み～つさんのマイ★ベストレストラン 2013

過去何度も訪問し、前回2010年の夏に訪問しましたが、今回訳あって訪問できる機会を得たので、数十回目の訪問です。

遠～い昔、味の三平にはじめて連れて行ってもらった時、今思うとカウンター側から見て左に高くなった二畳程のスペースに
今は亡き、味噌ラーメンの考案者大宮守人さんが座られていたことを思い出されます(現在は壁や引き戸に囲まれていますが)。
作り方やいろいろなことを指示、教えられていたんだと思います。
今は二代目、三代目がお店を切り盛りされており、いつの時代も待つ人が絶えない、繁盛店であります。

いつも通り、大丸藤井セントラル(文房具屋)の4Ｆに向けて、エスカレーターで歩を進めていきましたが、やはり休日は並んで
います。ピーク時間帯がずれていてもそれは未だに変わらないようです。まぁいつものことだからと思い並び、カウンター後ろの
長いす(木のベンチシートで座ったまま横にずれていくのでいつもピカピカです)に座り待っていると必ずオーダーを聞かれます。
この日も前回の夏同様に“味噌ラーメン”を注文。待っている人が後ろから食べているゲストに向けて視線を向けている訳では
ありませんが、長居できない雰囲気があるので、皆食べ終わると暗黙の了解のように席を立たれるので、回転率が高いです。
程なくしてカウンターへ促されますが、席について数分待った位で味噌ラーメンが目の前に！いつもながら見るからに
おいしそうです(器は一般的なラーメン屋さんから比べると小さめで浅いので、比較的少なめで、大人なら大盛りでもいいかと)。
カウンター後ろの席で待っている間に注文をとって、カウンターの食べている人のスピードを見ながら絶妙のタイミングで作ら
れているので、運がよければ即出。それでも何分か待つ程度なので、席についてからのストレスは全くありません。仮に待た
されても作っている状況がよく見えるので、それを見ているだけでも充分に楽しめます。

僕の味噌ラーメンのイメージは味噌汁の中に麺が入っているという感じです。いろいろなところで味噌ラーメンを食べていま
すが、味噌が沈むというのはないんです。
よく底のほうに近づくとしょっぱいという方がいるようですが、大体お店の方は｢よく混ぜてくださいね｣と言ってくれます。
それを聞かずに食べ始めると最初と味が違うという結果になります。
スープは味噌がよく判る深い味、個人的には後をひく味です。見た目は淡い色(白味噌を使用)をしているので、前述のように
味噌汁をイメージしてしまうのですが、にんにくの味をほのかに感じ、塩気がしっかりと利いています。
そしてスープに浮くラードがしっかりと膜を作っています(スープの改良はされているようですが、基本線にブレはありません)。
特にここの具が好きで、もやし、玉葱、ひき肉と彩りのかいわれ大根(昔はのっていませんでした)ですが、もやしのいため
加減が柔らかくなく、かといって生ではなく、絶妙な歯応えを残していて、玉葱も甘く、固まり感があるひき肉もスープと
絡み、味わいがあります。
そして麺は西山製麺のちぢれ麺ですが、歯応えがあり、スープとの絡みもバツグンです。
ラードに覆われた熱々のラーメンですが、一心不乱に食べ、あっという間に完食です。非常に満足感が高いです。
カウンター上にある辛味噌をスープに溶いて食べてもいいのですが、僕はオリジナルが好きなので、このままで満足です。

三平では醤油ラーメンを食べられている方もいらっしゃいますが、連れは塩ラーメンが好きで、なぜかいつも注文は塩。
どうやらスープがすばらしいという評価です。
僕もたまにはと思うのですが、限られた機会で塩ラーメンを注文するのはと思ってしまい、やはり味噌ラーメンです。
たまに“からい鉄火麺”を戴くこともあるのですが、辛さを好みでオーダーできるので、辛いもの好きな方にはいいかも
しれません。(当然おいしいです)
あと、この日は食べませんでしたが、シューマイもオススメです。そのまま食べるもよし。ソースをかけて食べるもよし。
ラーメンに入れてもおいしいです。

