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ごめんなさいの盾を持って

社会人になって何が上達したかって
お詫びスキルが上達したと思う。
なんだか寂しい成長だけど
それが上手くできるようになれば
けっこう生きやすい世の中だと気付いてしまった。

小さい時から負けず嫌いで
意地っ張りな末っ子の私は
何かして謝りなさいと言われても
「だって私悪くないもん」
そう言って、納得しないまま
頭を下げることなんて絶対しなかったね。

24歳の私は、今日も息を吐くように
『失礼いたしました』
『申し訳ありません』
『お詫び申し上げます』
そんな言葉が口から出てきて
夜にはケロッとしてテレビ観て笑ってるよ。

不思議とね、もうあんまり
悔しくなくなっちゃったんだよ。
なんかかっこわるいよね。ごめんね。

私は営業だから。
お客様を怒らせたら終わりだから。
自分の業績のためだから。

こんなことを上司に言われた。

お前は面倒くさいことになりそうになると
すぐ下手に出るよなぁ。
自分で納得いってないなら
もっとお客さんと喧嘩したらええねん。
ヤバくなったら俺いくらでも出たるし。

そうか、私逃げてたのか。
社会人2.3年そこそこのお詫びなんて
良くも悪くもそんなに大した価値無いか。
もっと偉くなって初めて
私のお詫びに高い価値が付くのか。

子供の頃の私は偉かったな。
謝るのは簡単だし楽だけど
謝らないのには意地と覚悟が必要。

大人になった私も変わらないはず。
自分の通したい筋があるなら
それを無理に曲げなくても良い、
正しく戦う知識と術を持つ努力をする
それが大人の意地の張り方なのかもしれない。

もっとちゃんと相手に向き合って
もっといい仕事していきたいな。

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