ヤマダイスキーの旅日記

アウトドア全般、海外移住、資格試験、ウェブ開発などの話をします

「外国人」の定義と権利(参政権)、および贅沢な選択権について

※ここ1週間ほど思考が散漫になっており、この記事も2ヶ月後くらいに加筆しに戻ってくると思う。

 

大分県の別府ムスリム協会が、土葬のための用地を確保するべく陳情書を出したという。

ムスリムの土葬墓地受け入れ問題について

個人的に埋葬方法は別にどうでもいいのだが、昨今は火葬場の認可も下りないし、土葬はもっと大変だろうなと思う。というか近くでキリスト教徒は土葬されてるのか、なんだそれ。

このニュースで気になったのは①「住む国を選ぶ」のがどこまで可能なのか、誰にとって可能なのか、ということ。えらぶ

そして②「外国人はどこまでその国の法律、その自治体のルール策定に関与できるのか」「どこからが外国人なのか」という線引き。これは日本に来た外国人、外国に行く日本人がコインの裏表である。きめる

論点はこの2点に絞る。(といってもかなり脱線した)

 

■国家とは独占的な機関である。

めんどくさいので国家が統治しない無法地帯があったらいいのに(南極や宇宙は除く)と思うが、犯罪臭がプンプンするのでよくなさそう。アナーキーな考え方はあとでも述べる。

国防や義務教育、社会保障などを引き受ける単位が国家であり、パスポートの発行体も国家である。

 

■じゃあ国民とは何か。

辞書的にはその国家を構成する人々、その国の国籍を持つ者とされる。

「構成」とはどっからが構成なのか曖昧だが、国籍とは血統主義なら親の国籍、出生地主義なら生まれた国で決まる。

だが直感的には、日本における日本人と、アメリカにおけるアメリカ人と、パレスチナにおけるパレスチナ人は意味合いが違う気がする。

何がその違いを生み出しているかというと、民族構成が違うのと、国の成り立ちや状況が違うのと、"国家"以外のレイヤーがあるかないか、とかか。

これって、I'm from JapanとI'm JapaneseとI'm a Japaneseの違いになるのか。全然違うのか。今度考えてみる。

 

日本においては明治維新や大戦を期にブツリと国全体が生まれ変わっており、その当時からの連続性として物事が決定される、というか慣性(保守?)が存在する。
投票で決めるのであれば2024年の今を生きている人たちの合理的判断だけじゃなく、過去を生きた人たちの価値基準も参照しましょうね的な。別に1000年も遡る必要はないが、ここ直近20年くらいの動向は引き継がれるような体感。

 

仮に2025年に台湾(人口2500万人)が日本(人口12500万人)と合体したとして、人口15000万人のなかの人口配分で物事(法律)が決まるかというとそうではなく、台湾は台湾の慣性、日本は日本の慣性をしばらく引きずってすり合わせが始まるだろうな。

もっと現実的な例は朝鮮半島が統一したとして、元北朝鮮の人々と、元韓国の人々は異なる挙動をするだろうな、という。

 

つまり国家には政府という機関と国境という人為的なラインがあって(=自然地形を利用したものであってもそれを国境として利用するのは人為的とみなして)、国民はそこにぶら下がっているけど、もしその人為的なラインを突然変えても、すぐには国民は反応しない慣性がある。

その慣性をぶち破るビッグイベントがあったらすべてがひっくりかえるし(=明治維新、大戦)、そうじゃなければ最低20年はかけてゆっくりゆっくり制度が変わる。

生物でいうホメオスタシス的な、と思ったけどこれは違うかもしれない。

まあ伝統といえばそれか。

どうなんだろ、朝鮮半島が統一したらやっぱ劇的に変わるか。

 

■国家を「選ぶ」とは

国を「選ぶ」にはレベルがあって

旅行する、長期滞在する、銀行口座や会社を設立する、永住する、土地の所有権を獲得する、帰化する

ざっくりこんな分け方。

大学生のときにそれ系のバイトを応募していたがコロナでぽしゃった。やってたらリアルなグラデーションが分かっただろう。

帰化」ってのは法務大臣が法的に日本国籍を許可すること、なので正式に日本人ですよねっていう。

東京法務局によると条件はこれ。

ふーん。

まあ国籍なんて国によっては2000万円とかで買える。

国際指名手配を受けたら(=母国以外の国籍が欲しかったら)わざわざ日本に帰化するよりそういう国で買った方が早い。

 

「土地の所有権を獲得する」について、日本の土地は中国人・中国資本でも買える。これは「所有権」の取得に国籍の制限がないということで、まあ世界的にかなり珍しい。

一般的には「所有権」は外国人には買えない。

日本人がインドネシアやマレーシアの土地・建物を買おうとすると、「利用権」が25年とかの制限付きで買えるくらいで、「所有権」はまあなかなか難しい。そりゃそうだ、外国人が投機的に買い占めてたら自国民が買えなくなる。

国境で紛争が起きそうになったら資本を投下して買っちゃえ!排他的経済水域?島ごと買っちゃえ!みたいになる。

ここだけはチェック! 東南アジア各国の不動産投資に関する法制度 | 【セカイプロパティ】日本最大級の海外不動産情報サイト

 

永住はアメリカのグリーンカードとかタイのエリートビザとかが有名。

それ以下はまあはい。

 

