福岡に行ってきました。メインの目的は某糸島で行われるドラッカー学会に参加するためです。
3月に(18きっぷで)糸島を訪れたときにハックルさん(岩崎夏海さん)にお会いして、「9月に糸島でドラッカー学会を開催するから来てください。自分が主催なので面白いと思います」と言われたので、行かないという選択肢はなくなった。
開催は2024年9月14日(土)。世間では3連休の初日、前日の金曜日も仕事をお休みにして移動日に当てることにした。
福岡に行くとなれば、皆さんの中でぱっと思いつくのは飛行機だと思われますが、僕の場合は新幹線である。
なぜなら岐阜県に空港がないからだ(泣)。空港行くのに2時間とかかけるのもアホらしい。
これが東京、大阪辺りならバス一択なんですけどね。福岡はその倍の距離があり、直通バスも出ていない。
新幹線の割引も調べたけど、東海道新幹線~山陽新幹線と管轄をまたぐので、それも厳しい。
それで片道600km以上の区間に関して、往復で買うと乗車券が1割引になるという往復割りで戦うことにした。
高山~博多、往復で買ったら特急・新幹線込みで40000円・・・清水の舞台から飛び込む大奮発である。
2024年9月13日(金)
6:30
朝6時46分発の特急ひだに乗り込んで、しゅっぱーつ。
9:00
名古屋に着。
新幹線に乗り換え、ホームで住よしのきしめん! わりと空いててさくっと食えた。
以前に行った熱田神宮では1時間並んでも食えたかどうか・・上級国民になれた気分。
博多行きに乗り込んだは良いけど、この日はノープランで来てしまった。なぜなら移動日だから。13時に博多に着いて、どうする? 車内で作戦を練る。行き当たりばったりの人生です。
最初に思いついたのが太宰府だ。これは実は一度来たことがあって、指原莉乃ちゃんがHKT48に移籍した頃合いに聖地巡礼と称して大分に行ったついでに、太宰府天満宮でAKB48選抜総選挙必勝祈願に来たのだった。もう11年も前になるのか。
僕が必勝祈願をしたことによって、この年に選抜総選挙で見事に1位を獲得することになる。
写真で振り返る、聖地巡礼2013 - ちろうのレイブル日記
10年以上も前で記憶の彼方だし、学問の神様がいるし、一応(しがない)塾を運営しているのだから、御利益を受けに行くかな~とか。
それで「福岡 登山」と検索してみたら、一番に出てきたのが太宰府市の宝満山(ほうまんざん)だった。標高は829m。
太宰府天満宮の敷地には九州国立博物館という施設が併設している。
2キロほど進んだ先に竈門神社(かまどじんじゃ)。「鬼滅の刃」以降、聖地になっているとのこと。
そこが宝満山の登山道である。ええやんええやん。
太宰府に移動→太宰府天満宮→九州国立博物館→竈門神社→宝満山の最強コンボがここに完成した。
ならば後は行動するのみだ。
13:00
博多に到着!
コインロッカーを探すのに少しばかりロスする。
地下鉄七隈線から西鉄に乗り継いで、太宰府駅へ。
14:00
太宰府駅着。だいぶ出遅れてしまった。
メインストリートでは梅ヶ枝餅。
梅ヶ枝餅とは(Wikipediaより引用)
菅原道真が大宰府へ権帥として左遷され悄然としていた時に、安楽寺の門前で老婆が餅を売っていた。その老婆が元気を出して欲しいと道真に餅を供し、その餅が道真の好物になった。後に道真の死後、老婆が餅に梅の枝を添えて墓前に供えたのが始まりとされている。別の説では、菅原道真が左遷直後軟禁状態で、食事もままならなかったおり、老婆が道真が軟禁されていた部屋の格子ごしに餅を差し入れする際、手では届かないため梅の枝の先に刺して差し入れたというのが由来とされており、絵巻にものこっている。
(後半のエピ、ちょっと作り話っぽいなあ笑)
太宰府と梅との関係は、梅の産地というわけではなく、道真が梅を好きだったから。
飛梅伝説(とびうめでんせつ)
昌泰4 年(901)、時の右大臣であった菅原道真は、藤原氏の陰謀により大宰権帥(だざいのごんのそち)に左遷されることとなりました。いよいよ故郷である都を離れる日、幼い頃より親しんできた紅梅殿(こうばいでん)の梅に、「東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春なわすれそ」
と詠いかけました。主人(道真)を慕った梅は、道真が大宰府に着くと、一夜のうちに道真の元へ飛んで来たといわれています。これが有名な飛梅伝説です。
そんな梅ヶ枝餅ですが、今回は回避して、菅原道真先生に思いを馳せながら梅味のソフトクリームを食ってしまう。
学問のお守り(2000円)を購入。これで今年度の受験は大丈夫だろう(元々心配していないけど)。
九州国立博物館へ。入場料700円。
縄文から時代を追って近代まで。ざっくりと九州全域で発掘されていたものが多かったかな。
福岡県で発掘されたという「金印」は無し。後で調べたら福岡市博物館にあるとのこと。くっそう。改めて行かなければ!
