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「ラーメン」640円(税込)
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「ラーメン」上から。豚骨と言うよりも脂感が前面に出ているスープである。スープ表面に浮かぶ脂は、豚骨由来のゼラチン質と言うよりも、背脂由来のラード的なイメージの脂感であった。
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「ラーメン」接写。「チャーシュー」と刻み「青ネギ」と「胡麻」のみとシンプルな仕上げだ。まあ、「長浜ラーメン」としては定番としてのスタイルである。
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「ラーメン」麺リフト。麺は機械打ち角刃麺、ストレートの細麺である。これも、茹で時間を 15秒 とか 20秒 程度に想定する、いわゆる「長浜ラーメン」の極細麺と比べると、やや太いと言えよう。
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「ラーメン」チャーシューリフト。チャーシューは肉質感強し。歯応えのある固さがしっかりとあり、豚もも肉使用かと思われる。味わい、塩味等は極く普通か。際立った印象は特にない。
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「替玉」170円(税込)「替玉」は、器での提供ではなく、平ザルの湯切りザル〔振りザル〕から直接丼へ投入される提供の仕方である。一玉 170円(税込)、これは少々お高い。
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『長浜らーめん とんこつ屋』メニュー表「麺類」
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『長浜らーめん とんこつ屋』メニュー表「一品料理」「お飲み物」
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『長浜らーめん とんこつ屋』店舗外観「東から」
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『長浜らーめん とんこつ屋』店舗外観「東南から」
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『長浜らーめん とんこつ屋』店舗入口
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『長浜らーめん とんこつ屋』立て看板
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『長浜らーめん とんこつ屋』懸垂幕
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『長浜らーめん とんこつ屋』店舗内観「カウンター席」
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『長浜らーめん とんこつ屋』店舗内観「お座敷席」
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『長浜らーめん とんこつ屋』テーブル付属の各種調味料類
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『長浜らーめん とんこつ屋』店舗内観「漫画本類」
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「ラーメン」640円(税込) 総重量(実測値)548g。 うち麺・具材重量 277g、うちスープ重量(麺・具材等完食後)271g。
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「ラーメン」チャーシュー1枚当たり重量(実測値) 1枚目 10g、2枚目 8g、3枚目 12g〔合計重量 28g〕
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「替玉」170円(税込)× 2 ○ ハリガネ 総重量(実測値)148g ○ やわ 総重量(実測値)215g。
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前々から、「長浜ラーメン」を店舗名に標榜するこちらが藤岡市にあると聞いていて、いつかは行きたいものと念願していたのであるが、今回、ようやくその機会を得た。事前に『鶴商文庫』〔群馬県藤岡市本郷832-1〕を訪問して「ミックス『グリル』」を食してからの連食行脚でもあり、今回は爆食いは封印。「長浜ラーメン」とされるその味わいを堪能することをメインに据えての訪問としてみた。
