脅威の鮮魚系！店主自釣りの天然黒マグロラーメン！ : 飛騨高山 中華そば専門店 M

＜はじめに＞
高山でお勧めのラーメン屋さんを聴かれると、こちらのMさんや山の幸うり坊屋などのジビエラーメンをお勧めすることが多いです。Mさんでいうと、やはり猪骨を使ったジビエラーメンがイチオシなのですが、たまに超釣り好きなオーナーが釣ってきた鮮魚を使った鮮魚系ラーメンが提供されることがあります。
釣り好きというと、北陸の雄とも言える金沢の自然派ラーメン 神楽の店主さんも相当な釣り好きで、たまに鮮魚ラーメンを出して下さるのであるが、鮮魚ラーメン、あまり観光客には不人気なことが多く、デフォのメニューばかり出て、スープを捨ててしまうなんていう話をよくお伺いします。
ある意味鮮魚系はとても贅沢なメニューであり、ラーメン好きには是非頂いて頂きたいのですが、今回のマグロラーメンはいかに！

＜天然黒マグロラーメン（１０００円）＞
ご存じの方も多いと思いますが、こちらのお店の店長さんも、オーナーさんもフレンチシェフであり、飛騨エリアのみでなく、全国的にもかなりトップレベルのお店の１つです。特にジビエフレンチに関してはかなりのものであります。。
今回オーナーが釣ってこられた黒マグロはかなりの大物で、７月中旬までは提供できそうだとのこと。
さて、まず見た目の方なのですが、マグロ節が上に乗っていて、ラーメンの全容がなかなか分かりにくいです。
最近はルックスも結構重要視されるところもありますので、もう少し見た目は気にしてもらった方がいいかなと思いましたが、やはり味が肝心ですので、スープを頂いてみることに。

・・・・・・おおお～。これはかなり濃厚で、豚骨スープを思わせるコクと深みがありますね。
これまで全国で何度かマグロラーメンを頂いたことがありますが、これは別格というか、最も本格的なスープですね。
フレンチではあまりスープを長時間煮込むことは少ないらしいのですが、このスープはマグロのお頭を含め、約８時間近く弱火で煮込み、アクが出ない絶妙なタイミングで煮出しされているという。
鮮魚ラーメンは失敗すると生臭くなったり、生臭さを消すために生姜やニンニク系を多目に投入したりして、結局何の味か分からなくなったりすることがあるのですが、このスープ絶妙なバランスで、ギリギリのラインで生臭くなく、マグロの旨味がしっかりとスープに出ているイメージですね。
魚介出汁でここまでスープが濃厚になるとは思いませんでしたが、豚骨は一切入っておらず、鶏ガラが若干入っている程度で、ほぼマグロのスープだと言う。
麺に関しては、少し残念というか、スープのレベルの高さに釣り合っていない感じでしょうか。値段を上げても、麺はもう少しグレードを上げた方がいいように感じましたが、スープの美味しさで目をつむりたいと思います。

＜本日のスイーツ（８００円）＞
こちらのお店ラーメン屋にして、超本格的なフレンチスイーツが堪能できます。といっても、こちらの店舗で作っているわけではなく、向かいの本店のフレンチLE Midiで作られてくるのであるが、これはもはやラーメン屋で食べられるレベルのものではない。８００円はかなり安いというか、このレベルでしたら１５００円以上出しても全然OKなレベルである。

＜総括＞
本来ジビエラーメンがイチオシでありますが、今回の黒マグロの本格的なスープは他に類を見ず、ラーメン好きを名乗られる方は是非これを機会にお伺いされることをお勧めします。正直、他に類を見ない、かなりレアのスープです。スープが濃厚でボリュームがありますので、かなり満腹になります。１０００円でこの内容はかなりお安いのではと思われます。

＜はじめに＞
飛騨エリア在住とあり、高山市内のラーメンはかなり回りました。
ただ、お伺いしても半数近くのレビューしかしておらず、申し訳ないのですが、好みなお店は５軒くらいでしょうか。
もともと高山ラーメン自体が、かなりしょっぱいスープをデフォとしており、最近様々なバリエーションが出てまいりましたが、どうしても角があるというか、個人的にはあまり好きになれないものが多いようです。
そのような中で、一流のフレンチシェフがプロデュースするこちらのエムさん。店長さんは別のラーメン店で修業された方ですが、何とも和と洋のコラボが面白いです。ジビエ系に関しては、流石というか、フレンチの調理方法が様々な角度で活かされている感じです。

