「トランスフォーマー (2007年の映画)」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
 
(21人の利用者による、間の42版が非表示)
1行目:
{{otheruses|2007年の映画|映画シリーズ全体|トランスフォーマー (映画シリーズ)}}
{{pp-vandalism|small=yes}}
{{Pathnav|トランスフォーマー (映画シリーズ)|frame="1"}}
{{Infobox Film
|作品名 = トランスフォーマー
6 ⟶ 9行目:
|監督 = [[マイケル・ベイ]]
|脚本 = [[アレックス・カーツマン]]<br />[[ロベルト・オーチー]]
|原案 = アレックス・カーツマン<br />ロベルト・オーチー<br />{{仮リンク|ジョン・ロジャース|en|John Rogers (writer)}}
|製作 = {{仮リンク|ドン・マーフィー|en|Don Murphy}}<br />{{仮リンク|トム・デサント|en|Tom DeSanto}}<br />[[ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ]]<br />[[イアン・ブライス]]
|製作総指揮 = [[スティーヴン・スピルバーグ]]<br />マイケル・ベイ<br />[[ブライアン・ゴールドナー]]<br />マーク・ヴァーラディアン
|出演者 = [[シャイア・ラブーフ]]<br />[[タイリース・ギブソン]]<br />[[ジョシュ・デュアメル]]<br />[[アンソニー・アンダーソン]]<br />[[ミーガン・フォックス]]<br />[[レイチェル・テイラー]]<br />[[ジョン・タトゥーロ]]<br />[[ジョン・ヴォイト]]<br />[[ピーター・カレン]]<br />[[ヒューゴ・ウィーヴィング]]
|音楽 = [[スティーヴ・ジャブロンスキー]]
|主題歌 = [[リンキンパーク]]<br />「[[ワット・アイヴ・ダン]]」
|撮影 = [[ルーカス・エリントン]]<br />'''撮影監督'''<br />[[{{仮リンク|ミッチェル・アマンドセン]]|en|Mitchell Amundsen}}
|編集 = [[ポール・ルベル]]、[[アメリカ映画編集者協会|A.C.E.]]<br />[[グレン・スキャントルベリー]]<br />トーマス・A・マルドゥーン
|製作会社 = [[ドリームワークス]]<br />[[パラマウント映画]]
|配給 = {{Flagicon|USA}} パラマウント映画<br />{{Flagicon|JPN}} [[ユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ|UIP]]
20 ⟶ 23行目:
|製作国 = {{USA}}
|言語 = [[英語]]
|製作費 = $150,000,000<ref name="boxoffice">{{cite web |url=https://www.boxofficemojo.com/release/rl3010954753/|title=Transformers (2007) |accessdate=200920221081028日 |publisher=[[Box Office Mojo]]}}</ref>
|興行収入 = {{Flagicon|World}} $700709,759709,914780<ref name="boxoffice"/><br />{{Flagicon|USA}}{{Flagicon|CAN}} $319,246,193<ref name="boxoffice"/><br />{{flagicon|Japan}} 40.11000万円<ref name="eiren">{{Cite web|和書|url=http://www.eiren.org/toukei/2007.html|title=日本映画産業統計 過去興行収入上位作品 (興収10億円以上番組) 2007年(1月~12月)|publisher=社団法人日本映画製作者連盟 |accessdate=2010年4月9日 }}</ref>
|次作 = [[トランスフォーマー/リベンジ]]
}}
『'''トランスフォーマー'''』(''Transformers'')は、2007年のアメリカの[[SF映画|SF]][[アクション映画]]で、[[トランスフォーマー|同名の玩具シリーズ]]を原作としている。監督は[[マイケル・ベイ]]、製作総指揮は[[スティーヴン・スピルバーグ]]が務め、映画「[[トランスフォーマー (映画シリーズ)|トランスフォーマー]]」シリーズの第1作目である。[[シャイア・ラブーフ]]、[[タイリース・ギブソン]]、[[ジョシュ・デュアメル]]、[[アンソニー・アンダーソン]]、[[ミーガン・フォックス]]、[[レイチェル・テイラー]]、[[ジョン・タトゥーロ]]、[[ジョン・ヴォイト]]らが出演し、声優の[[ピーター・カレン]]と[[ヒューゴ・ウィーヴィング]]がそれぞれ[[コンボイ (トランスフォーマー)|オプティマス・プライム]]と[[メガトロン (トランスフォーマー)|メガトロン]]の声を担当している。
『'''トランスフォーマー'''』(''Transformers'')は、[[2007年の映画|2007年]]公開の[[アメリカ合衆国の映画|アメリカ映画]]。[[マイケル・ベイ]]監督、[[スティーヴン・スピルバーグ]]制作総指揮、[[ドリームワークス]]制作、[[パラマウント映画]]配給、制作費は約180億円(1億5000万ドル)。全米では[[7月4日]]に公開され、アメリカでの初日興行収入は30億円以上、2週間で240億円以上を記録した。日本では[[8月4日]]に公開。
 
