見出し画像

秋が来たから、朝一番に公園へ向かう。

秋が来た、秋が来た、秋が来た。思わず繰り返し言葉にしてしまうほどに、心が躍る。本当に秋が来たのだ。嬉しい嬉しい嬉しい。

最高気温が29℃の、晴れマーク。天気予報を見てたら居ても立っても居られなくなって、朝一番に梅小路公園へ出かけた。朝の梅小路公園はとても静かだ。犬の散歩をしている人、ランニングしている人がまばらにいるだけ。近くのお気に入りのパン屋さんでパンを選び、スタバのコーヒーをテイクアウトして、レジャーシートを敷いて。秋の訪れを存分に楽しむ準備完了。

冷たくて心地よい風が、完全に秋の空気そのものだ。もう、熱風じゃない。太陽の光を浴びていても、なんだか心地よくて紫外線なんて気にならなくなる。夏の渦中にいるときには、こんな心地よい秋が本当に訪れるのだろうか、と途方に暮れていたけれど。秋なんて、まだまだ遠い存在だと思っていたけれど、ちゃんと、訪れた。だから、季節の移ろいを観察するのはやめられない。

イスに腰掛けて本を読む。外で本が読める季節になったのだ!嬉しさを噛み締めながら、いつもより言葉をじっくりじっくりと吸収しようとしてみる。隣ではこれまた気持ちよさそうにギターを弾く夫がいる。夫が弾くアコギの優しい音をBGMに本を読む時間が、何よりも幸せだ。

あっという間に3時間。時間の流れ、というものを全く忘れてしまった3時間だった。早いとも遅いとも思わずに、ただこの時間のなかに私たちが居て、時間に溶け込んで存在するような。不思議な時間の使い方だった。

嬉しさを抑えきれない。この心地よさを、この時間が大切だと、この時間を豊かだと思える自分を、忘れたくない。さあ、私が愛してやまない季節が始まった。暮らしの中心が、散歩となる季節が。

ゆっくりゆっくり、移り変わる空気をちゃんとこの肌で感じる時間を、大切に。何よりも、心地よい空気を横目に散歩をする時間を、大切に。私は私の暮らしを、大切にしたいものだけを寄せ集めて、生きていくのだ。

最後までお読みいただき、ありがとうございます🕊 サポートいただいた金額は、エッセイ本を作るためのお金に充てさせていただきます𓂃𓈒𓏸 よければスキ&記事のシェア、よろしくお願いします🕊 あなたにとっていい1日になりますように☕