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[[ファイル:Baseball steal.jpg|thumb|300px|[[リッキー・ヘンダーソン]]の三盗]]
'''盗塁'''(とうるい)は、[[野球]]における攻撃側の進塁方法の一つ。'''スチール'''とも言う。
'''盗塁'''(とうるい)は、[[野球]]における攻撃側の[[走者]]の進塁方法の一つである。[[走者]]が、[[安打]]、[[刺殺]]、[[失策]]、[[封殺]]、[[野手選択]]、[[捕逸]]、[[暴投]]、[[ボーク]]によらないで、1個の塁を進んだときに盗塁が記録される<ref group="注">[[公認野球規則]]9.07</ref>。英語名は'''Stolen Base'''で略記は'''SB'''が使われる。[[日本]]でも「'''スチール'''」(steal)とも呼ばれる。
 
盗塁の能力は、主に成功率で判断できる。[[セイバーメトリクス|野球の統計]]で精通した[[ビル・ジェームズ]]は、成功率が低い場合(67〜70%以下)に、盗塁はチームにとって有害だと主張している<ref>{{cite web|url=http://www.baseball-almanac.com/stats.shtml |title=Offensive Stats 101|publisher=Baseball-almanac.com |date= |accessdate=2014-04-22}}</ref>。
==概要==
{{wiktionary|盗塁|steal}}
塁上にいる[[走者]]は、[[打者]]の[[バッティング|打撃]]によらずに、次の塁への進塁を狙うことができる。最も基本的な盗塁の方法は、[[投手]]が投球動作を始めた瞬間に走り始めることである。ただし走者が盗塁による進塁に成功しても、投手の投球結果が[[暴投]]や[[捕逸]]、[[ボーク]]、[[四死球]]である場合や、打者の打撃結果が[[三振]]で3[[アウト (野球)|アウト]]になった場合、また[[安打]]や[[ファウルボール]]、[[犠牲バント]]、[[ゴロ|内野ゴロ]]アウト、[[失策]]や[[野手選択]]による[[出塁]]である場合、走者に盗塁は[[記録]]されない。打者が[[飛球]]を打ち上げた場合は、守備側が飛球を正規に捕球した時点で走者に帰塁義務が生じるため、盗塁は起こり得ない([[タッチアップ]]の項を参照)。また、走者が進塁しても守備側が完全に無関心であった場合や、同時に盗塁を試みた他の走者がアウトになった場合は、盗塁ではなく野手選択による進塁として処理される。二盗を試み、守備側のエラーが重なって三塁まで到達した場合は、1個の盗塁と守備側のエラーによる進塁が記録される。
 
== 概説・規定 ==
二塁への盗塁を'''二盗'''、三塁への盗塁を'''三盗'''、本塁への盗塁を'''本盗'''('''ホームスチール''')と言う。走者が一・二塁、または一・三塁にいる状況でこの2走者が同時に盗塁することを'''重盗'''('''ダブルスチール''')と言う。
最も一般的なものは、[[投手]]の投球時に走者が次塁に向けてスタートする。投球を捕った[[捕手]]は[[刺殺]]を狙って次塁をカバーした[[野手]]に[[送球]]する。走者が刺殺されずに次塁に達することができれば盗塁が記録される。刺殺されてしまった場合には'''盗塁刺'''(とうるいし:'''Caught Stealing'''、英略記:'''CS''')が記録される。
 
[[アウト (野球)|アウト]]の数、[[得点 (野球)|得点]]数、走者の能力、野手の送球力などの試合状況がベースランニングも含めてすべての進塁を敢行すべきか否かの重要な決め手となるのである<ref>[[#キャンパニス(1957年)|キャンパニス(1957年)]] p.217</ref>。盗塁はおおむね[[捕手]]ではなくて投手の隙を狙って行うものである<ref>[[#キャンパニス(1957年)|キャンパニス(1957年)]] p.230</ref>。不必要なほど大きく足を蹴ったり、左肩を一塁の方に向け過ぎたり、これから投げようとする方向に少し体をかがめたりする癖のあるといった盗塁阻止に関して根本的な欠点を持つ投手が存在する<ref>[[#キャンパニス(1957年)|キャンパニス(1957年)]] pp.230-231</ref>。また、一塁走者に背中を向けがちな右投手と違い、左投手は本塁投球と一塁送球の最初の動作が非常に似通っており、走者は騙されやすいため、基本的に右投手よりも左投手相手の方が盗塁を成功させるのが難しい<ref>[[#キャンパニス(1957年)|キャンパニス(1957年)]] pp.231-232</ref>。
投球前に塁からあまりに離れている走者に対しては、投手は塁に[[牽制]]球を投げることができる。しかし、投球しなければならない段階で牽制球を投げるとボークと判定される。守備側の牽制や送球の隙を衝いて盗塁を試みることもでき、これを'''ディレードスチール'''という。基本的にバッターとバッテリーは2対1で戦えるからバッテリーに有利なのであって、足の速いランナーを塁に置くとそれは大きく損なわれる。そのため、とてもバットに当たりそうにない球を強振してその隙に盗塁といった作戦には注意が必要である。
 
2人以上の走者が同時に盗塁を試みることはできるが、うち1人でも走者がアウトになった場合、他の走者には盗塁ではなく'''[[野手選択]]による進塁'''が記録される<ref group="注">公認野球規則9.07(d)</ref>。
2アウトでボールカウントが2[[ストライク (野球)|ストライク]]3[[ボール (野球)#ルールとしてのボール|ボール]]になった場合、走者は打者の対応に関わらず次の塁に進塁を試みる。これは、投手対打者の対戦結果がストライク又はスリー[[バント]]失敗ならチェンジ、ボールによる四死球ならそのまま進塁、スリーバント失敗を除くファウルなら走者は元の塁に戻るので、打者が打った場合に少しでも次の塁に近づけるようにするためである。
 
; 投手の投球が[[暴投]]や[[捕逸]]になった場合
二塁から一塁への盗塁や三塁から二塁への盗塁といった逆走盗塁は禁止されている。しかし、昔は逆走盗塁は禁止されておらず、[[1908年]]の[[アメリカ合衆国|アメリカ]][[メジャーリーグ]]において[[デトロイト・タイガース]]のジャマニー・シェーファーが二塁から一塁への盗塁を記録している。
: 投球が打者に達するより先に走者が次の塁に向かってスタートしていれば、盗塁とみなされる(暴投や捕逸は記録されない)<ref group="注">公認野球規則9.07(a)</ref>。盗塁を試みた際、送球がそれるなどで容易に1つの塁が奪えたときは、その送球を[[失策]]とせず、1盗塁を記録する。ただし、暴投や捕逸、悪送球などで2つ以上の塁を奪えた場合は、1個の盗塁と失策による進塁が記録される<ref group="注">公認野球規則9.07(b)</ref>。また、刺殺を試みた野手が落球してセーフになり記録員がその落球を失策と記録したとき、刺殺されてしまった場合と同じく盗塁刺が記録される<ref group="注">公認野球規則9.07(f)</ref>。そのため、1回の出塁で2個以上の盗塁刺が記録されるケースもある<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/04/01/kiji/K20120401002950450.html |title=1イニングで2度盗塁死!?中島史上初の珍記録 |publisher=スポーツニッポン |date=2012-04-01 |accessdate=2021-03-31}}</ref>。
 
; [[ヒットエンドラン]]などが実行され打者が空振りした場合
==日本プロ野球==
: 走者が進塁すれば盗塁、アウトになれば盗塁刺が記録され単独で走者が盗塁したものと記録は変わらない。足の遅い選手に記録されている盗塁・盗塁刺はこのケースが多い。最もよくあるパターンは一死でボールカウントが3[[ボール (野球)#投球判定としてのボール|ボール]]2[[ストライク (野球)|ストライク]]になったときのもので、空振り三振と盗塁刺とで[[併殺]]となったものは俗に「三振ゲッツー」と表現される。
===最多盗塁===
'''最多盗塁'''(さいたとうるい)は、[[プロ野球]]の[[プロ野球#個人タイトル・表彰|タイトル]]の一つ。'''盗塁王'''(とうるいおう)ともいう。1シーズンに記録した盗塁数が最も多い選手に与えられる。
 
; 走者が盗塁を企てていたときに打撃妨害があった場合
===盗塁に関する記録===
: 盗塁を企てていた走者に1個の安全進塁権が与えられるが<ref group="注">公認野球規則5.06(b)(3)(D)</ref>、この場合も走者の盗塁は認められる<ref group="注">公認野球規則9.07(a)【注2】</ref>。
====通算記録====
 
