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{{特殊文字|説明=[[Microsoftコードページ932]]([[はしご高]])}}
{{柔道家
| 名前 = 髙藤 直寿
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| 所属 = [[パーク24]]<ref name="結婚">[https://www.nikkansports.com/sports/news/f-sp-tp0-20140729-1342340.html 柔道の高藤直寿が結婚、11月パパ] [[日刊スポーツ]] 2014年7月28日</ref>
| 段位 = 五段
| 世界ランキング=4位(3400ポイント)(22)22/3/28)28<ref>[https://www.ijf.org/wrl World ranking list]</ref>
| コーチ=
| 引退 =
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{{MedalGold|[[2020年東京オリンピックの柔道競技|2020 東京]]|60kg級}}
{{MedalBronze|[[2016年リオデジャネイロオリンピックの柔道競技|2016 リオデジャネイロ]]|60kg級}}
{{MedalCompetition|[[世界柔道選手権大会|世界柔道選手権]]}}
{{MedalGold|[[2013年世界柔道選手権大会|2013 リオデジャネイロ]]|60kg級}}
{{MedalGold|[[2017年世界柔道選手権大会|2017 ブダペスト]]|60kg級}}
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{{MedalGold|2009 ブダペスト|60kg級}}
}}
'''髙藤 直寿'''(たかとう なおひさ、[[1993年]]〈平成5年〉[[5月30日]] - )は、[[日本]]の[[柔道家]]。[[栃木県]][[下野市]]出身。組み手は左組み。得意技は[[小内刈]]、[[巴投げ]]、[[肩車 (柔道)|肩車]]<ref name="名鑑">[柔道全日本強化選手名鑑 2022」[[近代柔道]] [[ベースボールマガジン社]]、2022年4月号</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/07/07/kiji/K20160707012919370.html|title=高藤 リオ金1号へ ハイブリッド投げ「背負い肩車」決める!|publisher=スポニチ Sponichi Annex|date=2016-07-07|accessdate=2020-11-08}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://mainichi.jp/articles/20160426/ddm/035/050/057000c|title=必見の技・RIO2016 柔道男子・高藤 「背中で感じる」肩車 改良重ね宝刀復活|publisher= 毎日新聞|date=2016-04-26|accessdate=2020-11-01}}</ref>。
[[2021年]]開催の[[2020年東京オリンピックの柔道競技|東京オリンピック柔道]]男子60kg級金メダリスト。
 
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[[東海大学付属相模高等学校・中等部|東海大相模中学]]3年の時には[[全国中学校柔道大会]]で優勝した<ref name="名鑑"/>。
[[東海大学付属相模高等学校・中等部|東海大相模高校]]1年の時には16歳以下の世界一を決める大会である[[世界カデ柔道選手権大会|世界カデ]]に出場して優勝した<ref name="名鑑"/>。2年の時には[[全国高等学校総合体育大会柔道競技大会|インターハイ]]60kg級で優勝を果たしたが、[[全日本ジュニア柔道体重別選手権大会|全日本ジュニア]]では2位に終わった。3年の時にはインターハイで2連覇すると全日本ジュニアでも優勝した<ref name="名鑑"/>。そして[[2011年世界ジュニア柔道選手権大会|世界ジュニア]]では優勝を果たした<ref>[http://www.sanspo.com/sports/news/111104/gsi1111040922000-n1.htm 浜田が2連覇、遠藤、高藤も優勝/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2011年11月4日</ref>。
その直後の[[講道館杯全日本柔道体重別選手権大会|講道館杯]]では、準決勝で世界2位の[[平岡拓晃]]に一本勝ちして、決勝でも[[国士舘大学]]4年の[[川端龍]]相手に先に有効2つを取ってリードするも、[[小内刈]]で逆転の一本負けを喫して2位に終わり、高校生での優勝はならなかった<ref name="名鑑"/>。12月の[[グランドスラム・東京2011|グランドスラム・東京]]では準々決勝で[[2009年]]の[[世界ジュニア柔道選手権大会|世界ジュニア]]2位であるモンゴルの[[ダワードルジ・トゥムルフレグ]]に一本勝ちするが、準決勝で[[日本体育大学|日体大]]4年の[[山本浩史]]に合技で敗れて3位にとどまった<ref>[http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2011120901116 新鋭高藤、はつらつ=柔道グランドスラム東京] [[時事通信]] 2011年12月12日</ref>。
 
2012年には[[東海大学]]に進学すると<ref>[http://www.tokai-judo.com/members/members_m1.html 東海大学体育会柔道部 | 男子部員]</ref>、5月の[[グランドスラム・モスクワ2012|グランドスラム・モスクワ]]では、3回戦で世界チャンピオンであるウズベキスタンの[[リショド・ソビロフ]]を2-1の判定で破ると、決勝ではダワードルジから小内刈で技ありを取るなどして[[IJFワールド柔道ツアー]]初優勝を飾った<ref>[http://jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2012052700011 高藤、西山が優勝=柔道グランドスラム] [[時事通信]] 2012年5月27日</ref>。12月の[[グランドスラム・東京2012|グランドスラム・東京]]では、決勝で[[了徳寺学園]]の[[石川裕紀]]を[[肩車 (柔道)|肩車]]で破って初優勝を飾った<ref>[https://www.nikkansports.com/sports/judo/grandslam/2012/news/p-sp-tp0-20121201-1053972.html 高藤初V!リオ期待の星/柔道] [[日刊スポーツ]] 2012年12月1日</ref>。
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4月の体重別では決勝で石川を技ありで破って今大会初優勝を飾り、世界選手権代表に選出された<ref>[http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2014040600155 高藤、海老沼、大野を選出=世界選手権代表-全柔連] [[時事通信]] 2014年4月6日</ref>。6月の[[グランプリ・ブダペスト]]では決勝でグルジアの[[アミラン・パピナシビリ]]を[[移腰]]で破って優勝を飾った。今回の勝利によって国際大会では8大会連続優勝となった<ref>[http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2014062200031 高藤、松本ら優勝=柔道グランプリ] [[時事通信]] 2014年6月22日</ref>。
 
