削除された内容 追加された内容
タグ: 曖昧さ回避ページへのリンク
文献1の内容変更に伴う訂正。
(4人の利用者による、間の6版が非表示)
4行目:
| image1 = Sakura-mochi 003.jpg
| width1 = 180
| caption1 = 関東風桜餅(長命寺)
| image2 = Sakura-mochi 001.jpg
| width2 = 180
| caption2 = 関西風桜餅(道明寺)
}}
{{読み仮名|'''桜餅'''|さくらもち}}は、[[サクラ|桜]]にちなんだ[[和菓子]]であり、桜の[[葉]]で餅菓子を包んだもの。雛菓子の一つでもあり、春の[[季語]]である。
 
一般に「桜餅」と呼称されるものには、[[関東地方]]で考案されて[[東日本]]を中心に広まったもの関東風と、[[関西地方]]で考案され全国に広まったもの関西風の2種類が存在する<ref name="all-about">{{Cite web|和書 |url=https://allabout.co.jp/gm/gc/220702/#2 |title=桜餅、関東風「長命寺」と関西風「道明寺」どちらが好き?葉は食べる? |website=All About |editor=三浦康子 |date=2022-03-05 |accessdate=20222024-095-121}}</ref>。どちらも通常は「桜餅」と呼ばれるが、互いを区別する必要がある場合には関東地方のものを「長命寺」、関西地方のものを「道明寺」と呼ぶ<ref name=all-about />。以下、本項目では「関東風」「関西風」と呼称する
 
通年で食べられる菓子だが、名称にもあるとおり[[食紅]]で桜をイメージさせる[[ピンク]]色に着色していることもあり、今日では[[雛祭り]]に欠かせない菓子の1つとして定着している<ref name=日本文化>{{Cite web|和書|url=https://jpnculture.net/sakuramochi/ |title=桜餅の別名を関東では「長命寺」と呼び、関西では「道明寺」と呼ぶのはなぜ? |website=日本文化研究ブログ |date=2022-09-07 |accessdate=2022-09-12}}</ref>。元々雛祭りの定番ではなかったが、ピンクの色が雛祭りのイメージに合うことや、[[端午]]の節句で[[柏餅]]が定着していたことなどから、[[上巳]](桃)の節句で桜餅を食べるようになったと考えられる<ref name=日本文化 />
 
== 関東風桜餅 ==
[[File:Chomeiji20120114.jpg|thumb|[[長命寺 (墨田区)|長命寺]]<br>(門前は関東風桜餅の発祥地)]]
[[File:A rice cake filled with sweet bean paste and wrapped in a pickled cherry leaf,katori-city,japan.JPG|thumb|関東風桜餅]]
関東風の「桜餅」は'''長命寺'''(ちょうめいじ、あるいは'''長命寺餅''')とも呼ばれ、[[小麦粉]]などを用いた生地を平たく焼いて[[餡]]を包んだ[[クレープ]]状の平鍋菓子<ref name=all-about />。[[東京都]][[墨田区]]にある[[長命寺 (墨田区)|長命寺]]の門前の桜餅専門店が発祥
 
関東地方のほかに、[[東北地方]](岩手県・宮城県を除く)、[[北陸地方]](福井県を除く)、[[長野県]]、[[山陰地方]]などで主流となっている傾向がみられる<ref name="wn15&18">{{Cite web|和書|url=https://weathernews.jp/s/topics/201803/220105/ |title=【桜餅】あなたは“関東風”? “関西風”? |website=ウェザーニュース |date=2018-03-24 |accessdate=2024-03-02}}</ref><ref name="wn22">{{Cite web|和書|url=https://weathernews.jp/s/topics/202204/020185/ |title=【桜餅】といえばどっち派?全国各地で「関西風」が優勢 |website=ウェザーニュース |date=2022-04-03 |accessdate=2024-03-02}}</ref>。
 
なお、[[島根県]]の松江では明治時代に桜餅が広まった当初は餅餡式のものであったが、[[松江藩]]の元家老・[[有沢宗閑]]が御用菓子司「面高屋」に関東風桜餅を作らせたことにより広まったとされる<ref>[http://www1.pref.shimane.lg.jp/contents/kochokoho/esque/43/menu05.html 島根PR情報誌シマネスクVol.43]</ref>。
55行目:
[[File:Domyoji, hondou-2.jpg|thumb|[[道明寺 (藤井寺市)|道明寺]]<br>(関西風桜餅に用いる道明寺糒の発祥地)]]
[[File:Sakuramochi.jpg|thumb|関西風桜餅]]
関西風の「桜餅」は'''道明寺'''(どうみょうじ、あるいは'''道明寺餅''')とも呼ばれ蒸した[[もち米]]を乾燥させて粗く挽いた[[道明寺粉]]を用いた生地で餡を包んだ[[饅頭]]状の餅菓子<ref name=all-about />。[[大阪府]][[藤井寺市]]にある[[道明寺 (藤井寺市)|道明寺]]が道明寺粉([[道明寺 (藤井寺市)#道明寺糒・道明寺粉|道明寺糒]])の発祥地であることが道明寺と呼ばれる所以であり、長命寺の場合と異なり、関西風桜餅の発祥地というわけではない
 
関西地方のほかに、[[北海道]]、[[岩手県]]、[[宮城県]]、[[福井県]]、[[甲信越地方]](長野県を除く)、[[東海地方]]、[[山陽地方]]、[[四国地方]]、[[九州地方]]などで主流となっている傾向がみられる<ref name="wn15&18" /><ref name="wn22" />。
 
なお、関西風桜餅と同様に道明寺粉で餅を作り、上下を[[ツバキ|椿]]の葉2枚で挟んだ[[椿餅]]がある。桜餅の直前の時期([[早春]])の和菓子で、[[平安時代]]からあったとされるが桜餅とは別物で、店によっては[[ニッケイ|ニッキ]]で着色風味付けがされているケースもあり、その場合は[[八ツ橋|生八ツ橋]]に近い
 
=== 姿(関西風) ===
121行目:
*{{Commonscat-inline|Sakura mochi}}
 
{{food-stub}}
{{Japan-culture-stub}}
{{DEFAULTSORT:さくらもち}}
[[Category:餅菓子]]
[[Category:桜に関する文化]]
 
{{food-stub}}