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密教修行の流れ

密教での厳しい山岳修行は本流ではなくなったものの、必要性がなくなったということはなく、あくまでも前提としておくべきという位置づけでした。

密教を修行する上でその本筋に入るにあたり阿闍梨の許可を得るわけです。

阿闍梨は弟子がすでに前段階としての厳しい修行を積んで、その肉体的訓練を完了しているかどうかを本筋の修行に入るための許可を出すための一つの判断基準としています。

密教の修行の基本的な形は三密です。
身体的表現である身密。
言語的または音楽的表現である口密。
聖なる仏像に対するイメージである意密の3つのことを意味します。

すなわち手で印を結ぶことが身密ということですし、真言やダラニを唱えることが口密ということになるわけです。

そうすることで精神を集中させ心を三摩地の境地に入らせるわけです。

人間の身体、言葉、精神の3つの働きは仏の働きに他ならないので、3種類の秘密、つまり、三密と呼ぶわけですね。

厳しい修行の果てに、本格的な三密の修行をやるわけです。
見えない世界の力を磨いていくには、そのような段取りがあります。
もちろんのことながら、決して簡単な道のりではありませんが、新たな境地を拓いていきたいと思われる方は是非一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。