なおついでに気になったので調べてみたが、日本の生活保護を受給することができる外国人の在留資格は、「永住者」、「定住者」、「日本人の配偶者等」、「永住者の配偶者等」、「特別永住者」、「難民認定された者」らしい。僕もいつか受給したい。

逆に日本人が外国の公的扶助を受けられるのかというと、ヨーロッパのコロナ給付金とかが該当するか。どっかの国がベーシックインカムを始めたら"国民"の数が急に増えそう。というか日本の生活保護はもはやベーシックインカムみたいなものでは。

 

次に「参政権」がどこまでの範囲に認められるのか。

これは国会でも議論になっていて、参議院に提出された請願ってのをお見せする。

外国籍住民に対する地方参政権の付与に関する請願:請願の要旨:参議院

おそらく一番最初に出した「ムスリム協会が、土葬のための用地を確保したい」に対する個人的な感想として、「あれ?外国人ってどこまで日本の法律に働きかけていいんだっけ」があった。

まさにそれとクリティカルにシンクロした問題提起である。

納税してれば参政権は認められるべきなのか。

「定住」からいいのか、「永住」じゃないといけないのか。

ガバガバに参政権を認めるほど多文化共生を推進するコンセンサスは取れてないんじゃないか。

そしてこれはアメリカやパレスチナの法律を読んでみると全然違うことが書いてあるんじゃないか。

 

 

■国を「選ぶ」

国を「選ぶ」というのは、その国から得られるリターンとコストを比較することなんだが、注意点として

国家(政府)によるサービス:税制、治安、国防、融資

国家(政府)によらないサービス:気候風土、食事、言語、文化

があるのと、

母国からどこまで足を洗うか:住民票を抜く、資産をフライトする、指名手配されて帰国できない

移住先にどこまでどっぷり浸かるか:どうせ次の国に行くし、どうせインターネット内で生活するし、みたいな引き籠り思考

あとは

非国家サービスの利用:GAFAに納税、暗号資産

超国家サービス:宗教

無人島的な生活:完全に自給自足してたらどこの国に住んでてもあんま変わらん。知ってる人だと初海外でフィリピンの無人島生活をしていて、無人島だからフィリピンだろうがどこでも変わらんと言っていた

これらの総合的判断になろう。

 

■選べる人、選べない人。選ばれる国、選ばれない国

当然のことながら、以上の議論は僕が資本主義に完全に洗脳されたうえで資本家になろうとしているから成り立つわけで、万人に当てはまるものでも、オススメできるものでもない。

 

そろそろ力尽きてきたので最後に図を貼って終わろう。

「選べる人」が「選ばれる国」に行くこと、資産家が税金の安い国に資産管理会社をつくる的な、それは確かに贅沢だし誰にでもできることではないが、

だが元気な人が南国にぶらぶら~と渡っていくのもまたこの象限に該当するのではないか。

というかここでは「国」といっているが、よりよい家、よりよい会社を選ぶのだって同じ構造なわけで。

「選べない人」が「選ばれない国」にいるのは悲劇で終わるのではなく、実は制度をハックしていくとその奥にアナーキーな抜け道が見つかったりもして

(西成には西成の経済圏がある的な)まあ悲観ばっかりするものでもないよ、と。

 

ただおそらくこの象限の線引きは本人にとっても誰にとっても見えないもので、

「選べない人」vs「選べる人」を分けるのは本人の属性(収入とか国籍とか性別とか健康状態とか)ではなく、その人が世界をどうとらえて、それがどういう世界なのか、なのでは。

そして「選べない人」☞「選べる人」の移動は、できる人にとっては気づいたらできており、できない人にとってはどれだけもがいても線を超えられない類のものでは。

 

「贅沢」の値付けは本人次第である。

転職活動の進め方ガイド【20代PM 金融xIT→医療xIT】

7月末をもって今の会社を退職し、8月から新しい会社で働くことにした。

もろもろ個人的な話は別記事にするとして、今回はできるだけ皆さんの役に立つような情報をまとめてみようと思う。

 

 

1.現職に対する不満・不安を言語化する

会社員100人にアンケートを取って「今の職場に不満がありますか?」と聞いたとしたら、間違いなく大半の人が「イエス」と回答するだろう。

もし仮に職場が最高で文句なしだったとしても「これからの将来に不安はありますか?」という質問には「イエス」と答えるかもしれない。

 

不満や不安は人生につきものなので、完全になくす手段はない。

唯一あるとすれば、それは宗教である。

 

ここではある構文を使いながら、もっと具体的に言語化してみよう。

「現状は××ですが、もし○○だったら、あなたの満足度は向上しますか?ただし■■だとします」

これである。

 

「現状は満員電車で通勤ですが、もしフルリモートだったら、あなたの満足度は向上しますか?ただし同僚とは一切会えないとします」

「現状は月収20万円ですが、もし月収30万円だったら、あなたの満足度は向上しますか?ただし労働時間も1.5倍になるとします」

「現状は企画職ですが、もし営業職だったら、あなたの満足度は向上しますか?ただし今後2年は異動できないとします」

 