記録は[[2005年]][[10月9日]]時点
; 走者が盗塁を試みた際に、打者が投球を打った場合
{|table border="1" cellpadding="1"
: 盗塁は記録されない。[[飛球]]の場合は、走者の次塁への到達如何に関わらず野手が飛球を正規に捕球した時点で走者に帰塁義務が生じる([[タッグアップ]]の項を参照)。逆に盗塁によって得点した場合には、[[打点]]は誰にもつかず、走者の得点のみが記録される。
!順位!!名前!!盗塁!!順位!!名前!!盗塁
 
打者走者が一塁に出塁後、走者としてそのまま二盗、三盗、本盗と3つの盗塁を行ない得点を挙げることを'''サイクルスチール'''、'''パーフェクトスチール'''、'''ベーススチール・スウィーピング'''などという。日本のプロ野球では17人が記録し、2020年11月5日には[[東京ヤクルトスワローズ]]の[[村上宗隆]]が41年ぶりに達成した<ref>[https://www.nikkansports.com/baseball/news/202011050000778.html ヤクルト村上67年ぶり1イニング二盗、三盗、本盗] 日刊スポーツ 2020年11月5日 記事タイトルの67年ぶりとはセントラル・リーグでの記録</ref>。MLBでは2019年までに45人(53度)の達成者がいる<ref>{{Cite web|url=https://www.baseball-almanac.com/feats/stealing_second_third_home.shtml|title=Stealing Second, Third, And Home Plate in the Same Inning|work=[[:en:Baseball Almanac|Baseball Almanac]]|accessdate=2020-06-01}}</ref>。なお、高校野球地方大会では個人1イニング4盗塁の記録も存在する。
 
=== 守備側の無関心 ===
攻撃側が盗塁を試みても、守備側がそれを封じようとする動作を見せない場合に、「守備側の無関心 (''defensive indifference'')」として盗塁を記録せず、代わりに野手選択を記録することが定められている。また、大量点差がついた試合での盗塁はタブー視されることがある([[野球の不文律]]参照)。
 
過去には[[日本野球機構|NPB]]はこの規定を適用せず、守備側が無関心であった場合の進塁についても盗塁を記録していた。2008年1月10日に行われたプロ・アマ合同規則委員会において{{by|2008年}}シーズンよりこの野球規則10.07(g)(当時)に「原注」をつけて無関心とみなす詳細な条件を加え、同規則を厳格に適用することを決定してこのような進塁を盗塁として記録しないことになり、1月28日に野球規則の改正が正式に発表された<ref>http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/npb/headlines/20080128-00000034-kyodo_sp-spo.html{{リンク切れ|date=2017年9月}}</ref>。この改正が実際に適用された初めてのケースは、同年4月2日に行われた[[東北楽天ゴールデンイーグルス]]対[[千葉ロッテマリーンズ]]戦である。9回表、ロッテが4点リードされている場面で一塁走者の[[竹原直隆]]が二塁へのスタートを切ったが、楽天の捕手・[[嶋基宏]]は送球をせず、竹原の進塁は盗塁ではなく野手選択と記録された<ref>雑誌「週刊ベースボール」(ベースボールマガジン社刊)2008年5月19日号78-79ページ『2008年随想集2 4月のプロ野球から』</ref>。
 
無関心とみなす詳細な条件では状況を全体的に考慮すると定められている。盗塁を認める例として走者一・三塁で二塁進塁があった場合や、守備側が走者に[[最多盗塁]]のタイトルを取らせたくないといったものだと判断された場合が挙げられている。この規定により完全に相手の虚をついて守備側が進塁に気づかなかった場合でも状況次第で盗塁が記録される<ref>[https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/p-bb-tp3-20120713-982374.html 相手知らぬ間にサヨナラ本盗/神奈川大会]</ref>。
 
=== 逆走盗塁 ===
二塁から一塁への盗塁や三塁から二塁への盗塁といった逆走盗塁は禁止されている<ref group="注">公認野球規則5.09(b)(10)</ref>。アメリカで1920年に禁止が明文化されたが、それ以前は認められていた。[[メジャーリーグベースボール|メジャーリーグ]]では1902年の[[ハリー・デービス (1873年生の内野手)|ハリー・デービス]]、1908年の{{仮リンク|フレッド・テニー|en|Fred Tenney}}、1911年の[[ジャーマニー・シェーファー]]らが逆走盗塁の記録を残している<ref>[http://www.baseballlibrary.com/ballplayers/player.php?name=Germany_Schaefer_1877&page=chronology Baseball Library]</ref>。
 
=== 一塁盗塁 ===
2019年7月10日付の[[ワシントン・ポスト]]電子版によると[[大リーグ]]機構が、2019年2月に[[業務提携]][[契約]]を結んだ[[米国|米]][[独立リーグ|独立]][[アトランティックリーグ]]で、[[打者]][[走者]]の「一塁盗塁」を可能にした。一盗は、従来の[[振り逃げ]]ルールとほぼ同じで[[捕手]]が[[捕逸|後逸]]した場合に[[一塁]]に走ることができるが、振り逃げが2[[ストライク (野球)|ストライク]]から行うのに対し、一盗ルールはどの[[ボールカウント|カウント]]でも走ることができる<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/201907110000645.html |title=「一塁盗塁」「ロボット審判」米独立リーグで実施へ |publisher=日刊スポーツ |date=2019-07-11 |accessdate=2021-03-31}}</ref>。13日(日本時間14日)に米[[メリーランド州]]で行われた[[サザンメリーランド・ブルークラブス]]対[[ランカスター・バーンストーマーズ]]の一戦で打者のトニー・トーマスは一盗に成功した初めての選手となった<ref>{{Cite web|和書|url=https://full-count.jp/2019/07/15/post439883/ |title=米独立リーグで史上初の一盗成功も… ファンは大反対「これは酷いアイデア」 |publisher=Full-Count |date=2019-07-15 |accessdate=2021-03-31}}</ref>。
 
一盗は「アイドリングタイムを減らし、より多くのアクションを」という発想で試験導入されたルールだが、MLBから零れ落ちたベテランの視点では、MLB復帰のために独立リーグで打撃の実力を示す機会を自ら放棄する非合理な戦術と言える。また、一盗はMLBに存在しない制度なので、たとえいくら独立リーグで一盗の記録を重ねようとMLBのスカウトからは評価されない<ref>[https://thedigestweb.com/baseball/detail_2/id=42080 「一塁盗塁」ルールはどうなった?アトランティック・リーグが実践する「より良いベースボール」のための試行錯誤【豊浦彰太郎のベースボール一刀両断!】<SLUGGER>(2/2ページ)] THE DIGEST 2021.06.04 (2022年2月7日閲覧)</ref>。そもそも記録上四球となるに過ぎないため、アウトになる危険を冒してまで一盗を実行するのは意義が見出しづらいという事情もある。元々新ルールの実験メニューとして試験導入されたこのルールだが、2021年度シーズンには新ルール実験メニューから除外された<ref>[https://thedigestweb.com/baseball/detail/id=42080?open=on 「一塁盗塁」ルールはどうなった?アトランティック・リーグが実践する「より良いベースボール」のための試行錯誤【豊浦彰太郎のベースボール一刀両断!】<SLUGGER>(1/2ページ)] THE DIGEST 2021.06.04 (2022年2月7日閲覧)</ref>。
 
== 戦術 ==
[[File:Rickey Henderson and Eddie Murray, 1983.jpg|thumb|盗塁のスタートを切るリッキー・ヘンダーソン(右)]]
最も基本的な盗塁の方法は、[[投手]]が投球動作に入る前に、牽制球に対し安全に帰塁できる程度の距離だけ離塁(これを「'''リード'''」という)し、投球動作を始めた瞬間に次の塁へ走り始めることである。対して投手は、走者の離塁を牽制するため、投球動作に入る前であれば、塁に[[牽制球]]を投げることができる。投球しなければならないモーションの段階で牽制球を投げた場合は[[ボーク]]と判定され、走者に安全進塁権が与えられる。
 
この他、守備側の牽制や送球の隙を衝いてスタートすることを'''ディレイド・スチール''' (''delayed steal'') という。これは打球処理が終わった後に投手が投球準備に入るまでも含まれる<ref group="注">2011年9月26日ロッテ対西武戦において[[ホセ・フェルナンデス (1974年生の内野手)|ホセ・フェルナンデス]]が記録</ref>。
 
