「高村坂彦」の版間の差分

<!-- {{画像提供依頼|<br>1.'''真正面の顔写真'''<br>2.'''許可をとったもので、人物のわかる顔写真'''|date=2011年1月|cat=人物}} -->

| 没年月日 = {{死亡没年月日と没年齢|1902|12|18|1989|10|7}}

'''高村 坂彦'''（こうむら さかひこ、[[1902年]]（[[明治]]35年）[[12月18日]]<ref name=全国>『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、355頁。</ref> - [[1989年]]（[[平成]]元年）[[10月7日]]{{R|全国}}）は、[[日本]]の[[内務省 (日本)|内務]][[官僚]]、[[政治家]]。[[衆議院議員]]（[[自由民主党 (日本)|自民党]]）、[[山口県]][[徳山市]]長、徳山大学(現[[周南公立大学]])初代理事長。

上京して東京商工学校（現・[[埼玉工業大学]]）の二年に編入<ref name="Koumurap57">安藤輝国『<small>激動の世に生きた政治家</small> 高村坂彦伝』57頁</ref>。商工学同校三年になったところで退学すると、正則英語学校と正則予備校に入学、。午前中は英語を、午後は物理、化学、数学、国語を学び、そしてさらに[[高等文官試験|高文等試験]]受験資格の取得をめざし、夜間の[[中央大学]][[大学専門部 (旧制)|専門部]][[法学部|法科]]の別科にも入学する<ref name="Koumurap58">安藤輝国『<small>激動の世に生きた政治家</small> 高村坂彦伝』58頁</ref>。[[1925年]]（大正14年）9月には専門学校入学者検定試験にパス合格、中大の別科生から本科生となった<ref name="Koumurap58"/>。[[1926年]]（大正15年）7月[[、高等文官試験|高文]]予備試験に合格<ref name="Koumurap59">安藤輝国『<small>激動の世に生きた政治家</small> 高村坂彦伝』59頁</ref>。[[1926年]]（大正15年）9月、高文等試験本試験に合格<ref name="Koumurap59"/>。

[[1927年]]（昭和2年）[[中央大学]][[専門部]][[法学部|法科]]卒業<ref name="Koumurap348">安藤輝国『<small>激動の世に生きた政治家</small> 高村坂彦伝』348頁</ref>。

[[内務省 (日本)|内務省]]に入り、[[鳥取県警察部|鳥取]]、[[香川県警察部|香川]]、[[新潟県警察部|新潟]]各[[特別高等警察|特高]][[課長]]、内務[[事務官]]、[[警察講習所]]教授、[[近衛内閣|近衛]][[内閣総理大臣秘書官]]、[[愛媛県庁|愛媛県]]部長・[[愛媛県警察部|警察部]]長、内務[[書記官]]・国土局総務課長、[[大阪府警察部|大阪府警察局]]長、内務省調査局長等を歴任。[[太平洋戦争]]の開戦に反対し、開戦後の[[1943年]]（昭和18年）から[[近衛文麿]]首相の側近グループとともに戦争の終結工作に尽力、また内務書記官在任中の[[1944年]]（昭和19年）には当時[[内務大臣]]だった[[安藤紀三郎]]に戦争終結を訴える上申書を提出している<ref>安藤輝国『激動の世に生きた政治家 高村坂彦伝』351頁</ref>。[[1947年]]（昭和22年）退官<ref name="Zinmeip201">『政治家人名事典』201頁</ref>。[[公職追放]]となる<ref>公職追放の該当事項は「武徳会愛知県支部副長」。（{{citation| 和書| title = 公職追放に関する覚書該当者名簿| editor = 総理庁官房監査課| publisher = 日比谷政経会| year = 1949| id = {{NDLJP|1276156}}| page = [{{NDLDC|1276156/458}} 278]| ref = harv}}）</ref>。

[[1955年]]（昭和30年）衆院議員、[[1961年]]（昭和36年）から[[徳山市]]長を4期、[[1976年]]（昭和51年）から衆院議員を2期務めた<ref name="Zinmeip201"/>。衆院議員となった[[1955年]]（昭和30年）の12月には、[[1956年4月自由民主党総裁選挙|翌年の自民党総裁選]]への[[岸信介]]の立候補を「戦争責任者の一人だから自重すべき」と書簡を通じて反対している<ref>安藤輝国『激動の世に生きた政治家 高村坂彦伝』355頁</ref>。[[1971年]]（昭和46年）[[徳山大学]](現[[周南公立大学]])を設立し、[[理事長]]に就任<ref name="Zinmeip201"/>した。

終戦直後の[[1946年]]、内務省調査局長在任中の高村は労働争議に関する治安閣僚会議にて、労働争議の中心人物の全員検挙を求めた[[吉田茂]]首相（当時）に対し「弾圧的な方法で取り締まることには、私は反対でございます」と発言した。吉田は高村の局長解任を口にするが、高村は「私の発言は正しい」と反論。会議終了後には、[[大村清一]]内務大臣（当時）から吉田への謝罪を要求されるが、高村は大村の要求を断っている。<ref>安藤輝国『激動の世に生きた政治家 高村坂彦伝』353頁</ref>。

* 『政治家人名事典』（[[1990年]]、編集・発行 - [[日外アソシエーツ]]）201頁

* 『<small>新訂</small> 政治家人名事典 <small>明治～昭和</small>』（[[2003年]]、編集・発行 - [[日外アソシエーツ]]）237頁

{{徳山市長s-off}}

[[Category:徳山周南公立大学の人物]]