こんな感じでさまざまな条件文を作って自問自答してみる。

そりゃ打開策はあるんだけど、そこには代償もある。「現状」と「理想+代償」を天秤にかけて、重さをいろいろ変えて考えてみよう。

僕は上のような自問自答をざっと20個くらいしてみた。

 

2.転職の軸を決める

1の自問自答が終わったら、次に進もう。

次は価値観の優先順位を決めていく。

現状にいろいろ不満があって、それぞれに対応する打開策があるわけだけど、すべてを満たすような聖杯Xはまあ難しい。空集合ってやつ。

なので「これは譲れない」「これは理想」という仕分けをしていく。

 

業界・商材

職種

勤務地

年収・評価システム

知名度

社会へのインパク

大手か中堅かベンチャー

成長率・財務状況

経営者・経営方針

社風・社員の特徴

働き方(休日・勤務時間・副業・服装・リモート)

福利厚生

人間関係

定着率

 

皆さんの価値観はこのリストでだいたい網羅できているんじゃないか。

このリストで1位~5位くらいを決める。あと「どうでもいい」を除外していく。

 

僕の場合、業界と職種はけっこうどうでもよかった。

経営者・経営方針とか、社会へのインパクトとかも、まあ日系の大企業ならだいたい似たようなもの。人間関係は正直なところガチャ。定着率も自分がマッチしているかは働いてみないと分からない。

成長率・財務状況も、よっぽどの斜陽産業とか、よっぽどの赤字じゃない限り気にしなくていい。

 

ということで一般的によく上位に選ばれるのは、業界、年収、働き方、このあたりか。

あとは大手が好き vs ベンチャーに行きたい、東京が好き vs 東京は嫌い、このあたりで割れそう。

 

僕はリモートメイン(出社は週2まで)、副業OK(並行して起業するので)、中堅か大手(社員200人以上)、職種はなんとなく幅広い業務ができそうなところ(ざっくり)で選んだ。

 

3.転職エージェントの選び方

さて、このあたりから転職エージェントの出番である。

個人的にエージェントは使った方がいいと思う。特に新卒入社して初めての転職なら、それも新卒のときにそこまでガッツリ就活してないなら、いい経験になる。

 

エージェントの選び方としては、「大手1社、自分に合った特化型1社」がよい組み合わせだと言われる。

大手の転職エージェントはググってほしい。リクルートとか、マイナビとか、ビズリーチとか。ホームページが使いやすいやつでいい。

あとは自分の属性(年齢・性別)、今いる業界とか次に行きたい業界(もし決まっていれば)に合わせて、特化型のエージェントにも登録しておこう。

僕はITとかコンサルを見ていて、20代ということもあり、Assignというエージェントに登録した。

でもエージェントは会社もそうだが、担当者との相性が大きい。登録も利用も無料なので、なんか微妙だなと思ったらさっさと違うやつに乗り換えるのが得策。

 

「転職にはリスクがあるけど、転職活動はノーリスク」というやつである。(両学長の受け売り)

大学生のときもエージェントに相談したかったな。

 

4.自分の人生を振り返り、将来設計をする

この工程が、転職活動のすべてと言っても過言ではない。

転職活動に限らない。資産形成も、結婚も、起業も、要するにこの一文に集約される。

自分の過去を振り返り、今を分析し、将来を描く。

 

まあこれができたら誰も苦労はしないんだけどね。

 

ここでも役に立つ構文を授けよう。

「私がまだn歳だったときのある1週間を切り出してみると、私はAに熱中していました。そのほか、BやCやDも大好きでした

「n年後の私のある1週間を切り出してみると、もしお金も時間も体力も経験もすべてが潤沢なのであれば、私はA'に熱中しているでしょう。そのほか気分によっては、B'やC'やD'もやっているでしょう」

こんな感じ。

このnをいろいろ設定していく。

なおA~DとA'~D'は対応しているわけではない。全部バラバラでいい。

 

分かりやすいのは、10歳、15歳、20歳とかで区切って過去を思い出してみる。

あとは35歳、45歳、55歳とかでイメージしてみる。

 

ここで大事なポイントは、

①好きとか没頭できるとか時間を忘れるとか、ポジティブなモチベーションを大事にすること

②Aの1つに絞らず、複数のトピックを羅列すること。(逆にA1つに絞れている人は人生で迷うことはない)

③A~Dとかは、できるだけ具体的なシーンで描写すること。(「登山」じゃなくて「標高1000~2000mくらいの個性的な休火山に、家に近いところから片っ端から登っているでしょう。頂上では玄米おにぎりを食べているでしょう」みたいな)

④A~Dとかは、「でもなぁ、現実には厳しそうだよなぁ」とか考えず、とにかく自分に正直に問いかけて、正直に答えること。

これ。

 

おそらく一般的には、「こんな業界で働きたい」「こんな職種がしたい」「○○を私の××で◆◆したい(お客様を私の料理で笑顔にしたい、革新的なゲームを私のシナリオで設計したい)」とか、あくまで仕事に結びつけた形で将来設計をすると思う。

少なくとも現職で上司と1on1(キャリア面談)をしているときは、ああ上司ってのはそういうマインドなんだな、だからこの人は会社員を続けてるんだな、と感じた。

 

だけど会社員に限らず自由に将来設計をするなら、上記の「n年後には自由な私はA~Dをしているでしょう」構文のほうが適している。

 

僕がどんな回答をしたかは、別の記事で書こう。

まあこのブログの読者ならお察しの通り。

 

5.面接・内定後の流れ

最後におまけじゃないが、印象的だった面接での質問と、あとは内定後の流れ(面談で退職を切り出すところ)の話をしよう。

 

まずは印象に残っている面接での質問。

あなたはこの質問に即答できるだろうか。

 

・あなたは資金を潤沢に持っているとします。あなたはどんな会社を買収(投資)しますか?それはなぜですか?