「さわって体験! 本物のひみつ」と言う企画展をやっていて、実物がいくつか触れた。
鏡は裏面だけ。表面はレプリカの方はぴかぴかだったけど、本物は見せてもらえない。くそう。
16:00
さてと。竈門神社に向かう。
コミュニティバスもあったが、2キロ先なので歩けなくもない。コンビニで飲料を補給してYAMAP始動!
途中、稲荷神社とかも寄り道して、車道を普通に歩いて行く。炎天下で暑い!
途中でこんなマンホールを見つける。
大宰府は令和発祥の地なんですね。太宰府市で行われた「梅花の宴」で詠まれた歌の序文に由来しているとのこと。
中国から渡来した梅をテーマに32首の歌が詠まれ、その序文に
「初春の令月にして、気淑(きよ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後(はいご)の香を薫らす」
という文言が記されています。
16:30
ようやっと竈門神社に到着。ここからが登山の始まりだ。往復で4時間は見ておいた方が良いとあったが、トレラン気味に行けばいくらかは巻けるだろう。
これ日没までに帰って来れるんだろうか。若干不安だったが、行くしかない。
帰りのバスを調べたら最終が19:05だったから、これを目安とする。約2時間半の戦いだ。
下山のことを考えたら折り返しの目安は18:00、リミットは18:20くらいかなあとか。だいぶ日が沈んできているとはいえ、やはり暑い。体力を奪われる。
18:00
延々と続く石段がめちゃめちゃキツくて、山頂までたどり着けるか不安になる。
「100段ガンギ」と呼ばれる急な階段が100段続くところも、何の案内もなく、後で「あ~、アレだったの?」という感じ。
中宮跡というところまで到達したところで、道が二手に分かれる。ここでやや下りになったので、100mほど勢いよく走ったら、まさかのルートを間違えていた。
これが精神的にも体力的にも痛恨のミスとなって、無念のリタイア!
後で調べたら、山頂まであと一歩のところだったということで、少し惜しいことをした。
しかし無理は禁物だ。これも学びなのだろう。
下山途中のベンチで安心したので、多方面への連絡でスマホをいじっていたら10分近くシコシコやってしまい、より一層日没が深くなってしまう。何をやっているんだ俺は(笑)。
急いで下山。かなり真っ暗になってしまった。あぶねえ。
19:30
コミュニティバスに乗車し(100円)、太宰府駅に帰還。
西鉄で博多に戻ろうと思ったけど、「天神で降りて歩けばよくねえ?」となる。
20:00
天神でメシ!
最初はどっかの屋台にでも入ろうかと思ったけど、気分が乗らない。決めきれない。
んで大通りを歩いていると、うどんのウエストでもつ鍋のノボリを見る。
1人前290円。値段設定間違えてる?
注文は2人前からとあるが、2人前注文しても580円。でも一人で2人前って人としてどうなの? ルール違反じゃね?とか考えていると、カウンターのアラサー女性が一人でもつ鍋を食っているではないか!
と、いうことで、こうなりました。
雑炊のセットとおにぎりまでつけて、970円。破格かよ!
雑炊を投入!
久しぶりに腹が苦しくなるまでもつ鍋が食えましたわ。最高過ぎた・・・
中洲の屋台を眺めて、生ぬるい風を浴びながら(夜でもこりゃ熱帯夜だ)、コンビニでアイスボックスを買ってプラプラと歩く。
今夜は元々目星をつけていた、博多駅の筑紫口から徒歩1分の「アルファ」というネットカフェに行ってみる。
そうしたら狙い通り、ブース席が空いていたのでナイトコースにin。朝9時までのフリータイムで入って2900円(週末価格+会員登録100円)。
シャワーがめちゃめちゃキレイで、ソフトクリームも食えた。ブランケットがデカくてしっかり体を覆える。
立地も文句なしで最高やんと思ったが、唯一の欠点はブースが狭かった。僕の身長(174cmくらい)で足と頭がぎりぎり壁に接するくらい。これ180cmの人ならアウトやな。
というわけで、朝から動きまわって疲れ過ぎたので、すぐに就寝。
さあ、明日が本番だ。
(次回に続きます)