二塁への盗塁を'''二盗'''('''セカンドスチール''')、三塁への盗塁を'''三盗'''('''サードスチール''')、本塁への盗塁を'''本盗'''('''ホームスチール''')という。また、2人の走者が同時に盗塁することを'''重盗'''('''ダブルスチール''')、満塁の3走者が同時に盗塁することを'''三重盗'''('''トリプルスチール''')という。重盗、三重盗の場合はすべての走者が安全に進塁した場合に限り、全員に盗塁が記録される。
 
=== 二盗 ===
{{要出典範囲|二塁への盗塁(二盗)が最も仕掛けられやすいのは、走者一・三塁の場合である|date=2013年7月}}。捕手は二塁に無理な送球を行って逸れたりすると三塁走者が本塁に行ってしまうため、二塁送球を行わず盗塁を許すことも多く、{{要出典範囲|きわめて盗塁成功率が高い|date=2013年7月}}。また、盗塁で一塁走者が二塁へ進むことにより、次打者での併殺のリスクの軽減、2点得点の可能性増大など攻撃側のメリットも大きい(ただし、状況次第では対戦している[[打者]]が[[故意四球]]される可能性が高くなるため、次打者以降の攻撃による得点可能性を比較したうえで実行する必要がある)。
 
また比較的仕掛けるケースの多いのは、二死一塁の場合である。これは、無死や一死なら送りバントという別の手段の方が用いられやすいこともあるが、通常二死一塁から打撃のみで得点を狙う場合は単打2本か長打1本が必要であり、それよりは盗塁刺の危険があっても盗塁と単打の実現可能性の方が高いということが理由として挙げられる。
 
=== 三盗 ===
三塁への盗塁(三盗)が最も仕掛けられやすいのは、一死二塁の場合で、特に右打者の打席の場合である。三盗は、捕手から三塁までの送球の距離が短いため、二盗よりも企図されづらいが、一方で牽制を受ける二塁手・遊撃手は二塁から離れることが多く、投手は二塁牽制時に体を大きく捻らなければならないため走者はリードを大きくとりやすい。また、左投手の場合には、二塁走者がスタートした際死角になるため、走者はリードを大きくとりやすい。
 
二塁に走者がいる場合、盗塁せずとも安打1本で得点できる可能性も高いので、リスクを考慮して無死や二死ではあまり用いられない(ただし、三塁に進むと相手にとって暴投や捕逸、ボークで点を取られるという可能性があるためにプレッシャーをかけることはできる)。それに対して、一死の場合は一死三塁となれば[[スクイズプレイ]]や犠牲フライ、あるいは内野ゴロで1点を取ることができるようになるため、走者が三塁に進むメリットが大きい。
 
=== 本盗 ===
[[ファイル:三原脩のホームスチール(1931年6月14日の早慶2回戦).jpg|thumb|[[三原脩]]のホームスチール(1931年春の[[早慶戦]])]]
本塁への盗塁(本盗)が最も仕掛けられやすいのは、二死三塁の場合である。本盗はどうしても1点が欲しいが、打者に期待ができないような場合の作戦であり、[[バッテリー]]が一定以上の警戒を払っていれば確実に失敗する作戦である。そのため、無死や一死の場合はより成功率の高いスクイズプレイが通常用いられる。ただし、スクイズが[[空振り]]によって失敗したにもかかわらず三塁走者が生還した場合は、結果的に本盗が記録されることになる。
 
本盗のスタートのタイミングは二種類ある。一つは二盗、三盗と同様のタイミングでスタートするものである。特に二死三塁の場合など、盗塁の危険がほとんど無いため、投手が[[セットポジション]]ではなくワインドアップポジションで投げようとする場合、大きなモーションの隙を突いた本盗が敢行されることがある。また、右の強打者を確実に敬遠するために捕手が立ち上がってホームベースから一塁側に大きく離れた位置で捕球する隙を利用して本盗を敢行するケースもある。もう一つは捕手から投手への返球の隙に走り出すものであり、これはディレイド・スチールの一種といえる。
 
なお、記録上最も多いタイプの本盗は、走者一・三塁の状況からの重盗としてのものである。この多くはもともと重盗を企図したものではなく、一塁走者の単独盗塁に対しての送球の間に隙を見て三塁走者が走ったケースである。記録上重盗とするか失策とするかは微妙なケースも多い<ref group="注">[[#二盗|二盗]]の項で触れられているとおり、捕手からの二塁送球時に三塁走者がスタートを切ると本盗を阻止できない場合が多い。無死や一死で走者一・三塁の状況では本盗に対処するため、一塁走者がスタートを切っても捕手は二塁にではなく投手に送球し、三塁走者がスタートを切った場合は投手が再び本塁に送球するのが一般的なセオリーである。ただし、二死の場合は一塁走者をアウトにした時点で攻撃終了となるため、盗塁阻止が可能だと判断すれば二塁に送球してもおかしくない。</ref>。
 
また、走者一・三塁の状況では本盗を絡めることにより投手の[[ボーク]]を誘う'''フォースボーク'''というトリック・プレーが用いられる場合がある。これは二人の走者が連携して動くことでボークを誘発し、安全進塁権を与えられた三塁走者が生還するというものである<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20110617-791486.html |title=広島ノムラの考え的中!フォースボーク |publisher=日刊スポーツ |date=2011-06-17 |accessdate=2021-03-31}}</ref>。具体的には、一塁走者は大きくリードをとることで投手に牽制球を投げさせ、三塁走者は投手が牽制動作に入ったところで本塁へスタートを切る。これにより、慌てた投手がプレートを外さずに一塁への牽制を止めて本塁へ送球してしまうことでボークとなることを狙う。三塁走者に背を向ける形になる左ピッチャーがマウンドにいるときに用いられる場合が多いが、右投手の場合でも一塁走者がわざと一二塁間に飛び出して守備側の関心を惹き、その隙に三塁走者が本塁を陥れる形で実行される場合がある<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/06/01/kiji/K20120601003369750.html |title=勝機逸したDeNA 奇策「フォースボーク」不発… |publisher=日刊スポーツ |date=2012-06-01 |accessdate=2021-03-31}}</ref>。
 
=== その他 ===
走者の盗塁を成功させるために、打者が捕手の送球を邪魔することを目的とし、わざと大きな空振りやバントの構えをすることがある。これを、'''バッターアシスト'''というが、審判員が「明白な故意」による行為であると判断すれば[[守備妨害]]となる。特に、空振りではなく、結果的にバットを引いてボールを見送った格好になった状態で本塁上に覆いかぶさるなどの行為は、「明白な故意」でなくても、守備妨害と認定されやすい。
 
日本プロ野球における三重盗の初記録は1936年10月24日の[[阪神タイガース|大阪タイガース]]対[[松竹ロビンス|大東京軍]]戦で大東京が記録した事になっているが、満塁の場面でカウントが2ストライク3ボールとなった所で打者が四球と勘違いして一塁に歩いた際に<ref group="注">日本プロ野球史上初のボールカウント間違いでもある</ref>、塁上の走者もつられて進塁、三塁走者がホームインした後にカウント間違いに気付き、打者は打ち直しとなったが、インプレー中の出来事で走者を戻すことができず進塁と得点が認められ、[[公式記録員 (野球)|公式記録員]]がやむなくこの進塁を「三重盗」と記録した為である。またこの試合は両軍合わせての日本プロ野球記録の18盗塁を記録したが、この中にはカウント間違いで生じた3盗塁も含まれている<ref>講談社刊 [[宇佐美徹也]]著「日本プロ野球記録大鑑」617、717ページ</ref>。
 
