レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2010/08訪問 2010/11/10
おそらく、私の知るフレンチの中で、最高のコストパフォーマンスではないでしょうか。
特にランチがオススメです。お昼なら6000円程度で、2時間以上かけてのコースが食べられ、おなかいっぱいになります。
以前の福島のころのお店はこじんまりしてよい雰囲気でしたが、移転後のダイビルでは、明るい広いお店に変わりました。移転当初はちょっと厨房もスタッフも安定していなかったようにも思いますが、とりあえず落ち着いたサービスが根付いたようです。
料理は目にも楽しく、かつおいしい。こればっかりは、値段の高い店がよいというものではなく、シェフのセンスがモノをいいますが、高級食材を使わずに値段を抑えて、なおこのレベルというのが他のお店ではあまり見られないことです。サービスもよい意味で大阪的。(ル・コントワール・ド・ブノワみたいな)見かけだけの中身空っぽサービスとは対極の、見かけのセンスはともかく、実のあるサービス精神旺盛です。
デザートも秀逸。大阪では1,2を争う「実質のあるフレンチ」ではないでしょうか。
2位
1回
2010/11訪問 2010/11/08
以前からミシュランの★を取るのは確実と信じて、大阪のミシュランが出る前にももう一度予約をとって食べにいったところです。
フレンチの魅力たっぷりでありながら、大阪の接客のよさを兼ね備えたようなお店です。
料理はスタイリッシュですが、みかけだけでなく、味もぴかいち。魚の鱗をパリッと焼いた食感にはいつも参っています。デザートもいつも満足しております。
店内もほどよい大きさ(小ささ!)で、落ち着いて食事ができます。
そして、コストパフォーマンスも抜群です。高級食材といわれるフォアグラやなんかを使っていなくても、普通の食材をおいしく調理してくださいます。したがって、変に高くつきません。
おいしい食事をよい雰囲気で食べられる幸福が感じられるお店です。
お客さんも層も、イヤミな成金のおっちゃんとかがいないので、よいかも。
(2010.11)
やはり、ぱりぱりに焼いているけど身は柔らかく香ばしい魚料理が絶品でした。
それと、やはり香ばしく、しかしレアにゆっくりと焼き上げた鹿肉。
ニンジン、カリフラワー、蕪などなど、野菜を少しずつ縦横無尽に使った前菜や付け合わせ。
おいしいエキスが凝縮した牡蠣や蟹の前菜やスープ。
デザートも丁寧に作った逸品。普通とは少し違うリンゴのタルト。
余分なことはしないけども、十分な気遣いを感じるサービスと、必要な時の気さくな会話。
完璧な料理の説明。
本当に安心して食べられるレストランです。他は?な評価も多いミシュランですが、ここの二つ星維持はもろ手を挙げて賛成。
3位
1回
2010/09訪問 2010/11/10
シェフが変わったらしいので、ここに書いている内容とは違うかもしれませんが、
野菜をたくさん、上手に使ったフレンチでした。フォアグラとかキャビアといった高級食材を使ったというだけでお値段の高いフレンチもたくさんあるなか、これだけ野菜をあしらって、それに鴨や魚を添えているとでもいわんばかりの料理に注目です。野菜をおいしく、きれいに料理し盛り付けるのは難しいですよ。すばらしいです。
それと、フロマージュの充実ぶりも注目。ワインがたくさん飲めればどんなに幸せでしょう。それから、大阪城を見下ろす位置にあるため、昼も夜も景色がすばらしいです。
さて、シェフが変わってどう変化しているか、が楽しみでもあり、不安でもあります。
4位
1回
2010/01訪問 2010/07/06
部屋は半露天風呂つきで、大きな窓の外には裏山の緑、そして有栖川山荘がほのかに見え隠れしていました。源泉かけ流しのお風呂はほんとうに気持ちよく、大浴場へは一回いっただけです。烏の湯とかいう薄暗い大浴場はちょっといまいちでした。部屋は広々していて、落ち着けました。
夕食はカニのシーズンでしたが、あえて普通の懐石でお願いしました。
