「ザ・キング・オブ・ファイターズ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
 
(7人の利用者による、間の10版が非表示)
3行目:
{{コンピュータゲームシリーズ
|タイトル = ザ・キング・オブ・ファイターズシリーズ
|image = [[File:Logo King of Fighters.png|250px]]
|開発元 =
|発売元 = [[SNK (1978年設立の企業)|SNK]](1994年 - 2000年)<br />SNKプレイモア(2001年 - 2016年)<br />[[SNK (2001年設立の企業)|SNK]]<ref name="sinsnk"/>(2016年以降)
25 ⟶ 26行目:
=== 基本ルール ===
ゲーム開始後、3人のプレイヤーキャラクター(作品によっては1チーム)を選択。お互いのプレイヤーにキャラクターが決定した後は3人を出す順番を決め、ゲームを開始する。キャラクターの順番は試合ごとに変えることができる。最初のラウンドではお互いに1人目のキャラクターが登場し、1人目を倒された側は次のラウンドで2人目のキャラクターが、2人目を倒された側は次のラウンドで3人目のキャラクターが登場し、先に3人目を倒したプレイヤーの勝ちという勝ち抜き方式。ラウンドを勝利したキャラクターは残り時間などに応じて一定量の体力が回復する。
 
家庭用のネオジオでは開始時にシングル戦仕様に変えることもできる<ref name=":0">{{Cite book|和書 |title=ゲーメストムック Vol.2 ザ・キング・オブ・ファイターズ'94 |date=1994年12月12日 |year=1994 |publisher=[[新声社]] |pages=2,3,166,169,}}</ref>。
 
=== '94・'95でのゲームシステム ===
32 ⟶ 35行目:
:一足飛びで素早く前進する。
;攻撃避け
:その場で回避行動をとる。投げ技は回避ができない<ref name=":0" />。これは『餓狼伝説』のライン移動がモデル。『'95』、『'98』のEXTRAモードでは避け動作中にボタンを押すと専用の攻撃(カウンター攻撃)ができる。『'96』では大門とクラークのみ、『2002』ではシェルミー(裏は不可)のみが固有の技として使用可能。
;ふっとばし攻撃
:名前の通り相手をふっ飛ばす(ヒットするとダウンする攻撃)を出す。他にも、判定が強い・キャンセルが可能という特徴がある。『[[餓狼伝説スペシャル]]』でのライン飛ばし攻撃が元になっている。ジャンプ中にも出すことができるが、この場合は立ち・しゃがみどちらでもガード可能になる。それぞれ「地上」・「空中」とつけて区別される。
;挑発
:パワーMAXの時を除き<ref name=":0" />、相手のパワーゲージを減らすことが可能。
;パワーゲージ
:体力ゲージとは別のゲージ。「パワー溜め」動作を行うことで溜めることができるほか、相手の攻撃をガードすることでも溜まっていく。また、「挑発」することで相手のパワーゲージを減少させることができる。
:最大まで溜まると「パワーMAX状態」になり、攻撃力が1.5倍に上昇し、超必殺技が1回だけ使用できるようになる。パワーMAXは超必殺技を使用するか時間経過で自然解除される。パワーMAXの状態は、必殺技をガードされた時に間合いが広く開くようになるため、連続技に繫げようとしても通常のリーチでは当たらなくなる欠点がある<ref name=":0" />
:パワー溜めは[[シューティングゲーム]]の溜め撃ちをヒントに考えたものであり、龍虎の拳の気力ゲージや[[サムライスピリッツ]]の怒りゲージを参考に採用されたものではない<ref name=":0" />。
;超必殺技
:特殊なコマンド入力で使用できる必殺技より強力な必殺技。体力が減少して赤く発光している状態かパワーMAX時に使用できる。後述のMAX超必殺技のある作品では、この両方の条件を満たすことで使用できるようになる。
138 ⟶ 142行目:
 