== 技術 ==
[[ファイル:Ichiro on base.JPG|thumb|upright|塁上でリードをとるイチロー]]
[[ファイル:Cobbstealing3rd.jpg|thumb|三塁にスライディングする[[タイ・カッブ]]]]
盗塁を成功させるために必要な技術は[[短距離走]]の速さだけではない<ref group="注">かつて[[千葉ロッテマリーンズ|ロッテオリオンズ]]が陸上短距離選手の[[飯島秀雄]]を代走要員として入団させたが、失敗に終わっている。</ref>。[[江藤省三]]は盗塁を成功させるにはスタート (Start)、スピード (Speed)、スライディング (Sliding) の「3つのS」が大切で、なかでもスタートが最も重要と述べている<ref name="Eto">{{Cite news|author=|coauthors=|url=https://web.archive.org/web/20121220211004/http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/column/eto/CK2011031602000087.html|title=盗塁のとき、良いスタートをするには?|work=|newspaper=中日スポーツ|publisher=中日新聞社|pages=|page=|date=2011-03-16|accessdate=2011-03-25|language=}}</ref>。NPBにおいて数々の盗塁記録を持つ[[福本豊]]はこの「3つのS」についてスタートは徹底した投手の癖の研究、スピードは天性の俊足と若い時のランニングフォーム矯正<ref group="注">陸上の[[400メートル競走]]の選手に腕の振りの矯正を施され、また腿上げのトレーニングを繰り返すことで一定の歩幅でかつステップが横に広がらない陸上短距離選手の理想のようなランニングフォームを身に付けた。</ref>によって研磨され、スライディングはスピードを殺さず、足への負担を軽くするためにつま先からやわらかくベースに触れるスライディングを独自に編み出している。[[日本プロ野球]]で5度盗塁王となった[[赤星憲広]]も盗塁において最も重要なのは「アウトを恐れずにスタートを切る勇気」であり、「僕にとって盗塁の数は勇気の証」と<ref>赤星憲広 『決断 阪神引退からのリスタート』 集英社、2010年、ISBN 978-4087805604、p.147</ref>述べており、また[[メジャーリーグベースボール]] (MLB) で6度盗塁王となった[[モーリー・ウィリス]]も「失敗を恐れてはいけない、数千数万の大観衆、あるいはテレビ視聴者が見ている前で喜んで盗塁死するくらいの図太さ・図々しさが必要なんだ」と述べ<ref>モーリー・ウィルス 「STEAL THIS BASE 歴代盗塁王が語る盗塁の極意」 『月刊スラッガー No.42 , 2001年10月号』 吉藤宗弘訳、日本スポーツ企画出版社、6-15頁</ref>、精神面の重要性を強調している。また、配球を読む技術も大切で投球が変化球や半速球ならそれほど走力のないランナーでも二盗なら成功しやすい。また低めに落ちる変化球は捕手が投球をこぼすケースも多く、ワンバウンドの際はさらにその確率が上がる。仮に捕球に成功してもこの様なケースでは体勢を崩しているケースがほとんど、即座に二塁へ強い送球を送ることが困難になる。
 
盗塁を企図する走者は、投手による[[牽制球]]の際にアウトにならないよう帰塁することを第一に充分なリードを取り、投手の癖を見極め、勢いのあるスタートを切る必要がある<ref name="Eto"/>。MLBで最多盗塁のタイトルを4度獲得している[[カール・クロフォード]]は「スピードだけに頼らない盗塁の仕方を考えたんだ。自分はどこまで塁から離れられるか突き詰めた結果、もう1歩だけ大きくリードをとることができることがわかった。そして今まで以上に野手の動きと投手のモーションを洞察するようになった」とリードとスタートの重要性について語っている<ref>{{Cite journal|和書 |author= 津川晋一|authorlink= |coauthors= |year= |month= |title= 韋駄天クロフォード、盗塁数激増の理由。|journal= NUMBER|volume= |issue= 735|pages= |publisher= 文藝春秋社|location= |url= http://number.bunshun.jp/articles/-/11447|format= |accessdate= 2011-03-25}}</ref>。場合によっては投手による[[牽制球]]がないタイミングを図り、投手が動いた瞬間にスタートさせる場合もある。[[野村克也]]はこれを'''ギャンブルスタート'''と名づけている。盗塁する際投手をどのように見ればよいかについては、全体を見ることを心掛けることである。そうすることによって牽制球とホームへの投球で、ちょっとした誤差を感じることができる<ref name="besuma">ベースボール・マガジン社『週刊ベースボール』2018年10月1日号 p.76.</ref>。
 
短距離走では全速力でゴールを駆け抜けるが、盗塁の場合は本盗の場合を除きベースを通り過ぎた(オーバーランした)状況で触球されればアウトとなってしまう。よって、ベース上で止まるスライディング技術が必要となる。このスライディングをするタイミングが早すぎるとベースに到達する前に無駄なブレーキが掛かってしまい、遅すぎるとベースで止まりきれずにオーバーランをする恐れがある。また、スライディングそのものが下手だとタイミングに関係なく無駄なブレーキが掛かってしまう。
 
== 盗塁の損益分岐点 ==
盗塁は成功すれば先の塁を得ることができるというメリットがあるが、失敗すればランナーを失いアウトカウントを増やしてしまうというデメリットがある。
そのためデメリットを上回るだけのメリットをもたらすためにはどの程度の成功率が必要であるかが議論されている。
 
野球統計学者の[[岡田友輔]]は、2011年に「1つの盗塁は0.16程度の得点上昇をもたらし、盗塁死はおおよそ-0.31得点を減らしています」と分析している<ref>[http://archive.baseball-lab.jp/column_detail/id=76 得点期待値から見る盗塁]</ref>。
 
5年連続で盗塁王を獲得した[[赤星憲広]]は、盗塁と盗塁死による損益を総合的に見て価値を把握する必要性を提唱し、これに基づいて「盗塁-盗塁死×2」で計算される[[赤星式盗塁]]という指標が考案されている<ref name="baseballchannel">{{Cite web|和書|url=https://news.livedoor.com/article/detail/19689956/ |title=価値ある盗塁王は誰だ! ”赤星式盗塁” で見る歴代盗塁ランキングトップ10、2020年ランキングトップ5は? |publisher=野球専門メディア・ベースボールチャンネル |website=[[livedoor ニュース]] |date=2021-02-13 |accessdate=2021-10-23}}</ref>。
 
== 学童野球において ==
[[学童野球]]においては、特に肩力が劣る低学年部員同士の試合においては、四球と盗塁の連発により試合の成立が困難になりかねないことから、地域のルールや非公式戦におけるローカルルールで盗塁を禁止する場合もある。
 
これについて高校野球の経験者であるお笑い芸人の[[藤田憲右]]は、「足の速い子の活躍の機会を奪う」「考えて野球の様々なプレーを経験する機会を奪う」といった論調で、学童野球において高学年を含めて無条件に盗塁禁止とするルールを敷くことを快く思っていないという立場を示した<ref>[https://baseballking.jp/yakyuiku/313018 学童野球に盗塁は「いる・いらない」問題|トータルテンボス藤田の「ハンパねえ!学童野球」] ヤキュイク 2022.02.17. 08:16 (2024年3月27日閲覧)</ref>。
 
== 日本プロ野球における記録 ==
=== 最多盗塁 ===
{{Main|最多盗塁 (日本プロ野球)}}
=== 通算記録 ===
<!-- 更新はシーズンが終了してからすること -->
{| class="wikitable" style="text-align:center"
|-
!colspan="6"|盗塁
|1||[[福本豊]]||1065||11||[[高木守道]]||369
|-
!順位!!選手名!!盗塁!!順位!!選手名!!盗塁
|2||[[広瀬叔功]]||596||12||[[西村徳文]]||363
|-
|31||[[柴田勲福本豊]]||5791065||1311||[[島田誠荒木雅博]]||352378
|-
|42||[[木塚忠助広瀬叔功]]||479596||1412||[[吉田義男古川清蔵]]||350370
|-
|53||[[高橋慶彦柴田勲]]||477579||1513||[[中登志雄高木守道]]||347369
|-9
|4||[[木塚忠助]]||479||rowspan="2"|14||[[西村徳文]]||rowspan="2"|363
|-
|65||[[金山次郎高橋慶彦]]||456||16477||[[坪内道典松井稼頭央]]||344
|-
|76||[[大石大二金山次郎]]||415456||1716||[[松本匡史石井琢朗]]||342358
|-
|87||[[飯田徳治大石大二郎]]||390415||1817||*[[石井琢朗島田誠]]||336352
|-
|98||[[呉昌征飯田徳治]]||381390||1918||[[屋鋪要吉田義男]]||327350
|-
|10rowspan="2"|9||[[古川清蔵呉昌征]]||370rowspan="2"|381|20|19||[[高木豊中利夫|中暁生]]||321347
|-
||[[赤星憲広]]||20||[[坪内道典]]||344
|-
|colspan="6"|記録は2023年シーズン終了時点<ref>[https://npb.jp/bis/history/ltb_sb.html 歴代最高記録 盗塁【通算記録】] - NPB.jp 日本野球機構(シーズン中は毎日更新)</ref>
|}
<nowiki>*</nowiki>は現役選手
 
