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何度でも選ぶし、何度でも選ばれる

同じものを買い直すという経験を、何度かしている。

このたび、KINTOのティーポットを再び購入した。昨年はじめて買って、その使い勝手のよさと素敵すぎるルックスの虜になってしまったもの。

こんな記事も書いた。

各所で人気の、KINTO「UNITEA ワンタッチティーポット(720ml)」だ。

ガラスのクリアな美しさも、たっぷり720mlのお茶を淹れられる頼もしさも、ストレーナーと蓋が一体になった洗いやすさも気に入っていた。

なのに、しばらく前に割ってしまった。悲しい出来事が続いた時期、心ここにあらずで洗っていたら手を滑らせ、カツーン! と落としたのだ。粉々にはならなかったものの、使えない状態になった。

以来、この便利なティーポットがない生活に耐えてきた。リラックスしたいときであっても、たびたびお茶を淹れ直さなくてはならない日々。

しかし、もう我慢ならんということで、もう一度同じものを買うことに決めた。

購入前にいちおういくつか似たタイプのティーポットと比較してみたのだけれど、「やっぱりKINTOがいい」となった。

先日届いた2代目ティーポットは、変わらぬシンプル美でわたしを魅了してきた。使いやすさも、頼もしさも健在である。「やっぱりいいわあ」。この頃はしみじみとよさを味わっている。

そう、いいものは、何度でも選ばれる。

自分で選んでおきながら、真理を噛みしめている。だって、いいものはいいのだ。

いいものが「いいもの」として機能するためには、使う人にフィットしていることも重要だと思う。わたしが最愛と言ってもいいほど愛しているこのティーポットでは物足りない人もいるだろう。もっと派手なデザインが好みだという人もいるはずだ。

ものと人にも相性があるし、人と人にも相性がある。相性が合うもの、人は、また選ばれる。

わたしも誰かにとって何度でも選びたい存在になれたらいいなあ、とぼんやり思う。すべての人に選ばれなくてもいいから、いつかこの世のどこかで「すごくいいもの」として機能したい。

久しぶりにリピ買いをした日、なんとなく目標らしきものに出会えた気がする。リピ買いされるわたしになってみようか。

もう割らないように気をつけます!

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