変わるショートケーキ : LESS by Gabriele Riva & Kanako Sakakura

再訪。
以前は「RIVA」として生菓子をメインに、店の裏手の
ほうで「LESS」としてパネットーネや焼菓子を販売
していましたが、今夏販売を「RIVA」の店舗に一本化。
名前は（おそらく知名度の高いほうの）「LESS by〜」
に変更したものです。旧LESSのあった場所は厨房
機能のみになったようですね。

今回の変更は名前だけでは無いらしいので
いろいろ変わる前に行っておきました。
（詳しくは後述）

平日開店時間直前に到着。先客１名。
開店と同時に後ろに３名つきました。
こんなに人がいるのは初めて見ました。びっくり。

◯季節のショートケーキ　975円？
　トッピングは苺と桃。
　サンドされているのは無花果。
　いやー、美味しいですよね。
　この店の玉子感の強いしっかりスポンジと
　激ウマのクリームシャンティの組み合わせ。
　それでいて全体としてはふわっと柔らかい。
　フルーツの厳選具合も良いので、フォークが
　スゥーッと入ります。他店に比べサイズが小さい
　ので割高感は否めませんが、美味しいからよし。
＊マスカルポーネバニラショートで会計されている
　ので、これが正しい勤学かは不明です。

◯フランボワジェ　1,080円
　ピスタチオとフランボワーズのフレジエ？
　ピスタチオのムースリーヌをLESSのスポンジで
　サンド、中に上質な生フランボワーズがたっぷり
　入ってます。
　ピスタチオの風味がしっかりありクドくなりなり
　そうなところをフランボワーズの量でバランス良。
　それに負けないスポンジも相変わらず。
　おおーっ、かなり美味しい。
　フランボワーズにほぼ酸味が無いのもこれは良き。

◯ピュアバニラ　910円
　バニラブリュレ？とババロアとスポンジを重ね、
　バニラババロアでコーティングしたもの。
　角を飾るのはエルダーフラワー？
　めちゃくちゃバニラです。すごいバニラ。
　そしてめちゃくちゃ美味しい。びっくりします。
　甘い香りとスポンジの玉子感で悩殺されます。
　
この他に
「ヴァニラフラン」（750円）
「ホワイトコーヒーのロールケーキ⁈」（800円）
購入しましたが実家に置いてきたので感想なし。

今まであったこちらのショートケーキが変わるとの
こと。元々早い段階からあったのは
・「バニラのショートケーキ」
→カスタードのババロアをサンドしたショート
　ケーキベースに季節のフルーツをトッピング、
　10層にスポンジとババロア、クリームが重なる
それがこの店の看板商品だったのですが、
・「季節のショートケーキ」
→ 卵黄が多めのスポンジ生地にマスカルポーネと
　バニラビーンズのクリームをサンド
という所謂フツーのショートも、ホール以外でも
出始めたのが、どうやらここ最近。
ところが今回の諸変更に伴ない、前者は10月で
販売終了との告知が。
結構な衝撃。マジかー。美味しかったのに。
というわけで訪問したところ、なんと店頭にあった
のは後者。ここでもちょっとショック。
まぁ食べてみれば別モノとはいえ、美味しい。
おそらく現在バニラショートはホールのみでは
なかろうかと思います。10月まで注文は出来る。
10センチ角で4,104円が最小ですね。どうするか。
で、今後はフルーツのせずに
「真っ白なガトーヴァニーユ」として販売になるそう。
今回購入した「ピュアバニラ」になんとなく
バニラショートの片鱗を見た気がしますが、
近いものになるのかもしれません（勝手な想像）

この店の困る点はケーキの箱が２個入よりも大きい
サイズが無いこと。どういう設定なんだろう？
５つ購入すると３箱になります（困）。
この際、それも改善してほしいところです。
あと、ドアが重すぎでは？（笑）

恵比寿に来たので、空き時間にこちらへ。
実際に帰宅するまでは4時間ほどありそうだったので
クリーム系は購入出来ず、こちらをチョイス。
実は季節柄、無花果のタルトあたりがあるんじゃないかと
行ってみたのですが、タルトはピスタチオだったかな。
フレッシュフルーツ系タルトは無し。
見間違いでなかったら、栗のサントノーレがあり、
あとは定番のショートケーキ等々。
売り切れていたミルフィーユ、気になるわー。
これは次回に是非。