{| class="wikitable" style="text-align:center"
====シーズン記録====
{|table border="1" cellpadding="1"
!順位!!名前!!所属!!盗塁!!達成年
|-
!colspan="6"|盗塁刺
|1||福本豊||[[オリックス・バファローズ|阪急ブレーブス]]||106||1972
|-
!順位!!選手名!!盗塁刺!!順位!!選手名!!盗塁刺
|2||福本豊||阪急ブレーブス||95||1973
|-
|31||[[福本豊]]||阪急ブレーブス299||9411||1974[[岡嶋博治]]||140
|-
|2||[[高橋慶彦]]||206||12||[[高木守道]]||139
|4||[[河野旭輝]]||阪急ブレーブス||85||1956
|-
|3||[[柴田勲]]||193||13||[[島田誠]]||135
|5||木塚忠助||[[福岡ソフトバンクホークス|南海ホークス]]||78||1950
|-
|4||[[高木豊]]||178||14||[[大石大二郎]]||131
|6||松本匡史||[[読売ジャイアンツ]]||76||1983
|-
|5||[[石井琢朗]]||169||15||[[衣笠祥雄]]||130
|7||福本豊||阪急ブレーブス||75||1970
|-
|6||[[中利夫|中暁生]]||167||rowspan="2"|16||[[ロベルト・バルボン|R.バルボン]]||rowspan="2"|126
|8||金山次郎||[[松竹ロビンス]]||74||1950
|-
|7||[[飯田徳治]]||161||[[村松有人]]
|9||高橋慶彦||[[広島東洋カープ]]||73||1985
|-
|8||[[吉田義男]]||159||18||[[広瀬叔功]]||123
|10||広瀬叔功||南海ホークス||72||1964
|-
|9||[[古川清蔵]]||155||19||[[玉造陽二]]||122
|-
|10||[[金山次郎]]||151||20||[[豊田泰光]]||121
|-
|colspan="6"|記録は2023年シーズン終了時点<ref>[https://npb.jp/bis/history/ltb_cs.html 歴代最高記録 盗塁刺【通算記録】] - NPB.jp 日本野球機構(シーズン中は毎日更新)</ref>
|}
 
====歴代盗塁王= シーズン記録 ===
{| class="wikitable" style="text-align:center"
'''1リーグ時代'''
|-
<table border="1" cellpadding="1">
!colspan="6"|盗塁
<tr><th>年</th><th>名前</th><th>所属</th><th>盗塁</th></tr>
|-
<tr><td>1936秋</td><td>[[苅田久徳]]</td><td>[[翼軍|東京セネタース]]</td><td>16</td></tr>
!順位!!選手名!!所属球団!!盗塁!!記録年!!備考
<tr><td>1937春</td><td>[[山口政信]]</td><td>[[阪神タイガース|大阪タイガース]]</td><td>29</td></tr>
|-
<tr><td rowspan="2" valign="center">1937秋</td><td>[[島秀之助]]</td><td>[[名古屋金鯱軍]]</td><td rowspan="2" valign="center">22</td></tr>
|1||[[福本豊]]||[[オリックス・バファローズ|阪急ブレーブス]]||106||1972年||[[パシフィック・リーグ|パ・リーグ]]記録
<tr><td>[[鬼頭数雄]]</td><td>[[松竹ロビンス|ライオン軍]]</td></tr>
|-
<tr><td>1938春</td><td>[[江口行男]]</td><td>名古屋金鯱軍</td><td>14</td></tr>
|2||福本豊||阪急ブレーブス||95||1973年||
<tr><td>1938秋</td><td>[[佐々木常助]]</td><td>名古屋金鯱軍</td><td>20</td></tr>
|-
<tr><td rowspan="2" valign="center">1939</td><td>[[山田伝]]</td><td>[[オリックス・バファローズ|阪急軍]]</td><td rowspan="2" valign="center">30</td></tr>
|3||福本豊||阪急ブレーブス||94||1974年||
<tr><td>[[五味芳夫]]</td><td>名古屋金鯱軍</td></tr>
|-
<tr><td>1940</td><td>[[石田政良]]</td><td>[[中日ドラゴンズ|名古屋軍]]</td><td>32</td></tr>
|4||[[河野旭輝]]||阪急ブレーブス||85||1956年||
<tr><td>1941</td><td>[[坪内道典|坪内道則]]</td><td>[[松竹ロビンス|朝日軍]]</td><td>26</td></tr>
|-
<tr><td>1942</td><td>坪内道則</td><td>朝日軍</td><td>44</td></tr>
|5||[[木塚忠助]]||[[福岡ソフトバンクホークス|南海ホークス]]||78||1950年||
<tr><td>1943</td><td>山田伝</td><td>阪急軍</td><td>56</td></tr>
|-
<tr><td rowspan="2" valign="center">1944</td><td>[[呉昌征]]</td><td>[[阪神タイガース|阪神軍]]</td><td rowspan="2" valign="center">19</td></tr>
<tr><td>|6||[[萩原寛|呉新亨松本匡史]]</td><td>||[[読売ジャイアンツ]]||76||1983年||[[セントラル・リーグ|東京巨人軍セ・リーグ]]</td></tr>記録
|-
<tr><td>1946</td><td>[[河西俊雄]]</td><td>[[福岡ソフトバンクホークス|近畿グレートリング]]</td><td>39</td></tr>
|7||福本豊||阪急ブレーブス||75||1970年||
<tr><td>1947</td><td>河西俊雄</td><td>南海ホークス</td><td>53</td></tr>
|-
<tr><td>1948</td><td>河西俊雄</td><td>南海ホークス</td><td>66</td></tr>
|8||[[金山次郎]]||[[松竹ロビンス]]||74||1950年||
<tr><td>1949</td><td>木塚忠助</td><td>南海ホークス</td><td>59</td></tr>
|-
</table>
|9||[[高橋慶彦]]||[[広島東洋カープ]]||73||1985年||
|-
|10||[[広瀬叔功]]||南海ホークス||72||1964年||
|-
|colspan="6"|記録は2023年シーズン終了時点<ref>[https://npb.jp/bis/history/ssb_sb.html 歴代最高記録 盗塁【シーズン記録】] - NPB.jp 日本野球機構</ref>
|}
 
{| class="wikitable" style="text-align:center"
|-
!colspan="6"|盗塁刺
|-
!順位!!選手名!!所属球団!!盗塁刺!!記録年!!備考
|-
|1||[[河野旭輝]]||[[オリックス・バファローズ|阪急ブレーブス]]||29||1956年||[[パシフィック・リーグ|パ・リーグ]]記録
|-
|rowspan="2"|2||[[高橋慶彦]]||[[広島東洋カープ]]||rowspan="2"|28||1983年||rowspan="2"|[[セントラル・リーグ|セ・リーグ]]記録
|-
|[[高木豊]]||[[横浜DeNAベイスターズ|横浜大洋ホエールズ]]||1984年
|-
|4||[[村松有人]]||[[福岡ソフトバンクホークス|福岡ダイエーホークス]]||26||1996年||
|-
|rowspan="2"|5||[[岡嶋博治]]||[[中日ドラゴンズ]]||rowspan="2"|25||1959年||
|-
|[[福本豊]]||阪急ブレーブス||1972年||
|-
|rowspan="3"|7||[[小玉明利]]||[[大阪近鉄バファローズ|近鉄パールス]]||rowspan="3"|24||1956年||
|-
|福本豊||阪急ブレーブス||1979年||
|-
|高橋慶彦||広島東洋カープ||1982年||
|-
|rowspan="5"|10||[[ロベルト・バルボン|R.バルボン]]||阪急ブレーブス||rowspan="5"|23||1956年||
|-
|岡嶋博治||中日ドラゴンズ||1958年||
|-
|福本豊||阪急ブレーブス||1974年||
|-
|[[野村謙二郎]]||広島東洋カープ||1990年||
|-
|村松有人||福岡ダイエーホークス||1997年||
|-
|colspan="6"|記録は2023年シーズン終了時点<ref>[https://npb.jp/bis/history/ssb_cs.html 歴代最高記録 盗塁刺【シーズン記録】] - NPB.jp 日本野球機構</ref>
|}
 
