拍手の中、ステージで「ハナミズキ」を歌うのは、歌手の一青窈(ひとと・よう)さん。
ここは、横浜市にある子ども病院です。

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一青さんは歌手活動の傍ら、「音楽を聴きに行くことが難しい人たちへ生歌を届けたい」とチャリティーライブを行っています。

一青窈さん:
ドラえもん知ってる人! 

子ども:
ドラえもん知ってる!

一青窈さん:
♪シャラララ・・・(夢をかなえてドラえもん)

この日も、長期入院を続ける子どもたちの病室を回って歌を届けました。

一青窈さん:
私が音楽に対して希望を持ったり、元気が出たりしたのと同じような体験を味わえてもらえたらいいなと思って続けてきました。

デビュー前から約30年、お呼びがかかればどこへでも足を運んできた一青さん。

そのきっかけとなったのが、一青さんの母親でした。

一青窈さん:
母ががんで闘病していた時に、抗がん剤治療よりも音楽を聴いた時に一番元気になったなというのが実感として私の中にあって、こういう人を元気にさせることができる歌を歌いたいと思った。楽しく音楽を、病気の時でも聴けるというのが一番いいと思う。

病気の時でも、楽しく音楽を聴いて元気になってほしい。

その思いが届いたのか、一青さんの歌に合わせ、手話で歌い出す患者さんの姿も…。

思わず涙があふれる一青窈さん
思わず涙があふれる一青窈さん

一青さんも思わず、涙があふれます。

一青窈さん:
その子自身が何かを表現している時って、すごい美しいなと思って。あの時彼女が主役でいいコラボができたと思いました。自分の命を次の世代に引き継いでいくという意味で歌える限り、この活動は続けたいと思います

“音楽を通して希望と元気を届けたい”。

歌声で多くの人を勇気づける一青さんの活動はあすも続きます。
(イット!9月11日放送)