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{{出典の明記|date=2014年6月4日 (水) 07:18 (UTC)}}
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'''沙石集'''(しゃせきしゅう/ させきしゅう)は[[鎌倉時代|鎌倉]]期、[[仮名 (文字)|仮名]]まじり文で書かれた[[仏教]][[説話集]]。十巻、[[説話]]の数は150前後。[[無住道暁]]道暁(号は一円)が編纂。[[弘安]]2年([[1279年]])に起筆、同6年([[1283年]])成立。その後も絶えず加筆され、それぞれの段階で伝本が流布し異本が多い。記述量の多い広本系と、少ない略本系に分類される。
 
『沙石集』の名義は「沙から金を、石から玉を引き出す」ことをいい、世俗的な事柄によって仏教の要諦を説く意味であると言われている。僧侶の立場から経典を多く引用しているが、作者が博識であり好奇心に富んでいるため、単なる説教を脱化して興味津々たる文学作品となっている。
 
[[日本]]・[[中国]]・[[インド]]の諸国に題材を求め、[[霊験]]談・[[高僧伝]]から、各地を遊歴した無住自身の見聞を元に書いた諸国の事情、庶民生活の実態、芸能の話、滑稽譚・笑話まで実に多様な内容を持つ。その通俗で軽妙な語り口は、『[[徒然草]]』をはじめ、後世の[[狂言]]・[[落語]]にな影響を与えた。
 
== 注解文献 ==
「[[日本古典文学大系]]」([[岩波書店]])、「[[日本古典文学全集|新編日本古典文学全集]]」([[小学館]])所収。
*「[[日本古典文学大系]]85 沙石集」([[渡辺綱也]]校注、[[岩波書店]]、1966年)
「[[日本古典文学大系]]」([[岩波書店]])、*「[[日本古典文学全集|新編日本古典文学全集]]52 沙石集」([[小島孝之]]校訂、[[小学館]]、2001年所収。
*「沙石集」[[筑土鈴寛]]校訂([[岩波文庫]] 上下、1943年、復刊1988年) 
 
==外部リンク 関連項目 ==
* [[おしどり塚]]
* 古典文学ガイド - [http://koten.bungaku1.com/chusei/shaseki.html 沙石集]
* [http://oak.zero.ad.jp/teru/gakusyu/syaseki/syaseki.html 沙石集の部屋]
 
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