3Dプリンティングができるそうな。

kamayaki-coffee.com

メンテしました。

kokoro.mhlw.go.jp

腰痛とメンタルの関係について調べた。 

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

工場動画ばかり見ている。

週報 2024/09/08 作業をするダンゴムシたち

8/31(土)

体調が悪くて何も食べられない。固形物だとオエっとなるので液体を食べて暮らしている状態。翌日には良くなったので心配してくださらなくても大丈夫。
こんなときの液体食料は牛乳とクエン酸がよかった。クエン酸回路に直接入力できる便利な食事。

クエン酸は粉の製品を水に溶かして液にした。500mlほどを2時間かけて飲んだらその後12時間くらいおしっこが蛍光色になっておもしろい。アリナミンを飲むとすぐに色がつくが、クエン酸は長く続く。不思議だ。

9/1(日)

LUUPで京都市の北部を徘徊する。紫明通というマイナーな通りを知った。

暗くてでっかい木がある。一目で気に入った。京都らしからぬ斜めな通りなのもよい。

道路の真ん中に巨大なイチョウの木がある

🦆🦆🦆

あとはふつうに鴨チル。

ちょうどいいサイズの川

鴨川は台風後なのにいつもどおりジョバジョバ流れ続けていた。鴨さんも鷺さんもいつものように餌を狙う。河原はトンボだらけ。ベンチに座ると蟻が私の手を噛んできた。ここは自然が多い。

🦆🦆🦆

LUUPの6km/hモードは停車時にしか切り替えられない仕様らしい。これを知らずに走行中にボタンを押して「壊れてるのかなあ?」とやっていたらお巡りさんと遭遇してしまった。ご注意ください。

support.luup.sc

9/2(月)

「深刻な悩みを相談するときは、チャットや通話じゃなくて対面でご飯を食べながら、親密な人とやること」という人生のコツを思いついた。深刻な悩みを抱えている人はフクザツな事情を抱えてストレス状態であるから、チャットや電話だと大事な情報が落ちることが多い。必ず対面でやること。

🥚🥚🥚

昨日から匿名ラジオを聴き始めた。アルファと恐山がくだらない話をし続ける楽しいラジオ。ユーモアに全振りしていて、内容が常にくだらないので真面目に聞かなくても大丈夫なことが保証されている。たまにうっかりいい話をしちゃうけど。
この二人と波長が合うのか、聞いていると私の頭の言語化モジュールがすばやく起きてくるようである。朝に通勤しながら聞くと仕事のエンジンがかかりやすい。さっそく重宝している。

9/3(火)

自宅の模様替えをした。これまでリビングに私の机と妻氏の机が向かい合わせで置かれていたのだが「やっぱり気が散るかも」という意見で一致して作業スペースを分けることにした。私はリビングの端っこに、妻氏は寝室の端っこに城を作る。
すると、何をするにしても効率よく、集中して過ごせることに気づいた。特に文章の執筆とか読書で顕著。大事な作業をするときはまわりに人がいない方が良い。

用があれば様子を伺いながら尋ねればよい。ダンゴムシを確認するような手つきで。

作業中よ!何をするの!

9/4(水)

社内のカフェでサンドイッチを買って自席で食べようとしたら、包装に変な感触が。
値札がついていた。それもサンドイッチではなく「ハム&オニオンピクルスカイザー」の値札。
ちなみにカイザーとは京都でやたらとよく見かけるパンである。カルネと双璧をなす。

archette.exblog.jp

値札を盗む気はないのであとで戻してきた。もうカイザーは売り切れていたので、売り場の端っこにてきとうに貼りつけておく。品名がわからなくて困った社員もいるかもしれないが、京都の人ならまあ大丈夫であろう。

🫖🫖🫖

夜、冷え性で何もできなくなる。心当たりと言えばペットボトルの冷たいお茶を飲むことくらい。しかしそれがよくないらしい。体調不良のプロである妻氏によると、夏であろうと会社に着いたら熱いお茶を飲むのだとか。なるほどそうしてみよう、ということで翌朝から紅茶をいれた水筒を持っていくようになった。白湯が出てくるサーバーがあれば良かったのだが、うちのオフィスにはないのである。

9/5(木)

料理は好きなのだけど、食べること、さまざまな料理を知ることに強い興味はないのに気づいた。それよりも人にうまいものを食わせることに価値を置いているらしい。妻氏もそうだし、来客もそう。未来の自分という食わせる対象もいる。

我々は生きている以上は食わなければならない。それを最大限、健康的になるようサポートするのが主旨であるようだ。時間が許す限り、効率が非常に悪くならない限りにおいて努力する。そういう趣味としての料理がある。だから外食も少なめだし、家で自由時間を使ってできる範囲の変な調理しかしていない。ラーメンを自作しないのはその範囲を逸脱しやすいからだろう。

🚚🚚🚚

毎日チャイを飲んでいる。生姜とシナモン、アッサムCTCを煮込んで牛乳を入れて煮込んだもの。最後に砂糖を少しだけ入れる。
このたびシナモンの粉のやつがなくなったので、葉巻みたいな形のシナモンをおろし金で削って使ってみた。つまり生の香辛料。相当に香りが良くなっておいしかった。次はカレー用スパイスで応用してみたい。

