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{{出典の明記|date=2022年2月}}
有限会社'''ボイルドエッグズ'''は、作家のための[[著作権]][[エージェント]]業務を行う日本の会社である。[[代表取締役]]は、[[村上達朗]]。
{{基礎情報 会社
|社名 = 有限会社ボイルドエッグズ
|英文社名 = Boiled Eggs Ltd.
|ロゴ = <!-- [[ファイル:***|250px|###]] -->
|画像 = <!-- [[ファイル:***|250px|###]] -->
|画像説明 =
|種類 = [[有限会社]]
|市場情報 = <!-- {{上場情報|取引市場|コード|上場日|上場廃止日}} -->
|略称 =
|国籍 = {{JPN}}
|本社郵便番号 = 203-0021
|本社所在地 = [[東京都]][[東久留米市]]学園町2丁目17-12
|本社緯度度 = 35|本社緯度分 = 44|本社緯度秒 = 56.6|本社N(北緯)及びS(南緯) = N
|本社経度度 = 139|本社経度分 = 32|本社経度秒 = 15.0|本社E(東経)及びW(西経) = E
|座標右上表示 = Yes
|本社地図国コード = JP-13
|本店郵便番号 =
|本店所在地 =
|設立 = [[1999年]]1月
|解散 = <!-- [[○○年]][[○○月○○日]] -->
|業種 = サービス業
|統一金融機関コード =
|SWIFTコード =
|事業内容 = 日本人作家・著者のための著作権エージェント
|代表者 = 代表取締役 村上達朗
|資本金 =
|発行済株式総数 =
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|主要子会社 =
|関係する人物 =
|外部リンク = {{URL|http://www.boiledeggs.com/}}
|特記事項 =
}}
'''有限会社ボイルドエッグズ'''は、作家のための[[著作権エージェント]]業務を行う日本の会社である。[[代表取締役]]は、[[村上達朗]]。
 
== 概要 ==
[[早川書房]]の編集者であった村上が、欧米の出版界では一般的である著作権エージェントを行う会社として1998年12月に創業した。業務内容としては、[[作家]]・著者の代理人として各[[出版社]]への[[作家]][[作品]]の販売促進、[[原稿]]依頼・取材等の申込受付窓口、出版社との出版契約時の契約書締結業務、二次使用を含めた[[宣伝|プロモーション]]展開などといった著作権管理、などがある。
 
最初にエージェント契約を行なったのは、[[三浦しをん]]。三浦は、[[早川書房]]での入社試験の際、担当面接者であった編集者・村上に、入社試験作文から執筆の才を見出され、村上が早川書房を退社後に作家に転進するよう勧められた。
 
ほかにエージェント契約をしている小説家としては、[[滝本竜彦]]などがいる。
 
== ボイルドエッグズ新人賞 ==
ボイルドエッグズ新人賞は、ボイルドエッグズが主催し、[[産業編集センター出版部]]が後援する公募の新人[[文学賞]]。400字詰め原稿用紙換算で150枚以上500枚以下の小説を募集している。ジャンルは問わない。受賞作は、産業編集センター出版部より単行本として出版される。募集・発表は不定期に、約6か月から9か月に一度のペースで行われている。
 
選考委員が全ての応募作に目を通すのが、他の新人文学賞との最大の違い特徴である。第1回から第7回までは作家の[[滝本竜彦]]、[[千木良悠子]]、[[三浦しをん]]、およびボイルドエッグズ代表の村上達朗が選考していたが、第8回(2008年)以降は村上達朗が1人で選考にあたっている。
 
また、1作品につき7000円を振り込んでエントリーするのも他の文学賞と異なる点である。受賞作の発表は公式サイト上で行われ、選評も公式サイトに掲載される。受賞者には、賞状と副賞(記念品)が贈られ、規定の単行本の印税が支払われる。
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第4回受賞の[[万城目学]]『[[鴨川ホルモー]]』以降はしばらく受賞作が出なかった。「(『鴨川ホルモー』の出現によって)受賞のハードルが上がってしまった」と村上達朗は述べているが、エントリー数は増加している。その影響からか第12回では史上初の2作同時受賞となった。
 
[[ライトノベル]]的要素を持つ作品が受賞作に選出される傾向がある。
 
=== 選考委員 ===
* 第1-7回 [[滝本竜彦]][[千木良悠子]][[三浦しをん]]、村上達朗
* 第8-13回 村上達朗
 
===受賞作リスト===
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(ノンフィクション部門のエントリー数 第1回:1作品、第2回:4作品、第3回:なし、第4回:1作品、第5回:なし、第6回:2作品、第7回:2作品)
 