『長浜らーめん とんこつ屋』
群馬県藤岡市小林780-1
0274-23-1585
起点を東京都文京区の R17 との交点となる「本郷三丁目」交差点とし、終点を長野県松本市の R19 並びに R147 との交点となる「平瀬口」交差点とする一般国道 R254〔通称名 : 児玉往還〕 を、埼玉県本庄市児玉町から群馬県・長野県方向に向かい、神流川に架かる「藤武橋」を越えて、群馬県藤岡市へと入る。「藤武橋」を渡って最初の信号交差点である「小林」交差点で R254 の道筋は左折(南西折)して、しばらくすると次第に西進するようになるが、その「小林」交差点から 西進すること 180m 足らずの道路右手(北西側)に『長浜らーめん とんこつ屋』はある。因みに、藤岡市街地を抜け、群馬県道・埼玉県道13号前橋長瀞線との交点となる、群馬県藤岡市の「本郷」交差点からは、西進すること 1200m 余りの道路左手(北西側)に『長浜らーめん とんこつ屋』はある。
「豚骨ラーメン」と言うと、世間一般ではいわゆる「博多ラーメン」が有名だろう。白濁乳化豚骨スープにストレートのパツパツ低加水率極細麺を「替え玉」しながら食す、、、そんなイメージが先ず浮かぶに違いない。が、この認識自体は問題ないが、その発祥が「博多ラーメン」であると捉えると、実は若干誤りがあるようなのである。
そこで、以下の「長浜ラーメン」に関する雑駁な説明を御覧戴きたい。。。
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「長浜ラーメン」
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「長浜ラーメン」とは、博多漁港に面する福岡市中央区「長浜」で生まれたラーメンのことで、1953(昭和28年)に開業した屋台「元祖長浜屋」がその発祥と言われている。
「長浜ラーメン」は、もともと魚市場で忙しく立ち働く人たちに向けて作られたラーメンで、素早く提供出来るように、麺を「極細麺」にして茹で時間を短縮、極細麺は伸びやすいため、麺の量を少なくして、お替わりが出来る「替え玉」を考案、 替え玉を前提としているので、自ずとスープは「濃厚スープ」になるなどしていったと言う。今でこそ「博多ラーメン」の大きな特徴とされる「替え玉」だが、発祥は飽くまでも「長浜ラーメン」、この「元祖長浜屋」なのである。
「極細麺」「替え玉」「濃厚スープ」というのが、「長浜ラーメン」ならではの特徴で、当初は「長浜ラーメン」ではなく「市場ラーメン」と呼ばれており、「博多ラーメン」とは一線を画する、独特の食べ物だったそうだ。
一方、「博多ラーメン」の歴史は「長浜ラーメン」よりも古く、戦前の 1940(昭和15)年に創業した『三馬路(さんまろ)』が博多初のラーメン屋台と言われている。スープは半濁気味のあっさりした豚骨スープで、豚骨スープにもかかわらず白濁していない醤油味のスープであった。麺も平打ち麺で名前もラーメンではなく「中華そば」と呼ばれていたと言う。現在では、昔ながらの醤油味の「博多中華そば」を出す店は、『三馬路』の三代目が営む『うま馬(うまうま)』などごくわずかになってしまい、次第に「博多ラーメン」のほとんどが、「長浜ラーメン」と同じ「極細麺」「替え玉」「濃厚スープ」を取り入れるようになっていく。今ではラーメンそのものに「長浜」も「博多」も大きな違いはないと言われている。
『元祖長浜屋ラーメン』(福岡県福岡市中央区長浜2-5-38 トラストパーク長浜 1)
『うま馬 祇園店』(福岡県福岡市博多区祇園町1-26)
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「替え玉」の発祥が「博多ラーメン」ではないというのが、調査してみて分かった時には、大いに驚いたものだが、更に、実は「豚骨ラーメン」の発祥も、どうやら「博多ラーメン」ではないらしい。「福岡三大ラーメン」と括られる「博多ラーメン」「長浜ラーメン」「久留米ラーメン」、この辺りの歴史的経緯が、思いの外に複雑なのだ。
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「福岡三大ラーメン」
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「福岡三大ラーメン」と言われる、博多ラーメン・久留米ラーメン・長浜ラーメン。中でも、久留米は「豚骨ラーメン発祥の地」と言われている。
一般に「豚骨ラーメン」= 博多 と考えられがちだが、それは、昭和40年代に起きた札幌味噌ラーメン以来の大ヒットである、昭和60年代から平成にかけての、博多ラーメンを中心とした一大豚骨ラーメンブームが首都圏に押し寄せたことによっている。
