和歌山系ラーメン店　能登産豚・地鶏の特濃スープ　 : 金澤濃厚中華そば 神仙

金沢中央卸売市場商店街の一番奥にある人気店。元は和歌山ラーメンと名乗られていた濃厚豚骨のお店です。その豚骨濃度はかなり高く、どろりとして濃いです。他の食材では出せないようなとろみの舌触りです。豚の香りは確かに他の豚骨ラーメン店より強いですが、この濃度にすれば巧く取り除けていると思います。大量の材料を使用し、手間隙かけて作られているので、価格を考慮すると安いかと。万人受けする味ではないかもしれませんが、高く評価したいお店です。
また、より食べやすいと思われる、時々登場する限定麺も、劣らず優れているものと思います。

【2016/7】追記
http://sirakanba.exblog.jp/25473057/

【2016/3】
正午を回ってから伺うと大抵はお客が並んでいますが、この日は11時ちょっと過ぎに訪問したため、お店の前には人はいません。しかし中は、ほぼ満席でした。
●期間限定、税込850円の「濃厚海老そば」。
スープの基本は通常の濃厚豚骨醤油のようで、いつもながら豚骨濃度は高くドロドロ。
それに、魚節と甘海老の旨味風味が添えられています。
通常の濃厚豚骨醤油は味がシンプルなので、この魚節と甘海老により完成された風味になっていました。品名には海老が強調されていますが、魚も劣らず感じられます。
麺は細いですが、いつもの細麺よりやや太めです。また、いつもの麺とは異なるサクっとした噛み心地です。
チャーシューは、赤味の残るローストポークのようなタイプで、他店には無いような独特な風味があります。
税込850円は少し躊躇う価格かもしれませんが、その分スープとチャーシューが強化されているので、十分納得できるものと思います。

【2016/2】
●何度も取り上げていますが、レギュラーメニューの豚骨醤油(税込640円)。
麺の茹で加減、醤油の濃さ、鶏油の調節もできます。
やはり、ニンニクを入れるとぐっと味が膨らむ感じでしょうか。あと、卓上にあるキムチ風のキャベツも入れると良いです。

当店は和歌山系だからなのか、或いは市場にあるからなのか、寿司がサイドメニューにあがります。
これまで焼き鯖や鮭は見かけましたが、この度、炙り肉が登場していました。
通常は税込350円ですが、ランチでは税込300円でセットできます。


【2016/1】
●「王道の豚骨ラーメン」という未だ食したことの無いレギュラーメニューをいただきました。税込720円です。
スープの色合いにしろ麺にしろ、具の木耳など、博多ラーメンを思わせるものです。
説明書きによると、定番の豚骨醤油の方は豚骨が一杯当たり800g入っているのに対して、こちらのものは300gということです。
よって、こちらの豚骨ラーメンの濃厚さは際立ったものではなく、他店の豚骨ラーメンに近い濃度だったと思います。
味の幅は豚骨醤油同様に特に広くはなく、塩分も控えめなので、卓上にあるニンニクや、「キャベキムチ」というキムチ味のキャベツを加えると、美味さが増しました。
あと、紅しょうがも頼めば出してくれるそうです。

肉は薄切りのバラ肉でした。肉のボリュームは、前述の味噌ラーメンと比べると淋しいものですが、豚骨醤油の中華そばのものとは同程度のよう。
やはり、特濃の豚骨醤油に比べるとインパクトには欠けますが、豚骨醤油で時々感じる豚の臭みはなく、食べやすいものでした。
市内には美味しい博多ラーメン店があまりないので、博多ラーメンを食べたいときには、このラーメンは代用になりそうです。

【2015/12】
昨年10月末から11月初めにかけて駒沢オリンピック公園で行われた「東京ラーメンショー」においても好調で、売り上げ杯数が一位になったとか。
その時のメニューにあがったという濃厚味噌「炎・炙」肉盛りそばがお店にも出ていたので、いただいてみました。税込780円です。

味噌ラーメンということで、味噌の味がやはり強いです。加賀味噌を使用されているとのこと。旨味が濃く品質の良さを感じます。
当店らしい特徴は、当店自慢の濃い豚骨醤油のスープと同等のとろみがあることです。豚骨風味は味噌やニンニクの陰に隠れているかのようでしたが、スープの舌触りはかなりそれと近いものがあります。
味噌ラーメンなので、当店の品としては塩分が濃めでしたが、なんとか飲み切ることができました。

そしてもう一つの売りは、ボリュームの良い能登豚のバラ肉です。
この味付けされた肉は、セットメニューの豚玉丼にも使用されているものと似ていると思いますが、それより厚切りであり、味付けもスパイシーだったでした。
麺は、豚骨醤油の中華そばのものより白く、かつ少し太いです。

【2015/6】
最近ランチメニューに少し変更があり、どのラーメンにも、数種あるご飯ものが一定料金でセットできるようになりました。
当日それを知らずにいただいたヤキメシのセットは、以前のノーマルなラーメンのみに限られていたセット価格に比べ40円アップし、税込み840円になっていました。即ち、ラーメン640円＋ヤキメシ200円です。
ヤキメシは、他店のものより色が濃く味わい深いものだが、200円としてはボリュームが乏しい感じ。しかし、ラーメンはこの価格に比して材料と手間がかかっていると思わせるものであり、計840円では十分納得できる内容です。

