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{{Pathnav|政治イデオロギー|自由主義|frame=1}}
[[File:Orator at Speakers Corner, London, with crowd, 1974.jpg|thumb|[[1974年]]、[[英国]]・[[ロンドン]]の[[スピーカーズコーナー]]での[[演説]]者]]
{{自由}}
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また、[[民主政治]]は[[被治者の同意]]に基づく政治であるが、この同意は何ら強制によることなく表現の自由のもとで形成されている必要があり、この自由を欠いている政治体制はその支配を正当化することができない<ref name="seirinp119">{{Cite book |和書 |year= 1991 |editor= 阿部照哉 |series= 青林教科書シリーズ |title= 憲法 改訂 |publisher= 青林書院 |page= 119}}</ref>。言論の自由は民主政治の不可欠の要素であり、国民または人民の主権を謳いつつ実際には表現の自由を認めていない国も非常に多いが、統治の任に当たっている一握りの人々の行動が国民の利益・願望に合致しているかどうか監視し公に批判することができない国民は真に主権者とは言えない<ref name="jinken1p162"/>。
 
[[合衆国最高裁判所|アメリカ最高裁判所判事]]の[[ロバート・ジャクソン (法律家)|ロバート・ジャクソン]]は「われわれは[[被治者の同意]]による政府を樹立したのであり、権利の章典は、権利の把持者がその同意を強制する法的な機会を一切否定する。」とし<ref name="jinken1p162"/>、「公権力が世論によって統制されるべく、世論が公権力によって統制されてはならない」としている<ref name="jinken1p162"/>。また、アメリカ最高裁判所判事の[[オリバー・ウェンデル・ホームズ・ジュニア]]は、権力を持つ人間は自己の思想の正しさを確信すればするほど対立する思想を直接・間接に抑圧しようとする論理を指摘している<ref name="jinken1p163">{{Cite book |和書 |year= 1975 |editor= 阿部照哉 |series= 有斐閣双書 |title= 憲法 2 基本的人権(1) |publisher= 有斐閣 |page= 163}}</ref>。第4代[[アメリカ合衆国大統領]]である[[ジェームズ・マディソン]]は「人民的知識もしくはそれを獲得する手段のない人民的政府というようなものは、茶番かまたは悲劇、もしくはおそらくその両方の序幕にすぎない」と述べている<ref name="jinken1p163"/>。ただし、言論による暴力は自由ではないと解釈された判例が存在する<ref>{{Cite web |和書|url =https://web.archive.org/web/20190303193116/http://www.jlifeus.com/e-news/132/TextMessage.htm |title =携帯テキストで男友達の自殺を助けたら「殺人」で有罪 |publisher =www.jlifeus.com |date = |accessdate =2019-03-03 }}</ref>。
 
[[権力]]に対する言論の自由は、権力を監視する意味合いがあり、もし制約があれば[[民主主義]]とは言えない。しかし、[[個人]]に対する言論の自由は、[[濫用]]すると、[[名誉毀損罪]]・[[侮辱罪]]に抵触する恐れがあり、充分に注意して行使しなければならない(ロンドンの[[ハイド・パーク (ロンドン)|ハイド・パーク]]にある「[[スピーカーズ・コーナー]]」は、この制約さえもなく、[[イギリス政府]]の転覆を論じたり[[イギリス王室|王室]]を批判することは許されていないが、主張・発言の自由が'''完全に保障された'''珍しい場所であり、また同時に「ヤジの自由」も保障されている)。
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=== 言論の自由をめぐる問題の例===
* [[久米邦武筆禍事件]](1892年)
* [[大正政変|国民新聞社襲撃]]([[1913年]])
* [[白虹事件]]([[1918年]])
* [[天皇機関説事件]](1935年)
* [[連合国軍最高司令官総司令部#言論統制|GHQによる「言論および新聞の自由に関する覚書」]]([[1945年]])
* [[新潟日報社襲撃事件]]([[1946年]])
* [[ジャニー喜多川による性加害問題]](1962年)
* [[ウォーターゲート事件]](1972年)
* [[言論出版妨害事件]]([[1969年]])
* [[月刊ペン事件]]([[1975年]])
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* [[青少年健全育成条例]](長野県を除く46の都道府県で制定されているが、[[有害図書]]指定が言論の自由を圧迫しているという批判がある)
* [[ニコン慰安婦写真展中止事件]](2012年)
* [[産経新聞の報道#議論を呼んだ報道|韓国ソウル中央地検による産経支局長名誉毀損起訴事件]]([[2014年]])
* [[Twitter中傷投稿「いいね」訴訟]]([[2018年]])
* [[あいちトリエンナーレ#あいちトリエンナーレ2019|あいちトリエンナーレ2019]]にて、「表現の不自由展・その後」(2019年7月)
* [[ヤジと民主主義〜警察が排除するもの〜|安倍晋三に対し野次を飛ばした男女を北海道警察が排除した問題]](2019年7月)
* [[黒川杯]]([[2020年]]5月)
 
== 脚注 ==
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** [[検閲国家ワースト10のリスト]]
** [[米国愛国者法]]
** [[ボーン・シークレット]]
* [[明白かつ現在の危険]]
* [[共謀罪]]