しかしながら、普通の懐石であっても、カニは焼きカニなどいくつかの料理でお目見えしましたので、充分堪能しました。ステーキがほしいとか、カニをたらふく食べたいとかでなければ、普通の懐石料理で満足できる質と量だと思います。おいしい出汁とほどよい味付けの、奇を衒わない懐石料理で、とてもおいしくいただきました。いろんな器も楽しかった。
有栖川山荘は、寒い&手探り状態での訪問でした。人があまりいなかったのですけども、ほんのりした灯りの中で飲み物をいただく、日本旅館であって日本旅館でないような不思議な空間でした。
また違った季節にもいただいてみたい料理でした。
5位
1回
2010/04訪問 2010/07/10
箕面の滝道に入って少しいったところにある、一汁二菜うえの箕面店の経営するお店です。カフェもやっています。
ランチメニューは1つのみで、ご飯とお味噌汁に、小鉢、煮物、魚、デザートなどがついています。50食くらい限定のようです。料亭と厨房が同じなだけあって、ちょっとずつ凝った内容になっています。
何度かいっていますが、いつもおいしい和食をいただけます。
カウンター席の前は前面ガラス張りで、緑や紅葉が美しく映えます。
お昼時はいっぱいになってしまいますが、予約はできません。ランチの取り置きは相談次第のようですよ。
お皿などのギャラリーが併設されていて、待ち時間でそれを眺めることもできます。
6位
1回
2010/07訪問 2010/07/21
「本当のサービス」の定義は私のプロフィール(自己紹介)をみてください。
このホテルで何か不愉快なことがあっても、不愉快なまま終わったことはありません。
また、そのときには何も知らずに楽しく終わった食事などで、あとから考えるとホテル側の気遣いがあったことに気づくことも少なくありません。
目に見えるサービス(サプライズとか)はあまりありませんが、小さなことであっても、こちらのしてほしいこと、困っていること、を先回りして考えていただき、でも決して出過ぎないように対応してくださいます。
目に見えないところばかりではありません。
どのホテルでもある目に見えるサービスでも抜きん出ています。
たとえば、分かりやすい例ですが、駐車場の料金なんて、1時間1000円でお高いですが、ちょっと買い物をしたり、ちょっとお茶をした程度でも2時間3時間の無料券を何も言わずにくれます。お茶代が1000円とかでも2時間分とか、ぜんぜん躊躇せずに優待してくれます。5000円以上で2時間、10000円以上で3時間とかいうのを厳格に決めて、100円でも足りなければ断られるホテルのいかに多いことか。このホテルは宿泊すれば当然無料ですが、一泊1000円とか取るホテルはたくさんありますね。
駐車場で儲けるとか、そういう意識はまったくありません。
あくまでも駐車場は来てくださるお客へのサービスだということが徹底されています。
車で来る客に駐車場の心配をまったくさせないことなど一番基本であるはずなのですが、ロイヤルホテルでは自然な、でもかなり費用のかかっているサービスとして実践されています。
これ見よがしのサービスがあまりないかわりに、一事が万事、各所で、駐車場の例にみられるような、基本で自然なサービスをしているホテルです。
ただし、サービスを受ける側(我々)もこのサービス精神に対して洗練されていないと、ただの気の利かないホテルと思うでしょうね。
「今日が誕生日だとチェックインのときに言ったのに、おめでとうございます、という言葉だけだった」なんていうクレームを見ることがありますが、当然サービスすべきだと要求する客にはこのホテルのよさがわからないと思います。サービスは要求するもの、期待するもの、毎回あって当然のもの、ではありません。
7位
1回
2010/08訪問 2010/08/17
14室離れの旅館です。
それぞれの部屋は、12畳~の座敷が二間続いている一階で、庭を見ながらくつろぎ、また食事ができます。二階は居間と寝室として使用します。