=== 連続試合記録 ===
{| class="wikitable" style="text-align:center;"
|-
!順位!!選手名!!所属球団!!試合!!開始日!!終了日
|-
|1||[[周東佑京]]||[[福岡ソフトバンクホークス]]||13||2020年10月16日||2020年10月30日
|-
|rowspan="2"|2||rowspan="2"|[[福本豊]]||rowspan="2"|[[阪急ブレーブス]]||rowspan="2"|11||1971年4月27日||1971年5月12日
|-
|1974年4月10日||1974年4月28日
|-
|4||[[緒方孝市]]||[[広島東洋カープ]]||10||1995年9月20日||1995年10月8日
|}
 
=== 1試合記録 ===
{| class="wikitable" style="text-align:center"
!選手名!!所属球団!!記録!!記録日!!対戦相手
|-
|[[山崎善平]]||[[中日ドラゴンズ|名古屋ドラゴンズ]]||rowspan="2"|6盗塁||1952年6月3日||[[横浜DeNAベイスターズ|大洋ホエールズ]]
|-
|[[正田耕三]]||[[広島東洋カープ]]||1989年10月15日||中日ドラゴンズ
|}
 
=== その他の記録 ===
* サヨナラ本盗
日本では、1986年10月4日の[[東京ヤクルトスワローズ|ヤクルト]]対[[横浜DeNAベイスターズ|大洋]]戦において、ヤクルトの[[渋井敬一]]が決めたのが最後である<ref>{{Cite web|和書|url=https://baseballking.jp/ns/22805 |title=米大学野球で超レアなサヨナラ本盗決着! プロ野球公式戦では29年前が最後 |publisher=ベースボールキング |date=2015-02-22 |accessdate=2015-02-22}}</ref>。
 
== メジャーリーグベースボール ==
[[メジャーリーグベースボール]]では、1886年シーズンから盗塁数記録がとられるようになり、現在と同じ盗塁規則は1898年に制定された。
=== 最多盗塁 ===
{{Main|最多盗塁 (MLB)}}
 
=== 通算記録 ===
{| class="wikitable" style="text-align:center"
|-
!colspan="6"|盗塁
|-
!順位!!選手名!!盗塁!!順位!!選手名!!盗塁
|-
|1||[[リッキー・ヘンダーソン]]||1406||11||[[ジョー・モーガン]]||689
|-
|2||[[ルー・ブロック]]||938||12||[[ウィリー・ウィルソン]]||668
|-
|3||[[ビリー・ハミルトン]]||914||13||{{仮リンク|トム・ブラウン (1860年生の外野手)|en|Tom Brown (center fielder)|label=トム・ブラウン}}||657
|-
|4||[[タイ・カッブ]]||897||14||[[バート・キャンパネリス]]||649
|-
|5||[[ティム・レインズ]]||808||15||[[ケニー・ロフトン]]||622
|-
|6||[[ビンス・コールマン]]||752||16||[[オーティス・ニクソン]]||620
|-
|7||{{仮リンク|アーリー・レイサム|en|Arlie Latham}}||742||17||[[ジョージ・デイヴィス (内野手)|ジョージ・デイヴィス]]||619
|-
|8||[[エディ・コリンズ]]||741||18||[[フアン・ピエール]]||614
|-
|9||[[マックス・キャリー]]||738||19||[[ダミー・ホイ]]||596
|-
|10||[[ホーナス・ワグナー]]||723||20||[[モーリー・ウィルス]]||586
|-
|colspan="6"|記録は2023年シーズン終了時点<ref>{{Cite web
|url=http://www.baseball-reference.com/leaders/SB_career.shtml
|title=Career Leaders & Records for Stolen Bases
|work=Baseball-Reference.com
|language=英語
|accessdate=2023年10月15日
}}</ref>
|}
 
{| class="wikitable" style="text-align:center"
|-
!colspan="6"|盗塁刺
|-
!順位!!選手名!!盗塁刺!!順位!!選手名!!盗塁刺
|-
|1||[[リッキー・ヘンダーソン]]||335||11||{{仮リンク|オマー・モレノ|en|Omar Moreno}}||182
|-
|2||[[ルー・ブロック]]||307||12||[[シーザー・セデーニョ]]||179
|-
|3||[[ブレット・バトラー]]||257||13||[[スティーブ・サックス]]||178
|-
|4||[[タイ・カッブ]]||212||14||[[ビンス・コールマン]]||177
|-
|5||[[モーリー・ウィルス]]||208||15||{{仮リンク|ジョージ・バーンズ (1889年生の外野手)|en|George Burns (outfielder)|label=ジョージ・バーンズ}}||174
|-
|6||[[フアン・ピエール]]||203||16||[[ボビー・ボンズ]]||169
|-
|7||[[バート・キャンパネリス]]||199||17||[[エリック・ヤング]]||168
|-
|8||[[エディ・コリンズ]]||195||18||[[オマー・ビスケル]]||167
|-
|9||[[ロッド・カルー]]||187||rowspan="2"|19||[[ジョー・モーガン]]||rowspan="2"|162
|-
|10||[[オーティス・ニクソン]]||186||{{仮リンク|ビリー・ノース|en|Bill North}}
|-
|colspan="6"|記録は2023年シーズン終了時点<ref>http://www.baseball-reference.com/leaders/CS_career.shtml</ref>
|}
 
=== シーズン記録 ===
{| class="wikitable" style="text-align:center"
|-
!colspan="6"|盗塁
|-
!順位!!選手名!!所属球団!!盗塁!!記録年!!備考
|-
|1||[[リッキー・ヘンダーソン]]||[[オークランド・アスレチックス]]||130||1982年||[[アメリカンリーグ|ア・リーグ]]記録
|-
|2||[[ルー・ブロック]]||rowspan="3"|[[セントルイス・カージナルス]]||118||1974年||[[ナショナルリーグ|ナ・リーグ]]記録
|-
|3||rowspan=2|[[ビンス・コールマン]]||110||1985年||新人記録
|-
|4||109||1987年||
|-
|5||リッキー・ヘンダーソン||オークランド・アスレチックス||108||1983年||
|-
|6||ビンス・コールマン||セントルイス・カージナルス||107||1986年||
|-
|7||[[モーリー・ウィルス]]||[[ロサンゼルス・ドジャース]]||104||1962年||
|-
|8||リッキー・ヘンダーソン||オークランド・アスレチックス||100||1980年||
|-
|9||[[ロン・ルフロア]]||[[デトロイト・タイガース]]||97||1980年||[[最多盗塁_(MLB)#20世紀以降の最多盗塁|盗塁王]]以外では最多<ref>20世紀以降</ref>
|-
|rowspan="2"|10||[[タイ・カッブ]]||デトロイト・タイガース||rowspan="2"|96||1915年||
|-
||{{仮リンク|オマー・モレノ|en|Omar Moreno}}||[[ピッツバーグ・パイレーツ]]||1980年||
|-
|colspan="6"|1901年以降<ref>{{Cite web
|url=http://www.baseball-reference.com/leaders/SB_season.shtml
|title=Single-Season Leaders & Records for Stolen Bases
|work=Baseball-Reference.com
|language=英語
|accessdate=2018年10月15日
}}</ref>
|}
 
{| class="wikitable" style="text-align:center"
|-
!colspan="6"|盗塁刺
|-
!順位!!選手名!!所属球団!!盗塁刺!!記録年!!備考
|-
|1||[[リッキー・ヘンダーソン]]||[[オークランド・アスレチックス]]||42||1982年||[[アメリカンリーグ|ア・リーグ]]記録
|-
|2||[[タイ・カッブ]]||[[デトロイト・タイガース]]||38||1915年||
|-
|3||{{仮リンク|ジョージ・バーンズ (1889年生の外野手)|en|George Burns (outfielder)|label=ジョージ・バーンズ}}||[[サンフランシスコ・ジャイアンツ|ニューヨーク・ジャイアンツ]]||35||1913年||[[ナショナルリーグ|ナ・リーグ]]記録
|-
|4||タイ・カッブ||デトロイト・タイガース||34||1912年||
|-
|rowspan="3"|5||[[ルー・ブロック]]||[[セントルイス・カージナルス]]||rowspan="3"|33||1974年||
|-
|{{仮リンク|ハリー・ロード|en|Harry Lord}}||[[シカゴ・ホワイトソックス]]||1912年||
|-
|{{仮リンク|オマー・モレノ|en|Omar Moreno}}||[[ピッツバーグ・パイレーツ]]||1980年||
|-
|rowspan="3"|8||{{仮リンク|ドック・コック (野球)|en|Doc Cook (baseball)|label=ドック・コック}}||[[ニューヨーク・ヤンキース]]||rowspan="3"|32||rowspan=2|1914年||
|-
|{{仮リンク|エディ・マーフィー (野球)|en|Eddie Murphy (baseball)|label=エディ・マーフィー}}||フィラデルフィア・アスレチックス||
|-
|{{仮リンク|バート・ショットン|en|Burt Shotton}}||[[ボルチモア・オリオールズ|セントルイス・ブラウンズ]]||1915年||
|-
|colspan="6"|1901年以降<ref>http://www.baseball-reference.com/leaders/CS_season.shtml</ref>
|}
 
