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50歳までにやってみたい50のこと 12/50 【くさや食べたい】

私は匂いが強い食べ物が得意ではない。

小さい頃から納豆やらっきょう、パクチーなどが食べられない。

納豆は学生時代、貧乏を乗り越えるために克服した。
らっきょうはちょっとは食べられるようになったが、数年に一度くらいしか食べない。

最も苦手なものはドリアンだとこの前確信した。
先日、すぐ近くでドリアンのお菓子を食す人がいて、お菓子としてマイルドになったとはいえ、ドリアンの香りはかなり強烈だった。時間が経って、もう匂いが消えているはずなのに、鼻腔の奥にドリアン様が鎮座しているのだ。恐るべし果物の王様、ドリアン…。


突然だけど、そんな私がくさやを食べてみたい。

くさやは名前の通りかなり匂いが強い干物らしい。
母が若い頃食べたことがあると言っていたが、それはそれは臭いそうだ。

聞く話によれば、くさやを自宅で焼く時、洋服などに匂いがつかないように、色々片付けてから焼くらしい。

だが、そうまでしても食べたいくらい美味しいのがくさやだそうだ。

私がなぜ「くさやを食べてみたいなぁ。」と思ったかというと、たまたまテレビのチャンネルを変えたら、女優の小雪さんが出演している『小雪と発酵おばあちゃん』という番組を見たからだ。

途中からではあったものの非常に面白かった。

さかなを秘伝の「くさや汁」に一晩漬けるだけで劇的にくさくておいしくなる、神秘の発酵食なんです。くさや汁とは一体何?

東京都心から南へ150キロ。白い砂浜と青い海が美しいリゾート新島。「くさやの干物」はこの地で300年以上前から作られる特産品です。秘伝の「くさや汁」は最初は塩水だったのが繰り返し干物に使われるうちに「くさや菌」が住み着いて、強力な発酵を行うようになったのだとか。この「くさや汁」を家宝として大事に大事に守るおばあちゃんに出会いました。くさや、くさいけどクセになる味です!

HPより

この紹介文にもあるように、くさや汁を大切に守り抜いている発酵おばあちゃんが登場。
代々守り続けてきたくさや汁はそれ自体が抗生物質のような役割をしながら魚をコーティングし、ポコポコと音を立てながら発酵し、旨みを閉じ込めていく。
そして魚をつけたくさや汁は一滴残らず地下にある貯蔵庫に戻すという作業が紹介されていた。くさや汁はそれぐらい大切で守らなければいけない食文化の重要アイテムなのだ。


それにしても臭くないのだろうか?
小雪さんもそこで働くおばさま達も顔を歪めるわけでもなく、すでに慣れた、という涼しい顔で作業しているが(しかもマスクなし)、きっと現場は相当な匂いがしているだろう。

これ、絶対お茶漬けにしたら上手いだろうなと思っていたら、やはりお茶漬けが登場。これは美味いに違いない。

食べてみたい、

しかも現地で。

食いしん坊の私としては、気になったものは絶対一度は食べてみたい。今回は匂いよりも好奇心が勝った。

きっと東京とか、もしかしたら熱海とか行けば食べられるお店はあるかもしれない。しかしできれば大島や新島など本場で食べてみたい。

早速新島への行き方を調べてみた。フェリーでも行けるし、府中から飛行機でも行けるみたい。案外難しくない。

私も魚が有名な地域で育って、匂いはしないけど同じように魚を発酵させた名物がある。
それは鰯を糠(地元ではこんかと言う)と大量の塩でつけて、夏場に食べるこんか漬けという逸品だ。
あまりに塩辛いので、ご飯がないと食べられず、あまりに美味しいのでご飯が止まらなくなる。そして夏場の塩分補給にもなる。私の地元では出来上がるのを楽しみにしていてあっという間に売り切れてしまうから、くさやもそんな感じなのだろうか?

とにかく50歳までにくさやを食べたい。
これは案外早く達成できるかも?

楽しみ♪

※『小雪と発酵おばあちゃん〜くさや編』は9月16日NHKで再放送されるそうです。ご興味のある方はぜひ!

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