座敷は、天井板、床の板間、あるいは書院などに美しい木目の一枚板が使用されており、欄間や長押の透かし細工や、柱などもすべて、ほんものの日本建築の材料を贅沢に使用しています。軒や樋はすべて緑青をふいた銅をつかっています。サッシなどは使用せず、外向きは木枠とガラスの扉、部屋の中はふすまや障子です。ふすまも半間の小さいものではなく、立派なふすまを使っています。
バブルのころに建てた、贅を尽くした造りです。
庭も3年かけて造ったそうで、苔むした岩から水が流れ池に注ぎ、つくつくぼうしやヒグラシがなく、非常に風情のある日本庭園です。
そんな座敷で楽しめるのは、少し洋風なテイストも入った懐石。
スタンダードではなく、ちょっとパフォーマンス的な盛り込みです。
出汁がちょっと水っぽい気がしましたが、おおむねおいしい料理でした。
夏場でしたから、鱧の梅肉和え、鮎の塩焼きなど旬のものが勢ぞろい。
八寸は、からすみや和え物など、酒飲みにはたまらないラインアップ。
デザートに宇治金時が出るというあたりがちょっと違います。
朝食もおいしい日本の朝ごはん。西京焼の魚がぷりぷりしていて新鮮でした。あおさの味噌汁もこちらならではでおいしい。
仲居さんが二人、一所懸命に給仕してくれます。
スマートさや洗練さはあまりなく、どちらかというと素朴なサービスで、田舎くさいと思う向きもあると思いますが、ひたむきさと素直さに好感がもてます。
8位
1回
2010/08訪問 2010/08/23
もともと医院だったところに開業されたお蕎麦屋さんで、お手洗いやレジなどが医院の雰囲気です。
店内はゆったりしていて、ちょっと田舎風のテーブルで落ち着いて食事ができます。
季節のてんぷらがおいしく、天ぷらそばか天せいろが定番ですが、そのほかにも自家製のニシンとかを使ったおそばがたくさんあります。
のどごしさっぱりです。
ただし、ちょっと素人集団のような接客ですので、若干、基本的なサービスができていないように思います。昨年末に晦日蕎麦を食べに行きましたが、そのときもアルバイトなど人はたくさんいますが、烏合の衆で段取りが非常に悪く、そのあたりが残念。
日常的にちょっと接客手順のプロトコルをつくればおしまいだと思うのですが、そのあたり、根っからの商売人でないのでしょうか。
9位
1回
2010/06訪問 2010/07/26
以前は小さい店構えだったのですが、人気が出てきたころにお向かいに新店舗を建てられました。常に店内にご主人がおられて、チェックに余念がありません。それがお店全体の緊張にもつながっているのだと思います。
車でしかいけないような場所ですから、駐車場が充実していて、店の前に6~7台くらい、横の駐車場に10台くらい、さらにその向かいの空き地も駐車場として提供されていますので、ゆうに30台くらいはすぐ近くに駐車できます。この時点で来られるお客のこと、そして道路が渋滞したりしないような運用をまず考えておられ、ただ売れればよいという意識とは違うものを感じます。某北摂の有名ケーキ屋の、道路を渋滞させる貧弱な駐車スペースとはわけが違います。そのうえガードマンさんもいらっしゃいます。
店内はどうしてもケーキを選ぶお客でごった返しますが、自然にお客の動線ができて、秩序をもって買い物をしていると思います。店の品格とお客への配慮の気持ちがあればお客さんも秩序をもって待ちます。
ケーキはさまざまありますが、好み次第ですけども大きいはずれはないと思います。人工香料の香りがあまりしないと思います。
焼き菓子はあまり食べたことがないのでよくわかりません。
大阪駅に出店したり、本店も拡張して、ご主人の目が届かなくなっていくのではないかと危惧していましたが、そうではなさそうです。
こちらにはM.S.とかM.M.とかの手広くあちこちに拡張している有名ケーキ屋の本店もありますが、地元の人はこれらの店ではほとんど買いません。これらのお店は、宣伝を見て夢を描いてくる遠来の客がほとんどだと思います。
うちもデリチュースがメインです。
ミシュランガイドが非常に一面的で、世間の短期的な評判や、スタイリッシュさなどに影響されていることがよくわかりました。