Punskaさんが投稿した天ぷら 水谷(宮城/勾当台公園)の口コミ詳細

Punskaのレストランガイド

メッセージを送る

この口コミは、Punskaさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

天ぷら 水谷勾当台公園、北四番丁、広瀬通/天ぷら、天丼、日本料理

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 3.5
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2007/09 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気3.5
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

勃発するドラマ

無駄に長いので“天ぷら専門店では食べたことが無いけど…行ってみようかしら?”という方でお急ぎでない方に。

 B級グルメもどきの友達(以下B友)に電話しました。
君は本当に美味い天ぷらを食べたことがあるかね? 専門店はないな じゃあ行こう予算は9000円で 高いけどお前は食べたのか? いや食べてないよ …大丈夫かよ? ん大丈夫

 普段、700円程度のラーメンを相手に勝負してる我々が、果たして天ぷら専門店7000円コースなんて大丈夫だろうか…値段聞いただけで負けそう…そんな不安を抱きつつB友と合流。天ぷら専門店の威光をものともしないB友の「野外向き」半仕事着姿に私の意気も上がります。
 質素でこじんまりとしたお店に入り、カウンターに着席。ビールとお任せコースを注文。四種の塩を小皿にとります。ボールで小麦粉をさっと混ぜ、既に下処理をした食材が奥の調理室から運ばれます。揚げているご主人の前に座ったもので、油跳ねを防ぐカバーで肝心の揚げ姿が見られませんでした。残念。
 B友とビールを飲みつつ、この塩はアレかな?うんアレね、なんてことをしているうちにサイマキから始まります。店内の水槽には海老がたくさんいます。これは彼らのようです。次はその頭。カリっと噛むとミソの濃厚な味が広がります。ご主人曰く
「この頭だけくれってお客さんが結構いるんだけどね(笑)」
 気持ちはわかります。頭だけお代わりしたい!
ヒラメ…わずかにレア。美味!/メゴチ…ちょっと癖のあるメゴチはカレー塩。美味い!/アスパラ…噛むと豊かな香りと濃厚な味がフワっと。食べなれてる食材なのに感動した!/シイタケ海老しんじょう、イカ紫蘇、玉葱、ハゼ、銀杏、シメジ…
 ひとつひとつご主人が食材の産地や薀蓄とお薦めの塩を教えてくれながら進行します。初物も縁起物ということでいくつか。
 終わりの方で何も言わずに出されたのがひとつあり、何だろうと思いつつ口に入れてひと噛みすると!? 芳醇な香りが口いっぱいに広がり恍惚となりました。
 …この香りは…お久しぶりでございます…マツタケ様…。
 大振りに割いたもの。ほぼ涙目になりつつウホウホしてしまいました。
 この後は天丼か天茶を選択。二人なので両方をお願いし、お茶碗をもらって分け合うことに。
 まず天茶。味の変化を見て欲しいと言われ、軽めに塩を振って味わいます。
 「あとは掻揚げをようく崩してかき混ぜる。この掻揚げから出るダシが美味い」
 こういう場合の掻揚げはダシなんですね。知りませんでした(恥)。
 次に天丼。タレが絶妙。あっさりしてクドさがまるで無いタレ。美味い。我々の食いしん坊ぶりに気づかれたのかご飯とタレを増量してくれました。
 蜆汁は香り高い美味しさ。
 「貝は香りが大事」
 ナルホド。

 ご主人が会話好きで(その点で好まない方もあるかも知れません)、揚げてる間に、故丹波哲郎がこの店を推薦してるという古い雑誌が出てきたり、**(大企業)の今の副社長はここに初めて来た頃は課長だったよ、等のいわゆる「社会的地位」のある方御用達の店ならではの話が聞けます(少しくどいかな?(笑))。
 その点、そういう「社会的地位」にまったく関係しない我々なのですが、歓待してもらいました。ご主人に居丈高なところはなく、自信のある言葉は職人としての経験と自負や自覚の高さに裏打ちされているのでしょう。我々の帰り際に深々とお辞儀する姿も印象的でした。
 お店を出てからB友と気づきました。あれだけたくさん天ぷらを食べたのにまったく胸焼けがない…

 …という初めての天ぷら体験。
 天ぷらってのは、口に運び、サクっと噛んだ瞬間から勃発するドラマなんだと思いました。包み込まれて醸成されているものが、噛み破られて一気に花開くような、ドラマチックな料理でした。
 熱々を食べるのが基本なんでしょうが、あまりにアツアツだと味覚嗅覚が麻痺するので、少し間を置いたアツくらいで食べるのも良いかなと思いました。

2007/12/08 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