9/6(金)

www.youtube.com

このごろ焙煎をやっていて動画もいろいろ見てきたのだが「熱源の種類とかどうでもいいから豆の状態と匂いを見て判断してください」という身も蓋もないことを言う人に出会ってしまった。感覚派の人でシンパシーを感じる。私は「焙煎開始から5分で150℃になっていないといけない」というような杓子定規な考えが嫌いなのだ。再現性は産業としては大事だろうけど、それよりも五感で判断するほうが楽しい。動画でも「カッピング(試飲)がすべてです」と言っているように「自分が満足する味になるならばどのように焼いてもいい」ことが理解できて安心した。
目と耳と鼻で判断しながら豆を焼くのであれば、それは私にとって調理と同じだ。「火力は一定でなければならない」とか考えずに柔軟に判断してみよう。

🍚🍚🍚

我が家の模様替えをしていくうちに、自分の性格の雑さに気づいた。これまで妻氏は私のことを「整理整頓が得意」と評価してきたが、実はそうではないところがある。確かに私は大まかな家具の配置はアイデアを出しながら最適にしていくのだが、細かい物の配置に興味がなさすぎて棚や引き出しをゴミ箱にしてしまう。掃除用具を一箇所に集める、とか見えやすいように置く、といった発想がない。よくわからんけど細かいものはまとめておけばいいでしょ、と雑に置いてしまう。困ったことに私はそれでもどこに置いたか覚えている。どんぐりを森中に埋めて忘れる🐿️よりは賢い。しかし自分でも探しにくいな、とは思っている。

同じことは業務でもある。大域的な設計は綺麗にやれる自信がある。いいデータ構造を思いついて、まともなコードを書く。しかし細部がいつも雑なのだ。細かいところへ行くと手を抜いてどうでもいいや〜とおざなりにしてはレビューで指摘される。おそらく日本語作文もそう。文章を書くときも細かいところへのツッコミは想定してないというか、どうでもいいと思っている。業務だとどうでもよくない。

悪癖ではあるのだが、この性格は直らない気がしている。業務レベルの品質ではつっこまれリストを覚えていって改善できているのだが、家の中、趣味の文章だとそうはならない。幸い妻氏は細かい棚の中の整理が得意そうなので、私は何もせずに任せることにした。そういう意味でも良い性格の組み合わせであるようだ。

リンク集

anond.hatelabo.jp

さまざまなストレス発散法

www.min-petlife.com

Youtubeで猫の変な声動画を見た

www.youtube.com

この動画を見た翌日、我々はピラフを作った

www.youtube.com

おもしろかった

週報 2024/09/01 クエン酸回路のゲームバランスは良いのか問題

8/24(土)

スーパーの帰り、花屋でセイロンライティアという木を見つけた。画像のようなかわいらしい花がついていた。

(下リンクから引用)

garden-vision.net

ちょっと欲しいな、とは思ったが買わなかった。食べ物になりそうにないから。我が家にある鉢植えは全部食べ物である。オリーブ、唐辛子、トマト(枯れかけ)、バジル、ローズマリー。食べ物にしか興味がない。

8/25(日)

イナダ氏のそうめん炒めレシピがよかった。

そうめんチャンプルー的なものを作るのに大事なのは、茹でた素麺をよーーーく洗うことらしい。これまで何度試してもべちゃべちゃになって鍋肌にくっつくばかりだったが、よーーーく洗ってから炒めるとスルスル剥がれて食味も良いものができた。

なお、沖縄には専用のそうめんも売っていて、そこまで洗わなくても良いようである。

www.okifun.com

🍵🍵🍵

クエン酸回路を理解していると健康の維持に資すると思うのだが、生物系の専門知識なのでややハードルが高い。でも仕組みとしては簡単で、ビタミンB群と炭水化物を入力し、出てきたフリーラジカルをビタミンCなど(抗酸化物質)と対消滅させるだけである。関わる酵素や物質は多いけど。

これを勉強するのにfactorioみたいな自動化ゲームのmodとして実装するのがいいかもしれない。ゲーム内の工場の回路として実装させて、いかに豚肉やキウイが大事であるかを経験させる。
他にも生体にある数多の酵素反応を実装していくと、それだけで一つのゲームになるかも。ゲームバランスが悪かったらどうしよう。生体内にクソゲーがあるやもしれぬ。あるから体調不良に苦しむのでは?

8/26(月)

「なんかコーヒー生豆って安いよな?」と思って焙煎豆販売の利益率を調べてみた。これを知ってしまうとコーヒ業界から消されることで有名。そして、禁断の調査によると生豆を焙煎すると値段が最大で二倍くらいになるようだ。もちろん、今は生豆が高騰しているし、ガス代、家賃もあるから実際の利益率はわからないが、それなりの工賃を払って焙煎していただいているのは間違いない。

自分で豆を焼けるならそれが良いのだろう、と自家焙煎をやっていく覚悟を固めた。
知ってしまったので、夜道には気をつけるようにします。

これは安物のゲイシャ中深煎りと炭になった豆

🎋🎋🎋

コーヒーに限らずメイラード反応は旨味の素である。起きる温度は155℃くらい。
焙煎してて気づいたのは、水があるとメイラード反応はほとんど起きない、ということ。コーヒー豆は焙煎の初期に水を飛ばして、中期にメイラード反応、200℃を超えたら他のさまざまな反応が起きるらしい。

