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{{Otheruses|チョコレートメーカー|その他の用法|ゴダイヴァ (曖昧さ回避)}}ぼったくり
{{Infobox company
| name = ゴディバ・ショコラティエ
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| industry = [[菓子]]製造
| products = 食品・飲料<br>([[チョコレート]]と[[コーヒー]])
| parent = [[:w:Yıldız_Holding|ユルドゥズ・ホールディング]]
| homepage = {{Official URL|www.godiva.com}}
}}
[[File:HK Central IFC Mall lunch time shop GODIVA Belgium 1926 sign April-2012.JPG|thumb|200px|ゴディバの店]]
[[ファイル:Godiva-jp-giftbox-GV-50.jpg|thumb|200px|日本で販売されているゴディバのギフトセット]]
'''ゴディバ'''('''Godiva Chocolatier''', ゴディバ・ショコラティエ) は、[[ベルギアメリカ合衆国]][[ニューヨク州]]に本社を置く国際的な[[チョコレート]]メーカーである。[[トルコ]]の食品系[[コングロマリット]]の[[:w:Yıldız_Holding|ユルドゥズ・ホールディング]]の子会社。
 
[[ベルギー]]で創業し、[[ベルギー王室]]の[[御用達]]とされているが<ref>[http://www.lesfournisseursbrevetesdelacour.be/uk/fournisseur.php ベルギー王室御用達のリスト](英語) - Godiva NVが登録されている。</ref>、現在はトルコのユルドゥズ・ホールディングの傘下にあり、[[アメリカ合衆国]]・[[ヨーロッパ]]・[[アジア]]において、チョコレートや関連商品の販売を行っている。チョコレートの高級ブランドとして世界的に有名である。ゴディバ・ジャパンは2019年より[[韓国]]の{{仮リンク|MBKパートナーズ|ko|MBK 파트너스|en|MBK Partners|preserve=1}}の傘下。2018年度の全体の売り上げは400億円程度で、その9割は日本事業によると言われる<ref name=ma/>
 
日本法人であるゴディバジャパンは、2019年より北アジア各国を中心に活動する韓国系のプライベートエクイティファーム[[:w:MBK_Partners|MBKパートナーズ]]傘下の[[オーキッド株式会社]]の100%子会社となっている。
 
== 由来と表記・発音 ==
[[Image:Lady_Godiva_by_John_Collier.jpg|right|thumb|200px|ゴダイヴァ夫人([[ジョン・コリア (画家)|ジョン・コリア]]作)]]
名称は、[[イングランド]]の伝説に出てくる[[ゴダイヴァ夫人]]([[:en:Lady Godiva|Lady Godiva]])に由来する。そのロゴマークも、ゴダイヴァ夫人の有名な伝説にのっとり、馬に乗った裸の女性である<ref>[http://www.godiva.com/our-story-the-godiva-name/OurStoryArticle1.html The GODIVA Name]</ref>。
 
ただし、この伝説は史実ではないことで歴史家の意見は一致している(詳細は[[
{{See|ゴダイヴァ夫人]]を参照)。なお}}
ゴディバの日本語のホームページでは、この伝説が史実であるかのように記述している<ref>[https://www.godiva.co.jp/about/episode.html ゴディバのエピソード] 勇気と深い愛。「レディ・ゴディバ」、ゴディバ ジャパン株式会社
</ref>が、英語のホームページでは、単にThe family was deeply inspired by the legend of Lady Godiva and
named the company in her honor. (「ゴディバ夫人の伝説に触発されて」)としている<ref>[https://www.godiva.com/chocolate-belgium-heritage-1 Unparalleled Belgium Heritage Since 1926] GODIVA</ref>のみである。
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1926年、ジョセフ・ドラップスが「ショコラティエ・ドラップス」を[[ブリュッセル]]にて設立した。1956年、4人の子供達が社名を「ゴディバ」に変更し、販売店を[[グラン=プラス (ブリュッセル)|グランプラス広場]]に開業、1958年には[[サントノーレ通り|パリのサントノーレ通り]]に販売店を開いて国外進出を果たした。
 
1966年には[[キャンベル・スープ・カンパニー]]の支援を受けてアメリカにも進出した。アメリカ最初の店舗は[[フィラデルフィア]]の百貨店Wanamaker's内のショップだった。翌年、ゴディバをキャンベル社が買収し、その傘下に入った。1972年、北米初のゴディバショップがニューヨーク市[[5番街 (マンハッタン)|ニューヨーク5番街]]に進出したのと同じ1972年にキャオープベル社が買収、その傘下に入る
 
アジアでは、1972年に東京日本橋三越に第1号店をオープン、1998年には[[香港]]、2009年に[[台湾]]、[[シンガポール]]、[[中国]]に、2010年にトルコに進出している。
 
