ようやく秋めいてきました。秋分の日が過ぎた頃から朝晩が楽になりました。本当に長い猛暑の夏でした。暑いと言うより、熱いと言ったほうがいいくらいです。そんな中もうひとつ熱くなったことがありました。米不足問題です。
今は新米が出て解消しましたが、一時は全く店内に無い時がありました。日本人の主食であるお米が売ってないのです。何人かの人にどうしているのかと聞きました。たまには売りに出ているという返事でした。ただし開店そうそうすぐに売り切れるとのこと。長い行列が出来て、今かいまかと扉が開くのを開店前から並んでいるのです。果たして自分の番まで米があるだろうか、そんな不安を抱えながら並んでいたのです。
わが家は午前10時には、母親の介護ヘルパーさんが来ます。私もいろいろ準備や世話をしなければなりません。なので朝一番の店に行くことは出来ないのです。今あるお米で、どうやって新米が出るまで持たせるかを考えました。
私は朝食をお餅にしました。朝はだいたい納豆がおかずなので、納豆餅になりました。昼は麺類にしたり、お弁当屋さんを利用しました。飲食店やお弁当屋さんは米があるそうです。流通経路が一般家庭とは違うと聞きました。夕食は包装米飯(電子レンジで加熱するタイプ)を併用しました。
餅ではひとつ失敗をしてしまいました。切り餅が一袋20ケほど入っているのを購入したのですが、あっという間に黴が生えてしまったのです。暑さと湿気の為です。袋の注意書きを見たら、開封後はすぐに冷蔵庫に保管のこととありました。
そんな失敗をしながらも、どうにか新米発売まで持ちこたえることが出来ました。それにしても値段は随分高くなりました。いつも5㎏袋を購入しているのですが、昨年より1,000円以上も値上がりしています。品不足に便乗しているとしか思えません。
新米で思い出したのですが、新札もようやく出回ってきました。なんと言っても3Dホログラムで肖像が回転する技術が素晴らしいです。これはなかなか真似(偽造)できるものではありません。3種類ともいいデザインです。ただ私の偏見かも知れませんが、北里柴三郎氏の顔が何か偉ぶっているように見え、ちと残念に思うのです。氏自身は素晴らしい方なのですが、もう少し穏やかな表情が欲しいなと思うのは私だけでしょうか。なにしろ一番お目にかかるのが1,000円札なものですから。
話は変わりますが、つい先日わが家の玄関ドアの鍵が壊れてしまいました。本来ならすぐに鍵を交換して済ませるところですが、改めてドアを見てみると、なんともみすぼらしい有様なのでした。築46年の建物です。昨年に外壁塗装をしたこともあり、一層ドアの古さ汚さが目立ちます。
また雨などが降った湿気の多い日などは、扉が固くなり開閉に手こずります。その都度扉のあちこちをドライバーで押し上げて調整したり、物を挟んで凌いでいました。どうせ築46年なのだからと、傷が付いても気にしませんでした。
しかし鍵の故障は放置出来ません。防犯上どうしても必要です。そこでドアそのものを取り替えることにしました。カバー工法と言って、枠だけは既存のものを残して、ドアを取り替えるのです。1日で工事が終わります。早速3社に見積もり依頼をしました。ところがある1社には工事が不可能と言われてしまいました。ドアの枠全体が少し曲がっていて、工事に責任が持てないと言うのです。
築46年も経つと、そうした目には見えない不具合が出てくるのですね。しかし他の2社には工事可能と言われました。やはり見積もりは複数に依頼した方が良いです。価格と担当者の説明を聞いて、納得出来るものを選びました。果たしてどんなドアになるか、ちょっと楽しみです。
楽しみと言えば、こんなこともありました。いや、もし実現したなら楽しいであろうと言う話で、実際には何もなかったのですが‥‥。
実は私、歌手丘みどりのファンなのです。あの歌声、容姿、歌の世界になり切った演魅の表情。今まさに油の乗り切った演歌歌手だと思います。いつか機会があったら、ぜひ生のコンサートを観たいと思っていました。
先日、新聞に丘みどりのディナーショーの案内が載っていたのです。食事の後に歌謡ショーを楽しむという企画です。1人当たりS席31,000円 A席29,000円です。会場は私の家からバスで10分ほどのNホテルです。
行こうと思いました。主催ホテルに問い合わせたら、まもなく満席になるとのこと。ショー実施は3カ月先なのにです。これは急がないといけません。さて誰と行こうか。ディナーショーは一人では行かれません。
できれば母に見せてやりたいと思いました。しかし98歳の母は、いつ具合が悪くなるか分からないのです。日中も酸素吸入器をしたりしなかったりの状態なのです。もしキャンセルとなっても、支払った前金は返金されないと言われました。残念ながら母との予約は諦めました。
心当たりの2,3人に誘ってみました。しかし高額ということもあり、熱心なファンでないと中々行かれないのです。結局道連れは見つかりませんでした。そんな訳で今回は断念しました。
行けたらさぞ楽しいだろうという、これがほんとの夢のディナーショーでした。お恥ずかしゅうございます。