天ぷらでもテンパリングでも同じで、油の中でおいしさを生む反応が起きている。155℃という高温が大事だから当然ながら水があると反応しない。水が気化するのにエネルギーを吸収し、100℃に留め置かれてしまうから。だから炒め鍋に具材を入れる順番は重要で、水気が出ないように鍋内を管理する必要がある。水が増えすぎたら飛ばしても良いし、野菜の細胞壁の中に閉じ込めたまま表面だけ155℃にするのでも良い。ともかく水を入れる前に旨味を発生させること。それが調理の基礎技術っぽい。

8/27(火)

同僚と広島のお好み焼きが話題に。本物を食べたことのない同僚が「焼きそばを入れるんでしょう?粉もんと粉もんじゃないか」と言ったので訂正した。
広島のお好み焼きは粉もんではない。炭水化物のうち8割〜9割が焼きそばである。たしかに水溶き小麦粉は使うが、それは最初に作るクレープ状の「蓋」になるだけである。大阪の粉もん+白ごはんとは全く違うのだ、ということを切々と説明した(広島出身)。

www.otafuku.co.jp

8/28(水)

お米ないらしいよトークをしていて「タイ米うまいっすよ。湯取り法でいけます」と提案してみたが、炊飯器でふつうに炊く方法じゃないので「難しいですね〜」と返ってきた。たしかに湯取り法でタイ米を炊くのは異常料理趣味者だけである。

🍚🍚🍚

同僚は昨日鴨川でパンを盗まれたらしい。鳥に。
鴨川風物詩である。実績解除羨ましい。

 

はて鳥は何のパンを好むのだろうか。いろいろ並べて実験をしたらおもしろいかもしれないが、インターネットに怒られるのは間違いない。

8/29(木)

業務でAWS環境を使った実験をしようとしたら、ちょうどその瞬間にあるリージョンが障害になってしまった。スクリプトがまったく動かなくなり、ただ無為に待つ。サーバーエンジニアは基盤で障害が起きたときは祈ることしかできないのである。
幸い、大した障害にはならずにすぐに回復してくれた。

🪷🪷🪷

教養てなんだろう。昔から教養が必要だと言われるけれども、具体的に何なのかはわからない。教養についての本は大量に出ている。

www.cshe.nagoya-u.ac.jp

中世ヨーロッパ大学においては、聖書を読み解くための能力(論理、修辞、文法)と神の摂理による自然現象を理解するための能力(天文、算術、幾何、音楽)

 

彼らは古典語(ラテン語)を駆使して「いかに生きるか」に思いを巡らしました。教養とは古典語に精通することでもありました。

 

村上氏は「規矩」という言葉を使って、生きていく上で価値判断の基準となる自分なりのものさしを持っている人のことを教養があると表現しています。

古くは手段である。何か目的があって、それを実現するための手段。知識は手段であってそれ自体が目的ではない。近代的なのが価値判断基準としての教養。ここまでくると、知識ではなく倫理である。

改めて辞書を引くとこう。

学問、幅広い知識、精神の修養などを通して得られる創造的活力や心の豊かさ、物事に対する理解力。また、その手段としての学問・芸術・宗教などの精神活動。

やはり手段らしい。現代での用例も踏まえてまとめると、手段としての教養には二つの方向性がある。

  • 善く生きるための手段
  • 経済的繁栄・権力を獲得するための手段

前者が倫理とか価値判断の基準とか、あるいは文化・芸術に対する感度みたいな話になる。後者はお金稼ぎの手段からマウントのための道具までを含む。古くは教養が階級上昇のための手段だったが、手段が目的化して階級が上であることを示すための武器にもなっている。インターネット・啓蒙主義でのマウント大会では主に後者が使われる。

教養を手段として達成される目的はいずれも「いかに幸福に生きるか」である。経済的成功のための手段は誰でも必要だし、さらにそれを超えて、他者を圧倒して勝つことが幸福だという人もいるだろう。ただ芸術を堪能して心身を健康にすることが幸福だという人もいよう。

どっちか片方だけあれば良いものではない。ふつうは両方必要で、その比率をどうするかが個々人で変わってくる問題であろう。お金を必要とせずに幸福に暮らしている人が云々という寓話は昔からある。実際にそういう人もいるとは思う。

8/30(金)

楽天で買い物をしたら二回連続キャンセルを喰らった。おそらく楽天市場の不正検知システムによる自動キャンセルである。
心当たりはある。不正行為をしたのではなくて、アカウントが古すぎるのだ。十年ほど放置した熟成済みのアカウントで、当時と住所もカード番号も異なっている。システムがアカウント・カード剽窃を疑うのも無理はない。しかし一回弾くくらいで許してほしいものだ。
諦めてヤフーショッピングを利用した。全く同じ店が両方に出店しているのだ。もうヤフーの方でいいや。

🌲🌲🌲

台風が近づいていて「低気圧だイエーイ」と気圧を確認してたらアメダスwebサイトとヤフー天気アプリの値が違うのに気づいた。ある瞬間だけ違うのではなくて、ずっと異なっている。アメダスの方が低く出ている。観測点同じなのに。あと気温や湿度は完全に一致している。なんでなんだろう〜

スナネズミちゃんです

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週報 2024/08/25 第二次コーヒーブーム到来

8/17(土)