◯チョコレートのフラン　810円
　チョコレートとカスタードを一緒にしたもののフラン。
　イメージとしてはチョコカスタードにコーンスターチを
　混ぜてオーブンで焼いたものなので、ややしっかりした
　チョコプリンかな。
　ただこちらのものは3層構造。
　上のチョコ膜のような部分に濃い甘さがあってムチっ。
　フランの部分は柔らかい甘さと滑らかな口当たりでぷるっ。
　台の部分は塩気のきいたチョコクランチがザクッ。
　むちっぷるっザクッ。
　そしてクランチの塩気がポイント。
　これがないと凡庸なチョコレート味。
　３層それぞれチョコレートの香りも違うので
　それも良く出来ているなと思います。
　チョコ系スイーツは濃厚なものが好かれがちですが
　（うちのダンナだけ？）あまり濃厚路線が得意ではない
　ワタシにはこちらのほうが食べやすいです。
　ねっとりまとわりつくようなチョコは苦手なので。
　
RIVA＝お高いのイメージがありますが、これはフランなので
やや抑えめ。でもなんだか慣れてきちゃったのか他の商品も
以前ほどの「びっくり高額」という印象はあまり無くなりましたね。慣れたんでしょうね、きっと。
easeとかのほうが高い？
あ、でも系列店のLESSのパネトーネは高いですね（笑）。
こちらでも一部カットしたものが販売されたりしますが、
LESSまで歩いて１分もかからないのでハシゴすることを
オススメします。
重ね重ね言いますが、パネトーネ美味しいけど高いですから
お会計でびっくりされませんよう。

バレンタイン近いので
チョコテリーヌを買いにこちらへ。
今年のチョコ関連イベントはsalon du chocolatも含め
不参加だったので、強いていうならここオンリー。
なんかイベント系はあまりにも価格高騰しているようで
勿論諸経費が上がっているのは承知の上なのだが
「日本人舐められてない⁉︎」の印象。
カタログ見ただけで参加する気が失せましたー。

休日だし混んでいるかなとら思ったのだが
時間が早めだったせいか先客無し。
帰り際に1組。

◯チョコレートテリーヌ（プレーン）　3,996円
　他にバルサミコ&ラズベリーとナッツ系があり全３種。
　（写真より実物はかなりダークな色味だと思って下さい）
　ダークチョコレート（フランス製）、バター、
　全卵、砂糖、バニラ香料等の原材料。
　ちょっとだけ味見した。
　味わいは完全に濃厚な生チョコ。濃いなー。
　薄めにスライスするとボロボロっと崩れる程の濃さ。
　練ってる感がハンパない。
　素人なのでそういう印象になるのが申し訳ない。
　家に他社のチョコテリーヌがあり（エディション・コウジ
　シモムラのガトーショコラホンジュラス）比較すると
　ほぼ原材料は同じだが印象が全くの別もので、
　後者はバンホーテンのココアを思い出す。
　なーんとなく若干のパウダー感。
　LESSは舌にまとわりつくようなねっとり感。
　ただ変なクドさはないように思う。酸味はあまりない系。
　いやー、それぞれ特色があって面白い。
　チョコ好きはどちらが好みなのだろうか？
　ちなみに原材料のチョコレートはフランス製で
　ドモーリじゃないらしい。

◯苺のショートケーキ　975円
　前回美味しかったのでリピート。
　ヴァニラ感が強いクリームと
　かなりしっかり目の卵感の強いビスキュイに
　カスタード。
　ビスキュイはかなりの食感なのだが、厚さが絶妙。
　重なってケーキとして成形されると
　それが気にならないというか、風味を活かしつつ
　ビスキュイとしての存在感を保ちつつとなると
　この厚さがベストと思えるほど。
　カスタードも前回同様の主張し過ぎないものだが
　この層がビスキュイのもっちりを緩和、卵感増の役割かな。
　苺は基本甘さ強めだが酸味も遠くにある。
　身が硬すぎないのでワタシは好きです。
　もっと価格を抑えて下さると嬉しいが、
　無理難題なのかしらね。ま、仕方ないな、うん。

やはり苺ショートは強い。
ある程度の甘さがクリームにあるのも満足感が高いことに
繋がっているのかも。ひとつひとつの要素がそれぞれ強いのに
まとまっているのは最強。高いのが弱点。
ゴルゴンゾーラのチーズケーキも気になるが
やっぱり安心のショートを買ってしまうという己の弱さ…
次回は是非別のもので。

LESSがパティスリー部門を独立させたのがこちら。
年明けたらすぐに行こうと思っていたものの年始の営業日が
なんだかはっきりしない。
かといって２月になれば「バレンタイン」という
洋菓子界がクリスマスと同じレベルで多忙になる時期。
その時期のショコラティエは避けたい。
面白い商品も出るけど通常商品が消えるケースも多いのよ。
初めての店でそれは避けたい。
むむーん。
で、何とかInstagramにアップしている人を発見。やってる。
翌日午後になって新宿に出掛ける用事ができ、慌てて
取り置きの電話を入れて訪問。