{| class="wikitable" style="font-size:small;text-align:left;"
左から、受賞作の発表年月、応募総数、受賞作、刊行年月。
!!!結果発表!!応募数!!受賞作!!作者!!刊行年月
|-
!第1回
|2004年||24作品||『[[本格推理委員会]]』||[[日向まさみち]]||2004年7月
|-
!第2回
|2004年||16作品||【奨励賞】『彼女には自身がない』||時里キサト||未刊行
|-
!第3回
|2005年3月||29作品||『コスチューム!』||[[将吉]]||2005年7月
|-
!第4回
|2005年11月||22作品||『[[鴨川ホルモー]]』||[[万城目学]]||2006年4月
|-
!第5回
|2006年5月||25作品||colspan="3" style="text-align:center"|受賞作なし
|-
!第6回
|2006年12月||31作品||colspan="3" style="text-align:center"|受賞作なし
|-
!第7回
|2007年8月||46作品||colspan="3" style="text-align:center"|受賞作なし
|-
!第8回
|2008年5月||75作品||colspan="3" style="text-align:center"|受賞作なし
|-
!第9回
|2009年1月||87作品||『お稲荷さんが通る』||[[叶泉]]||2009年11月
|-
!第10回
|2009年10月||78作品||『オカルトゼネコン富田林組』||[[蒲原二郎]]||2010年3月
|-
!第11回
|2010年6月||48作品||colspan="3" style="text-align:center"|受賞作なし
|-
!rowspan="2"|第12回
|rowspan="2"|2011年2月||rowspan="2"|76作品||『白馬に乗られた王子様』||[[石岡ショウエイ|石岡琉衣]]||2011年7月
|-
|『をとめ模様、スパイ日和』||[[徳永圭]]||2011年7月
|-
!第13回
|2011年10月||91作品||『サザエ計画』||[[園山創介]]||2012年3月
|-
!第14回
|2012年6月||49作品||『じらしたお詫びはこのバスジャックで』||[[大橋慶三]]||2012年11月
|-
!rowspan="2"|第15回
|rowspan="2"|2013年2月||rowspan="2"|80作品||『あしみじおじさん』||[[尾﨑英子]]||2013年10月
|-
|『バージン・ロードをまっしぐら』||[[鈴木多郎]]||未刊行
|-
!第16回
|2014年1月||67作品||『気障でけっこうです』||[[小嶋陽太郎]]||2014年10月
|-
!第17回
|2014年12月||52作品||colspan="3" style="text-align:center"|受賞作なし
|-
!第18回
|2015年9月||50作品||colspan="3" style="text-align:center"|受賞作なし
|-
!第19回
|2016年5月||30作品||colspan="3" style="text-align:center"|受賞作なし
|-
!第20回
|2017年2月||53作品||『クルンテープマハナコーン(ry』<br />(『別れ際にじゃあのなんて、悲しいこと言うなや』に改題)||[[黒瀬陽]]||2018年6月
|-
!第21回
|2018年2月||44作品||『[[探偵はぼっちじゃない]]』||[[坪田侑也]]||2019年3月
|-
!第22回
|2019年2月||40作品||『シャガクに訊け!』||大石大||2019年10月
|-
!第23回
|2020年2月||29作品||colspan="3" style="text-align:center"|受賞作なし
|-
!第24回
|2021年5月||51作品||colspan="3" style="text-align:center"|受賞作なし
|-
!第25回
|2022年5月||79作品||『ドールハウスの惨劇』||[[遠坂八重]]||2023年1月
|-
!第26回
|2023年5月||56作品||colspan="3" style="text-align:center"|受賞作なし
|-
!第27回
|2024年5月||65作品||colspan="3" style="text-align:center"|受賞作なし
|}
 
==== 最終候補 ====
* 第1回(2004年) - 24作品 - 『[[本格推理委員会]]』[[日向まさみち]](2004年7月)
* 第2回(2004年) - 16作品 - 受賞作なし、奨励賞『彼女には自身がない』時里キサト(未刊行)
* 第3回(2005年3月) - 29作品 - 『コスチューム!』[[将吉]](2005年7月)
* 第4回(2005年11月) - 22作品 - 『[[鴨川ホルモー]]』[[万城目学]](2006年4月)
* 第5回(2006年5月) - 25作品 - 受賞作なし
* 第6回(2006年12月) - 31作品 - 受賞作なし
* 第7回(2007年8月) - 46作品 - 受賞作なし
* 第8回(2008年5月) - 75作品 - 受賞作なし
* 第9回(2009年1月) - 87作品 - 『お稲荷さんが通る』[[叶泉]](2009年11月)
* 第10回(2009年10月) - 78作品 - 『オカルトゼネコン富田林組』[[蒲原二郎]](2010年3月)
* 第11回(2010年6月) - 48作品 - 受賞作なし
* 第12回(2011年2月) - 76作品 - 『白馬に乗られた王子様』[[石岡ショウエイ|石岡琉衣]]・『をとめ模様、スパイ日和』[[徳永圭]]
 
;最終候補
第8回の最終候補作『電子の蝶は乱れない』は、のちに[[鏡征爾]]『白の断章』(2009年、[[講談社BOX]])として刊行されている。また、同じく第8回に『赤鼬奇譚』で最終候補となった[[赤星香一郎]]は、2009年に[[メフィスト賞]]を受賞してデビューしている。また、第7回に『ロストワルツ』で最終候補となった[[松尾佑一]]は、[[野性時代フロンティア文学賞]]を受賞して2010年にデビューしている。
 
== 外部リンク ==
*[ {{Official website|url=http://www.boiledeggs.com/ |name=Boiled Eggs Online]}}
* {{Twitter|BoiledEggsLtd}}
 
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{{DEFAULTSORT:ほいるとえつくす}}
[[Category:東京都久留米市の企業]]
[[Category:日本の公募新人文学賞]]
[[Category:エージェント業]]
 
[[Category:1999年設立の企業]]
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