「豊橋事件」の版間の差分

{{出典の明記|date=2015年3月}}'''豊橋事件'''（とよはしじけん）とは[[1970年]]（昭和45年）に[[愛知県]][[豊橋市]]で発生した、[[強姦]][[放火]][[殺人]][[事件]]とそれに伴う[[冤罪]]事件<ref>[https://kokkai.ndl.go.jp/simple/detail?minId=108405206X01219780331&spkNum=84#s84 第84回国会　衆議院　法務委員会　第12号　昭和53年3月31日] 国会会議録検索システム</ref><ref>[https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000002-I2875100-00 誤判原因と被疑者の取調--仁保,松山,豊橋事件を素材として 東北学院大学論集. 法律学 (通号 31・32) 1988.03 p.p101～135] 国立国会図書館オンライン</ref>。

事件発生からおよそ3ヵ月後の[[8月28日]]、[[被疑者]]として21歳（当時）の男性が[[逮捕]]され、9月には[[強姦制性交等罪#強姦制性交等致死傷罪|強姦致死]]・[[殺人罪　 (日本)|殺人]]・[[放火及び失火の罪|放火]]・[[窃盗罪|窃盗]]で[[起訴]]された。11月に行われた初[[公判]]では容疑を認めたが、翌年3月に行われた2回目公判からは否認に転じた。最当初の時点では、「極刑が予想される恐怖から、態度を変えた」と思われていた。

以上のように、「犯人として逮捕された人物」が、新聞記者や現職の警官の活躍により冤罪事件であったことが[[裁判]]で認められ、一審で無罪判決が確定した。真犯人が逮捕されないまま[[1985年]]に[[公訴時効]]を迎え、[[未解決事件]]となっている。

無罪確定から5年後、物証が明るみに出た。「犯人のものと思われる、B型の[[精液]]が付いたサルマタ」が、現場から発見されていたのである。

当初、[[捜査機関本部]]は「家族の夫のもの」と弁解していた。しかし、被害者の夫は非分泌型の[[血液型]]のため、被害者の夫の精液であれば血液型が判明するはずがなかった。被疑者の血液型はA型であったため、無罪の証明となった。

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