＜油そば（冷）＞
冷やしラーメンシリーズとして、本当は「THE夏シカのローストビーフ風ざる中華そば」を頂きたかったのですが、訪問時は数日早かったようで、代わりに油そばの冷たい麺の方を頂くことに。
こちらの油そば、どちらかというと、観光客よりも地元客に人気があるようで、常連さんはこれをリピートするという。
確かにジビエ的要素はないものの、少し面白そうです。
実際、これは結構クセになる味ですね。
酸味と甘みと辛みが独特にブレンドされており、一度食べたら、また食べたくなります。
結構味は濃い口ですが、クドくなく、食べやすいです。後味も悪くないですね。
夏シカもまた頂きに参りたいですが、油そば結構おすすめです。
１つ指摘ができるとすれば、もう少し麺に力を入れて頂きたいという点です。確かにジビエ系など、かなりの手間暇をかけておられ、全国でもトップクラスであるにも関わらず、麺に関しては少し残念に思うところがあります。
値段のこともありますが、ここまで完成度の高いスープを提供されるのであれば、全体の価格が上がってもいいので、麺のグレードは上げて頂きたいというのが本音であります。
すみません、大好きなお店の１つということもあり、少しリクエストさせて頂きました。
また、鹿ザル食べに参ります！！！

（追記）
今回、娘と訪問しまして、定番の飛騨牛の塩そばとスイーツもシェアしました。
どちらも美味しかったですが、スイーツのレベルが一流フレンチレストランで頂けるレベルでありまして、是非こちらも試してみて下さい。

＜はじめに＞
丁度東北から飛騨に帰ってくる途中にこちらのエムの店長さんからお電話を頂きます。
ずっとリクエストをしていた「あら炊き潮ラーメン」が提供できるという。これは嬉しい情報であります。というのは、こちらのあら炊き潮ラーメンは、釣り好きのオーナーシェフがたまに日本海で釣り上げた鮮魚を使った限定ラーメンであり、在庫が少なく、なかなか口にできないレアメニューなのである。
今年はテレビニュースになるほど、全国的に不漁が続いており、釣りにおいては達人レベルのオーナーシェフにおかれても、まさかのボウズで帰ることもあったとか。そんな中、久しぶりに釣り上げられた鮮魚をふんだんに用いたラーメンとなれば、かなり期待ができます。もともとフレンチということもあり、魚や肉の扱いはプロ級のプロ。Ｍの店長さんは生粋のラーメン畑出身ということもあり、いつもプロのフレンチとプロのラーメンのコラボを楽しませてくれます。

＜本日のラーメン：あら炊き潮ラーメン＞
さて、コロナの影響でさぞ人は少ないと思っておりましたら、昨日は午後４時にしてほぼ満席状態。先日までは、週末でも閑古鳥が鳴いていた高山であるが、ようやく観光客が戻ってきた感がありますね。かつては、中国人観光客であふれかえっていたのが、今ではほぼ日本人観光客だけであります。
ということで、オーダーしてから、少し仕込みが必要になるのか、通常よりも少し時間がかかりラーメン登場であります。
おおお～。あまり見かけない感じのルックスであります。お味の方は！
鮮魚ラーメン、かなりパンチが有って、美味しいですね～。東京の方では鮮魚ラーメンを提供する店が増えてきていると言われていますが、扱いが難しく、出したくても出せないお店が多いと聴きます。ある程度回転率のあるお店でないと、すぐに鮮度が落ちてしまい難しいとも言われています。
結構「塩」が効いているものの、しょっぱいという感覚ではなく、鯛・スズキ・平目の旨味を何とも上手に調和させておられます。美味しいですね～。

＜総括＞
ようやく念願の限定メニューを頂くことができました。今月一杯は提供ができるようですが、頂かれたい方は事前にお電話をされた方が宜しいかと思います。また、例年２月一杯で終わってしまう熊肉ラーメンの方も、コロナの影響でまだ提供が可能だとか。パンチの効いた魚介ラーメンまたはレアの熊ラーメンが食べたい方は、今がいいタイミングではないでしょうか！
また、レアの限定始まりましたら、店長さんどうぞお知らせください！！

＜はじめに＞
言わずも知れた、フレンチ風ラーメンで有名なＭさんの期間限定ラーメンを頂いて参りました。
こちらのお店は向かいのフレンチレストランであるRestaurant LE MiDiのラーメン部門の分店であるのですが、フレンチ、イタリアン、和の三つ巴的な思考で、オリジナリティ満載のラーメンを頂けるお店であります。MiDiでオーナーさんに、エムでも熊肉ラーメンが食べられる旨お伺いして、それが２月一杯とお伺いしたもので、急いで訪問を致しました。
寒空の下、結構待ちましたが、ようやく店内に入ります。冬場は何とか店内で待ちたいものですが、スペース的には難しいでしょうか・・・。