 

・世の中の大半の人たちはこう思っているけど、あなた1人だけが独自の考え方をしている、真逆の考えを持っている、というものを1つ挙げてください。

 

・あなたが最近学んだことを、私(面接官)にも教えてください。

 

・あなたのモーニングルーティーンを、詳細に教えてください。

 

・あなたにとって、理想の会社とはどんな会社ですか?

 

・あなたが現職の会社の経営者だったとして、何か1つだけ意思決定(変更)できるとすれば、何をしますか?

 

こんな感じ。

なんかよくある「あなたは文房具でいうと何ですか?」「動物だと何ですか?」みたいなのとは一線を画する、ちゃんと知的な質問である。文房具じゃねえわ。人だわ。

そしてだいたいこういう質問をしてくる人は、経歴を聞いてみるとマッキンゼーかGSを経験している(偏見)

面接官も何十人も面接してると飽きてくるんだろうね。せっかく30分とか時間を取っているわけなので、単なる合否じゃなく、お互いにとって実りのある時間にしたい。

 

その観点からすると「お祈りメール」とか失礼すぎるな。大学生のときからずっと疑問だったんだけど、30分も根掘り葉掘り聞いておいて、合否の2択しか導けないって、単細胞すぎないか?なにかしら次につながるフィードバックをするべきでは。30分も話を聞いて、何かgoodかwowはなかったの?面接官、普段は会社でどんな会議してるの?

 

ちなみに僕が次にいく会社は、選考の途中で僕に対してのフィードバックがあった。なので僕も面接官・会社の印象をフィードバックしてあげた。

あと内定後のオファー面談で「面接を担当した社員・役員の全員で会議をしまして、あなたはこのような人間であると評価(想像)をしています。そのためこのポジションを提案します。認識に差異はありますか?」みたいに聞かれた。

限られた時間、限られた人員である。有効活用していこう。

 

 

ということで最後に、退職を切り出すときのフレーズを紹介して終わろう。

 

「突然すみません、実はこのたび他社からオファーを頂きまして、急ではありますが、退職をさせていただきたいと思っております」

「退職の意思としては固まっておりまして、残りの期間はすべて丁寧な引き継ぎと、できるだけの業務効率化に使わせてください」

「時期についてはご相談させていただきたいですが、オファーを頂いた先方とは〇月入社ということで仮置きしております」

「短い間ではありましたが、多くの経験をさせていただき成長することができました。大変お世話になりました」

 

こんな感じ。

聞かれなければ転職先の会社名は言わなくていい。聞かれても答えなくていい。

できるだけ下から目線で、だけど退職の意思ははっきり伝えよう。「他社からオファーを頂いて迷ってます」みたいな言い方をすると、引き留めのカウンターオファーみたいなものが出てきて交渉が長引く。さっさと「引き継ぎに注力させてください」路線にもっていくのが大事。

この文章をスラスラ言えるようになったら、君も立派な社会人だ。(誰目線?)

 

あとこのあたりは上司・会社によっても全然違う。

僕の会社では(先輩談含め)けっこう引き留めがあって、「グループ内のどこでも好きなところに今すぐ行かせてあげる、だから社外には行かないで」的なカウンターオファーがあった。

昨今話題の退職代行もあるけど、電話の開口一番で怒鳴られたりと大変なところは大変そうだね。。。

世の中、そんな会社ばっかりじゃないよ。

 

では、ごきげんよう👋

10代の頃に大人たちから教えてほしかったこと10選

1,10代の男は社会の最底辺である。25歳まで耐えれば展望が開けてくる。

社会は厳格なピラミッド構造になっている。

若い男性は、そのピラミッドのほぼ最下層にいる。その上には「ペットの犬や猫」がいて、そのすぐ下には「ゴキブリ」がいる。

最下層を脱却してピラミッドの頂点に行けるか、それともほぼ同じ階層にとどまるか。その分岐がおおよそ25~30歳の努力である。


2,収入と資産は生活の土台である。その上にどんな遊びのサンマ(時間,空間,仲間)を築くかが重要。

まず前半の「収入と資産は生活の土台」について。


多くの若者は年収ランキングばかり見てしまう。

だが、大切なのは「収入ー支出=貯蓄 ⇒資産」という式である。

そして収入は単年度ではなく中長期で考えなければならない。年収1000万円で勤続年数1年より、年収500万円で勤続年数3年のほうが稼いだ総額は大きい。

遊びのサンマについては、次で述べよう。

3,人生の本質は個人の内部ではなく、個人間の関係性に潜んでいる。

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「人間は社会的な動物であり、他人からの評価を気にして生きている」

というのもそうだが、なんというか、

「"個人"とは他者があって初めてその輪郭を表す」

ということ。

他者とは1名いれば十分である。

不特定多数に「認識」されるより、誰か1人に「理解」されることのほうが尊い

 