== 設定 ==
ゲーム中の設定では、『[[餓狼伝説]]』シリーズの登場人物、[[ギース・ハワード]]がサウスタウンにて開催していたストリートファイトにいつしかスポンサーがつくようになり、全世界にTV中継されるような大規模な格闘大会に発展していったものである。前述通り元々は『餓狼伝説』シリーズの登場人物、ギース・ハワードがサウスタウンで開催している格闘大会だが、『餓狼伝説』シリーズ同様大会主催者が毎回違うのが特徴。更に『XV』ではKOF公式マークも登場
 
元々がストリートファイトであったための伝統から、試合はリングの上で行うようなことはほとんどなく、試合開始の合図とKOを宣言するレフェリーこそいるが基本的には野外などで行われている。ただし本シリーズにおける格闘大会「KOF」は『餓狼伝説』や『龍虎の拳2』での同大会とは一部の設定が異なる。
148 ⟶ 152行目:
出場する選手の中でも、大会の開催者が選んだ実力のある格闘家(『餓狼伝説』チームや『[[龍虎の拳]]』チームなど)には招待状が届き、シードとして各地域の決勝トーナメントからの参加となり、小説版によればそれ以外の参加チームに対しては予選が行われる。
 
もっとも大会主催者が悪意ある目的で特定の人間を参加させるために招待状を届けたり、自らの配下の人間を無条件に決勝トーナメントに進ませるために招待状を利用することもある。その為『餓狼伝説』シリーズの登場人物で指名手配犯の[[山崎竜二]]の様な悪党が普通に招待状でKOFに参加しているが、大会主催者の権限故か警察が殺到する事態にならず『XIV』から登場したクレメンス・ベラミーも『XV』公式サイトでそんな悪党に対しても普通にインタビューしている。
 
なお、招待状はチームでなく個人に届く(そもそも後述の通り、個人戦が存在する大会もある)ものであり、招待状を持つ格闘家はチームメイトを独自に指名して参加することが可能。指名されるチームメイトの招待状所持は特に問われないようである。これは一緒に住んでいる『龍虎の拳』のサカザキ一家には個人宛にそれぞれ招待状が届いていることや、女性格闘家チームや餓狼伝説チームのようにいつも組んでいたチームメイトが都合によって参加できないため、偶然出くわしたり通りかかった知り合いの格闘家に声をかけて出場したことが公式ストーリー中で書かれている。招待状を貰ったが欠場する場合や、参加チームを決めた場合の申込みなどはKOF運営委員に連絡を入れることになっている。
1,301 ⟶ 1,305行目:
 
==== 開発 ====
これまでキャラクターイラストを担当していた[[森気楼]]の移籍により、後任としてノナを起用した。
 
SNK(旧社)の[[倒産]]に伴い、開発は[[ブレッツァソフト]]と[[大韓民国|韓国]]のゲームメーカー[[イオリス]](同時期に業務提携を結んでいたメガ・エンタープライズと共に金銭面でのスポンサーでもあった)が、販売はサン・アミューズメントとプレイモアがそれぞれ担当した。このためオープニングにはSNKのロゴが表示されるが、SNKの開発スタッフはゲームサウンドを除いてゲーム自体には一切制作に関わっていない。韓国資本の流入により、出場キャラクターなどにその影響が見られる。
1,735 ⟶ 1,739行目:
「八咫の鏡」が破れたのに次ぎ「八尺瓊の勾玉」までもが堕ちてしまい、残された「三種の神器」は最早「草薙の剣」ただ一つとなってしまった。あまりにアクシデントが起きるキング・オブ・ファイターズは最早いわく付きの祭典として開催が危惧される事になっていたが、ある政財界の実力者による強引な推進により、むしろこれまで以上の空前絶後の勢いで開催される事態となった。これまでキング・オブ・ファイターズに参加してきた実力者達に次々と招待状が行き渡り、差出人の頭文字は『R』…かつてチーム戦形式となる最初のキング・オブ・ファイターズを開催したルガール・バーンシュタインの娘、ローズ・バーンシュタインであった。
 