8月にロシアで開催された[[2014年世界柔道選手権大会|世界選手権]]では、準決勝で地元ロシアの[[ベスラン・ムドラノフ]]と対戦した。先に有効を取られるが得意の[[大腰]]で技ありを取り返したものの、それが[[ジュリー (柔道)|ジュリー]]の指示で有効に格下げされた。続いて[[浮落]]で有効ポイントをあげるも、これまたジュリーの指示でポイント自体が取り消された。その後に場外に出たとのことで指導を受けてポイントでリードされることになった。しかし、2度目の有効ポイントが取り消されてリードされていることに終了20秒前まで気付かなかったことから、そこからの効果的な反撃もならずに、結果として指導1つの差で敗れた。3位決定戦ではカザフスタンのアイベク・イマシェフと対戦して先に技ありを取られるが、[[裏投げ]]で逆転勝ちして3位にはなったものの、今大会2連覇はならなかった。今回の敗戦で国際大会での連続優勝記録が8、対外国選手の連勝記録が36で止まった。試合後に髙藤は「こんなひどいジャッジがあるのかと思った。今までの柔道人生で予想できないことが起きた」とコメントした。この試合に関してはあからさまな地元有利の判定との見方もなされている。男子代表監督の井上康生も、終了後に[[IJF]]の審判主任理事である[[フアン・カルロス・バルコス]]に対して、有効、[[技あり]]、[[一本]]の定義にばらつきがあることを問い質したものの、判定への正式な抗議はしないという<ref>[httphttps://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK10833_V20C14A8000000/ 近藤が初出場でV 世界柔道開幕、高藤は2連覇逃す] [[日本経済新聞]] 2014年8月25日</ref><ref>[https://web.archive.org/web/20140826130535/http://sankei.jp.msn.com/sports/news/140825/mrt14082523160003-n1.htm リードしていると思い込み… 地元有利の判定に泣く 高藤、屈辱の銅メダル] [[MSN|MSN産経ニュース]] 2014年8月25日</ref><ref>[https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2014/08/25/kiji/K20140825008811710.html 井上監督、判定に疑問…地元有利?高藤の技2度も格下げ] [[スポーツニッポン]] 2014年8月25日</ref><ref>[https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2014/08/26/kiji/K20140826008812180.html 高藤“疑惑”判定に泣いた銅「こんなひどいジャッジあるのか」] [[スポーツニッポン]] 2014年8月25日</ref><ref>「チェリャビンスク世界選手権2014」[[近代柔道]] [[ベースボールマガジン社]]、2014年10月号</ref>。
 
9月には[[全柔連]]の強化委員会が、先月の世界選手権の際に現地での練習において遅刻を繰り返すなどの規律違反をしたとして、髙藤を強化指定選手のAランク(ナショナル)からBランク(シニア)に降格させることを決めた。この処分は監督である井上が提案するとともに、自らの指導力不足だとして責任を取る形で井上が頭を丸めることになった<ref>[https://web.archive.org/web/20140914202509/http://www.hochi.co.jp/sports/etc/20140914-OHT1T50210.html 【柔道】高藤、規律違反で強化ランク降格 世界選手権中に遅刻繰り返す] [[スポーツ報知]] 2014年9月14日</ref>。これに対して髙藤も、「井上監督の熱い思いに応えないといけない。いきなり生真面目にはなれないけど、根本的に改めていく」として丸刈りにした<ref name="誕生">[https://web.archive.org/web/20141030185930/http://www.hochi.co.jp/sports/etc/20141025-OHT1T50302.html 【柔道】高藤“パパの自覚”一本勝ち!15日に長男誕生] [[スポーツニッポン]] 2014年10月25日</ref>。10月の[[全日本学生柔道体重別団体優勝大会|体重別団体]]では優勝を飾った。12月の[[グランドスラム・東京2014|グランドスラム・東京]]には世界選手権時の規律違反を理由に出場を認められなかった<ref>[https://web.archive.org/web/20141111140744/http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2014/11/10/kiji/K20141110009258390.html 高藤、GS東京大会代表落ち…康生監督「規則破った罰」] [[スポーツニッポン]] 2014年11月10日</ref>。
 
2015年2月には[[グランプリ・デュッセルドルフ]]に出場するが、3回戦でカザフスタンの選手に敗れた<ref>[https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2015/02/21/kiji/K20150221009848290.html 高市、志々目が優勝 女子の中村は準V ドイツGP] [[スポーツニッポン]] 2015年2月21日</ref>。4月の体重別では初戦で[[日本体育大学|日体大]]3年の[[青木大]]に[[内股]]で敗れたことにより、世界選手権代表には選出されなかった<ref>[http://www.sanspo.com/sports/news/20150405/jud15040519410006-n1.html 高藤、まさかの初戦敗退「またゼロからやり直す」/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2015年4月6日</ref><ref>[https://web.archive.org/web/20150409000554/http://www.hochi.co.jp/sports/etc/20150405-OHT1T50200.html 【柔道】山下強化委員長、異例の公開代表選考会議「無事決まってホッとした」] [[スポーツ報知]] 2015年4月6日</ref>。5月の[[ワールドマスターズ2015|ワールドマスターズ]]では決勝でアゼルバイジャンの[[オルハン・サファロフ]]を指導2で破って今大会2連覇を達成した<ref>[http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150524/k10010089851000.html 柔道ワールドマスターズ 高藤と田代が優勝] [[日本放送協会|NHK]] 2015年5月24日</ref>。10月の[[グランドスラム・パリ2015|グランドスラム・パリ]]では決勝で地元フランスのヴァンサン・リマールを技ありで破って優勝した
<ref>[http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_date1&k=2015101800017 高藤と秋本が優勝=柔道グランドスラム] [[時事通信]] 2015年10月18日</ref><ref>[http://www.intjudo.eu/News/cikk3642 Paris Grand Slam 2015, France - DAY 1]</ref>。体重別団体でも優勝を飾った<ref>[https://web.archive.org/web/20151117162810/http://www.sankei.com/sports/news/151025/spo1510250032-n1.html 東海大が2連覇 女子は帝京大が3年ぶりV 全日本学生体重別団体] [[時事通信]] 2015年10月25日</ref>。12月の[[グランドスラム・東京2015|グランドスラム・東京]]では決勝でムドラノフを合技で破って世界選手権での雪辱を果たして、今大会2年ぶり3度目の優勝を飾った。この際に「普通にやれば世界に負ける相手はいないので」とコメントした。さらに、「昨年子供が生まれて、今までは子供や妻のためにと考える部分もありました。もちろん子供とか妻のために勝ちたいという思いは今もあるのですが、それ以上にまずは自分の夢をなんとしても叶えるという思いでやっていきたいと思います。妻には本当に迷惑をかけてしまっているので、オリンピック金メダルという夢を絶対に叶えて、恩返しができたらと思いますね」とも語った<ref>[https://web.archive.org/web/20151207023703/http://www.yomiuri.co.jp/sports/etc/20151204-OYT1T50137.html 日本勢、男女5階級を全て制す…柔道GS第1日] [[読売新聞]] 2015年12月4日</ref><ref>[https://www.nikkansports.com/sports/news/1575303.html 高藤復活V「普通にやれば負ける相手はいない」] [[日刊スポーツ]] 2015年12月5日</ref><ref>[http://www.judo-ch.jp/result/gs_tokyo/2015/winner_interview/takato/ 優勝選手インタビュー 男子60kg級 高藤直寿]</ref>。
 