4,偏差値は30-70、IQは70-130とかで表示されるが、読み書きと会話ができる人たちなら、その差は99.8-100.2程度である。

 

偏差値やIQは指標として使いやすいように設定されているが、実際のところ

「洋服を着れる、洗濯ができる」
「値段の計算をして買い物ができる」
「日本語の読み書きができる」

これができるのは凄いことである。

臨床心理学をやっていると、「できない人もいる(=障碍者への配慮)」というより「なんでみんな当たり前のようにできるんだ?(=健常者って異常じゃね?)」という感覚になる。

なので後述するが、高学歴とかにビビる必要はなく、行動力でいくらでもひっくり返せる。

 

5,学歴とは電車のチケットみたいなもので、タクシーで行けるなら別にいらない。でも学ぶ力は必須。

年収ランキングと似た話で、大学ランキングというものがある。

2023年版の世界大学ランキングが発表 | 香港BSニュース

でも、こんなのは全人口の95%は聞き流していい。

学歴なんてのは、三度の飯より勉強が好きで、周りに止められても教科書を読んでしまうような人が、その教科書に新しい1ページを追加するためのお墨付きとして得るものである。

高学歴だから、高年収になれる。

高年収だから、幸せになれる。

高学歴じゃないと生きていけない。

なんてことはない。

自分なりの幸せの尺度とか、お金を稼ぐ手段とか、そういうのがあれば問題ない。

まあ多くの人にとってそういう独自の価値尺度や収入源はないんだけどね。

 

ただ、誰にしろ「新しい知識を吸収する力」は必要。

これは文字でも会話でも、得意な方法でいい。学校で教えてくれないことを自分で学びにいく姿勢は必要。

 

6,大学ランキングや年収ランキングは数多くある山の1つに過ぎない。山に対して、標高ではない自分なりの尺度を持て。

すでに述べた大学ランキングや年収ランキングは、世の中にいろいろあるピラミッドの1つに過ぎない。

それがあまりに巨大で、あたかも唯一の山のように見えるのは、もはや「幻覚」と言っていい。

山と言えば富士山、もしくはエベレスト、なんていうのは短絡的な考えである。僕は富士山より伊吹山が好きだし、皆さんのすぐ近くにももっと魅力的な山があるかもしれない。その山にはまだ名前がないかもしれないし、それは山ではなく道かもしれない。

地元の名もない裏山の、誰も知らないルートを開拓することができたら、そしてそこからの景色が美しければ、それで十分である。


7,世の中で決断ができる人は10%以下、そのうち実行できる人は10%以下、さらに継続できる人は10%以下。

「お酒をやめたいんだよね~」

「タバコは体に悪いって分かってるんだけどね~」

「ダイエットしないとな~」

などなど、「やったほうがいいこと」を抱えている人は多い。

そのなかで「よし、やるぞ」と決断できる人は、せいぜい10%。

その決断できた人のなかで、実際に行動に移せる人はさらに10%。

まあ数日だけお酒をやめる、ちょっとだけ運動してみる、くらいならもっとできるかもしれない。

だけどそれが1ヶ月、さらには1年となってくると、まあ継続できる人は少ない。

10% * 10% * 10%で0.1%というところか。

決断・実行・継続をきちんとできるのは特殊能力である。

 

8,親以外、教師以外から多くを学べ。

中学生や高校生というのは、かなり束縛されている。

家と学校の往復、そこに人によっては塾や習い事が入る。

大学受験を控えていれば土日は勉強。

「遊ぶ」というが、お金もなければ未成年だし、行くあてもない。

学校にもよるが、アルバイトも規制が厳しい。

当然、普段接する大人は親と教師くらい。人数でいうと10人を超えないだろう。

 

そんななかでいかに多様な大人との接点をつくるか。

ボランティアでもいいし、地域のイベントでもいいので、外とのつながりは求めたほうがいい。

とはいっても難しいので、「10代のときに周りにいる大人がクズでも、世の中の大人が全員クズとは限らない」と思っておいてほしい。


9,若いうちは自分が語れることは少ない。良質な質問を磨け。

10代のときは自分でビジネスを軌道に乗せたこともなければ、海外をほっつき歩いたこともなければ、いろんな職業を渡り歩いたこともないだろう。

なので基本的に年上と話すときには、話し手より聞き手に回ることになる。

そこでどのような質問ができるか、どんな学びを得られるか、という技術を伸ばす。

 

ちょっと話がズレるが、僕は小学生のときに「会話の語尾をどう終わればいいのか」について半年くらい悩んでいた時期がある。

「~と思います。」「~ですか?」「~はどうでしょう」とか、語尾の文例としてはいろいろあるが、小学生のときにどう使えばいいのか分からなかった。適当に語尾をボソボソしてたら相手が拾ってくれる、みたいな。

そこで僕は周りの人たち(小学生)の会話を横から聞いて、自分でも使えそうな言い回しをマネさせてもらった。

質問も会話もだいたいパターン化している。問題集でもやる要領で、型を覚えよう。


10,焦らず、急がず、着実に。

僕は18歳のとき「ああもう18歳になってしまった、なのにまだ何も成し遂げられてない」とかなり焦っていた。

18歳なのにまだ4年分の大学の学費を稼げていない、18歳なのにビジネスを回せていない、18歳なのに学問を1領域も極められていない、18歳なのに語れることがない。

僕は今でも中学校は行かなくてよかったと思うし、日本に飛び級があれば高校を1年で卒業して18歳で学部卒、ちょっと海外をぶらついて、23歳でマスター2つ持ってるとかになっていたかもしれない。