元来の「博多ラーメン」は、福岡市内で戦前の1941年〔昭和16年〕創業の屋台『三馬路(さんまろ)』、1946年(昭和21年)に店を構えた『博多荘』等、老舗両店のスープは東京ラーメン同様に支那そばがルーツで、鶏ガラに少量の豚骨を加えて作られた澄んだもの〔清湯スープ〕であった。昭和16年頃には、博多駅、天神などを中心に、多くの屋台が博多で軒を並べるようになるが、当時の豚骨スープも、まだ清湯であったと言う。
関東人がイメージする「豚骨ラーメン」すなわち「白濁豚骨スープ」のルーツは、飽くまでも「久留米ラーメン」だ。どの地でも「久留米ラーメン」に影響を受ける形で「白濁豚骨スープ」が次第に各地へと広まっていったのだと言う。
また更に、関東で一般的に言う「博多ラーメン」とは、元来が「長浜ラーメン」のことであり、「極細麺」「替え玉」「濃厚スープ」というのは、長浜ラーメンならではの特徴である。現在では「博多ラーメン」と一括りにされがちな「長浜ラーメン」であるが、実際は「博多ラーメン」の方で、長浜ラーメンの「極細麺」「替え玉」「濃厚スープ」と言う手法を取り入れるようになっていったと言う流れが正しいようである。
この「久留米ラーメン」発祥の「白濁豚骨スープ」、「長浜ラーメン」由来の「極細麺」「替え玉」「濃厚スープ」の一大豚骨ラーメンブームが首都圏に押し寄せる際、知名度的に高かった地名が「博多」であった、と言うのが正しい解釈と言えるのではなかろうか。
――――――――――――――――
要するに、いわゆる「博多ラーメン」とは、「久留米ラーメン」の白濁豚骨スープをベースに、「長浜ラーメン」の「極細麺」「替え玉」「濃厚スープ」を取り入れたものと言うことになろう。
そのルーツの一つとなっている「長浜ラーメン」の名を冠する、こちら『長浜らーめん とんこつ屋』、果たしていかなる味わいなのか、大いに期待感が高まる訪問となっているのであった。
当日の現着は、前述の如く『鶴商文庫』を後にして、そのまま移動したことになるので、11:40 であった。いつものように店舗外観撮影の後に入店する。店舗入口付近には、「博多名物 長浜ら~めん」の懸垂幕が張られていた。
本来であれば、通常の「ラーメン」640円(税込)の他にも、「焼ギョウザ」320円(税込)、「チャーハン」620円(税込)も戴きたいところなのだが、何分にも事前に、実食総重量 2,838g を平らげてきているので、ここは些か無理は出来ないところだ。まあ、大人しく大人しく。。。v( ̄∇ ̄)
オーダーから配膳までは、およそ 9分。先客 2名 のオーダーをこなすなどして少々時間が掛かった。
その間に、卓上調味料をじっくりと眺めると、常備されているのは、「ニンニク」と「紅生姜」である。通常のいわゆる「博多ラーメン」店で常備されている「辛子高菜」は置かれていないようだ。
「ラーメン」640円(税込)
配膳品を見て思わずビックリ ヽ(゚Д゚;)ノ!!
何と、確かに白濁スープではあるが、白さよりも赤さが際立っている。いわゆる豚骨醤油スープの色味だ。「長浜ラーメン」の括りよりも「和歌山ラーメン」の『豚骨醤油系』、『井出商店』系の色味と言えるような気がしないでもない。
そうして、豚骨と言うよりも脂感が前面に出ているスープである。スープ表面に浮かぶ脂は、豚骨由来のゼラチン質と言うよりも、背脂由来のラード的なイメージの脂感であった。塩味に関しては際立った特徴はなし。濃厚さは思いの外になく、「替え玉」3回 が限界だろうかと言った感じである。
但し、豚骨煮出しはきちんとされているようで、脂感の後から、後追いするかのように、豚骨自体の香りとコクが感じられる。この風味は悪くない。
チャーシューは肉質感強し。歯応えのある固さがしっかりとあり、豚もも肉使用かと思われる。味わい、塩味等は極く普通か。際立った印象は特にない。チャーシュー1枚当たり重量(実測値)は、1枚目 10g、2枚目 6g、3枚目 12g の、合計重量 28g で、「チャーシューメン」970円(税込)ではない、通常メニューの「ラーメン」で、チャーシュー 3枚 搭載は実に嬉しい限りである。
その他のトッピングは、刻み「青ネギ」と「胡麻」のみとシンプルな仕上げだ。まあ、「長浜ラーメン」としては定番としてのスタイルである。
「青ネギ」は「九条細ネギ」を使用しているものと思われる。「万能ねぎ」か否かは不明だ。因みに、「万能ねぎ」とは『JA 筑前あさくら』で生産された「青ネギ」=「九条細ネギ」の登録商標名である。正式には「博多万能ねぎ」と命名されている「青ネギ」のことを指す。
「胡麻」は「長浜ラーメン」には欠かせないトッピングである。ふんだんに振り掛けられていて、この点は見事であった。
麺は機械打ち角刃麺、ストレートの細麺である。これも、茹で時間を 15秒 とか 20秒 程度に想定する、いわゆる「長浜ラーメン」の極細麺と比べると、やや太いと言えよう。まあ、「久留米ラーメン」程の太さはないにせよ。「博多ラーメン」としても細い方には分類されないであろう太さであった。