世界中において、キング・オブ・ファイターズの開催で話題が盛り上がる中、前回大会の終盤でアッシュ・クリムゾンを取り逃がしたエリザベートは、南フランスの廃墟にて、過去の日々に想いを馳せていた。幼い頃、アッシュと共にお互いの一族を火災で喪ったエリザベートは、彼だけが背負った「使命」を共感出来る者となり、実の姉弟の様に暮らしていた。だが、次第に自らを避ける様になった彼は遂にその姿を晦ましてしまい、宿敵である「遥けし彼の地より出づる者」が活動を開始し、再会した時には「『使命』なんて忘れた」と明確な拒絶を受けてしまう。それでも、自らの「使命」を全うする事だけに固執するエリザベートは、アッシュを手に掛けてでも成し遂げようと決意を胸に秘め、かつてアッシュとチームを組んだ二人であるデュオロン、シェン・ウーの二人とチームを結成して参戦する。一方、傷が癒え世界を巡り旅していた京の元に「遥けし彼の地より出づる者」の一員であるシュルームとリメロの二人が現れ、シュルームからの襲撃を受けた京は難無くあしらい、彼から『R』の封蝋が刻まれた招待状を手渡される。大会にアッシュが出てくる事を仄めかされた上で彼等は去っていき、二度も辛酸を嘗めさせられたアッシュに借りを返すべく、京は日本へと戻り、紅丸、大門の二人と「日本チーム」を復活させて参戦するのだった。また一方では、前回大会で自らの力の源でオロチの呪縛の証にもなっていた「八尺瓊の勾玉」の力を奪われた庵であったが、それでもその実力は色褪せる事のない物となっていた。しかし、庵に対し、ちづるはオロチの呪縛から逃れられると説得しようとするが、オロチや八神家の因縁になどまるで興味無いと言わんばかりに庵は一蹴。そんな彼の前に、かつてチームを組み「血の暴走」によって手に掛けてしまったあのマチュアとバイスの二人が現れ、「遥けし彼の地より出づる者」がオロチの力を横取りしようとしている事実が気に食わなかった彼女達は、八神が炎の力を取り戻す為の手助けも兼ねて再度のチームの結成を提案。庵はアッシュへの借りを返し、そして今日を倒すべく「八神チーム」の再結成を受け入れる。
 
ローズによって開催されるキング・オブ・ファイターズの準備が進む中、常識を超えた力を持つ「遥けし彼の地より出づる者」によって二度も出し抜かれる事態となったハイデルンは、様々な手を尽くす形で「遥けし彼の地より出づる者」の能力や目的を炙り出そうとしていた。そんな彼に協力を依頼されたK'、クーラ、マキシマの三人は、サウジアラビアの南部に突如現れたとされる石造建築の遺跡の元へ訪れ、調査を開始。マキシマのデータ収集能力によって、その遺跡は約千年以上前より存在していた物とされ、通路を真っ直ぐ進んでいく中で三人は、強大な力を持つ「何者」かによって大勢の人間達が無残にも殺されていくかの様な光景を想起させる[[壁画]]を目の当たりにし、更にその先の部屋には「扉」にも見える巨大な[[石碑]]が鎮座していた。その頃、「遥けし彼の地より出づる者」の種族や能力について解析を続けさせていたハイデルンは、「遥けし彼の地より出づる者」に所属する者達には時空間を操る得意な能力がある事を突き止め、それによって生じる空間の歪みを〈ギャップ〉と命名。やはり今大会の裏にも「遥けし彼の地より出づる者」の暗躍がある事、そしてそれにアッシュが大きく関与している事を想定し、ラルフ、クラーク、レオナ達が選手として大会に参加する中、ブルー・マリー、ヴァネッサ、セス、ラモンのエージェント達に、会場内に潜入しての調査を行い、人類の脅威となり得る「遥けし彼の地より出づる者」の目的を未然に防ぐよう命令する。一方、ローズの豹変ぶりに困惑を隠せないでいたアーデルハイドは、突然キング・オブ・ファイターズの開催を宣言した彼女の真意を問い質そうとするも、彼女はまるで上の空の状態であり、アーデルハイドの言葉を意に返さないまま彼女によってキング・オブ・ファイターズの開会式が行われ、いよいよトーナメントが始まる事になった。どうすれば良いのか独り悩むアーデルハイドであったが、そこへアッシュが姿を現し、ローズの身に起きた真相を知らされ激昂。しかし、彼等の目的を問い質した時に「友達に聞けば?」と返されたアーデルハイドは、急遽かつてポーランドで知り合ったハイデルンと連絡を取り、事の経緯について説明する事になった。
1,944 ⟶ 1,948行目:
任天堂の携帯ゲーム機向けとしては4年半ぶりの新作。SNK倒産後の発売だが、クレジットやタイトルデモにはSNKロゴが表示される。
 