2007年12月、経営戦略の違いなどからキャンベル社は売却を決め<ref>[http://files.shareholder.com/downloads/CPB/817031999x0x125322/4e1a1173-ed97-4a13-b498-114b1844f3a2/CPB_News_2007_8_9_General.pdf Campbell To Explore Strategic Alternatives For Godiva Business (プレスリリース、2007年8月9日)]</ref>、[[トルコ]]の企業であるユルドゥス・ホールディングス(同国最大の食品企業「ウルケル・グループ」の親会社であるユルドゥス・ホールディングスが買収するにいたった<ref>[http://www.ulker.com.tr/en/haber_detay.aspx?contentid=1749 買収に関するウルケル・グループのプレスリリース]</ref>。
 
2014年現在、世界80カ国以上に進出し、450か所の直営店とさらに多くの販売店をもつほか、[[ロンドン]]のカフェ・ゴディバの経営や、インターネットを通じた通信販売事業も手掛けている。<ref>[https://www.godiva.com/our-story-godiva-everywhere/OurStoryArticle3.html GODIVA, Everywhere]</ref><ref>[http://www.godiva.co.jp/about/history.html ゴディバの歴史]</ref>
 
2019年2月、[[:w:MBK_Partners|MBKパートナーズ]]がユルドゥス・ホールディングスから日本法人のゴディバジャパン、韓国、オセアニア地域のゴディバ事業と、全世界のゴディバ向けのチョコレートを供給するベルギーの工場を買収することを発表<ref>{{Cite web | title=GODIVA Chocolatier, owned by Yildiz Holding, Enters into an Agreement to Sell Select Assets to MBK Partners to Fuel Future Business Growth Fivefold | url=https://www.prnewswire.com/news-releases/godiva-chocolatier-owned-by-yildiz-holding-enters-into-an-agreement-to-sell-select-assets-to-mbk-partners-to-fuel-future-business-growth-fivefold-300798442.html | website=PRNewswire | accessdate=2023-03-21 | language=en}}</ref>。買収金額は約1,100億円と報道されている<ref>{{Cite web|和書| title=MBKP加笠代表取締役「ゴディバ日本事業、3~5年後に上場へ」 | url=https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41566290R20C19A2TJ2000/ | website=日本経済新聞 | accessdate=2023-03-21 | language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|和書| title=ゴディバジャパン社長、MBKP買収「韓国事業拡大にプラス」ジェローム・シュシャン社長インタビュー | url=https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41551810R20C19A2TJ1000/ | website=日本経済新聞 | accessdate=2023-03-21 | language=ja}}</ref>。
 
=== 日本における展開 ===
日本法人として、'''ゴディバ・ジャパン株式会社'''([[1994年]]に設立)が輸入・販売を行っている。同社は1994年に設立され、資本金100,000,001 円、ゴディバのベルギー法人(Godiva Belgium S.p.r.l)が100%株式を保有していた<ref>{{Cite nameweb|和書|url=ma>[https://ma-jouhouhirobawww.godiva.co.jp/procmmt_columncompany/20190313/3996/  |title=会社概要 GODIVA |access-date=2023-2-9 |publisher=ゴディバの日本事業売却について]M&A情報広場、2019.3.13ジャパン}}</ref>。
 
[[1972年]]([[昭和]]47年)に日本橋[[三越]]に第1号店をオープンさせて以来、2014年現在、約250の店舗を構えている。そのうちの[[百貨店]]に入居する127店舗は、日本国内の販売開始以来契約している[[片岡物産]]が運営している。たが、この契約は2015年3月末で終了し、ゴディバ・ジャパンの直営店へと変更された<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/economy/20140627-OYT1T50031.html ゴディバ、全店直営に…品ぞろえやサービス強化] - YOMIURI ONLINE 2014/6/27 12:41</ref><ref>[httphttps://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ2700J_X20C14A6EAF000/ ゴディバ、日本店舗を直営に 片岡物産との契約終了] - 日本経済新聞 2014/6/27 10:45</ref>。
 
[[2018年]]([[平成]]30年)[[2月1日]]、[[日本経済新聞]]のみに『日本は、[[義理チョコ]]をやめよう』と全面広告が掲載された。ゴディバ・ジャパンのシュシャン社長は「あげる人にとって楽しい[[バレンタインデー]]かどうか、それが最も重要なこと。義務感や形式や慣習からではなく、もっと自由に、感謝や愛情を表現する日として楽しんでいただきたい。」とコメントした。
 
[[2019年]](平成31年)[[6月3日]]、日本法人であるゴディバジャパン株式会社がユルドゥズからの株式譲渡により韓国系投資会社[[:w:MBK_Partners|MBKパートナーズ]]グループのVM Holdings株式会社に売却される。
 