=== 1試合記録 ===
<ref>{{Cite web|url=https://www.baseball-almanac.com/recbooks/rb_stba.shtml|title=MLB Stolen Bases Records|work=[[:en:Baseball Almanac]]|accessdate=2020-06-17}}</ref>
{| class="wikitable" style="text-align:center"
!選手名!!所属球団!!記録!!記録日!!備考
|-
|[[ジョージ・ゴア]]||[[シカゴ・カブス|シカゴ・ホワイトストッキングス]]||rowspan="2"|7盗塁||1881年6月25日||rowspan="2"|19世紀の記録
|-
|[[ビリー・ハミルトン]]||[[フィラデルフィア・フィリーズ]]||1894年8月31日
|-
|rowspan="2"|[[エディ・コリンズ]]||rowspan="2"|[[オークランド・アスレチックス|フィラデルフィア・アスレチックス]]||rowspan="6"|6盗塁||1912年9月11日||
|-
|1912年9月22日||
|-
|[[オーティス・ニクソン]]||[[アトランタ・ブレーブス]]||1991年6月16日||
|-
|[[エリック・ヤング・シニア]]||[[コロラド・ロッキーズ]]||1996年6月30日||
|-
|[[カール・クロフォード]]||[[タンパベイ・レイズ]]||2009年5月3日||
|}
=== その他の記録 ===
[[マイナーリーグ]]では、[[2012年]]に[[ビリー・ハミルトン (1990年生の外野手)|ビリー・ハミルトン]]が年間155盗塁を記録している(通算914盗塁のビリー・ハミルトンとは別人)。それまでの記録は[[1983年]]のビンス・コールマンの年間145盗塁だった。
 
