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=== 構造 ===
電波望遠鏡は電波を受信する大型の回転放物面の[[アンテナ]]([[パラボラアンテナ]])と、電波を増幅・検出する受信機、データを解析・記録する[[コンピュータ]]などから構成されている。電波は可視光に比べて微弱で、また波長が長いために[[分解能]]が低いので、アンテナの口径は光学望遠鏡に比して数倍から数十倍もの巨大なものが主流である。また、小さなアンテナを多数配置し、[[開口合成]]アンテナ(干渉計)となっているタイプもある。
 
可視光線を集光する光学望遠鏡では、[[レンズ]]を利用して光を[[屈折]]させて集光する方法(屈折望遠鏡)と反射鏡を利用して光を集光する方法(反射望遠鏡)が利用されている。それに対して電波は収束できるほど屈折させることは困難なため、電波望遠鏡では反射による方法だけが利用されている。アンテナの材質については、全ての[[金属]]は電波を反射するので、どのような金属でも反射鏡の素材になりうる。しかし、反射鏡の形状は回転放物面から波長の1/10程度以下のずれであることが必要である<ref>[http://wwwj.vsop.isas.jaxa.jp/yougo/k02_surface-accuracy.html VLBI用語集「鏡面精度」]</ref>。そして電波望遠鏡は直径数十[[メートル|m]]にもなる大型のものが多いため、それ自身の重さで形が歪むことが無視できない。そこで反射鏡には歪みをなるべく減らすために[[アルミニウム]]のような軽い金属が主に使用される。初期には構造体が木製のアンテナも製作されていた。
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== 主要な電波望遠鏡 ==
世界最大の電波望遠鏡は、[[中華人民共和国]][[貴州省]]で2020年完成した[[500メートル球面電波望遠鏡]]「天眼」で、[[ガンマ線]]や[[エックス線]]を高い感度でとらえる能力を持つ<ref name="日経20200308">[https://rwww.nikkei.com/article/DGKKZO56478670W0A300C2MY1000?s=5/ 単一で世界最大「天眼」本格稼働 中国の電波望遠鏡]『[[日本経済新聞]]』朝刊2020年3月8日(サイエンス面)2020年6月24日閲覧</ref>。2016年9月に一部稼働を開始していた<ref>[httphttps://www.afpbb.com/articles/-/3109980?cx_part=txt_topstory 「宇宙人に感謝しろ」世界最大の電波望遠鏡で強制退去][[フランス通信社|AFP通信]](2016年12月2日)</ref>。それまでは[[プエルトリコ]]にある[[アレシボ天文台]](英語版[[:en:Arecibo Observatory]])の直径は305mのものが最大であった<ref name="日経20200308"/>。
 
日本では[[宇宙航空研究開発機構]](JAXA)[[臼田宇宙空間観測所]]にある直径64mのものが最大である。ただしこのアンテナは衛星通信にも使われるものである<ref>[http://veraserver.mtk.nao.ac.jp/network/ant_usuda.html 国立天文台「日本のVLBIネットワーク 臼田局」]</ref>。電波観測専用のものとしては、[[国立天文台]][[野辺山宇宙電波観測所]]の直径45mのものが最大である。
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== 関連項目 ==
* [[電波望遠鏡一覧]]
* [[日本の電波望遠鏡一覧]]
* [[地球外知的生命体探査]]
: '''SETI'''とも呼ばれる同研究分野では、電波望遠鏡などで受信した様々な電磁波を分析する事で、知的生命が発した通信を発見しようと言う試みが続けられている。
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== 外部リンク ==
{{commonscat|Radio telescopes}}
*[httphttps://www.nro.nao.ac.jp/ 野辺山宇宙電波観測所/野辺山太陽電波観測所(国立天文台野辺山)]
*[httphttps://www.nao.ac.jp/ 国立天文台]
*[http://www.nins.jp/ 自然科学研究機構]
*[httphttps://www.astroarts.co.jp/news/2012/05/29ska/index-j.shtml 大型電波望遠鏡SKA、豪と南アに建設]
 
{{Normdaten}}