お盆休みが終わってしまう。土日に入りうる用事を潰したくて、髪を切ることにした。いつもの美容院を予約して店へ。髪の毛のみじかみを得た。
今回は主にお金の話をした。担当美容師さんは男性の店主なのだが、賭け事が好きらしい。昔はパチンコとかやっていたそうな。今は株。ちょうど先日、日経平均が暴落していたので話題に出してみると大いに盛り上がる。私は北米のETFと個別株しか持ってなくて日本株には手を出してないので適当に話を合わせた。

✂️✂️✂️

妻氏はエスプレッソを飲むとお腹を壊す。いや、エスプレッソだけでなくコーヒー全般に弱い。そんな妻氏が唯一飲めたのが焙煎したてのコーヒーだという。

fukujuan.shopselect.net

このお寺のコーヒー屋が植物園に店を出していたことがあり、それだけはお腹を壊さなかったらしい。違いは焙煎したてかどうか。

加熱(焙煎)した豆は油が出ます。そして急速に酸化酸廃します。当庵では焙煎豆を1週間を消費の目安としています。賞味期限が数ヶ月間や1年間なんて有り得ません。

珈琲も飲食物です。鮮度がとても重要なのです。数ヶ月前に加熱調理した食べ物が美味しいと思われますか?ぜひ一度当庵の1日体験講座を受講され、ご自身で焙煎された新鮮な煎りたて珈琲を味わってみてください。今まで飲んでいた珈琲は何だったのか⁉️衝撃、感動の美味しさです。

とある。妻氏はコーヒーを飲みたがるのに、飲んではお腹を壊す。もし焙煎後の酸敗が原因ならば自家焙煎をするのもありだ。
焙煎体験は二回目。数年前、コーヒー趣味に足を踏みいれたときにゴマ炒りを使って焙煎したことがある。うまくいったのかどうかは覚えていない。果たして今回は定着するのか。とりあえずAmazonで生豆を購入した。

8/18(日)

Youtubeエスプレッソ抽出道具をみていると謎の道具がたくさん出てくる。

www.youtube.com

例えばこんな動画。最初は何をやってるのか全然わからなかった。おもしろそうなので道具の名前と役割を調べてみた。

加圧容器

ポルタフィルターという。これが基本装備。値段はピンキリ

謎の針

WDTツールという。極細に挽いたコーヒー粉のダマをとるのに針がよいらしい。いちまんえん。

謎のおもり1

ディストリビューターという。撹拌したコーヒー粉を水平に均すのに使う。ごせんえん。(上の動画では出てきていない)

謎のおもり2

タンパーという。均したコーヒー粉をぎゅっと押し固めるのに使う。ごせんえん。

これはゆるふわ勢でも必須装備。

謎の薄い金属

パックスクリーンという。固まったコーヒー粉に均一にお湯を降らせるためのシャワー。微細な穴が空いている。ごひゃくえん。

 

何が彼らをここまでさせるのか。エスプレッソでは均一なコーヒー粉の塊を作ってお湯を通過させる必要があるらしい。そのためにほとんど化学実験器具と同じような道具が誕生し続けている。
実際、ばけがくの実験で似たような操作がある。分析したい物質粉末と臭化カリウムを混ぜて加圧すると、透明なプレートができる。KBr錠剤という。これに赤外線を当てて、どの波長の光が吸収されるかを調べるのだそうな。圧をかけて均一な錠剤を作る点で、エスプレッソとKBr錠剤法は同じことをしている。

バリスタでない我々はタンピングだけで十分です)

🪛🪛🪛

生豆が届いて焙煎をしてみたが、初日のトライは失敗。洗ってから焼いたこと、アルミとステンレスの複層フライパンを使ったこと、火加減が弱かったこと、が原因。この後、二日に一回ほど焙煎し続けることになる……。

ひたすら鍋をゆすりながら焼くとコーヒーの焙煎ができます

8/19(月)

我が家では味噌が二週間にひとつ消費される。750g入りの、プラスチック容器に詰められたあれが。気がついたら味噌がなくなって弁当と夕食が作れないピンチに見舞われる。スーパーで買えばいい話ではあるが、味噌って重いのだ。カゴに入れずに「次回買えばいいから……」と先送りしているうちに味噌がなくなる。Amazonかヨドバシで注文してもいいが、どうせ通販をするならば全国の様々な味噌を買ってみたい。こうして今回は愛知県豊田市の知らない味噌屋を選んだ。

 

買ったら味噌たべマイルという変なポイントがついた。味噌たべマイル?

www.misodikara.jp

その名も「みそ食べマイル」、私たちのある愛知県三河地方の方言で一緒に何かしよって誘う時は、語尾に「まい」という言葉を付けます。
みそ食べまい=一緒にみそ食べよ!
こちらの方言から生まれたのが「みそ食べマイル」です。

ただの駄洒落かと思ったら勧誘の語尾!?これはわからん……。

🍷🍷🍷

今日のコーヒー

  • 昨日焙煎したものを飲んでみたらひどい味がした。欠点豆と呼ばれる虫食い、カビ入りの豆を除去できてなかったのが原因。とんでもない味がしたが懐かしい味でもあった。かつてAmazonで買った激安コーヒーの味。
  • 夜に焙煎リトライ。生豆の状態で虫食い、カビ豆を除去してフライパンで焼いた。ある程度弱火がいいのかな、と思ってやってみたら12分程度で仕上げるべきところを20分以上かけて焼いてしまった。長く焼くと香りが減るらしい。失敗。
今回はちゃんと虫食い・カビ豆を除去する