大学卒業直後の2016年4月の体重別では準決勝で[[国士館大学]]4年の[[大島優磨]]に[[横四方固]]で敗れて3位にとどまるも、[[2016年リオデジャネイロオリンピック|リオデジャネイロオリンピック]]代表には選出された<ref>[https://www.nikkansports.com/sports/news/1626233.html 柔道五輪代表に近藤亜美、松本薫、大野将平ら発表] [[日刊スポーツ]] 2016年4月3日</ref>。代表決定後の会見では、「常に五輪で金メダルを取りたいと考えていた。流れをチームに呼び込みたい」とコメントした<ref>[http://www.sanspo.com/sports/news/20160404/jud16040419290011-n1.html 【リオ五輪代表会見コメント集】田知本「チャンピオンになって帰ってきたい」] [[サンケイスポーツ]] 2016年4月4日</ref>。5月の[[ワールドマスターズ2016|ワールドマスターズ]]では初戦でリマールと対戦すると、有効を先取しながらその後に合技で逆転負けを喫して今大会3連覇はならなかった<ref>[http://www.jiji.com/jc/article?k=2016052800144 近藤と中村が優勝=松本、高藤は初戦敗退-柔道マスターズ] [[時事通信]] 2016年5月28日</ref>。
6月には所属先のパーク24主催の壮行会において、「前回は男子の金メダルがゼロだったから、自分が取れば8年ぶりになる。話題になるし最高」とオリンピックへの意気込みを語った<ref>[http://www.sanspo.com/sports/news/20160608/jud16060819390001-n1.html 高藤、金メダル獲得宣言「自分が取れば8年ぶり。話題になるし最高」] [[サンケイスポーツ]] 2016年6月8日</ref>。8月の[[2016年リオデジャネイロオリンピックの柔道競技|リオデジャネイロオリンピック]]では初戦となる2回戦でモナコの選手に反則勝ち、3回戦でチェコの選手を開始早々の内股で一蹴するも、準々決勝ではパピナシビリに指導1をリードしながら隅落で逆転の一本負けを喫して金メダルの夢を砕かれた。その後の敗者復活戦で金源鎮を有効で破ると、3位決定戦でもサファロフを指導2で破り銅メダルを獲得した<ref>[https://www.sankei.com/photo/story/news/160807/sty1608070012-n1.html 【五輪柔道】60キロ級、高藤が「銅」、サファロフに優勢勝ち]</ref>。12月には[[グランドスラム・東京2016|グランドスラム・東京]]に出場するも、決勝で大学の3年後輩となる[[永山竜樹]]に内股で敗れて2位にとどまった<ref>[http://www.sanspo.com/sports/news/20161202/jud16120220570003-n1.html 高藤、後輩・永山に一本負けで苦笑い「今回はふわふわしていた」/柔道」/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2016年12月2日</ref>。
 
