台湾高速鉄道、年内にも営業開始―海外メディア向けに初の試乗会

【2006年12月1日】

台湾高速鉄道700T型車両(資料)

東京新聞およびロイターによると、30日 (UTC+8) 、日本の新幹線の技術を取り入れた、「台湾新幹線」とも言われる台湾高速鉄道の部外者向け試乗会が行われた。海外メディアにも公開された。同鉄道は、年内にも交通省の営業許可が下り、一部が開通する見込みだ。

東京新聞によると、開通式典は12月7日を予定していたが、試験運転中に事故などが発生し、営業許可が見送られたため、延期となった。ロイターによれば、ここ数週間で2つの脱線事故が発生。いずれも人為的なミスの疑いもあるが、許可見送りへ影響を及ぼした。また、産経新聞によれば、運転士の養成が行き渡っていないことも一因で、今回の試乗会の走行もフランス人やカナダ人などが中心となって行われたという。

産経、ロイターによれば、板橋板橋市)-左営(高雄市)駅間での開業は年末になりそうで、建築業者も「台湾の人たちへのクリスマスギフトになる」と話した。ただ、工事の遅れもあり、台北駅台北市)までの全線開業は年明けになりそうで、式典もそれに合わせて行われるとの見方が強い。

台湾高速鉄道は、台湾北部の中心・台北市と、南部の中心・高雄市を最短で1時間半で結ぶ。当初は昨年中の開業も予定されたが、今年の10月へ延期となり、更に12月へと延ばされていた。

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