だけどそこまで焦らなくてもいい。人生はけっこう長い。

 

10代が焦る1つの要因としては、メディアで露出しているスポーツ選手とか芸能人、歴代最年少の棋士とかが若すぎるというのがある。

そりゃ5歳からスパルタ教育を受けていたら一定の割合でプロのスポーツ選手になるわけだ。一部の恵まれた人たちはそうだろうし、メディアではそこが目立ってしまう。

 

でも大多数の人間、もっというと98%以上の男性にとって、人生は25歳がスタートだ。これは「1,10代の男は社会の最底辺である。25歳まで耐えれば展望が開けてくる。」にも通じるが、まあ焦らず、急がず、それでいて着実に計画をこなしていけばいい。周りと比べず、自分が没頭できる場所を探す。

 

逆に10代で大活躍している人たちは、25歳を超えてから姿を見なくなる。環境が恵まれすぎて本人の野性的な強さが伸びなかったのか、人生がイヤになるのか、大変そうだなぁと思う。

 

読書ログ「文章の裏ワザ」石黒圭

「文章の書き方」系の本を何冊か読んでいくと、だんだん重複した部分が出てくるようになった。今回はこの本で初めて知って、ふーんと思った内容について。

うまいラーメンの味をどう表現するか

様子を描写する

「特注の機械から出てくる縮れ麺は、美しい透明感とツルツルした光沢がある」

「"へいお待ち"と目の前に置かれたどんぶりからは、熱々の湯気が立ちのぼっていた」

感覚を具体的に書く

「手打ち麺のもちもち感がたまらない」「魚介スープの香りが立っている」

食べ終わった感想を書く

「麺を完食、さらにはスープも飲み干して、すっかり満足。ごちそうさまでした」

理由を詳しく説明する

「この特製スープは店長が3年間も試行錯誤して作りあげたそうだ」

「手打ち麺の原料には、カナダ産の最高級小麦が使われている」

ほかと比べる

「ラーメン激戦区の今出川通りでも1、2位を争うおいしさだ」

ほかの人の意見を引用して、客観性を持たせる

「一度は行っておきたい店として、ラーメン専門誌にも紹介されている」

 

⇒なんとなく、うまい料理を描写するより、まずい料理を描写するほうがラクな気がする。

うまい料理は普通3点、最高でも5点。感情としても「うまい」だけ。

逆にまずい料理はー10点があるかと思えばー30点なこともあり、点数すらつけられないものもありそう。辛すぎて食べられないものあれば、焦げていて苦いものもあれば、臭い、ドロドロしている、危険そう、などなど。もともと多様なものは技巧を凝らさなくても多様に表現できる。

 

読点をどこに打つか

読点は気分で打つものではなく、できるだけ論理的に打ちたい。ただしこれに関して教科書的な正解はなかなかなく、作家によっても読点のリズムが異なる。しかも同じ作家でも結核になって息がとぎれとぎれになると、それ以降の作品で読点が増えたりする。

とりあえずこの本で紹介されていた読点の基準は、意味、長さ、構造、表記、の4点。

 

意味から考える

複数の意味に解釈できてしまう文章は、狙った意味になるような場所に読点を打つ必要がある。

「友人は走っていって段差につまづいた少女を助け起こした。」

①友人は、走っていって段差につまづいた少女を助け起こした。

②友人は走っていって、段差につまづいた少女を助け起こした。

 

長さから考える

修飾・被修飾、主語・述語の距離が遠いとき、読点を打つことで関係を分かりやすくする。

「友人は段差につまづいて転んでしまった少女を助け起こした。」

⇒友人は、段差につまづいて転んでしまった少女を助け起こした。

 

構造から考える

文章の全体構造がはっきりするところに読点を打つ。

「日本の箸は比較的短くて一方の先端が細くなっているが中国の箸は比較的長くて太さもあまり変わらない。」

⇒日本の箸は比較的短くて、一方の先端が細くなっているが、中国の箸は比較的長くて、太さもあまり変わらない。

もっというと、1文章1情報の法則を適用して、2つの文に分けたほうが読みやすい。

⇒日本の箸は比較的短くて、一方の先端が細くなっている。それに対して中国の箸は比較的長く、太さもあまり変わらない。

 

表記から考える

ひらがなの連続、漢字の連続は読みにくいので、途中で読点を打つ。

竹でできたひもつきのさいばし

⇒竹でできた、ひもつきのさいばし

 

まあこのあたりの基準は模範解答だとして、もっと微妙な打つか打たないかの判断も多い。これについてどの本に書いてあったか覚えていないが、絶対音感ならぬ「絶対文感」みたいな領域になってくる。

一度書いた文章をひと晩寝かせておいて、翌朝音読してみると読点が気になることはよくある。

読書ログ「人の心を動かす文章術」樋口裕一

「書き出しがよければその本が売れる。結末がよければ次の本が売れる」らしい。

確かに国語の教科書に載っていた作品を思い返してみると、だいたい書き出しと結末がキマっている。

今回は特にその書き出しについてのお勉強。あとは表現技法についてもいくつか。

 