2017年2月の[[グランドスラム・パリ2017|グランドスラム・パリ]]では準々決勝においてオリンピックで敗れたパピナシビリに小内刈で一本勝ちして雪辱するなど、オール一本勝ちで今大会3度目の優勝を飾った<ref>[httphttps://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK00007_S7A210C1000000/ 高藤・阿部・橋本が優勝 柔道GSパリ大会] [[日本経済新聞]] 2017年2月12日</ref><ref>[http://www.sanspo.com/sports/news/20170211/jud17021123120003-n1.html 高藤、リオ因縁の相手に雪辱/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2017年2月12日</ref>。4月の体重別では決勝で永山に[[小外刈]]で敗れて2位だったが、永山とともに[[2017年世界柔道選手権大会|世界選手権]]代表に選出された<ref>[http://www.judo.or.jp/p/40054 平成29年全日本選抜柔道体重別選手権大会]</ref><ref>[http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170402/k10010934671000.html 柔道世界選手権代表 19歳の阿部が初出場へ] [[日本放送協会|NHK]] 2017年4月2日</ref>。なお、パワーファイターである後輩の永山に2連敗を喫したことを契機にウエイトトレーニングにも本格的に取り組み始めた。5月の[[2017年アジア柔道選手権大会|アジア選手権]]では決勝でイランのモハマド・ラシュノネジャドに反則勝ちを収めて優勝した<ref>[http://www.sanspo.com/sports/news/20170526/jud17052621250002-n1.html 高藤、芳田らが優勝 アジア選手権/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2017年5月26日</ref>。6月には[[ボクシング]]の[[WBO]][[スーパーフライ級]]の世界チャンピオンである同じ年の[[井上尚弥]]と合同練習を行った<ref>[https://www.nikkansports.com/sports/news/1846953.html 高藤直寿、異種合同トレ「いろいろヒント探りたい」 - 柔道] [[日刊スポーツ]] 2017年6月27日</ref>。8月の世界選手権では決勝でサファロフと対戦すると、技ありを取った後に[[大内刈]]で一本勝ちして、2013年以来2度目の優勝を果たした。試合後のインタビューでは、「今日は組み合わせから運が良かった。あの組み合わせなら勝って当たり前。まだ永山選手に勝っていないので、勝ってから喜びたい」とコメントした<ref>[http://www.sanspo.com/sports/news/20170829/jud17082905020005-n1.html 有言実行!高藤、リオの屈辱晴らし3大会ぶりV/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2017年8月29日</ref><ref>[https://web.archive.org/web/20170830101008/http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/othersports/748530/ 【世界柔道】男子60キロ級で復活金!高藤“やんちゃ男”が夢のため一変] [[東京スポーツ]] 2017年8月29日</ref>。12月の[[グランドスラム・東京2017|グランドスラム・東京]]では過去2戦2敗だった永山を技ありで破ると、決勝ではGSに入ってからダシダワーを浮落で破って今大会2年ぶり4度目の優勝を飾った。世界選手権と今大会で優勝したために、規定により2018年の[[2018年世界柔道選手権大会|世界選手権]]代表が内定した<ref>[https://web.archive.org/web/20171203013841/https://www.jiji.com/jc/article?k=2017120201440 阿部一、高藤が世界選手権代表=日本、全7階級制す-柔道GS東京] [[時事通信]] 2017年12月2日</ref><ref>[http://www.ippon.org/gs_jpn2017.php Grand Slam Tokyo 2017]</ref>。なお、2013年と2015年に続いて2017年には3度目の世界ランキング年間1位となり、5万ドルのボーナスを獲得した<ref>[https://www.judoinside.com/news/2468/Which_World_Ranking_Leaders_take_50_000_dollars Which World Ranking Leaders take 50,000 dollars?]</ref>。
 
2018年3月の[[ヨーロッパオープン・プラハ]]には66kg級に出場して優勝を飾った。なお、今大会を武者修行の一環とみなして練習パートナーやスタッフも同行させず、大会への事務手続きなども単独で行ったという<ref>[https://www.nikkansports.com/sports/news/201802220000538.html 高藤直寿「出られたらいいな」全日本選手権へ意欲 - 柔道] [[日刊スポーツ]] 2018年2月22日</ref><ref>[https://web.archive.org/web/20180305202544/http://www.sankei.com/sports/news/180304/spo1803040022-n1.html 【柔道】高藤直寿が66キロ級で優勝 欧州オープン] [[産経新聞]] 2017年10月22日</ref>。4月の体重別はすでに世界選手権代表が内定していたために出場しなかった。大会後、世界選手権代表が正式に決まった<ref>[https://web.archive.org/web/20180409043214/http://www.yomiuri.co.jp/sports/etc/20180408-OYT1T50094.html 柔道世界代表12人発表…全日本後に全員を決定] [[読売新聞]] 2018年4月8日</ref>。続く体重無差別で争われる[[全日本柔道選手権大会|全日本選手権]]に、60kg級の選手ながら昨年の世界選手権で優勝したため推薦で出場することになった<ref>[https://www.daily.co.jp/general/2018/03/23/0011094926.shtml 柔道60キロ級・高藤直寿、73キロ級・橋本壮市が全日本選手権出場] [[デイリースポーツ]] 2018年3月23日</ref>。この大会に出場しようと思ったのは、小学生の時に全日本選手権の決勝で井上康生と[[鈴木桂治]]の対戦を直で見て感激するなど、小さい時からオリンピックと並ぶ大きな憧れの対象だったからだという<ref>[https://www.daily.co.jp/opinion-d/2018/04/20/0011180721.shtml 身長160センチで柔道全日本選手権へ 60キロ級王者・高藤直寿の無差別級挑戦] [[デイリースポーツ]] 2018年4月20日</ref>。その大会では初戦となる2回戦で自身より身長で23cm高く、体重で約40kg重い[[旭化成]]の石内裕貴と対戦すると、指導2を先取された後に[[上四方固]]で抑え込まれて敗れた。「ここまで来たら自分が強いと勘違いしよう」と言い聞かせていたが、結果として「勘違いで終わってしまった」とコメントした<ref>[https://www.daily.co.jp/general/2018/04/29/0011209548.shtml 60キロ級で全日本挑戦の高藤直寿は初戦敗退「勘違いで終わった」] [[デイリースポーツ]] 2018年4月29日</ref>。7月の[[グランプリ・リエカ|グランプリ・ザグレブ]]では決勝でアメリカのアドニス・ディアズを大内刈で破って優勝した<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK60034_28072018000000/ 高藤・志々目がともに優勝 柔道GP大会] [[日本経済新聞]] 2018年7月28日</ref><ref>[https://www.ijf.org/news/show/teen-bilodid-and-worlds-ace-takato-pass-zagreb-test Unbeatable Takato on track for third world title]</ref>。9月の[[2018年世界柔道選手権大会|世界選手権]]では準々決勝まで寝技を軸に全て一本勝ちすると、準決勝では永山をGSに入った直後に小内刈の技ありで破った。決勝でもロシアの[[ロベルト・ムシビドバゼ]]を小内刈の技ありで破って2年連続3度目の世界チャンピオンとなった。これで2017年2月のグランドスラム・パリで優勝して以降、国際大会7連続優勝となった。試合後には、「(世界一の称号である)赤ゼッケンを手放さなくてよかった」「60kg級は僕1人で大丈夫でしょう」とコメントした<ref>[https://hochi.news/articles/20180921-OHT1T50056.html 【柔道】男子60キロ級「王者」の高藤が世界ランク1位の永山を下し、東京五輪争いをリード] [[産経新聞]] 2018年9月21日</ref><ref>[http://www.ippon.org/wc_sen2018.php World Judo Championships 2018]</ref>。11月の[[グランドスラム・大阪2018|グランドスラム・大阪]]では初戦で過去5戦全勝の金源鎮にGSに入ってから反則負けを喫して、国際大会での連勝記録も35で止まった。また、この結果により昨年に続く[[2019年世界柔道選手権大会|世界選手権]]代表内定はならなかった<ref>[https://web.archive.org/web/20181123200820/https://www.jiji.com/jc/article?k=2018112300654 高藤、初戦で姿消す=柔道グランドスラム大阪] [[時事通信]] 2018年11月23日</ref><ref>[https://www.nikkansports.com/sports/news/201811230000334.html 高藤直寿まさかの初戦敗退、世界選手権代表内定逃す] [[日刊スポーツ]] 2018年11月23日</ref>。
 