午後だったためか残っていたのは４種＋時価のもののみ。
チーズ系はなく。
時価のものは苺とピスタチオのミルフィーユかと思う。
いくらなのかは聞く勇気なく。

◯バニラと苺のショートケーキ　975円
　「ジェノワーズ＋クレームシャンティ＋カスタード＋苺」
　手にちょこっと付いたクリームをペロリ。
　う、美味しい。なんだろう、これは。
　甘味もそれなりにしっかりと、ヴァニラの風味強く且つ
　ミルク感もあり。乳脂肪は過剰に高くないクリーム。
　三層のジェノワーズはムチっとしっかり食感で
　存在感はあるが、かと言って口残りはない。
　下から二段目の、ジェノワーズに見える層がカスタード。
　苺は本当に甘い。
　全体としてはクリームのちからなのかミルクレープ的な
　雰囲気があるのだが、いやー、マジで美味いっす。
　とくだん何がしてあるということではなく、ただただ
　本当に美味しい。ここ1〜2年食べた苺ショートでは
　もしかしていちばん好きかも。

◯アールグレイのショートケーキ　975円
　「アールグレイ風味のジェノワーズ＋ガナッシュ＋
　　クレームシャンティ＋フランボワーズソース＋
　　薄いソリッドチョコ＋フランボワーズ＋エディブル花」
　全体の風味は予想以上にアールグレイ。
　というのも、上にのった板チョコ（しっかり硬い）と
　間に挟まったガナッシュの主張が強すぎないからかな。
　上の板チョコが正直ケーキとしては食べにくく
　これだけ別に食べたのだが、チョコを剥がすと写真の
　ような状態でフランボワーズソースが出現した。
　このソースがよきお仕事。
　ガナッシュとの相性も勿論良いしねー。
　クレームシャンティ（おそらく何かのフレーバーでは
　ないと思う）は、苺ショートのものよりも甘さはない。
　エディブルフラワーはフレッシュというよりドライ気味。
　見た目ひじょうに良いが、食べると少しばかり舌に残る
　全体としては酸味と甘味と風味の三拍子揃ったバランス
　のよいものとの印象。
　ガナッシュがコクもプラスしているので満足度も高い。
　　
◯キャラメルショコラのタルト　975円
　「タルトショコラ＋コポー」
　電話した際にどんなビジュアルのものか全く不明のまま
　注文したのだが、お店のほうで実物を見た瞬間に心の中で
　ガッツポーズ！チョコ系は得意ではないけれども。
　この見た目はスゴい。なかなか無いかも。
　ラリックのつむじ風みたいよー、これ。
　器の役割を果たしているタルトは極薄で美味、中に詰まった
　イタリアドモーリ社のねっちりガナッシュが超絶濃厚。
　上にのったコポーは見た目より薄い削りで、タルトの
　ガナッシュとは全く味わいの違うチョコレート。
　ナッツの風味が強いミルクチョコレートっぽい。
　二種類のチョコレートを愉しむ趣向かしらね。
　おそらくチョコ好きな方ならたまらないでしょうね、これ。
　ワタシにはあまりのインパクトに半分で充分なくらい。
　あ、そういえば「キャラメル」はどこ？
　ガナッシュの濃厚さに引っ張られて分からぬまま…
　そしてこのタルトは少し常温に戻したくらいのほうが、
　ガナッシュが柔らかくなって美味しいかも。

◯カカオとバニラのパウンドケーキ　550円
　日持ちする商品。うっかり冷蔵庫にインしてしまい、
　このままでは食感が全く異なってしまうので後日に。
　えらくしっとりしてそう。
　
テリーヌショコラのようなものや、トマトのジャム？、あと
LESSのパネトーネのカットしたものもありました。
LESSの頃からの評判どおりかなり価格設定がお高め。
まあこちらとしては安いに越したことは無いのだけれども
食べれば正直これなら仕方ないか、とも。
LESSの時にこれにビビって行かなかったのだが、
最近このくらいの超強気設定の店も増えてきたし、なんか
慣らされてきたのかしらねぇ（easeとかね）。
今回購入したものを食べる限り、突飛な構成のケーキではなく
意外や意外の正統派。
その意味で比較的チョイスによる失敗は少なそう。
一個食べると満足度もかなりなので、それも含めて悪くない
ってかワタシはかなり好きです。物は考えようかな。
自分の誕生日にどこのショートケーキ食べるか問題、うーん。
ここの出現でリョーコさんと迷い出してます。