菊の御紋入りセブンスターはその夜、煙と化したのでした。 : 菊園

わらび餅自慢のお店です。

そして、僕の甘いものカーストの上位に君臨
する、

　豆大福
　わらび餅
　どら焼き

のすべてがここにはあります。
位階最上位は、60年間変わることなく広島の
銘菓「川通り餅」。


当然、全部買いますし、普段、1日1食で済ま
せてますが、甘いものは別。
本日の夕餉は、甘いもの三昧です。
もちろん、ウィスキーも忘れずに。


わらび餅と言えば、僕の中では「岩立本店」
さん。
日本三大神宮に名を連ねる香取神宮の御神水
を使って手練りされた逸品です。

でも、この店も前々から気になってたんです
よね。
ちょうど近くの中華に行く機会があったので
出不精で引きこもりの僕も重い腰を上げて買
ってきました。


大正・昭和を通じて、宮中に和菓子を献上。
昭和30年、長い宮中奉仕の任を終え、その
際、故入江相政侍従長より『菊園』との屋号
を戴いたとのこと。

以来、麻布十番で25年、千葉に移転して40
年以上。

なかなか、由緒正しき銘店のようです。
店内にはそうした歴史を感じさせる品々が散
見されます。


余談ですが、実は僕は時の天皇・皇后両陛下、
現在の上皇・上皇后陛下に2度、拝謁の機会
をいただいたことがあるんです。

宮内庁から招待状が届き、ある行事に参加し
ました。

2度目の拝謁時には、前回のことを上皇后美
智子様に覚えていただいてたみたいで感激至
極でした。

この上なく気品に満ちた振る舞い、声は今も
強く記憶に刻まれてます。


当時、行事後、恩賜として、

　・菊のご紋入りセブンスター（たばこ）
　・ご紋入り和菓子

を賜りましたが、若き僕はその日の内に消費
してしまったのでした・・
1本1本に金色のご紋が刻まれたたばこは、み
んなに配って瞬時に煙と化し・・
惜しいことしてしまった。。

現在、何故か、御下賜品がYahooショッピン
グなどに出品され、なかなかの高値がついて
るようです。
時代は変わりましたなぁ。。


さてさて肝心のわらび餅です。
ここは、きな粉にも若干の砂糖が使われてい
るようです。
わらび餅もほんのり甘い。
舌触り、口溶けも涼やかでいいですね。
岩立本店さんのほうが、少し柔らかでなめら
かかもしれません。

ただ、ここのわらび餅、価格がとても魅力的。
1パック10切れ入りが350円。
これは破格です。
原料はもちろん、わらび粉。
消費期限は冷蔵で2日なので、せっかくだか
ら2パック買いました。
安すぎる・・


あー、因みに僕はわらび餅を自製するくらい
のわらび餅ホリックです。
たぶん、千葉で4番目くらいに美味しいとわ
りとマジで思ってるんですけど（笑）。

わらび餅って、案外知られてないんですが、
アマゾンなどで「わらび粉」と検索すると、
「わらび餅粉」なるパチモンがいっぱいで
てきます。

これは、甘薯などのでんぷんからできたもの
でわらび餅の原料にも使われますが、わらび
粉でできた、わらび餅とはとろり感やぽよぽ
よ感がぜんぜん違います。

わらび粉は熱を加えると灰色や黒っぽくなる
し風味も違いますからね。
お値段も数倍から10倍近く違います。


豆大福は、でっかくて食感がしっかりした豆
がはいってます。
茹で上げた豆の風味もいい。
餅は、口当りが柔らかくなめらかな今どきの
洗練されたそれではなく、なんか昔懐かしい、
しっかりした厚みで食べごたえがあるタイプ。
これ2個食べたらお腹にきますよ。


そしてどら焼き。
同じく、昔ながらの製法を守るようなとても
保守的な味わい。
いや、決して悪いことではありません。
ホイップクリームや栗を混在させたり、口溶
けのいいふんわりなどら焼きも多くなりつつ
ある中、こういう、重量感のある懐かしいの
もあっていい。

ただし、1個あたりのボリュームは小さめ。
なので食べ疲れはありませんよ。


都内の下町にある老舗和菓子屋さんに通じる
ような味わいの店。
朝9時開店と同時に、地元のご年配の方々が
続々と来店してることからも、長年愛されて
きた店なんでしょう。

僕もそろそろご年配な方々なので、こういう
味わいに惹かれがちになってるのかもしれま
せん。


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ぐっています。
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━ バリアフリー情報 ♿ ━
入口に1段あります。
その手前から少し登りになっててけっこうき
つい。
結局、店内のスタッフが見つけてくれてお手
伝いいただきました。
店内はフラット。