同年[[8月1日]]、親会社であるVM Holdingsが(旧)ゴディバジャパンを吸収合併し、商号を(新)ゴディバジャパン株式会社に変更して事業を継続。<ref>[https://www.godiva.co.jp/company/index.html ゴディバジャパン株式会社 会社概要]</ref>
 
2020年4月1日より、月に1回ゴディバがセレクトしたチョコレート定期配送で届くする[[サブスクリプション方式|サブスクリプションサービス]]を展開。ただしゴディバがセレクトしたものを月に1回送ってくるだけなので、サブスクというよりむしろ定期購入といえる。<ref>{{Cite web |和書| title=ゴディバのサブスクリプションサービス | url=https://www.godiva.co.jp/subsc/ | website=Godiva Japan, Inc. | accessdate=2021-03-25 | language=ja}}</ref><ref>{{Cite web |和書| title=【GODIVA】ゴディバ「subsc」にてサブスクリプションサービス(定期購入等)スタート!ライフスタイルに合わせたおススメのセットで新しいゴディバ体験を。 | url=https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000088.000015355.html | website=PR TIMES | accessdate=2021-03-25 | language=ja}}</ref>
 
同年11月26日に、日本初となる「ゴディバ カフェ(GODIVA café)」1号店を[[東京駅]]内グランルーフ フロントにオープンした<ref>[https://www.vanitymix.jp/gourmet/godiva-4/ ゴディバ から、日本国内1号店となる「ゴディバ カフェ トーキョー」が東京駅にオープン!]</ref>。
 
2023年8月4日、世界で初めてとなるベーカリー「GODIVA Bakery ゴディパン 本店」を東京・有楽町の[[東京交通会館]]にオープンした。
 
=== 北米からの店舗撤退 ===
2021年1月、ゴディバは北米からの店舗運営事業(128店舗)から撤退することを発表した<ref name="kyodo20210126">[https://web.archive.org/web/20210126055430/https://this.kiji.is/726551944383873024 ゴディバ、北米全店撤退] [[共同通信]]、2021年1月26日閲覧。</ref>。北米では大型商業施設内での売り上げが伸び悩んでおり、[[新型コロナウイルス感染症の世界的流行 (2019年-)|新型コロナウイルスの流行]]が追い打ちとなった<ref name="kyodo20210126" />。
 
== 販売商品 ==
チョコレートをメインとして扱っているが、チョコレート以外の[[洋菓子|菓子]]、[[コーヒー]]、[[ココア]]、[[アイスクリーム]]なども販売している。
 
期間限定の商品も多く、中でも片手でテイクアウトできるゴディバオリジナルのチョコレートドリンク「ショコリキサー」は若い客層に人気を集めている。チョコレート、チョコレートソース、氷などをミックスして、ホイップクリームやパウダーをトッピングしたドリンクであり、フルーツなどを使った味のバリエーションが多い。2005年の販売開始以来売り上げは右肩上がりで、2019年は過去最高の年間31億円となった。1日に1万2000杯以上が売れている計算である<ref>{{Cite web|和書|title=ゴディバ「ショコリキサー」圧倒的に売れる魅力 {{!}} 食品|url=https://toyokeizai.net/articles/-/370608|website=東洋経済オンライン|date=2020-08-21|accessdate=2020-09-07|language=ja}}</ref>。
 
== テレビ番組 ==
高級チョコレートとして高価格で販売されているが、より高級で少量生産を行っているチョコレートメーカーと比べても、さらに割高であるとの指摘もある<ref>『[[ヘラルドトリビューン]]』 [https://web.archive.org/web/20070510200039/http://www.iht.com/articles/1999/12/18/mchoc.2.t.php "Valrhona May Be Best, but Not Most Expensive : For Chocolate Lovers, Offer a Taste of Paradise"] 1999年12月18日</ref>。
* [[カンブリア宮殿]] 仕掛け人はフランス人弓道家!? 高級チョコの売り上げを3倍にした「正射必中」のビジネス論(2020年1月30日、テレビ東京)- ゴディバジャパン 社長 ジェローム・シュシャン氏出演<ref>[https://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/2020/0130/ 仕掛け人はフランス人弓道家!? 高級チョコの売り上げを3倍にした「正射必中」のビジネス論] - テレビ東京 2020年1月30日</ref>。
 
== 脚注 ==
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[[Category:ブリュッセルの企業]]
[[Category:韓国の企業]]
[[Category:製菓業者チョコレートメーカー]]
[[Category:ショコラティエ]]
[[Category:チョコレートの商品名]]
[[Category:1926年設立の企業]]
[[Category:1967年の合併と買収]]
[[Category:2008年の合併と買収]]
[[Category:ベルギーチョコレート]]