書き出しのパターン

1)擬音で始める

ドシン、トントントントン、など。

⇒映画だと、ドアが閉まる音とか、車のスキール音とか、足音・息遣いなんかのシーンで始まりがち。

2)会話で始める

「子ども、生まれた?」など。

⇒映画だと、ナレーションとか、登校前の家族の会話とか、もしくは回想・教誨だろうか。

3)動きのある行為から始める

緊張感のある場面。交差点の角でぶつかる、など

⇒映画だと一番多いパターンな気がする。逃走シーンとか、犯行の現場(ただし犯人の顔は分からない)とか、風景や街並み、人の動きとか。

ただし主要テーマを最初から持ち出すと、読者がついてこれない。

NG)弁解

逆にNGの書き出しとして、「私は文章がうまくないので」とか「メモしてなかったので細かいところは忘れてしまったが」とか「書きたくないけどしかたない…」とか、言い訳で始めるのはよくない。

ただし下書きの段階ならあってもよい。見直して削除すればよい。

 

修飾語のテクニック

1)重ね言葉を使う

てくてく歩く、しとしとと降る、など。初心者でも使いやすい表現なので、意識してみると表現の幅が広がりそう。

2)和語を使う

和語を使うと表現がやわらかくなり、漢語を使うと表現が固くなる。ひらがなと漢字の違いもありそう。

「全然」⇒「いささかも」、「無数の」⇒「ふんだんに」など。

3)接頭辞のついた形容詞を使う

「暗い」⇒「ほの暗い」、「汚い」⇒「小汚い」など。

単純な形容詞が連続しそうになったら、ちょっと接頭辞や接尾辞を加えてみよう。

4)比喩

大学で認知言語学の授業を取っていたことがあるが、比喩を厳密に分類すると以下のようになるらしい。

いちいちどのカテゴリーに属するか考える必要はないと思うが、「そう来たか!」と思わせるような事例を使ってみたい。

でもセンスが如実に出るので、やりすぎると村上春樹みたいに好き嫌いがはっきり分かれそう。

 

メリハリのテクニック

表現の豊かさ、文体のリズムも大事だが、最後まで読み通させるためには段落や作品全体にメリハリをつける必要がある。

遠景と近景を使い分ける

映画のカメラワークがそうだが、街や自然の遠景から始めて、だんだんと主人公にスポットが移る。

文章だと、まず大枠の状況説明をしてから、詳細であったり、内面であったりを深掘っていく。

人間の認知も基本的にはそんな大枠→詳細の順番なんだろうけど、逆にナイフを突きつけられたら切っ先にしか目がいかないように、読者・視聴者の視線をうまくシミュレーションしていきたい。

クローズアップとスローモーションを使う

遠景・近景の話と似ているが、

・同じような意味の表現を重ねる(ペンキの上塗りのイメージ)

・短文でたたみかける(ハッチングのイメージ)

・読点を多用した長文で詳しく述べる(油絵のイメージ)

こんな感じか。

個人的には、章のはじめ、段落のはじめに短文を多く配置して、中央のクライマックスで長文を使うようにしている。

「読点を多用した長文」ってのはまあ読みにくいからね。これが許されるのは谷崎潤一郎だけ。

読書ログ「1分間文章術」

世界二周目の準備として、株の勉強のほかに、小説を書いていくことにした。

株はシンプルに不労所得が欲しいから。

小説は旅を表現するため、それから旅の着眼点を養うため。

 

大学生になってからは小説より論文や学術書、会社員になってからはビジネス文書を読み書きすることが多いので、こと「小説」となると難しい。

じゃあなぜ小説なのかというと、僕は心理学とか自衛官とかをやっているわけで、そこには守秘義務があるわけで、ずっと溜め込むとちょっとしんどい。それらを匿名化・抽象化・構造化して作品にすることで、なにかしらのカタルシス効果が得られるんじゃないかと思ったから。

 

今回読んだのは石井貴士さんの「1分間文章術」。

1分間のトレーニングで何かが変わるなら、ちょっと試してみたい。

以下、内容の抜粋と感想。

 

お手本にしたい作家を1人決めて、処女作、2作目、3作目を書き写してみる。
※50冊以上を出版している作家から選ぶこと

⇒文章をそのまま書き写すトレーニングはよさそう。

昔、朝日新聞天声人語を書き写すためのノートみたいなのが売られていたけど、まあそんな感じか。ある程度文体が憑依したなと思ったら、それ以降は朝5分とかに時間を絞ると効率がよさそう。おそらく全文を書き写す必要はない。

僕の場合、文章がスッとしていて綺麗だなと思うのが松本清張、テーマ選びと表現が素敵だなと思うのが大江健三郎バックパッカーとして有名どころだと沢木耕太郎下川裕治、ロジックの構成が緻密だなと思うのが高野和明、自分と境遇や学歴が似ていると思うのが森見登美彦綾辻行人

作者じゃなく本として選ぶなら、ミレニアム(スティーグ・ラーソン)、旅のラゴス筒井康隆)、ネシャンサーガ(ラルフ・イーザウ)、怪人二十面相江戸川乱歩)あたりが好き。

ここからお手本を選ぶか。うーん、江戸川乱歩とか?