この投稿を記載している現在、口コミ92件。賛否両論あり、当然好きな方、合わない方いらっしゃいますが、これだけの
投稿があるというのも味噌ラーメン発祥のお店だからこそと思います。
原点を知り、そしていろいろなお店で味噌ラーメンを食べられるのは幸せこの上ありません。もちろん、僕は行ける限り
通い続けます。
またいつか来ますよと思いながら、札幌を後にしました。

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やっと2013年の夏に再訪し、また“味噌ラーメン”を戴くことに。
13：00頃お伺いしましたが、いつものように満席。
店外で並んで待ち、歩を進め、カウンター後ろのベンチシートに着座し、“味噌ラーメン(850円)”と“シューマイ(60円)”を
2個注文し、
席が空くのを待つことにします。
やはり回転が早く、あっという間に順番が回ってきました。

お伺いした時は二代目が接客されており、三代目が鍋を振っておりました。
四代目が注文を聞き、丼の準備をしています。
阿吽の呼吸というのはこういうことで、鍋からスープが注がれ、さっさと麺が茹で上がり、手際よく湯切りされてから、
丼へ。そして鍋から具材が盛られ、メンマ、かいわれをのせて完成。

席に着いてすぐにシューマイが提供されても、厨房の様子を見ていると戴くのを忘れてしまいます。

二代目がよくゲストに｢下から良く混ぜて召し上がってください｣と案内されています。
今回もそうおっしゃっていました。
しかし、僕はこちらのしっかりとした味噌の風味と後味が好きなので、そのまま戴き、後半混ぜます。
一口戴くと何か違う、今までと異なる甘さを感じます。
以前は味噌の塩気がしっかりとしていた記憶ですが、全体的にマイルドになったような印象を受けました。
後半、全て混ぜましたが、やはり味は角が取れたというか、柔らかくなったという気がしました。

よく三平の味噌は塩辛いというか、味が濃すぎるような意見を聞きますが、北海道民は元々濃い味党。
時代も変わり、三平も代替わり、世代交代と共に味の調整を行ったのでしょうか。
美味しいのは間違いありませんが、これからも発展、進むための決断かもしれません。
西山の中太ちぢれ麺は食べ応えのある締まった硬さ。
今回も非常に満足でした。

初めてこちらへお伺いしたのは、大女将がまだ食材を捌いていた頃です。
現在は大女将の娘である女将さんが食材の調理をされています。

既に炭の煙が店内にこもり、香りだけでご飯やビールが戴ける位です。
もうかれこれ何年も、というよりずっと通っています。
普通では判りにくい所に立地していますが、美味しいところに人は集います。
夏だろうと冬だろうと。

ここに来たら絶対に“サガリ(1,260円)”しかありません。
※厳密にサガリとハラミは異なり、横隔膜の横の筋肉がハラミで真ん中の筋肉がサガリです。
　 すべてひっくるめてハラミと総称している所もあります。

あんなに厚みがあって、柔らかくて、全く筋がないサガリはありません。
過去には生でいけましたが、今は焼いて戴くのがマナーです。
翌日問題なければ、タレへにんにくを入れて召し上がるとより最高です。
僕が頂いた中で一番の……最高のサガリを出してくれる店です。
知っている限りトップです。
先般もほぼ生で戴いて(軽く焼いて)ましたが、再認識しました。

またもっとも美味しい戴き方はほぼ生に近い形でタレににんにくをたっぷり溶いて戴くのがベストです。
今は焼かずに戴くことはＮＧです。
過去は生のままにんにくを溶いたタレにつけて戴いたものですが、
軽く炙ってから戴きますが、それでも柔らかく、肉の味が広がり、箸が止まりません。
野菜串はごくたまに箸休め程度に戴きます。

今では良くても年に一回しか戴けませんが、僕にはBest of サガリ、そして七輪です。
これ以上、口コミは必要ありません、実食あるのみだからです。
スープも試してみてください。

予約できますが、18：00前に行かれることをお勧めします。
また繁盛店のため樽生ビールはありません。

店名の通り七輪ですから、無煙ロースターではありません。
脂はねはもちろん、服ににおいがつくことは避けられませんので、その点ご注意ください。