8/20(火)

社交ダンスで教えてもらった「足の内旋」を一ヶ月実践してたら脇腹のお肉が減った。体重も減った。あと腰痛がなくなった。
さらに今日の社交ダンスレッスンで追加のコツを教えてもらった。別に痩せるためのコツを習っているのではなく、単にダンスの姿勢を良くするためのフィードバックなのだが、日常生活に応用すると結果的に姿勢が良くなり贅肉が減る。
コツは「足の内旋をしながらお腹を絞める」こと。股関節を使って足を内側に閉じていくと自動的に脇腹に力が入るので、そのままおへその方まで腹横筋を絞める。すると、お腹が動かなくなって姿勢が安定する。あとはお腹の上に力を抜いた肩を乗せればよい。ほぼ完璧な姿勢になる。
問題は訓練しないとすぐに疲れること、気力がないときにはできないこと。

🌱🌱🌱

今日のコーヒー

  • 初めてちゃんと圧力をかけてエスプレッソ抽出できた。これまでは水圧が上がらずに抽出されていたらしい。少しクレマもできた!
  • タンピングをしっかりやったのが良かったみたい。タンピングとは粉を押し固める操作のこと。しっかり体重をかける必要があるようだ。水平になるよう固めるのも大事らしい。
  • 正確に固めるための台を自作した。ゴム板を積み重ねただけのもの。ポルタフィルターの下部には突起があるので浮かせられるようにした。
  • このゴム板を瞬間接着剤でくっつけていたら人差し指と中指がくっついた。ぜんぜん取れなくて引っ張ると皮膚が痛む。妻氏に助けてもらって、お湯とシールはがしで救済した。指が動かないのはとても不自由で嫌な感じがした。
ポルタフィルターを水平に置く道具を作ってたら指がくっついた

ギコギコ

8/21(水)

所用で午後休。妻氏と合流したあと昼食に回転寿司。久しぶりの回転寿司だった。

回転してるのかと思ったら寿司が回っていない。高級寿司が静止しているわけでもなくて、タブレットで注文したらレーンを通って届くシステムになっていた。コロナ禍と醤油さしを舐めた件を経て、回転しなくなったのだと思う。しょうがないことだが風情がない。流れる寿司を見ながら何食べよっかな〜と思う楽しみがなくなった。

🍣🍣🍣

野菜をおいしくモリモリ食べる方法ってけっこう限られている。コンビニの野菜サラダ、カット野菜などは殺菌処理がなされていて、明らかに味が落ちている。かといって外食でおいしい野菜が大量に食べられるところは少ない。たいてい炭水化物とタンパク質にコストがかけられている。追加でサラダを大量に頼んだり、野菜をアピールする特殊な店へいくといろいろ新鮮でおいしいものを食べられるが、そうでなければやはり自炊しかない。野菜を食べないと腸内環境が悪化して色々と健康を害するので、野菜へのアクセスで健康格差が出てくるだろう。

8/22(木)

昨今私の観測範囲内で「ITつまんない」問題が議論されている。つまんないと言ってる人もいるし、つまんないって言うな!と怒ってる人もいる。意見が二分されていておもしろいので構造を把握してみる。文脈は「職業としてのIT業界」に限定する。

ソフトウェアエンジニアはIT技術を手段としてなんらかの問題を解決する職である。私は手段とかなんでもええやんという立場だが、世の中には「特定の手段で問題解決をしたい」という人たちもいる。コンパイラの最適化をしたい、サーバーのパフォーマンスをチューニングしたい、などなど。問題は「コンパイラの最適化をして家族を養いたい」と言われたら「それならGoogleMicrosoftに入ってください*1」としか返せないところにある。手段を限定しちゃうと、気軽に就ける職がなかったりするのだ。サーバーエンジニアの職はまだまだあるが、おもしろさはどんどん下がっている。AWS, GCPのサービスがよくできていて最適化(工夫)の余地が減っているから。教科書通りに正しく作ったらスケールしてくれるのであまり悩むところがない。仕事が減って他の作業ができるのは良いことだが、おもしろさは減る。さらにその先にはコンパイラ開発職みたいな「椅子がないんですけど」的状況になるのかもしれない。これがITつまんないの背景であり、実際に起きていることである。

つまり「ITつまんない」=「競争と効率化で創意工夫が必要な、おもしろい仕事が減ってる」という問題だと言える。特にIT業界ではあちらの村で発明があると翌月にはパクられて競合製品に載っているものだから、効率化がすごいスピードで進む。そうやって効率化と競争をしてきた結果、一部の企業にしかおもしろい職がない状況が生まれるのだ。それを我々サーバーエンジニア・フロントエンドエンジニアは自分たちを「JSON色付け係*2」と呼んで自嘲するのである。

個人的には「手段とかなんでもええやん」の精神が大事だと思う。ビジネスが云々とかポエムを吐く必要はないが、我々は食っていくために働いているのであり、どこからお賃金の元がやってきているのかを意識して*3、目的を実現するためには手段を選ばないのが良いと思う。そして手段を選ばないために必要なのが基礎知識で、計算機科学の教科書レベルの知識とその理解が深いほど長く食っていけるだろう。

