川崎市内でダルバートが食べられるお店

出典:ランチ向上委員会さん

川崎市内でダルバートが食べられるお店

近年、在日ネパール人は増加しており、それに伴い本格的なネパール料理が食べられるお店が増加中です。 川崎市においてもネパールの国民食のダルバートが食べられるお店が増えてきました。 川崎市内でダルバートが食べられるお店のご紹介です。 これを機にダルバートを知り、ネパールの食文化を知っていただきたいです。

更新日:2024/08/27 (2022/03/14作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる172の口コミを参考にまとめました。

ダルバートとは?

ダルバートは、ネパールの国民食で食事そのものです。
『ダル』は、豆を意味し、豆カレー(お店によってはサラッとしたスープ状)です。
『バート』は、お米、米飯を意味します。
『ご飯』と『お味噌汁』みたいなもので食事の根幹となるものが料理の名前になっています。
日本の定食のようなもので、この2品を軸にカレーや炒めものや副菜など、お店ごとに味の異なるものが提供されるのが特徴です。
イメージとして、短粒米を食べるのは日本ぐらいで、アジアでは長粒米が食べられているイメージですが、ネパールは標高が高いため国内で栽培されるお米は耐寒性のある短粒米が主です。
そのため、ダルバートでも短粒米を用いることが多いですが、輸入物のインド産の長粒米を使うこともあります。
ネパールのカレーの味付けですが、南アジアの各国のカレーでも、ちょっとスパイスが控えめで素朴な印象のものが多く、辛過ぎないのが特徴です。
自家消費の農業が多く、野菜を多く食べる習慣のある国なので、ダルバートも野菜が多くて健康的です。
結果、日本人にも食べやすい料理、それがダルバートです。

DUNA TAPARI

川崎駅東口、旧東海道沿いにあるお店です。
雑居ビルの2階にあり、入るのに少しばかり勇気がいります。
入口付近に写真の『マニ車』(チベット仏教のもので、回すとお経を読んだのと同じ功徳が得られるもの)が飾られていて、ネパールっぽさ満載の内装です。

チキンカレーとマトンカレーが付き豪華なダルバートです。
副菜の数も多く、フルコースのダルバートですね。
ダルは、ボディ(日本名:黒目豆)と呼ばれる大豆に似た豆を使っているので初心者にも食べやすい味わいです。
バートは、短粒米と長粒米のブレンドです。ネパールでは自国で生産した短粒米は高価であるため、インドから安価で大量に輸入した長粒米も食べます。
そのため、このようなスタイルもネパールっぽいでしょう。

ダルバートが人気ですし、おすすめですが、お店は写真のチウラを主食にしたセットを推しています。
チウラとは干し米で、コーンフレークのような食感です。
こちらもダルバートと同じく、カレーや副菜と共に食べます。
ダルバートとは違うネパール料理が食べたくなったら試してみましょう。

MAMAGHAR アジアンダイニングバー

京急川崎駅近く、ビルの地下1階にあるお店です。
以前は居酒屋だったところに開業したようで、お店が大きく、座席数が多いのが特徴ですね。
駅から近くて地下1階という立地で、ご紹介するお店の中では一番利用しやすいと思います。

壁にはもちろん、ネパールっぽい絵が描かれていますね。

ダルは、ウラド豆(日本名:ケツルアズキ)と呼ばれ、日本ではもやしの原料となっている豆を使っています。スパイスも塩気も控えめで、単体で食べるというよりも、バートにかけて味のベースとするものでしょう。
バートは、長粒米と短粒米のブレンドですが長粒米が多く、サラッとした印象です。
グンドゥルックという高菜漬を使った料理もダルバートの定番です。
こちらのお店のものはバトマス(大豆)と和えてある調理度の高く、ダルバートの中でこれが一番辛いですね。

写真の主食は、ディード(ディドもしくはディロ)と呼ばれ、これもネパールの主食です。
ネパール版そばがきと表現されますが、蕎麦粉100%ではなくシゴクビエなどの雑穀も混ぜたもので、主に山岳部の人が食べるものとのこと。
主食としてはお米のほうが優れているようで、ネパールでも好んで食べる人は少数派とのことですが、これもネパール固有の食文化です。
ダルバートよりも高い価格設定のお店が多い中で、こちらのお店では10円差で食べることができます。

チュロ・タカリバンチャガル

JR尻手駅前にあるネパール料理店です。
川崎駅西口から歩いても16分ほどで行けますね。
こちらのお店も屋号に『タカリ』の文字が入ることからわかるようにタカリ族のお店です。

2階にあるため、ちょっと入りにくい印象ではありますが、入ると素朴で優しいネパール人の店員さんが迎えてくれます。

ダルバートの見本というべきもので、基本的なものがすべて揃っています。
ダルは、3種の豆を使い、ニンニク、クミンで味付けして塩味が強めの基本のスタイル。
バートは、短粒米と長粒米のブレンドですね。
炊き加減が柔らかめで日本人にも食べやすいでしょう。
チキンカレーはサラサラで旨みがあります。
総じて辛さはマイルドですが、チャツネが辛く、これで辛さを調整して食べます。

