95歳現役大大女将さん元気溌剌 高山の伝統（味噌・溜り）を味わうⅢ : 丸五みそや

御年95歳大大女将が看板娘の味噌店、1年半ぶりの訪問でしたがお母さん元気いっぱいでした。
　版画画家でもあられたご主人の弟さんが立教大学野球部OBで長嶋茂雄氏と同級生、長嶋氏と一緒に写った60年程前の写真も数点店内に掲示されてます。ジャイアンツファンは必見！
　私はドラゴンズファンでも「巨人・大鵬・玉子焼き」の世代ですから興味津々

○豆味噌500g 900円
○醸造酢 500円
　大きな味噌甕は米味噌（白）と豆味噌（赤）の二つ、懐かしい量り売りで甕蓋を開けると味噌の香りが店中に広がります。
　いつものように爪楊枝で味見を勧められ、紅白両方試させて頂きましたが勿論、いつも通りの紅い豆味噌を購入しました。
　早速夕飯で赤出汁味噌汁を作りました。当店の豆味噌は岡崎八丁味噌に比べて甘みもありマイルドに作られているため白味噌の合わせは不要、なめこ・豆腐などとよく合います。

　2月18日（月）平日休みを利用、「溜り」を求めて高山「丸五みそや」を再訪問しました。

　早朝5時頃に小牧を出発、41号を130㎞北上し高山到着午前8時過ぎと読みましたが、道路が空きすきで到着したのは8時前、近くの市立図書館の駐車場も営業前、勿論当店も開いていませんでした(*_*)

　ならばと、平湯温泉まで足を延ばし「平湯の湯」の露天に浸かった後、再び高山市内の「丸五みそや」を訪問しました。

○　精選 味噌溜　　　　1100円×2
○　おかず味噌　　　　　600円（八百津：味噌平）丸五の味噌使用した商品
○　山ごぼう味噌漬け　　800円（八百津：味噌平）　　同上

　当店の「精選味噌溜」、現在は他社と同じく昔ながらの大豆味噌から染み出る溜りではありません。大豆が主原料で少々の小麦と調味料を使用した所謂、今時の溜り醤油です。

　しかし、普通の醤油とは違い1年以上寝かせた熟成溜り醤油であることは間違い無く、限りなく昔ながらの味噌溜りに近い仕上がりに感じて以来、愛用しています。
　一昨年秋、初めて手にしてから刺身は勿論、うどん出汁や煮物等に欠かせなくなったのが丸五さんの「味噌溜」です。初回購入分はとうの昔に使い切り、それ以降は高山訪問の知人に購入してもらってきましたが、つい最近切らしてしまい自力で購入しました。

　11時頃に再訪問すると暖簾が揚がってます。「御免くださ～い」と呼びかけること数回、暫くして「は～い、少々お待ちくださいませ～」は、聞き覚えのある大女将さんの美声。
　立教大学野球部員だった弟さんが長嶋茂雄さんと同期ですから、少なくとも小生の母より先輩の大女将様、背筋ピーンと張ったシルバーグレーの美人大女将さんと再会できました(^^♪

　味噌溜１ℓ1100円を1本100円、2本で200円値引きして頂いた上で勘定して頂くと・・・100円のキャッシュバックに(@￣□￣@;)！！
　「遠くからお越し頂いた上に沢山お買い上げ頂き有難うございます。ほんの少しばかりですが気持ち勉強させて頂きます」とのこと、これってお駄賃？

　50数年前、祖母に丼鉢と5円持たされて近所の豆腐屋へ「おから」を買いに御遣いした思い出。店先のお婆ちゃんが「ようきたなあ～ほれ！お駄賃」そう言って10円貰った記憶が蘇りました。


　

秋の信州・飛騨旅行⑫（順不同）

　まさごそばで高山中華そば、二四三でみだらしだんごを堪能した後、以前からずっと気になっていた味噌（醤油）屋の「丸五みそや」さんへ立ち寄りました。場所は市立図書館（隣り市営空町駐車場）から南へ150ｍほど進み、えび坂を登り切った筋との交差点角にあります。歴史を感じさせる大きな暖簾が目印です。

　歴史と伝統を感じる暖簾は縫製せず、ガムテープで補修？不思議に思い入店し、ご店主らしき白髪のおばあちゃんから「高山市から景観重要建造物の指定を受けて勝手に修理・改修できないのよ」と聞き、なるほど～

　高山では老舗の味噌屋さん、過去には種苗も手掛けたそうですが今は味噌・溜り・醤油・酢を扱っておられます。商品の内、味噌だけは量り売りで白の米味噌と赤の丸大豆味噌の２種類がありました。
　
　量り売りの味噌２種含め商品全てを味見させて頂き、まさごそば使用の溜りに似た塩角無くマイルドながら旨み濃い無添加の生溜り540円を刺身用に、そしてもう一品は優しい舌触りの酢350円を購入しました。

　笑顔と優しい口調で商品説明、味見を勧めて頂けたご店主のおばあちゃん、店舗奥座敷と茶室を案内してくださり、座敷では亡きご主人の版画作品を紹介してくださいました。
　座敷には三国同盟からの大きな賞状とその一等入賞作品が掲げてあります。
日独伊三国の国旗が光ります。昭和15年＼(◎o◎)／！

　また、店先にはお宝写真も数々飾ってあります。読売Ｇ軍ファンなら大喜びしそうな立教大学時代のＮ氏の写真もありました。
　おばあちゃんの弟さんがＮ氏と同じ野球部の同級生だそうで・・・写真撮ってきましたが肖像権と個人情報保護を考慮して掲載しませんでした。興味ある方は直接店頭にてご覧ください。

　おばあちゃんの人柄とどこか語尾が名古屋・尾張弁に似ているところにも癒されます。
ホームページやガイドブックにも載っていない高山の伝統に触れることができました。
　おばあちゃんご親切にありがとうございました。そしてご馳走様でした。