ハリネズミに逢いに、山中の体験施設付きカフェへ(冬のシーズンオフ) : カフェレストラン　Craft

安来市伯太町の山中にある、カフェレストランです。
米子市内からも車でそれほど遠くない場所でしょうか。
ドッグランや子供の遊具、ものづくりの体験施設が併設されており、親子連れで楽しめると評判の店です。

開業してすぐ、友人達と2度ほど訪れてみたものの来場者があまりに多すぎて入れませんでした。
今回が3度目の正直(？)です。

11月の下旬、もうすぐ師走を迎えるという頃。
冬の山陰特有の鈍色した曇り空の下、細い山中の道をクネクネとやって来ました。

併設されたアクティビティ施設は閉鎖されてはいませんが、完全なるシーズンオフ。
ドッグランで駆ける犬や遊具で遊ぶ子供たちの姿がないのがさびしいかな。
暖冬なので天気が良ければ利用者がいるのかも。


何故こんな時期に訪れたのかというと、
店内にハリネズミさんがいて、カフェ利用者は直接手に乗せて触れ合える〜、という情報を聞きつけたもので。
(食べログの店舗公式ページにもハリネズミさん画像が)

コロナ禍の日々で少しずつ溜まってきたストレスのせいで、ずいぶん気持ちに余裕がなくなってるな〜と自覚するこの頃。
可愛らしい小動物に癒してもらいたいと期待を持って訪問したのでした。


さて、
外の施設をひと通り見て回り、カフェの店内へと。
先客はマダム3人組が、ランチ女子会をお楽しみ。
ディープな出雲弁が聞こえてくるので近くの方々みたいです。
シーズンオフの今なら、こちらは間違いなく「密」を避けて過ごせる穴場です。

座席は全てソファーor小上がりの座敷のようです。
2階にも席がありますね。
幼い子どもと一緒に座りやすく配慮されているのでママ友の集まりや家族連れで賑わうという理由がわかります。
窓際のカウンター席(ここもソファー)に座りました。
この日はスタッフがお二人、それぞれがホールとキッチンを担当している様子。

卓上のメニューブックを開いてみます。
パスタやハンバーグにエビフライ等…
種類が色々あり、写真の見た目もファミレスぽいラインナップ。
なかなか強気な価格設定(しかも税別)ですね。
メニューにひととおり目を通した結果、一番お手頃な週替わりランチを注文しました。


●[平日限定]週替わりランチ(税別850円)
大きな四角い皿にライスと色々な料理が少しずつ盛り付けられた、ワンプレートランチです。

今回の内容は
・ほうれん草とベーコンのオムレツ
・小さな唐揚げが3個ほど。
・レタスを使ったミニサラダ。
・パンorライス：今回はライスを。
全体的に量は控えめです。

スープはコーンポタージュ。
幼児がすぐ口にしてもヤケドの心配が要らない温度。
これもチャイルドファーストの一環、でしょうか。
週替わりランチはドリンク付き。
ホットコーヒーをいただきました。

●ランチデザートバー(税別350円)
食事を注文した客だけが利用できます。
カラフルなケーキからわらび餅、おはぎまで、
おちょぼ口サイズのスイーツ達が。
プラスチック製のフタが付いたケースに並んでおり、そこから好みのものを皿に取ります。


さてさて、
デザートを食べ終えたら、本日のメインイベント。
いよいよハリネズミさんと対面します。
場所をスタッフさんに尋ねると、店舗端っこの小部屋が動物さんエリアになっていました。
自由に入ってくださいね〜と。
(飲食利用した方限定との事)

3畳くらいの部屋に並ぶガラスケースに、ハムスターやプレーリードッグ、カメレオン。
そしてお目当てのハリネズミさんが♪♪♪

…
どうやらみんな冬眠モードなのかな。
丸くなって少しも動きません。
当然ハリネズミさんも顔を隠して丸まり、イガ栗のようになっていました。
それでも革手袋をはめた手でそっと持ち上げてみようと試みましたが、カチカチに丸まったまま。
全力で拒否されたので、触れ合うのは諦めました(涙)。

プレーリードッグはうっすら起きていました。
回転車をハンモック代わりに、ベンチで横たわる酔っ払いみたいなポーズに苦笑。
ヒマワリの種をあげてみようと餌箱に手を入れたかすかな音が聞こえると急にガバッと起き上がり、元気に動き出しました。

餌やり体験でプレーリーさんが少しだけ相手してくれたおかげで、ハリネズミに塩対応された傷心がいくらか癒されました。
あの中で一番元気で愛想が良かったのはカメレオンでしたね。
爬虫類も意外と愛嬌があるものです。


いわゆる「動物カフェ」とは違ったかな。
料理も大自然に囲まれた立地からイメージしていた物とはかなり異なる印象でした。
一言で表せば「山中のファミレス」ですね。

各種アクティビティ体験施設の利用や動物とのふれあい料金が含まれていると考えたら、この価格設定も妥当と考えられるのかな。

春になると再び多くの子供やワンちゃんを連れた人達で賑わう事でしょう。