おかわりのダルをお願いしたら、豆はウラド(日本名:ケツルアズキ)のみ、生姜が効いたタカリ族特有のスタイルのダルが提供されました。

ネパールは多民族国家なので、民族の数だけ味があります。深堀すればそれも楽しめるのがネパール料理の魅力です。

SpiceCurryHub SAMIKSHYA

川崎駅東口と八丁畷駅の間にできたネパール料理店です。以前は、タカリがあった場所に居抜きでオープンしました。

陽気な店員さんが迎えてくれ、小さいながらもいいお店です。

濃いめの色合いのダル(豆カレー)は、タカリ族伝統のスタイル。
ウラドダル(日本名:ケツルアズキ)を使い、ジンブーと呼ばれる生姜のような風味のする香草を使っています。
この2つで作るダルを用いることで、タカリカナ(タカリ族の食事)となりますが、ここまで本格的なものは実際はなかなか見られません。

MAITI GHAR

2024年6月にオープンした新店です。

川崎駅西口の商店街『南河原銀座ハッピーロード』から脇道に入ったところにあるインド・ネパール料理店です。

元はスナックであったであろう場所にあり、公道からは、建物内のちょっと暗い通路を進んだところにあります。
入るのにちょっと勇気がいりますが、入れば普通のインド・ネパールカレー店です。

見た目は、王道のダルバートですが、残念ながらカレー2種が北インドっぽさがあるので、本格的ではありません。
しかし、野菜カレーは完成度が高く、アチャールもガチネパールの味がします。
なぜか、ライスの上に盛られて提供されるサグ(青菜炒め)は、生のほうれん草をお店で炒めています。
美味しいもののレベルは高いので、軌道修正していけば、美味しくなること間違いなしのお店でしょう。

Apmカレー

川崎駅西口の商店街『南河原銀座ハッピーロード』に2024年7月にオープンしたインド・ネパール料理店です。
以前もインド料理店であったところに居抜きで開業したので、この場所にカレー店があることを認識している人も多いでしょう。
今回の店主は、ネパール人で店員さんたちもネパール人です。
そのため、ネパールの国民食たるダルバートの提供があります。

ダル(豆カレー)と肉系(チキンまたはマトン)カレーの器がちょっと小さいのが気になるところですが、なかなかの本格派です。
マトンカレーは、炒めもののようなドライタイプのもの。
ダルは、塩気がちょっと控えめですが、別に塩を用意してくれるので自分の好みに調整できます。
バートは、日本米(短粒米)とインディカ米(長粒米)のブレンドです。インディカ米の比率が高いようで、パラッとしていますが、サラサラのダルとの相性がいいです。
野菜もたっぷりで栄養バランスもよく、全体的によくできていますね。

タカリ

川崎でダルバートを提供した草分け的な存在のお店です。
日本人向けというよりも、近隣の日本語学校に通うネパール人向けのお店という感じです。
営業時間や営業日がまちまちだったりするおおらかさがありますが、メニューが総じて安いという魅力もありますね。

ダルはウラド豆(ケツルアズキ)を使い、塩味が濃いめのタカリ族のスタイル。
豆の皮が入るので、青臭さがあります。食べ慣れればこれも美味しいのですが、ネパール料理初心者には不向きかもしれません。
バートは、短粒米100%です。日本人が慣れ親しんだご飯ですね。
ダルバートの副菜の定番のサグは、青菜の炒めです。
多くのお店で添えてあり、小松菜であることが多く、味付けはクミンとニンニクです。

写真のシンプルカナセットは500円という安さです。
日本語学校で学ぶネパール人留学生向けのセットかと思われますが、誰でも注文できます。
品数は減りますが、ダルとバートは同じもの。
加えて、炒めスタイルのチキンカレーが入るので、この1皿で食事として十分なものは揃っています。

ネパールレストラン サスラリ

京急川崎駅近くの雑居ビルの5階にあります。
見つけにくいですが、ビルの窓に掲げられているネパール国旗が目印です。

店内の壁は、ネパールと日本をイメージした絵が描かれています。

カレーが2種類入る豪華なダルバートでも千円以下という安さが魅力ですね。
ダルは、ひきわりの豆を使っていて食べやすく、塩気もあるので、まさにご飯との相性がぴったりのものでしょう。スパイスはクミンが感じられます。
バートは、こちらのお店も長粒米と短粒米のブレンドです。ターリーの中央に半球状で山盛りにしてあります。
写真の右端にあるカトリ(ステンレス製の小皿)に盛られているのはポークカレー。
宗教上の理由で豚肉を食べないイメージですが、ネパールは多民族・多宗教の国家なので、豚肉を食べる文化もあります。
また、カレーもスープ状のものだけでなく、このような炒めもののようなものもあります。

ダルバートは、基本的にダルとバートはおかわり自由です。
たっぷりとご飯を食べるのがダルバートの醍醐味です。
一般的にはおかわりのご飯をターリーに適量盛り付けてくれるお店が多いですが、こちらはお茶碗で提供です。
おかわりご飯でも、最初と同じようにターリーに半球状で盛り付けることができます。
こちらのお店のおかわりは1回だけですが、量多いので誰もがお腹いっぱいになるでしょう。

※本記事は、2024/08/27に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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