🔨🔨🔨

今日のコーヒー

  • やや強火で焙煎したら6分くらいで1ハゼ(豆を焼くと鳴るパチパチ音)を迎えられた。つまりそこそこうまく焙煎できたということ。
  • 焙煎はフライパンや鍋で十分だが腕が疲れる。焙煎機買うならどれよ?と調べたところ、ユニオンのサンプルロースター(小)が良さそうだとわかった。

中深煎りまで焼くとけっこう軽くなる

8/23(金)

お仕事の締切が四種類くらい迫っていて頭が爆発しそうになっている。ストレスも高め。これがコーヒー現実逃避の原因かもしれない。

🍋🍋🍋

村上春樹の『パン屋再襲撃』をよんだ。なかなかおもしろい短編集だった。

🍋🍋🍋

今日のコーヒー

  • 浸漬法という抽出方法を知る。コーヒーの粉をお湯にドボンして濾過するだけの方法。ペーパードリップと違って安定した味になりやすい特徴がある。ドボンしてる間他の作業ができるのも良いそうだ。
  • イタリアの伝統的なエスプレッソにはロブスタ種の豆が入っていなければならないと定められている。ベトナムのが良さそうなので生豆を発注した。生豆は品質が良いものでもけっこう安くて、この点も自家焙煎のメリットであろう。

しっかり圧がかかるようになってきた

リンク集

www.youtube.com

鍋焙煎の提唱者の動画。他にもいろいろ知識が配信されている。

note.com

ほんまか〜?ウーンそうかもしれない

www.shionogi-hc.co.jpサイバーイグアナ式を試し初めている

rymbow08.blogspot.com

林望先生のブログです

gigazine.net

だそうです

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もるの正面顔はなんて間抜けなのか

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もるって溶けるんですよ

*1:shopifyとかもあるにはある

*2:データベースの中身をJSONに変換して描画するだけの作業をしているから

*3:投資家のポケットからお金が出ている場合はAI関連の何かをしないといけなくなる

週報 2024/08/18 温暖化でトマトは萎れナンは巨大化する

8/10(土)

ただの土曜日ではなく、夏コミ原稿締切一日前の土曜日。一日中引きこもって原稿のお手伝いをしていた。と言ってもさいきんはトーンも妻氏がやるので私は台詞打ちと相談相手と飯スタント。おいしいご飯を作るのがお仕事だ。いつも通りとも言える。

今回の原稿はファイナルという締切でコミケ前日の朝入稿となる。印刷所からは「可能な限り早く入稿して欲しい」とのメッセージをいただいている。我々も早く解放されたかったので土曜日夕方の入稿を目指して作業していたのだが、実際にやってみると40ページという物量がすごくて午前5時までかかってしまった。締切2時間前とかなりギリギリ。というかここまで押したことがない。漫画ってなんでこんなに大変なのだろう。

moko-oxygen.booth.pm

こちらから買えます!

🥩🥩🥩

昨日寝違えた首の治療にお灸がよく効いた。
寝違え初期は患部を冷やして炎症を鎮め、そのあとは温めるのが良いらしい。お灸は置いたところに血を集める効果があるので痛めた筋、かばってる筋肉の血流を良くして治りを早めてくれるようである。

8/11(日)

仮眠をとり起きたら妻氏を駅まで見送る。今回のコミケは妻氏だけ前泊で私は京都に残る。モルモットが七歳と高齢(人間換算七十歳くらい?)で、一晩家を空けられないため。これまではコミケに行くたびにモル氏の体重が減ることがあった。もうこれ以上減らしてはならないところまできている。

ぷいぷい

新幹線で旅立って行ったのを確認したら街をぶらぶらする。カフェのコーヒーで眠気に対抗しラーメンを食べて台所用品の調達。製麺・製パンに使う道具を増やした。打ち粉や小麦粉を入れておく容器。うどんパン作りが日常化していくとこうなる。

打ち粉(コーンスターチ)入れと粉ふるい(中力粉)

🦞🦞🦞

南海トラフ地震の注意報が出ているし台風も近づいていた。もし新幹線が止まったらどうしようか、と起こってもいないことで悩む。注意報が出たからといってこのタイミングで揺れる可能性は低いし、実際揺れなかったわけだが、私は東日本大震災を東京遠征中に経験している。当時は大阪に住んでいたのに、たまたまオフ会でリナカフェにいたらそこで揺れたのである。秋葉原のビルがしなっていたのを覚えている。
当然新幹線も止まっていて帰れなくなり、宿もとっていなかったので上野かその辺まで歩いて移動し、フォロワーの家に泊まらせてもらった。そのときの東京の混乱の様子を今でも覚えている。

南海トラフ地震が起きると東海道新幹線は数日から数週間止まるかもしれない。ほんとうに京都に戻れなくなる。代わりに使えるのは空路。予約アプリを入れてすぐに使えるようにして備えた。もしも地震が起きて帰れなくなるとペットは死ぬ。そういう覚悟をもって飼っているし、遠出をしている。

8/12(月)

5時起床。コミケで売り子をするために早起きして始発新幹線で東京へ移動した。じつはコミケのサークル入場は新幹線でも間に合うのだ。6時すぎ京都発の始発に乗ると品川に8時半くらいに着くので、そこから山手線、りんかい線と乗り換えるだけ。9時前にはサークル入場口に到達できていた。コミケドアツードアー3時間半である。