『'99』のデザインと『2000』のシステムを主にベースとした作品だが、ストーリーはオロチ編を継承した新たなもとネスツ編空白を埋めるオリジナルストーリーになっている<ref>{{Cite book|和書 |title=ファミ通 |date=2001年7月20日 |year=2001 |publisher=エンターブレイン |pages=21-23 |volume=No.657}}</ref>。新キャラクターの葉花萌の声優に[[千葉麗子]]を起用。
 
チーム構成はメイン3名+ストライカー1名という構成になっている。ストライカー専用のみとして登場するキャラクターはメインで使用することはできず、各チームのストーリー上もメンバーとしては存在しないような扱いになっているが、チーム単位のストーリーは正規のストライカーも加えないと見ることができない。
2,211 ⟶ 2,215行目:
複数のゲーム作品のキャラクターが同一世界に共存する[[クロスオーバー作品]]として始まったゲーム作品であるため、原作となるゲーム作品群とは辿った歴史の異なる[[パラレルワールド]]としての物語を展開している。例として挙げると、原作となるゲーム作品では『龍虎の拳』は『餓狼伝説』の10年以上前が作品の舞台だが、本作では両作品のキャラクターが同時代の人物として大会に参加している。
 
作品が新作へと進むごとに劇中でも時間は経過しているものの、一部の主要人物が物語の進展に応じて要所要所で若干成長することはあるが、基本的には登場人物の年齢は設定されておらず歳を取らない。製作者いわく「『[[サザエさん]]』のような感じと思っていただいて構わない」とのこと<ref>[httphttps://www.famitsu.com/news/201608/22113485.html 『ザ・キング・オブ・ファイターズ XIV』発売直前インタビュー―開発秘話からアップデート情報、懐かしのネオジオ話まで!]の[https://www.famitsu.com/news/201608/22113485.html?page=3 3ページ目]より(『'95』で1つ歳を取って以降は固定) ファミ通.com、2016年8月22日</ref>。
 
== 反響 ==
2,230 ⟶ 2,234行目:
==== 漫画 ====
;THE KING OF FANTASY 八神庵の異世界無双 月を見るたび思い出せ!(著者:[[蒼木雅彦]]、原作:天河信彦、原作イラスト:おぐらえいすけ、『COMIC Hu』連載)
:同名タイトルの小説の漫画化。単行本既刊5全6巻。
;THE KING OF FIGHTERS 外伝 ―炎の起源― 真吾、タイムスリップ! 行っきまーす!(著者:[[あずま京太郎]]、『水曜日のシリウス』連載)
:単行本既刊1全2巻。
 
他、4コマ・アンソロジーが[[宙出版]]、[[光文社]]、[[新声社]]、[[一迅社|スタジオDNA]]、[[ブロッコリー (企業)|ブロッコリー]]、[[ホビージャパン]]、[[ムービック]]、[[双葉社]]から発売されている。<!--どなたか、詳しい情報求ム。大幅な書換もアリという方向で。-->
2,339 ⟶ 2,343行目:
[[Category:ドラマCD]]
[[Category:クローンを題材としたフィクション作品]]
[[Category:三人組を主人公としたコンピュータゲーム]]