2019年2月の[[グランドスラム・パリ2019|グランドスラム・パリ]]では準々決勝で左肘を負傷しながらも、決勝でカザフスタンの[[エルドス・スメトフ]]を技ありで破るなどして今大会4度目の優勝を飾った。この際に、「60kg級は世界のレベルが相当低いので勝って当たり前。我慢して相手の隙を狙うことができた。2019、20年と、ここから連勝をスタートできるんじゃないかと思う」とコメントした<ref>[https://web.archive.org/web/20190209232546/https://www.sanspo.com/sports/news/20190210/jud19021001330002-n1.html 高藤直寿、近藤亜美ら4階級でV GSパリ大会/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2019年2月10日</ref>。4月の体重別は腰部の筋膜炎により出場を回避することになったが、[[2019年世界柔道選手権大会|世界選手権]]代表に選出された<ref>[https://www.nikkansports.com/sports/news/201904010000929.html 高藤直寿が腰部の筋膜炎で全日本欠場 代表は有力視 - 柔道] [[日刊スポーツ]] 2019年4月1日</ref><ref>[https://www.sanspo.com/article/20190407-SQNICYD22NP7TGPXIHO7NKOY6M/ 世界選手権の代表に大野将、阿部一ら/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2019年4月7日</ref>。7月の[[グランプリ・モントリオール]]では決勝でムシビドバゼを内股で破るなどオール一本勝ちして優勝を飾った。この際に、「外国人選手がちょっとレベル低すぎかなと感じている」と以前から抱いている思いを改めて述べた<ref>[https://www.jiji.com/jc/article?k=2019070600303 高藤、古賀が優勝=柔道グランプリ大会] [[時事通信]] 2019年7月6日</ref><ref>[https://www.daily.co.jp/general/2019/07/09/0012500522.shtml 高藤直寿「外国選手レベル低い」世界V3へ最大ライバルは“宿敵”永山] [[デイリースポーツ]] 2019年7月9日</ref>。しかしながら、8月に[[東京]]で開催された[[2019年世界柔道選手権大会|世界選手権]]では準々決勝でウズベキスタンの[[シャラフディン・ルトフィラエフ]]に内股で敗れて大会3連覇を逃すと、その後の3位決定戦でも永山に終了間際に合技で敗れて5位にとどまることとなった<ref>[https://www.sanspo.com/article/20190825-PWABIB3TMRPX3PX5GH7A3JAK2E/ 高藤、世界選手権V3ならず 準々決勝で一本負け/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2019年8月25日</ref>。なお、3回戦でフランスの[[ワリド・キヤー]]と対戦した際に相手の頭部で鼻を強打して骨折した可能性があるという<ref>[https://www.sanspo.com/article/20190826-YEFDQRSDX5NGRGVUBDNK53VCII/ 高藤、鼻骨折か/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2019年8月26日</ref>。11月の[[グランドスラム・大阪2019|グランドスラム・大阪]]では準決勝で同僚の青木に反則勝ちすると、決勝では永山を技ありで破って今大会2年ぶり5度目の優勝を飾った<ref>[https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2019/11/23/kiji/20191122s00006000499000c.html 高藤感涙 先輩としての執念「努力無駄じゃなかった」永山に勝った!!] [[スポーツニッポン]] 2019年11月23日</ref><ref>[https://seikosportslink.com/judo/gs2019/?i=32019102 柔道グランドスラム大阪2019]</ref>。
 