 

ちなみに僕の処女作は「ヤマダイスキーの旅日記」である。

出版から4年ぐらい経っていて、たまに読み返してみると文章の粗さがずいぶん目立つ。だけどその粗さ、未熟さも含めてこの本の良さだと思っているし、今さら推敲するつもりはない。

 

名詞への修飾語は1つにする

⇒「きれいでおとなしい女性」より、「きれいな女性で、彼女はおとなしい」のほうが読みやすい。

というか基本的に、情報は小出しにするとよい。

これはまあそうとして、漢字とかなのバランスもちょっと意識するなら「漢字3割、ひらがな7割」の比率がよいとされている。

新聞の社説は漢字50%、国語の教科書は漢字30%、ネット記事は漢字25%の割合らしいから、どちらかというと漢字が少なめ。「事」とか「時」とか、迷ったらひらがなにしていこう。

それから漢字の使用率はチェッカーで分かるので、今後このブログでも気にしようと思った。

ひらく漢字(常用漢字)+テキスト内漢字率チェッカー | Webライターナレッジ

 

「A and B」「A or B」という表現をやめる

⇒「私と田中さんは、お弁当を買いに行きました」ではなく「私は田中さんと一緒に、お弁当を買いに行きました」にする。

これによって主語と述語の対応関係が分かりやすくなる。

同様に「私が行きたいのは、北海道か沖縄です」ではなく、「私が一番行きたいのは北海道、次に行きたいのは沖縄です」にするとよい。主語、述語がすっきりする。

まあケースバイケースな気がするけど、情報過多にならないように、パッと見て内容が分かるようにする姿勢はいいなと思った。

 

キャラクター設定ではユングの集合無意識を活用する

ユングによると、人間の心は顕在意識、潜在意識、集合無意識の3階層になっているらしい。

このうち集合無意識に訴えかけるようなキャラクター設定にすることで、読者のほうで勝手に「ああそんな人もいそうだな」と思わせられる。

心理学ではバーナム効果というが、これがよく分かるのが占いで、誰にでも当てはまるフワッとした特徴なのに「あ!それ自分!」と思ってしまう。

これを小説の登場人物に当てはめることで、感情移入がしやすくなるそうな。なるほどね。

 

読書ログ「バビロンの大富豪」

ここ数ヶ月は特に国家試験もないので、株と小説に集中して取り組もうと思う。

とりあえずどちらも教科書的な本を何冊か読んでみて、方針を決めて、小さめなトライをして、それから中期計画を立てて進めていく。

株についての記念すべき1冊目は「バビロンの大富豪」。

中田敦彦youtube大学でも紹介されていた名著で、図書館だと予約待ちなので中古で買ってみた。

「バビロンの大富豪」

 

以下、簡単な抜粋と感想。

 

収入の1割を将来のために蓄えなさい

⇒1割で本当にいいのか???

初期資本のない20代こそもっと貯蓄を頑張るべきで、収入の5割とか、毎月10万円とか、とにかく雪だるまの核になる資本を早くつくるべきでは?と思った。

「若いうちは給料が少ないから仕方ない」と言われそうだが、週100時間アルバイトをすれば月に40万円。その生活を1年間続ければ300万円くらい貯まる。それだけあれば次の年の資本にできる。「週100時間はムリ」「労働基準法が」とかいろいろ言い訳もあるだろうが、しょせんは言い訳。なんとかなる。

あと本書には書いてなかったけど、個人的には「普段の支出を知っておくこと」「自分が幸せな生活だと感じられる最低コストを知っておくこと」が大事かなと思った。

 

お金に働かせなさい。
お金に詳しい人々が認めない商売に使われたお金は、その持ち主から逃げていく。

⇒本当にそう。

「投資は怖い」という意見をよく聞く。じゃあ銀行に預金しておくと安全なのか、インフレが起きると貯金は目減りしていくけどいいのか、という話になる。

リスクはどんな選択をしてもつきまとう。サラリーマンをやっていても、起業をしても、生活保護をもらっても、リスクは常に存在する。

最小のリスクで最大のリターンを得ることを考えると、資産のポートフォリオに「株式」や「債券」という項目が出てくるのは当然かなと思う。

ただし、投資≠ギャンブルというのは理解しておかないといけない。

 

働くことは喜び

⇒「働く」という行為を細かく分析してみる必要があるかなと思う。

いわゆる「働く」というのは、サラリーマンとしてオフィスに出社して、もしくは現場に出向いて、組織としてタスクをこなしていくことが想定される。肉体労働や感情労働などでは、その動作に焦点が当たることもある。ここではlabourとしよう。

だけど広義というか、本来の意味としては「誰かのためになることをして、その対価をもらう」ことだと思う。これがworkといわれるものである。

自分の生活のためではなく、他人の役に立つために労働ができるようになったら、それは確かに喜びだろうなと思う。

「働かないと生きていけない」フェーズでの仕事はlabour、「働かなくても生きていけるけど、楽しいから働く」フェーズでの仕事がwork。

ま、labourでもいいんじゃね?とちょっと思う。

 

その他

収入がなく、学費負担のある学生は救いようがないなと思った。

以上の話はあくまで社会人向け。