＜飛騨の天然熊　濃厚味噌バターラーメン＞
さて、迷うことなく、本命の飛騨の天然熊　濃厚味噌バターラーメンをオーダーします。少し時間がかかるようで、そのことも想定済で、スマホでネットを見ながら時間をつぶします。
そして、ほどなく熊肉ラーメンが登場して参ります。
おおお～これはすごい。何とも迫力のあるルックスであります。もう、タイトルを見ただけで、どれだけ濃厚なんだろうと淡麗派の私は心配になるほどでしたが、これが超濃厚でありながら、全然クドくないのです。
この味を出すのに相当苦労をされたというオーナーさん。もちろん、私自身初めての領域です。
流石に熊の骨はかなり貴重でスープには入っていないものの、１１０グラムの熊肉をしゃぶしゃぶ風にスープにつけ込み、出汁を取っておられるという。もちろん、熊肉の脂がかなり出ますので、スープに独特なコクと深みを出してくれます。
本店で熊肉ステーキを頂いた際に、ボリューム感のある脂身でありながら、全くクドくなかったのと同じ理由で、ラーメンの方も後味も悪くなかったです。
まあ、個人的には、猪ラーメンの方が好みではありますが、よくぞ、難しい熊肉をここまで美味しく仕上げられたものです。胸やけこそしませんでしたが、かなり満腹となり、夕食は要らないくらいでした。
＜総括＞
おそらく、日本全国、ここまで本格的な熊肉ラーメンを頂けるお店はないかと思います。圧巻の熊肉の量、それにフレンチ、イタリアン、和を総動員して作り上げた超濃厚なスープは、凄いの一言であります。個人的には猪ラーメンの方が好みでありますが、季節限定ということもあり、２月中にお伺いできる方は是非こちらを頂いてみて下さい。コロナウィルスの影響もあり、もしかすると３月はじめまで熊肉ラーメン食べられる可能性もありますね。

＜はじめに＞
飛騨地方に越して来て２年の歳月が過ぎ、週に３～４回のペースで高山ラーメンを食べ続けておりますと、食べログに掲載されているお店の他、無名店も含めて、お伺いしたラーメン屋の数は７０店舗ほど。正直、食べログのランキングは、観光地ということもあり、かなり偏りがあり、実際にはそれほど美味しくないにも関わらず高評価が付いていたり、観光客があまり行かないエリアのお店の評価は極端に低かったりと、正直あまりあてにならない部分があります。
また、流行のラーメンと、そうではない、昔ながらであるが、とても手間暇かけて作られているラーメンとでは、圧倒的に流行に乗っているラーメンの評価が高く、少し残念な感じがあります。

こちらエムさんは、実は既に４回近く食べに来ており、正直、最初の印象はそれほど良くなかったのですが、ジビエラーメンを頂いてから、その評価がかなり高くなり、レビューを書くに至りました。
こちらのお店の本店がフレンチであることから、フレンチシェフがプロデュースするラーメンということが売りのお店であるが、個人的には、黒胡椒を使いすぎているというか、そこまで入れなくてもいいのに・・と思ってしまうところがあり、このラーメンに黒胡椒の風味が必要であるのは良く分かるところであるが、できれば必要最小限の胡椒のみを投入して、あとは好みに応じて投入できるようにしてくれればと思う次第であり、美味しいが、レビューを書くには至らないかな・・・という印象でありました。

＜ジビエラーメン＞
そんな中、３度目の正直くらいで、こちらの猪の肉と骨を使ったジビエラーメンを頂いてみると、これが、ジビエラーメンフアンの私にとっては、衝撃的と言えるほどに美味しい！！
この手のジビエラーメンというのは、両極であり、猪や熊の肉などを少量トッピングして、猪ラーメン！と謳っているお店があるかと思えば、がっつり、猪の骨の味が染みわたるスープで、少しにおいが気になり食べにくいタイプに分かれる。割合でいうと、ジビエラーメンと言われるラーメンの７０％は前者のなんちゃってジビエであることが多く、残り３０％の内、２５％くらいが少し匂いが気になるタイプのゲテモノタイプのラーメン。そして、最後の残り５％くらいが、ゲテモノの域を超えた、野性味あふれるものの、アクや臭みを見事に払しょくしているタイプのラーメンであり、まさにこちらのジビエラーメンがそれであります。

結構、多目に猪肉を投入されているのはもちろん、かなりきついアクと匂いの出る猪骨を、焙煎させ、それを８時間以上煮込んでいるというスープは、確かに猪骨のテイストがするにも関わらず、豚骨のスープと間違うくらいのまろやかさと深みがあります。これは驚きであります。骨の中でも、最も難度の高い猪骨をここまで上手に仕上げて来られるとは！！
さすが、ジビエ料理を得意とされるフレンチオーナーシェフの力量といったところでしょうか。
ただ、最初に書いたように、やはり黒コショウの量が多い気がして、できればここはオプションとして欲しいところでしょうか。これが無ければ、４．８くらいの評価になっていたと思います。

＜総括＞

こちらのお店、何を食べても、一定レベル以上の味であり、安心してお勧めできますが、やはり圧倒的にインパクトがあるのは、こちらのジビエラーメン（猪ラーメン）であります。
何でも、豚のげんこつのように、猪の頭をみそ付きで投入してスープを取っておられるところは、かなりの本格派であります。一ラーメン店では成しえない、フレンチレストランとコラボしてのみ為しうる凄技であります。全国で、ここを超える猪ラーメンがあるとすれば、逆に紹介してもらいたいくらいです。
あと、少しミーハーに見えますが、飛騨牛を使ったラーメンもなかなかのものであります。少なくとも、高山市内でいただく、飛騨牛ラーメンの中では、一番いい肉を使っておられる感じでしょうか。
まあ、個人的には、やはりこちらのお店ではジビエを一押ししたいと思います！