コミケの象徴みたいだが本を売るのは別の建物である

妻氏はその頃、国際展示場近くの佐川急便営業所で刷りあがった本を受けとっていた。本来同人イベントは印刷会社がまとめて本を会場へ搬入してくれるものなのだが、我々は「ファイナル」という最悪の締切を設定したがために、本が航空便で営業所へ届くことになっていた。それの受け取り。

🌰🌰🌰

妻氏と合流して設営したらあとは本を売るだけ。フォロワー知り合い常連さんいろいろ人がやってきてお喋りをした。半分くらいはこの交流のために来ていると言ってもよい。お盆と年末にだけ会う人たちが多いので、インターネット親戚みたいなものかもしれない。

会場は東7だった。比較的新しい施設で空調がある程度効いていて、暑かったが熱中症にはならずにすんだ。東の1〜6は33℃くらいになっていてバタバタと人が倒れていたそうである。車椅子で運ばれる人を何度も見かけた。

臨時基地局

🌰🌰🌰

15時くらいに撤収し品川駅でパンを食べて帰った。間違えてひかり号を予約していて変更もできなかったのでそのままにした。遅かったが乗客が少なくてむしろ快適。時間がある場合は遅めの新幹線が良いのかもしれない。

こうして21時に帰宅。モルモットとスナネズミたちは元気そうだった。

ねずみたちは若いので二日くらい放置してもよい

8/13(火)

ついにお盆休み開始。原稿体制とコミケ出張の疲れを癒すのだ。存分にだらだらした。

だらだらと言いつつうどんを捏ねてた

☕️☕️☕️

『刑の重さは何で決まるのか』を読んだ。
刑法学の本。タイトルのとおり、刑事事件における量刑がどのような判断でなされるのかを論じた本。意外にも被害者家族の感情は量刑に直接影響しないらしい。大事なのは「加害者がどう考えて何をして、どんな結果がもたらされたか」と「その行動と結果は刑法的にどういう責任であるか」の二点。つまり起きた出来事をルールに従って冷静に判断する。それが刑法。
じゃあ被害者家族どうすんのよ、という議論ももちろんあるのだが「ヨッシャ遺族は復讐していいよ」となると治安が崩壊する。人の命は回復不可能だし現実的には生活の立て直しとかそういうのなのでは?という話になる。またこれは加害者にも言える。社会から疎外し服役させるわけで、その後の更生とか社会復帰をサポートせねばならない。というような、起きてしまったことに対して冷徹な法の枠組みだけでなく社会的包摂を目指してがんばっている動きもあるそうだ。

☕️☕️☕️

先日ラーメン屋で『LOVEマシーン』のカバー曲が流れていた。懐かしいなと思いつつ聴いていると、妙に歌が上手いのが気になった。後日調べてみるとこの人たちであることがわかった。

youtu.be

炒飯??

youtu.be

本家はこちら。ちょっと歌が下手、というかカバーの人が上手すぎる。

 

「明るい未来に就職希望だわ」というフレーズがあるのだが、この言葉の意味が99年と今ではまったく違う。前後の歌詞が「日本の未来はWow Wow」とあるようにこの歌は底抜けに明るい。当時はバブル崩壊後の失われた9年目だったが、まだ社会に余裕があったのか楽観的な雰囲気があった。対して今では「明るい未来に就職希望」が洒落にならない要望になっていて、我々に余裕はない。「明るい未来?そんなのあったらいいね、ないけど」みたいな気分の人が多いと思う。

8/14(水)

さいきん台所の流しが詰まりまくっていたので、パイプユニッシュを買ってきて流した。水酸化ナトリウムが入っているヤバいやつ。肌についても目に入っても良くない物質だ。その代わり油がよく溶ける。これが覿面に効いて詰まりは解消された。

我が家はよく料理をする。洗いもので油が流れる。これがパイプ内部で固着し管を狭くするのだ。料理をすればするほど油で管が狭くなるので、対策はアルカリ性の洗剤しかない、という理屈。ふつうの台所洗剤は中性なので油は溶かせない。
パイプユニッシュで溶かしたあとはシンクに水を溜めて一気に流す操作をやるとよい。水圧で剥がれかけた汚れを飛ばすことができる。

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パンがおいしく焼けた。これよりおいしいパンは売ってない。私はこのパンしか食べたくないし、自分で作ったうどん、あるいは店でちゃんと打っているうどんだけを食べたい。私の小麦粉ものへの要望はハードルがかなり高く、ちゃんとしたものしか食べたがらない。いつからこうなのかはわからないが、元からそうなのかも。小麦にうるさい。

毎日焼きたてパンを食べたい人生だった

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コミケ帰りに妻氏が「人の出したアイデアだと漫画制作に身が入らないことがあるので、自分で考えるようにしてみる」と言っていた。これまでは私の出したアイデアが多かった、というか妻氏に相談されるがままにいろいろ答えてしまっていた。私に相談するとお話の筋を作るのは楽らしいのだが、それだと創作への責任が曖昧になって良くない、というわけだ。