== 脚注 ==
'''2リーグ分立後'''
{{脚注ヘルプ}}
<table border="1" cellpadding="1">
=== 注釈 ===
<tr><th></th><th colspan="3">[[セントラル・リーグ]]</th><th colspan="3">[[パシフィック・リーグ]]</th></tr>
{{Reflist|group="注"}}
<tr><th>年</th><th>名前</th><th>所属</th><th>盗塁</th><th>名前</th><th>所属</th><th>盗塁</th></tr>
=== 出典 ===
<tr><td>1950</td><td>金山次郎</td><td>松竹ロビンス</td><td>74</td><td>木塚忠助</td><td>南海ホークス</td><td>78</td></tr>
{{Reflist|2}}
<tr><td>1951</td><td>[[土屋雅敬|土屋五郎]]</td><td>[[ヤクルトスワローズ|国鉄スワローズ]]</td><td>52</td><td>木塚忠助</td><td>南海ホークス</td><td>55</td></tr>
<tr><td>1952</td><td>金山次郎</td><td>松竹ロビンス</td><td>63</td><td>木塚忠助</td><td>南海ホークス</td><td>55</td></tr>
<tr><td>1953</td><td>金山次郎</td><td>[[広島東洋カープ|広島カープ]]</td><td>58</td><td>[[ラリー・レインズ]]</td><td>阪急ブレーブス</td><td>61</td></tr>
<tr><td>1954</td><td>吉田義男</td><td>大阪タイガース</td><td>51</td><td>[[鈴木武]]</td><td>[[大阪近鉄バファローズ|近鉄パールス]]</td><td>71</td></tr>
<tr><td>1955</td><td>[[本多逸郎]]</td><td>[[中日ドラゴンズ]]</td><td>42</td><td>[[森下整鎮|森下正夫]]</td><td>南海ホークス</td><td>59</td></tr>
<tr><td>1956</td><td>吉田義男</td><td>大阪タイガース</td><td>50</td><td>河野旭輝</td><td>阪急ブレーブス</td><td>85</td></tr>
<tr><td>1957</td><td>飯田徳治</td><td>国鉄スワローズ</td><td>40</td><td>河野旭輝</td><td>阪急ブレーブス</td><td>56</td></tr>
<tr><td>1958</td><td>[[岡嶋博治]]</td><td>中日ドラゴンズ</td><td>47</td><td>[[ロベルト・バルボン]]</td><td>阪急ブレーブス</td><td>38</td></tr>
<tr><td>1959</td><td>岡島博治</td><td>中日ドラゴンズ</td><td>41</td><td>ロベルト・バルボン</td><td>阪急ブレーブス</td><td>38</td></tr>
<tr><td>1960</td><td>[[中登志雄|中利夫]]</td><td>中日ドラゴンズ</td><td>50</td><td>ロベルト・バルボン</td><td>阪急ブレーブス</td><td>32</td></tr>
<tr><td>1961</td><td>[[近藤和彦]]</td><td>[[横浜ベイスターズ|大洋ホエールズ]]</td><td>35</td><td>広瀬叔功</td><td>南海ホークス</td><td>42</td></tr>
<tr><td>1962</td><td>河野旭輝</td><td>中日ドラゴンズ</td><td>26</td><td>広瀬叔功</td><td>南海ホークス</td><td>50</td></tr>
<tr><td>1963</td><td>高木守道</td><td>中日ドラゴンズ</td><td>50</td><td>広瀬叔功</td><td>南海ホークス</td><td>45</td></tr>
<tr><td>1964</td><td>[[古葉竹識]]</td><td>広島カープ</td><td>57</td><td>広瀬叔功</td><td>南海ホークス</td><td>72</td></tr>
<tr><td>1965</td><td>高木守道</td><td>中日ドラゴンズ</td><td>44</td><td>広瀬叔功</td><td>南海ホークス</td><td>39</td></tr>
<tr><td>1966</td><td>柴田勲</td><td>読売ジャイアンツ</td><td>46</td><td>[[山本公士]]</td><td>阪急ブレーブス</td><td>32</td></tr>
<tr><td>1967</td><td>柴田勲</td><td>読売ジャイアンツ</td><td>70</td><td>[[西田孝之]]</td><td>[[千葉ロッテマリーンズ|東京オリオンズ]]</td><td>32</td></tr>
<tr><td>1968</td><td>古葉竹識</td><td>広島東洋カープ</td><td>39</td><td>[[安井智規]]</td><td>[[大阪近鉄バファローズ|近鉄バファローズ]]</td><td>54</td></tr>
<tr><td>1969</td><td>柴田勲</td><td>読売ジャイアンツ</td><td>35</td><td>[[阪本敏三]]</td><td>阪急ブレーブス</td><td>47</td></tr>
<tr><td>1970</td><td>[[東条文博]]</td><td>[[ヤクルトスワローズ|ヤクルトアトムズ]]</td><td>28</td><td>福本豊</td><td>阪急ブレーブス</td><td>75</td></tr>
<tr><td>1971</td><td>[[高田繁]]</td><td>読売ジャイアンツ</td><td>38</td><td>福本豊</td><td>阪急ブレーブス</td><td>67</td></tr>
<tr><td>1972</td><td>柴田勲</td><td>読売ジャイアンツ</td><td>45</td><td>福本豊</td><td>阪急ブレーブス</td><td>106</td></tr>
<tr><td>1973</td><td>高木守道</td><td>中日ドラゴンズ</td><td>28</td><td>福本豊</td><td>阪急ブレーブス</td><td>95</td></tr>
<tr><td>1974</td><td>[[中塚政幸]]</td><td>大洋ホエールズ</td><td>28</td><td>福本豊</td><td>阪急ブレーブス</td><td>94</td></tr>
<tr><td>1975</td><td>[[大下剛史]]</td><td>広島東洋カープ</td><td>44</td><td>福本豊</td><td>阪急ブレーブス</td><td>63</td></tr>
<tr><td>1976</td><td>[[衣笠祥雄]]</td><td>広島東洋カープ</td><td>31</td><td>福本豊</td><td>阪急ブレーブス</td><td>62</td></tr>
<tr><td>1977</td><td>柴田勲</td><td>読売ジャイアンツ</td><td>34</td><td>福本豊</td><td>阪急ブレーブス</td><td>61</td></tr>
<tr><td>1978</td><td>柴田勲</td><td>読売ジャイアンツ</td><td>34</td><td>福本豊</td><td>阪急ブレーブス</td><td>70</td></tr>
<tr><td>1979</td><td>高橋慶彦</td><td>広島東洋カープ</td><td>55</td><td>福本豊</td><td>阪急ブレーブス</td><td>60</td></tr>
<tr><td>1980</td><td>高橋慶彦</td><td>広島東洋カープ</td><td>38</td><td>福本豊</td><td>阪急ブレーブス</td><td>54</td></tr>
<tr><td>1981</td><td>[[青木実]]</td><td>[[ヤクルトスワローズ]]</td><td>34</td><td>福本豊</td><td>阪急ブレーブス</td><td>54</td></tr>
<tr><td>1982</td><td>松本匡史</td><td>読売ジャイアンツ</td><td>61</td><td>福本豊</td><td>阪急ブレーブス</td><td>54</td></tr>
<tr><td>1983</td><td>松本匡史</td><td>読売ジャイアンツ</td><td>76</td><td>大石大二郎</td><td>近鉄バファローズ</td><td>60</td></tr>
<tr><td>1984</td><td>高木豊</td><td>[[横浜ベイスターズ|横浜大洋ホエールズ]]</td><td>56</td><td>大石大二郎</td><td>近鉄バファローズ</td><td>46</td></tr>
<tr><td>1985</td><td>高橋慶彦</td><td>広島東洋カープ</td><td>73</td><td>[[松永浩美]]</td><td>阪急ブレーブス</td><td>38</td></tr>
<tr><td rowspan="2" valign="center">1986</td><td>屋鋪要</td><td>横浜大洋ホエールズ</td><td rowspan="2" valign="center">48</td><td rowspan="2" valign="center">西村徳文</td><td rowspan="2" valign="center">[[千葉ロッテマリーンズ|ロッテオリオンズ]]</td><td rowspan="2" valign="center">36</td></tr>
<tr><td>[[平野謙 (野球)|平野謙]]</td><td>中日ドラゴンズ</td></tr>
<tr><td rowspan="2" valign="center">1987</td><td rowspan="2" valign="center">屋鋪要</td><td rowspan="2" valign="center">横浜大洋ホエールズ</td><td rowspan="2" valign="center">48</td><td>西村徳文</td><td>ロッテオリオンズ</td><td rowspan="2" valign="center">41</td></tr>
<tr><td>[[大石大二郎|大石第二朗]]</td><td>近鉄バファローズ</td></tr>
<tr><td>1988</td><td>屋鋪要</td><td>横浜大洋ホエールズ</td><td>33</td><td>西村徳文</td><td>ロッテオリオンズ</td><td>55</td></tr>
<tr><td>1989</td><td>[[正田耕三]]</td><td>広島東洋カープ</td><td>34</td><td>西村徳文</td><td>ロッテオリオンズ</td><td>42</td></tr>
<tr><td rowspan="2" valign="center">1990</td><td>[[緒方耕一]]</td><td>読売ジャイアンツ</td><td rowspan="2" valign="center">33</td><td rowspan="2" valign="center">[[秋山幸二]]</td><td rowspan="2" valign="center">[[西武ライオンズ]]</td><td rowspan="2" valign="center">51</td></tr>
<tr><td>[[野村謙二郎]]</td><td>広島東洋カープ</td></tr>
<tr><td>1991</td><td>野村謙二郎</td><td>広島東洋カープ</td><td>31</td><td>[[大野久]]</td><td>[[福岡ソフトバンクホークス|福岡ダイエーホークス]]</td><td>42</td></tr>
<tr><td>1992</td><td>[[飯田哲也]]</td><td>ヤクルトスワローズ</td><td>33</td><td>[[佐々木誠]]</td><td>福岡ダイエーホークス</td><td>40</td></tr>
<tr><td rowspan="2" valign="center">1993</td><td>緒方耕一</td><td>読売ジャイアンツ</td><td rowspan="2" valign="center">24</td><td rowspan="2" valign="center">大石大二郎</td><td rowspan="2" valign="center">近鉄バファローズ</td><td rowspan="2" valign="center">31</td></tr>
<tr><td>石井琢朗</td><td>[[横浜ベイスターズ]]</td></tr>
<tr><td>1994</td><td>野村謙二郎</td><td>広島東洋カープ</td><td>37</td><td>佐々木誠</td><td>西武ライオンズ</td><td>37</td></tr>
<tr><td>1995</td><td>[[緒方孝市]]</td><td>広島東洋カープ</td><td>47</td><td>[[イチロー]]</td><td>[[オリックス・バファローズ|オリックス・ブルーウェーブ]]</td><td>49</td></tr>
<tr><td>1996</td><td>緒方孝市</td><td>広島東洋カープ</td><td>50</td><td>[[村松有人]]</td><td>福岡ダイエーホークス</td><td>58</td></tr>
<tr><td>1997</td><td>緒方孝市</td><td>広島東洋カープ</td><td>49</td><td>[[松井稼頭央]]</td><td>西武ライオンズ</td><td>62</td></tr>
<tr><td rowspan="2" valign="center">1998</td><td rowspan="2" valign="center">石井琢朗</td><td rowspan="2" valign="center">横浜ベイスターズ</td><td rowspan="2" valign="center">39</td><td>松井稼頭央</td><td>西武ライオンズ</td><td rowspan="2" valign="center">43</td></tr>
<tr><td>[[小坂誠]]</td><td>[[千葉ロッテマリーンズ]]</td></tr>
<tr><td>1999</td><td>石井琢朗</td><td>横浜ベイスターズ</td><td>39</td><td>松井稼頭央</td><td>西武ライオンズ</td><td>32</td></tr>
<tr><td>2000</td><td>石井琢朗</td><td>横浜ベイスターズ</td><td>35</td><td>小坂誠</td><td>千葉ロッテマリーンズ</td><td>33</td></tr>
<tr><td>2001</td><td>[[赤星憲広]]</td><td>[[阪神タイガース]]</td><td>39</td><td>[[井口資仁]]</td><td>福岡ダイエーホークス</td><td>44</td></tr>
<tr><td>2002</td><td>赤星憲広</td><td>阪神タイガース</td><td>26</td><td>[[谷佳知]]</td><td>オリックス・ブルーウェーブ</td><td>41</td></tr>
<tr><td>2003</td><td>赤星憲広</td><td>阪神タイガース</td><td>61</td><td>井口資仁</td><td>福岡ダイエーホークス</td><td>42</td></tr>
<tr><td>2004</td><td>赤星憲広</td><td>阪神タイガース</td><td>64</td><td>[[川崎宗則]]</td><td>福岡ダイエーホークス</td><td>42</td></tr>
<tr><td>2005</td><td>赤星憲広</td><td>阪神タイガース</td><td>60</td><td>[[西岡剛]]</td><td>千葉ロッテマリーンズ</td><td>41</td></tr>
</table>
 
== 関連項目 ==
==アメリカメジャーリーグ==
{{Commonscat|Stealing (baseball)}}
*シーズン最多盗塁 [[1982年]] [[リッキー・ヘンダーソン]]([[オークランド・アスレチックス]]) '''130'''([[1901年]]以降)
* [[野球の各種記録]]
*通算最多盗塁 [[1976年]]-[[2003年]] リッキー・ヘンダーソン '''1406'''
* [[セントラル・リーグ個人タイトル獲得者一覧]]
* [[パシフィック・リーグ個人タイトル獲得者一覧]]
* [[盗塁阻止率]]
* [[代走]]
* [[グリーンライト]]
*{{仮リンク|メジャーリーグベースボールにおける盗塁記録の一覧|en|List of Major League Baseball stolen base records}}
 
==関連項目 参考文献 ==
* {{Cite book|和書|author=Al Campanis|authorlink=アル・キャンパニス|translator=[[内村祐之]]|date=1957年|title=[[ドジャースの戦法]]|publisher=[[ベースボール・マガジン社]]|asin=B000JAY4RG|ref=キャンパニス(1957年)}}
*[[代走]]
*[[野球の各種記録]]
*[[セントラル・リーグ個人タイトル獲得者一覧]]
*[[パシフィック・リーグ個人タイトル獲得者一覧]]
*[[ボーク#盗塁王争いにおける故意のボーク疑惑]]
 
{{野球}}
[[Category:野球用語|とうるい]]
 
{{DEFAULTSORT:とうるい}}
[[en:Stolen base]]
[[Category:野球に関する記事]]
[[Category:野球ルール]]
[[Category:野球記録]]