2020年2月の[[グランドスラム・デュッセルドルフ2020|グランドスラム・デュッセルドルフ]]では準決勝で金源鎮を[[袖釣込腰]]で破ると、決勝は台湾の[[楊勇緯]]が棄権したことにより優勝を果たした<ref>[https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/182283 【柔道GS】高藤直寿 男子60キロ級V「今が本当に一番強い」] [[東京スポーツ]] 2020年2月22日</ref><ref>[http://www.ippon.org/gs_ger2020.php Judo Grand-Slam Duesseldorf 2020]</ref>。その後に開かれた強化委員会で、3名の強化委員が反対票を投じるも、25名の賛成票が得られたため、[[2020年東京オリンピック|東京オリンピック]]代表が内定した。2番手選手とのこれまでの成績差が歴然だと強化委員の3分の2以上によって判断された場合は東京オリンピック代表が内定することになっていた。ライバルの永山とはリオデジャネイロオリンピック以降ともに3度世界選手権に出場するも、髙藤は2度優勝しながら永山は3位が最高だったことや、昨年のグランドスラム・大阪決勝で永山との直接対決を制したことなどが重視される形になったという<ref>[https://www.sankei.com/article/20200227-D7UUIKBQU5P7PPIF5CRSIK25BY/?outputType=theme_tokyo2020 柔道東京五輪代表、新たに12選手 全柔連強化委で決定] [[産経新聞]] 2020年2月27日</ref><ref>[https://web.archive.org/web/20200227082452/https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200227/k10012303711000.html 東京五輪 柔道 大野や阿部詩など男女合わせて12人代表内定] [[NHK]] 2020年2月27日</ref><ref>[https://hochi.news/articles/20200227-OHT1T50306.html 高藤、永山との直接対決制し評価…3分の2以上で内定] [[スポーツ報知]] 2020年2月27日</ref>。代表内定となった髙藤は、「手堅さを手に入れて、リオ五輪の時よりも強い髙藤直寿で今ここにいる。(東京五輪では)柔道って素晴らしいと思ってもらえるような柔道をする。」と決意を語った<ref>[https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022701399 柔道五輪代表・談話] [[時事通信]] 2020年2月27日</ref>。3月には[[新型コロナウイルス感染症の流行 (2019年-)|新型コロナウイルス]]の影響により東京オリンピックの開催が1年ほど延期されることになり、代表権の維持が不透明となっている事態に対して、「単純に一度決まった選手と決めれなかった選手が試合するのはメンタル面でアンフェア。先に内定もらったのが不利になるのはおかしいし、スポーツはフェアであって欲しい」とコメントした<ref>[https://hochi.news/articles/20200325-OHT1T50315.html 柔道、代表再選考の可能性 全階級決定後に議論…選手からは「アンフェア」の声] [[スポーツ報知]] 2020年3月25日</ref>。5月に全柔連は常務理事会と強化委員会を開いて、1年延期になった東京オリンピックでは2月に決まっていた代表内定選手の権利を維持する方針を確認した。内定選手は激越な代表選考をすでに経ているとしたうえで、国際大会の再開が今だ不透明で再選考が容易でないことを最大の理由に挙げている<ref>[https://www.sanspo.com/article/20200515-JWHLAFINLVN5BN2IGVSUSLKEZE/ 大野将平、阿部詩ら男女13人の東京五輪代表権維持/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2020年5月15日</ref>。一方で強化委員長の[[金野潤 (柔道)|金野潤]]は、「現場の監督、コーチが現内定選手で闘う自信をしっかり持っていることが一番の決め手」だと説明した<ref>[https://www.sankei.com/article/20200515-HEDKOI4DJVMQHPY3P6JSBIUN24/?outputType=theme_tokyo2020 「監督、コーチが闘う自信持っている」柔道五輪代表維持へ] [[産経新聞]] 2020年5月15日</ref>。その後、全柔連の全理事と監事の承認を得て、代表内定選手の維持が正式に決まった<ref>[https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2020/05/26/kiji/20200526s00006000039000c.html 全柔連、五輪代表13選手の維持を正式決定 全理事&監事の承認得る] [[スポーツニッポン]] 2020年5月26日</ref>。この際に、「柔道を思い切り出来るのはまだまだ先ですが、気合い入れていこー」とコメントした<ref>[https://www.sanspo.com/article/20200526-DW3QWGHCUJNVVLN3FZHXZNLXK4/ 東京五輪代表権維持に高藤「気合入れる」向「恩返ししたい」/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2020年5月26日</ref>。
 
2021年4月の[[2021年アジア・オセアニア柔道選手権大会|アジア・オセアニア選手権]]では決勝で楊を技ありで破って優勝した<ref>[https://www.jiji.com/jc/article?k=2021040601185 五輪代表の高藤が優勝 柔道] [[時事通信]] 2021年4月6日</ref>。7月に[[日本武道館]]で開催された[[2020年東京オリンピックの柔道競技|東京オリンピック]]では準々決勝で元世界チャンピオンであるジョージアの[[ルフミ・チフヴィミアニ]]に反則勝ちすると、準決勝ではスメトフを11分以上の戦いの末に技ありで破った。決勝では楊に反則勝ちして、この階級では2004年の[[2004年アテネオリンピック|アテネオリンピック]]の[[野村忠宏]]以来4大会ぶりとなる金メダルを獲得した。なお、今大会の日本選手団の金メダル第1号となった。試合後には次のように語った。「豪快に勝つことはできなかったけどこれが僕の柔道。日本武道館で金メダルを取れたのは幸せ」<ref>[https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/judo/news/202107240000725.html 柔道高藤直寿が金メダル!日本勢金1号 決勝も延長戦制した] [[日刊スポーツ]] 2020年7月24日</ref><ref>[https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/judo/news/202107240001387.html 柔道高藤直寿「世界一強いパパ」証明、激闘合計30分5秒 執念の金メダル - 柔道 - 東京オリンピック2020] [[日刊スポーツ]] 2020年7月24日</ref><ref>[https://www.ijf.org/competition/2035 Olympic Games Tokyo 2020]</ref>。8月の[[2020年東京オリンピックの閉会式|東京オリンピック閉会式]]では日本国旗を運ぶベアラーを務めた<ref>[https://www.sanspo.com/article/20210808-F73ULMLAJRN3HNQBOOG7UFWVGE/ 閉会式スタート 競泳・大橋、柔道・高藤が日本国旗を持って入場] [[サンケイスポーツ]] 2020年8月8日</ref>。同年、[[紫綬褒章]]受章<ref>『官報』第250号、令和3年11月4日</ref>。
 