結局のところ、人は自分のために頑張るときに力が出せるのであって、責任が自分にないようなときにはあんまりパワーが出ないのだ。いかにして自分の責任にしていくかが重要。しかしお仕事でも何でも自分の責任にしていくとそれはそれでしんどい。そこのバランスをどうするかである。例えばフリーランスは自由が多いが、儲かるかどうかも自己責任である。サボったらそれだけお金が減る。経営者も同様。一方で、サラリーマンは無責任にお金がもらえる。管理職はともかく、ヒラには懲戒以外で責任が取れない。なんてすばらしい職なのか。でも一方で時間を売る商売なのでワークライフバランスが悪い。時間はない。

もしサラリーマンでやる気を出したいならば自分が責任を感じられる仕事をすべき、という話になる。それが幸福かどうかはその人の価値観次第だが、基本的に文明社会における人間は暇で困ってるので向こうから目標がやってくることは良いのだと思う。

8/15(木)

ベランダに植えているトマトがずっと不調だ。葉っぱは黄色いし実はつかない。花は咲いている。肥料も与えている。変だな、と思って調べたら高温障害なのがわかった。気温が高すぎ。京都の真夏はトマトにはキツすぎたのだ。
日本の夏、いや世界中で温暖化が進んでいて亜熱帯は熱帯に近くなり、熱帯はもっと暑くなっていることだろう。であるならば日本の夏はそろそろインドとかタイの暑さになるのではないか。暑すぎて食欲も不調だし「今日からここはインドです」とインド料理を見習ってカレーやミールス、ダルバードを食べまくったほうがいいのかもしれない。

夏バテにはカレーです。カレーを作るのです。

トマトは萎れナンは巨大化する

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大包丁研ぎ大会開催。包丁研ぎみたいな虚無作業が得意すぎて4時間研いでいた。ほんとは2時間で終わらせたかったのだけれども、久しぶりの研ぎで手順がわからなくなっていた。てきとうにやって🥕試し切りをサボっていたらあとになって切れないことが判明。もう2時間おかわりとなった。試し切りはちゃんと食材でやりましょう。

最終的に指が飛ぶような切れ味になった

8/16(金)

手動のエスプレッソマシンを買った。

横っちょのレバーを下げて加圧する機構

なんで手動なのか。電動にするとでかくて邪魔で無駄な機能がついているから。自動コーヒーメーカーたちは全部そうだが、一つのマシンにお湯沸かし、豆挽きの機能がついている意味がない。ケトルやミルはもう持っている。問題はエスプレッソ抽出に加圧容器が必要なこと。9気圧が良いとされていて、専用の耐圧チャンバーを用意しなければならない。そんなもん持ってるわけがないので、高圧抽出装置だけを買い、それが手動式だったというわけだ。電源もない方がいい。
操作は簡単で、挽いた豆を耐圧容器に入れて上からお湯を入れ、レバーを下ろすだけ。パワーは必要だが体重をかければなんとかなる。圧力を微調整しながら少しずつ抽出してクレマが出たら100点。
できたコーヒーは華やかな香りがする。フォームドミルクで割ってちょうどいいくらいの濃さ。また次のコーヒー沼が開けてしまって少し困惑している。なんかエスプレッソグッズいっぱいあるんですけど?

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お昼に水餃子。作りおきのうどん生地が古くなっていて、でもうどんを作る気力がなかったので餃子にした。ふつうは気力がなくて餃子を作らないとは思うのだが、なんか我が家では成立するらしい。たぶん慣れ。切って包むだけだし。

まな板の右端に餃子麺棒がある

今回は餃子用の麺棒が活躍した。8cm程度の生地を伸ばすのに30cmの麺棒はいらない。安くて便利なので餃子太郎には必携。

水餃子とっても楽

できた餃子を煮て水餃子にした。もういろいろ面倒で。北京のあたりでは水餃子がふつう。あんまり食べたことはないが十分くらい煮て中華出汁と醤油で味付けをしたらおいしいのができた。クコの実なども入れるとよい。

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夜、天ぷらに挑戦。先週読んだイナダの記事に従って揚げものを気軽にやってみることにした。小さい鍋に150ml程度の油を入れて一口大に切った野菜に衣をつけて揚げていく。最初はコツがわからなかったのだが、20個くらい揚げてたらポイントがわかった。

揚げたてがおいしくてヒョイパクされた

最初は高温で揚げること

油温を高めておかないと野菜や海老を入れたときの温度低下が大きくて、衣が鍋底にひっつきやすくなる。また、カラッと揚げるためにも油温は高めにしておくとよい。どうせコンロの温度センサーが自動で火を弱めてくれるので火事にはなりにくい。

鍋中の水分量を少なくする

水気の多いものをたくさん入れると揚がらなくなる。たぶん水分蒸発に使うエネルギーが多くて、油温が上がらないのだと思う。玉ねぎみたいな水分の多い野菜で特に注意する。というかかき揚げって難しいのね。

 

こうして経験値が溜まり、揚げものがちょっとわかった。次はカツに挑戦かしらん。
余った油はハリオの小さいオイルポットに入れて冷蔵庫へ。そんなに貯まらなかったので炒めもので消費しきれそう。

www.hario.com

リンク集

anond.hatelabo.jp

たしかに

anond.hatelabo.jp

いい話

www.tabisora.com

インドでは高地でトマトを栽培しているらしい。一年中温暖で日照も多そう。

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もる〜

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この動画が購入の決め手となった

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来週は焙煎に手を出している予定