【2015/4】
今回は、豚肉と生玉子の組み合わせが美味しそうで、830円としてはボリュームも良さそうなので、ランチタイム限定の「豚玉ランチ」をいただいてみました。
豚玉丼は、メニュー表の写真を見ていた印象より量が貧弱でしたが、ラーメン(640円)にこれを加えて830円なので、やはりお得といえるでしょう。生玉子の黄身と甘醤油たれの染みた豚肉がよく合っています。肉はもっと脂っぽいものと思っていましたが、赤身がほとんどであり、こってりとした豚骨ラーメンには適している感じです。
超高濃度な豚骨鶏ガラのスープは、ストレートな醤油味らしいので、卓上のニンニクやキムチ風味のキャベツを加えると、より美味しくなります。別売りしているこのキャベツが、店内では食べ放題なのもいいですね。
最近このラーメンを二度いただいていますが、慣れたのか、以前のようにスープの臭みを感じないです。また、塩分も以前に比べると薄味になったかもしれなく、十分飲み干せます。材料費と手間隙の掛かったスープなので、残すのはもったいないですね。これが今時税込み640円ですから、人気なのも分かります。

なお、ランチセットについてですが、
ついこの前いただいた「肉飯ランチ」は、ランチセットメニューから消えていました。その代わり「焼き飯ランチ」が登場していました。価格もお手ごろなので、一度いただきたいメニューです。

この濃厚な豚骨のラーメンもいいですが、期間限定の「豊潤鶏白湯」があまりに美味しかったので、違う日にリピートしました。鶏の芳醇な香りがとても良く、また登場して欲しい一品です。

【２０１５／４】
「豊潤鶏白湯そば」税込み７８０円。「金沢情報」という無料誌のクーポンを利用し味付け玉子もいただきました。
スープは、豚のスープのようなどろどろしたものではないですが、鶏の香りがしっかりしています。市内の鶏白湯専門店では香りが抑えられている気がしますが、この白湯はそれらと異なり、とても鶏が感じられます。
対馬産ひじき藻塩がカエシに使用され、旨味は、しいたけ、昆布、ホタテから抽出されているそうです。鶏の味だけでなく、深い味わいが感じられる上質のスープであり、塩分が薄めなこともあり、残さず堪能できました。
麺は、パスタで知られるデュラムセモリナ粉が使用されている、わずかに平たい中太ストレート麺です。いつもの中華らしい麺とは異なり、パスタのような食感や風味も確かにあります。
ブラックペッパーが振られている鶏チャーシューは、量こそ多くはないが、しっとりとしていてとても質の良いものでした。あと、海藻（ひじき藻？？）がこのスープに合っていて良かったです。
後日リピートしてしまうほど美味しかったです。

【2015/2】
ランチ限定のセットは3つほどあり、税込み800円の「肉めしランチ」を選びました。煮玉子は100円で追加しました。(中華そばの単品は、増税後640円に)

●中華そば
スープは、他の食材で形容しがたい、独特のとろみの食感があります。豚の臭みは確かにありますが、これだけ濃いのに、よく取り除かれていると思います。
味は、豚骨と醤油がほとんど占めているようで、幅はあまりない感じですが、卓上のにんにくを入れると、随分ふくらみが出ます。辛味が欲しいなら、唐辛子で漬けたキャベツもあるので、入れたらいいかもしれません。

過去何度かいただいた経験では、塩分がかなり強い日もあり、少し苦手でした。しかし、今回は薄味だったので、相当量の豚骨が費やされ、かつ手塩のかかったスープを、残すことなくいただけました。
麺は細麺なので、茹で時間が短く、待ち客の並びができる人気店においては、回転が良くなるのでうれしいことかもしれません。確かに歯ざわりの良い麺で美味しいですが、太麺も味わってみたい気がします。
チャーシューは黒豚のものとのことですが、薄くかつ脂が多くて、味がよく分からないです。

●肉めし
黒豚は、こちらで、とても美味しくいただけました。少ないですが、厚みはそこそこあります。
赤身ですが、しっとりとして歯ざわりの良い肉質であり、味付けも良く、薄味で上品で、記憶に残る味です。
メニュー表の写真のような肉のボリュームは全くありませんが、160円でこれをいただけるのは十分お得かもしれません。

今回のこのセット全体でみると、肉は少ないが良質であり、スープは材料も手もかかっていて、かつ薄味なので飲み干せることから、800円としては、コストパフォーマンスはなかなか良いかと思います。ラーメン＋チャーシュー丼で1000円近くかかるお店もあるので、リーズナブルでしょう。


【2014/3】
●中華そば　600円
これをいただくのは3度目になります。ボリュームは良いとはいえませんが、安いのと麺の美味しさに惹かれますね。
今回は臭みはあまり感じられなかったですが、豚骨がそれほど好きでない者にとっては、やはりクセが感じられます。
それと、醤油の濃度を薄く設定していただきましたが、それでも塩分が強かったです。まさしく豚骨と醤油の味で、味の幅は狭い感じですが、にんにくをたっぷり入れるとそれも幾分解消されました。ただ、塩分が強いため、せっかくの特濃スープはほとんど残すことになりました。
あと辛味も欲しいですが、無料のキムチキャベツといっしょにいただくと随分美味しくなりました。
キムチキャベツは別売りしているもので、河北潟干拓地で生産されたキャベツを使っているらしいです。なかなか新鮮でした。


* * *


2012/11

中華そば(600円)
▲スープは、能登豚の豚骨、地鶏のとても濃厚なスープでどろどろしています。最初の一口目は少しクセが感じられましたが、その後は問題なくいただけました。むしろこれだけ濃厚なのに臭みが随分除けているのは感心します。
▲麺はしっかりとしたコシのある黄色の細い麺。歯ごたえがとてもよいです。
▲チャーシューは、とても薄く少量ですが、歯ごたえがあり味もとても良いです。

▲ギョーザもいただきましたが、中身は野菜がほとんどで、まあまあの味でした。　また辛味の効いたキムチキャベツが無料でいただけます。