2022年4月の体重別では決勝で[[旭化成]]の[[古賀玄暉]]に[[出足払]]で敗れて2位にとどまるも、世界選手権代表には選出された<ref>[https://web.archive.org/web/20220403073051/https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220403/k10013565321000.html 柔道 全日本体重別 男子66キロ級 阿部一二三が3回目の優勝] [[NHK]] 2022年4月3日</ref><ref>[https://web.archive.org/web/20220403085128/https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220403/k10013565661000.html 柔道 世界選手権 男子代表に阿部一二三など8人選出] [[NHK]] 2022年4月3日</ref><ref>[https://seikosportslink.com/judo/101/007/index.html?i=1001022001 2022年全日本選抜柔道体重別選手権大会]</ref>。続く全日本選手権にはオリンピックで金メダルを獲得したことにより推薦で出場するも、初戦で90kg級の選手である[[アドヴィックス]]の田中大勝に裏投げで技ありを取られた後に、[[腕挫十字固]]で一本負けを喫した<ref>[https://www.nikkansports.com/sports/news/202203250000822.html 柔道全日本選手権に60キロ級高藤直寿と73キロ級大野将平の東京五輪金メダリストがエントリー] [[サンケイスポーツ]] 2022年3月25日</ref><ref>[https://www.nikkansports.com/sports/news/202204290000356.html 最軽量級の高藤直寿は初戦敗退「悔しい」90キロ級田中大勝に一本負けも挑戦継続を明言] [[日刊スポーツ]] 2022年4月29日</ref>。10月の[[2022年世界柔道選手権大会|世界選手権]]では準決勝で楊を技ありで破ると、決勝ではモンゴルの[[エンフタイワン・アリウンボルド]]を小内刈で破って2018年以来の今大会4度目の優勝を飾った<ref>[https://web.archive.org/web/20221006143307/https://www.jiji.com/jc/article?k=2022100601079 高藤が4度目優勝、角田連覇 渡名喜は準々決勝敗退―世界柔道] [[時事通信]] 2022年10月6日</ref><ref>[https://hochi.news/articles/20221006-OHT1T51251.html 高藤直寿、男子60キロ級で山下泰裕に並ぶ4度目の世界一…世界柔道開幕] [[スポーツ報知]] 2022年10月6日</ref><ref>{{Cite news|url=https://www.daily.co.jp/general/2022/10/07/0015702247.shtml|title=男子60キロ級・高藤直寿 日本男子最多タイ4度目V 真骨頂の引き出しの多さ披露|newspaper=デイリースポーツ online |publisher= 株式会社デイリースポーツ|date=2022-10-07|accessdate=2023-03-02}}</ref>。12月の[[グランドスラム・東京2022|グランドスラム・東京]]は世界選手権からの試合間隔が短いために、中長期的な視野を踏まえた上で回避することに決めた<ref>[https://www.sanspo.com/article/20221118-EWAYK3422NLZNFUK7B5MVSEC3Y/ 阿部一二三、高藤直寿がGS欠場 世界王者、試合間隔短く/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2022年11月18日</ref>。その後の強化委員会で2番手以下との差が認められたため、2023年の世界選手権代表に決まった<ref>[https://hochi.news/articles/20221225-OHT1T51115.html 23年世界柔道、日本代表が決定 阿部一二三、斉藤立、高藤直寿、素根輝らを新たに選出] [[スポーツ報知]] 2022年12月25日</ref>。
 
2023年5月の[[2023年世界柔道選手権大会|世界選手権]]では準決勝でスペインの[[フランシスコ・ガリゴス]]と対戦すると、開始早々に技ありをリードするもポイントを取り返されると、GSに入ってから[[釣込腰]]で逆転の一本負けを喫して2連覇はならなかった。その後の3位決定戦でも韓国の[[イ・ハリム]]に反則負けを喫して5位に終わった<ref>[https://www.jiji.com/jc/article?k=2023050700284 角田3連覇、古賀3位=高藤は5位―世界柔道] [[時事通信]] 2023年5月8日</ref><ref>[https://www.ijf.org/competition/2442 World Judo Championships - Doha 2023 Individuals 2023]</ref>。8月の[[ワールドマスターズ2023|ワールドマスターズ]]では準々決勝で金源鎮に腕挫十字固で敗れるも、その後の敗者復活戦を勝ち上がって3位になった<ref>[https://hochi.news/articles/20230805-OHT1T51007.html 永山竜樹が柔道マスターズV パリ五輪代表争いで東京五輪王者の高藤直寿を猛追…男子60キロ級] [[スポーツ報知]] 2023年8月5日</ref><ref>[https://www.ijf.org/competition/2447 Hungary Masters 2023]</ref>。12月の[[グランドスラム・東京2023|グランドスラム・東京]]では準々決勝でイタリアのアンドレア・カルリノに技ありを先取されるも、終了10秒前に追いつきその後一本勝ちした。準決勝では国士舘大学3年の[[中村太樹]]を技ありで破るも、決勝ではオリンピック代表争いをしている永山との直接対決になるが一本背負投で敗れて2位に終わった。そのため3回連続のオリンピック出場はならなかった<ref>[https://www.jiji.com/jc/article?k=2023120300406 永山、高藤破りV 高市は63キロ級制す―柔道GS東京] [[サンケイスポーツ]] 2023年12月3日</ref><ref>[https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2023/12/03/kiji/20231203s00006000780000c.html 柔道パリ五輪代表に男子60キロ級・永山、女子63キロ級・高市、同78キロ級・高山を選出 持ち越し1] [[スポーツニッポン]] 2023年12月3日</ref><ref>[https://seikosportslink.com/juju/202/?i=1001023012 グランドスラム東京2023]</ref>。
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{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:90%;"
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!||2011年||2012年||2013年||2014年||2015年||2016年||2017年||2018年||2019年||2020年||2021年||2022年||2023
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!順位
|65||6||1||3||1||7||1||4||5||5||4||8||16
|}
(出典<ref name="名鑑"/>、JudoInside.com)
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苗字に関しては「'''高'''藤」と表記されることも多いが、本来の表記はいわゆるはしご髙の「'''髙'''藤」である。
 
[[ナインティナイン]]の[[岡村隆史]]に外見が似ていると言われる<ref>[https://www.nikkansports.com/sports/judo/weight-senbatsu/2013/news/p-sp-tp0-20130511-1125418.html 柔道リオの新星・高藤はナイナイ岡村似] [[日刊スポーツ]] 2013年5月11日</ref><ref>{{Cite web |和書|url=https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2013/08/28/kiji/K20130828006498820.html?amp=1|title=ナイナイ岡村似 高藤 60キロ級日本勢16年ぶり世界一「スペシャル」出た!|publisher=スポニチ Sponichi Annex|date=2013-08-28|accessdate=2023-02-02}}</ref>。
 