配膳時の麺の固さは、今回指定することなくお任せ仕様であったのだが、「固め」ではなくいわゆる「普通」から「柔(やわ)」の間くらいの配膳であった。この固さの具合を見聞するべく、「替玉」で、「バリカタ」と「柔(やわ)」を試してみた次第だ。
「替玉」170円(税込)× 2
こちら『長浜らーめん とんこつ屋』の「替玉」は、器での提供ではなく、平ザルの湯切りザル〔振りザル〕から直接丼へ投入される提供の仕方である。そこは大いに素晴らしいところなのだが、ううむ、その価格、、、一玉 170円(税込)、これは少々お高い。そこはかなりの残念感を覚える私であった。
○「バリカタ」
この「バリカタ」、食してみた感じ「ハリガネ」から「粉落とし」クラスの固さであった。やや、茹で時間不足か。アルファ化してない部分もあり、芯の固さと言うよりも生茹で感を感じる味わいであった。
○「柔(やわ)」
「柔(やわ)」の茹で上げに当たっては、タイマーを準備して、しっかりと時間を計測しての茹で上げであった。感覚的に、一分間ほどは茹でていただろうか。「バリカタ」の時とは待ち時間が段違いだったので、しっかりと湯通しされた感じで、確かに「柔(やわ)」の食感であった。
麺の総重量(実測値)であるが、「ハリガネ」総重量(実測値)148g、「柔(やわ)」総重量(実測値)215g と、1.5倍 近い重量差があった。この重量差が、「柔(やわ)」の茹で時間の長さを如実に表しているように思えた。
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博多ラーメンの麺の固さ
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【湯気通し】本当に湯気を当てるだけの場合や、数秒間湯に潜らせるだけと言う、ほんとんど生の麺である。小麦粉が α化していないので消化しにくい麺だ。茹で上げ時間は0~3秒。
【粉落とし】茹で時間10秒弱で、茹で上がった柔らかい部分よりも、固い芯がほとんどを占める状態の、名前の通り、粉を落とす程度しか茹でない極超固麺だ。茹で上げ時間は3~7秒。
【ハリガネ】茹で時間10数秒で、芯が多く残る状態の、針金の様に固いとされる、正に「通」好みの超固麺だ。茹で上げ時間は7~15秒。
【バリカタ】通常の固めよりも茹で上げ時間を縮めた固麺だ。初めて固さにチャレンジするならこの辺が better。茹で上げ時間は15~20秒。
【固め】標準より少し固めで、少し芯の残る歯応えの良い状態の麺だ。一般的にはこの固さが程良く美味とされる。茹で上げ時間は20~45秒。
【普通】完全に茹で上がった、食べ易い状態の、標準の固さの麺だ。麺の味わい、旨味、コシが最もよく分かる固さである。茹で上げ時間は45~70秒。
【柔(やわ)】完全に茹で上がった状態から更に茹で、標準より少し柔らかくなった状態の麺だ。茹で上げ時間は70~100秒。
【バリ柔(やわ)】柔らかめの麺を更に茹で、コシがなくふにゃっとした状態まで茹でた麺だ。茹で上げ時間は100~150秒。
――――――――――――――――
ううむ、総じてこちら『長浜らーめん とんこつ屋』、純粋に「長浜ラーメン」の味わいを再現しているかどうか、多少疑問が残った。
但し、「ラーメンテボ」と呼ばれる縦長の湯切りザルで茹で上げるのではなく、平ザルの湯切りザル〔振りザル・すくいザル〕を使用している点は、本格的であり、そこは大いに評価したい。
が、しかし、、、豚骨スープの脂感の突出と豚骨醤油感、豚骨自体の濃厚感の乏しさ、そして、麺の太さ、、、ちょっと、今回は期待感からハードル高めので訪問だったのが良くなかったのかも知れない。
いずれにせよ、先ず先ずに美味しうはござった。
さて、今回の実測値は、
「ラーメン」640円(税込)
総重量(実測値)548g
うち麺・具材重量 277g
うちスープ重量(麺・具材等完食後)271g
チャーシュー1枚当たり重量(実測値)
1枚目 10g、2枚目 6g、3枚目 12g〔合計重量 28g〕
器サイズ
直径 20cm、高さ 7.5cm、器重量 489g
「替玉」170円(税込)× 2
○「ハリガネ」総重量(実測値)148g
○「柔(やわ)」総重量(実測値)215g
器不使用
支払額総額 980円(税込)
実食総重量 911g
うち固形物実食重量 640g
完食時間 : 計測せず
訪問日 : 2021.5.25(火)
群馬県の「豚骨ラーメン」は、『だるま大使』〔群馬県高崎市剣崎町1186-12〕を祖とする流れが強く息づいており、「替え玉」対応仕様の『呼び戻し』製法で作られた「久留米ラーメン」的な品がよく見られるようだ。群馬版「豚骨ラーメン」とでも言うべきこれは、なかなかに美味なのであるが、それが逆に、本場の味と言う物に憧れの念を強く抱く由来ともなっている。
それだけに今回、「長浜ラーメン」との店名を目にし、本場の味を大いに期待しての訪問であった。ううむ、期待値のハードルは低め設定が無難なのかも知れない。。。