【へぎそば・とり天ごぼう／炊き込みご飯付き】〜北海道の美味しい、そば・うどんの店シリーズ（36） : 扇谷

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いつもはラーメンの感想ですが、
時々【北海道の美味しい、そば・うどんの店】の
情報を投稿していきます♬
第36弾は、南区澄川の「扇谷」です。

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◉住宅街で「へぎそば」を楽しむ


普通、そば屋というと、
「○○庵」とか「そば処○○」みたいな店名で
和風のファサードに、和風の書体の店頭幕、
そんなイメージですが、
こちらのお店は、店名がそのまま名字、
店構えはそのまま一般住宅です。

古民家カフェのように、古い住居を改装してお店にするケースは多々ありますが、
自宅をそのままの姿でお店にするというのは
おそば屋さん以外の飲食店ではあまり見かけないような気がします。


さて、本日は、
以前からBM（ブックマーク）していた
「扇谷」さんに伺います。


お店は
札幌市南区澄川5条6丁目。

福住・桑園通を福住方面に向かって進み
コープさっぽろ西岡店を過ぎ、［澄川5-5］の交差点で右折。
澄川の住宅街に進みます。
澄川中学校の斜め向き側にお店を発見。

普通の家です(;^ω^)

駐車場は
店頭2台分。


開店時間（11時半）の10分ほど前に到着。
駐車場に車を停めて少し待ちます。

女将さんが出て来て案内してくれたので、
少し早めに玄関ドアを開けて店内へ。
「扇谷」と普通に表札がかかっていますw


玄関で靴を脱ぎ、「お邪魔します」と呟き、
左側の居間へ。

TVとピアノが置いてあるお茶の間に、
テーブル席が2卓。

まるで親戚のお宅に遊びに来た
そんな錯覚を覚えてしまう(^^)。


本日は、人気No.1の
冷たいおそば「とり天ごぼう（皿盛）／炊き込みご飯付き」　880円
をお願いします
（※訪問当時の価格です）。


平成21年（2009年）、
新潟出身のご主人が開いた「扇谷」さん。
札幌では珍しい「へぎそば」を提供するお店です。

「へぎそば」は、新潟県の小千谷市が発祥。
木製の「へぎ」と呼ばれる角盆に盛り付けられています。
昔は杉や檜木、松の皮を剥いで作っていて
この「剥ぐ」が訛って「へぐ」、そして「へぎ」になったそう。

山形の「板そば」に見た目が似ていますが
「へぎそば」は、つなぎに「布海苔（ふのり）」が使われているのが特徴です。

新潟の小千谷、十日町は織物の産地。
織物のよこ糸をピンと張るために布海苔を使っていた事にヒントに作られた、この地方に100年程前から伝わるご当地そばです。


およそ10分ほどで、「へぎそば」がやって来ます。

「へぎ」に盛り付けられたお蕎麦。
薬味はネギとワサビ。
炊き込みご飯と、別皿に名物の「とり天」と「ごぼう天」、
玉子焼きと漬物が添えられているのが嬉しい。


それでは蕎麦をほぐし、
早速、いただきます♪


まずは、そばを数本摘まんで口に含む。
うん♪　
ツルツルした食感で美味しい♬

幌加内産の蕎麦粉を石臼で挽いて
フノリでつないだ手打ちそば。
微かに弾力があって、
そっと噛みきって喉に流し込むと
独特な喉越しを感じられますね。


次に、そば汁（つゆ）を少し舐めてみる。
ほぉ、やや甘めの味わい。

日高産昆布、本節、宗田節っで引いた出汁に
3ヶ月以上寝かせたかえしを合わせた逸品。

かえしの原料は
「醤油」「味醂」「樽酒」「砂糖」秘密の「？」
？は一体、何なのだろう？隠し味。
蜂蜜だろうか？


それでは改めて。

そばを汁にちょんとつけ、一気に手繰る。
奥歯でちょっと噛むと、口の中に蕎麦の甘味が広がります
(´艸｀*)

旨い♡
小麦ではなくフノリでつないだそばは
初めて食べますが、なかなかの旨さです。


続いて「とり天」。
こちらは塩でいただきます。
おぉ、カラっと揚がっていて、旨い♪
ゴボウ天とかぼちゃ天もホクホクです
(*‘∀‘)♪

そして「炊き込みご飯」が秀逸。
ほんのり醤油が香る、炊いたご飯が食欲をそそるｗ

小さな玉子焼きもしっかり旨い。


まさか住宅街の一角に
こんな旨い蕎麦屋があったとは驚きだなぁ
なんてなことを考えながら、手繰っている間にそば終了。


最後は
釜湯のそば湯を汁に注ぎ、余韻を楽しみながら、
ゆっくりと飲み干します。
はぁ～旨いなあ(=´∀｀)


それにしても、食べている最中に呼び鈴チャイムが次々になります。
お店に来た方は、玄関のチャイムを鳴らすシステム。

食べ終わってお会計、廊下に出てみると
たくさんのお客さんが順番を待っている。

なんとも「隠れ家そば屋」かと思っていましたが
意外に有名な人気店の模様。


次回は、「そばと天丼」のセットにしようかな。
「そば屋の挽肉スープカレーうどん」も人気らしい。


住宅街の一般住宅で食べる極上の「へぎそば」。
旨かった。ごちそうさまでした♪


（2023年6月27日訪問）

（2024年7月31日投稿）