2014年6月30日には57kg級の元強化指定選手だった4歳年上の[[牧志津香]]と学生結婚した<ref name="結婚"/><ref>「全日本男子強化合宿」[[近代柔道]] [[ベースボールマガジン社]]、2014年9月号</ref>。同年10月15日には第1子の長男が誕生した<ref name="誕生"/>。その後に第2子の長女も誕生し、2021年の東京オリンピック時点では4人家族である<ref>{{Cite news2 |title=高藤直寿がスーパーダディアワード受賞 東京五輪金で「強い世界一の父親」実現 |url=https://hochi.news/articles/20211216-OHT1T51216.html|newspaper=スポーツ報知|agency=報知新聞社 |date=2021-12-17 |accessdate=2022-02-08 |language=ja}}</ref>。
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中学から大学まで髙藤の1年先輩だった[[早稲田大学]]大学院生の伊丹直喜は、練習パートナーとして髙藤を大学以来サポートし続けて、絶大な信頼を得ているという。髙藤の長男の名前も感謝を込めて伊丹の名前から一文字加えられた<ref>[https://www.nikkansports.com/sports/column/we-love-sports/news/201709290000650.html 世界一を目指す高藤をサポート“最強相棒”伊丹さん] [[日刊スポーツ]] 2017年9月30日</ref>。
 
[[2020年東京オリンピックの柔道競技|東京オリンピック柔道]]男子60kg級において金メダルを獲得した功績をたたえ、[[2021年]]11月17日、東京都品川区の[[五反田駅|JR五反田駅]]西口に記念のゴールドポスト(第11号)が設置された([[ゴールドポストプロジェクト]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tokyo2020_suishin_honbu/gold_post_project/index.html|title=ゴールドポストプロジェクト|accessdate=2022-06-9|publisher=首相官邸 オリンピック・パラリンピックレガシー推進室}}</ref>)。
 
==得意技==
基本的に小内刈を基軸とした柔道を展開する<ref>[https://news.livedoor.com/article/detail/15580801/ 世界柔道で43年ぶり連覇。高藤直寿、リオ五輪後の戦い]</ref>。それに加えて、きちんと組んで来ない相手への対策として、[[掬投]]や[[朽木倒]]、肩車などを使い始めて得意技にしていった。特に肩車に関しては、道場の先輩である海老沼匡の兄の[[海老沼聖]]が2002年の[[2002年世界ジュニア柔道選手権大会|世界ジュニア]]において肩車で勝った試合を見せられてから、この技を多用するようになった。しかしながら、2010年からの[[IJF]]によるルール改正でそれらの足を掴む技が使いにくくなったことで自分の柔道スタイルを再度作り変えて、現在は内股、[[払腰]]、小内刈、[[背負投]]、袖釣込腰、欧米では「[[ヨハン・ラーツ|ラーツドロップ]]」とも呼ばれていた、相手の足を掴まずに投げる変則の肩車、[[寝技]]などを使いこなせるようになった<ref>「第60回全国高等学校柔道大会」[[近代柔道]] [[ベースボールマガジン社]]、2011年9月号、13頁</ref><ref>「新ルールを考える」[[近代柔道]] [[ベースボールマガジン社]]、2013年2月号</ref><ref>[https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/07/07/kiji/K20160707012919370.html 高藤 リオ金1号へ ハイブリッド投げ「背負い肩車」決める!] [[スポーツニッポン]] 2016年7月7日</ref>。なお、2013年のグランドスラム・東京の決勝で決めた片襟を掴んで担ぎ上げる独特の肩車を、自らの名前を付けて「直車」と命名した。この技は他の選手では使いこなせないとっておきの決め技だと自認している<ref>[https://web.archive.org/web/20160531142603/http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/othersports/209517/ 高藤が新技「直車」で男子60キロ級2連覇!] [[東京スポーツ]]</ref>。
 
さらに、2013年からの新ルールでは足取りが全面的に禁止されたことを受けて、「髙藤スペシャル」と呼ばれる、相手が奥襟を掴んできたところを密着して、相手の体を抱えながら回転させて投げる技(決まり技は大腰や移腰、[[抱分]]になる場合が多い)を多用するようになった。
この技は、相手が奥襟を掴んで組み勝っていると油断させたところを、それを逆に利用して投げる技でもある。もともとは、苦手としていた左組みの長身選手である山本浩史に奥襟を取られやすかったことから、その対策として編み出された。本人によれば、「髙藤スペシャルとはこう投げるという決まった型があるわけではなく、相手の動きに合わせていかに背中をつけるかという技なので、何をもって完成なのかは自分でもわかりません」と語っており、これからも変化させていかなければならないという<ref>「金メダリスト・インタビュー 高藤直寿」[[近代柔道]] [[ベースボールマガジン社]]、2013年11月号</ref><ref>[http://www.ninomiyasports.com/sc/modules/bulletin02/article.php?storyid=8321 柔道・高藤直寿、「高藤スペシャルに完成はない」]</ref>。
また、ライバルの研究に講じることが試合をするよりも好きだという。さらには、「相手のちょっとの動きで次の技まで予測して、その先にいけるのが自分のストロングポイント(長所)」と語っているように、相手の出方に合わせて最適の対応を繰り出す柔道にも長けている。しかも乱取りでさえ試したことのない作戦を試合でいきなり実行する大胆さを持ち合わせている。「やったことのない技を試合でいきなりやるのは勇気がいる。でもそれができるのが僕の強み」。かくの如き髙藤の柔道について全日本代表監督の井上康生は、「相手が右に力を入れるなら左に瞬時に切り返して投げる。ああいう動きは彼特有の勝負勘、柔道スタイル」との認識を示すと、東海大学監督の[[上水研一朗]]も、「一言でいえば天才。髙藤の柔道は誰にもまねできない」と語った<ref>[httphttps://www.nikkei.com/article/DGXMZO96498570V20C16A1US0000/ 相手に応じ融通むげ、光る勝負勘 柔道・高藤直寿] [[日本経済新聞]] 2016年1月30日</ref>。
 
==戦績==
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*[[2009年]] - ドイツカデ国際 優勝
*2009年 - [[世界カデ柔道選手権大会|世界カデ]] 優勝
*[[2010年]] - [[全国高等学校柔道選手権大会|全国高校選手権]] 優勝
*2010年 - [[全国高等学校総合体育大会柔道競技大会|インターハイ]] 優勝
*2010年 - [[全日本ジュニア柔道体重別選手権大会|全日本ジュニア]] 2位
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== 脚注 ==
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== 関連項目 ==
* [[東海大学体育会柔道部]]
 
==外部リンク==