批評家からは賛否両論の評価を受け、観客からは好意的な反応を得た。全世界で7億900万ドルの興行収入を記録し、米国では4,600万枚のチケットが販売されたと推定され、2007年の第5位の興行収入を記録した。本作品は[[視覚効果協会]]から4つの賞を受賞し、[[アカデミー賞]]では[[アカデミー音響編集賞|音響編集賞]]、[[アカデミー録音賞|録音賞]]、[[アカデミー視覚効果賞|視覚効果賞]]の3部門にノミネートされた。その後、『[[トランスフォーマー/リベンジ]]』(2009年)、『[[トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン]]』(2011年)、『[[トランスフォーマー/ロストエイジ]]』(2014年)、『[[トランスフォーマー/最後の騎士王]]』(2017年)の4本の続編が製作されたほか、2018年にはスピンオフ作品『[[バンブルビー (映画)|バンブルビー]]』も公開された。
日本版の[[キャッチコピー]]は「'''彼らの戦争― 選ばれたのは、地球。'''{{#tag:ref|「Their War, Our World...(彼らの戦場、選ばれたのは地球)」のキャッチコピーは、本来は04年に公開された『[[エイリアンVSプレデター (映画)|エイリアンVSプレデター]]』で使われるはずだった。|group="注"}}」「'''未知なる侵略はトランスフォーム(変形)から始まる!'''」「'''地球の危機を救ったのは、少年の勇気と、変形する愛車だった…'''」(DVD・Blu-ray Disc ・テレビ放送版)。
 
== 概要 ==
[[1980年代]]から展開されてきた“変型するロボット”をテーマとする[[玩具]]・[[アニメーション]]・[[漫画|コミック]]シリーズ『[[トランスフォーマー]]』の[[実写映画]]版。今回の実写映画は'''侵略'''と'''共存'''がテーマとなっている。
 
配給のパラマウント側は、「今作の興行収入が好調であれば」という条件付きで続編を製作しシリーズ'''三部作'''とする事を決定していた。当時の三部作という予定を超え、2019年現在で6作品が製作・公開されている。
 
== ストーリー ==
[[セイバートロン|惑星サイバトロン]]。そこには機械や金属に生命を吹き込む[[放射]]を生む物質「[[マトリクス (トランスフォーマー)#オールスパーク|オールスパーク]]」によって誕生した金属生命体「トランスフォーマー」たちが住んでいた。オールスパークを巡って「[[サイバトロン|オートボット]]」と反乱軍「[[デストロン (トランスフォーマー)|ディセプティコン]]」の間で激しい戦争が勃発。戦いの最中、オールスパークが宇宙に消えたことによってサイバトロンは荒廃、両軍はサイバトロンの再興のため宇宙へと旅立つのであった。
 
オールスパークが地球にあることを突き止めたディセプティコンのリーダー・'''メガトロン'''は、地球に飛来するも墜落し[[北極圏]]にて氷漬けとなってしまう。[[1897年]]、冒険家の'''アーチボルト・ウィトウィッキー'''は北極圏探検の道中でメガトロンを発見し、その時に彼のメガネにオールスパークの在処を示す座標が刻まれた。
 
そして現代。[[中東]][[カタール]]の[[アメリカ空軍]]基地に、数ヶ月前に撃墜されたはずの軍用[[ヘリコプター]]・[[MH-53 (航空機)|MH-53]]が飛来。通信を試みる米軍だったが、MH-53は突如ロボットへと姿を変え基地を殲滅させ、さらに国家機密データにハッキングを試みる。その正体はディセプティコンの兵士'''ブラックアウト'''であった。このような被害の通達を受けた[[アメリカ国防総省]]では警戒態勢が敷かれるが、ディセプティコンの兵士'''フレンジー'''が[[エアフォースワン]]に侵入しハッキングを成功させた。壊滅したカタール基地の僅かな生き残りであるアメリカ軍兵士'''ウィリアム・レノックス'''らは、襲撃者の情報を伝えるためディセプティコンの追撃を受けながらも本国への帰還を試みる。
 
場面は移り、アメリカの[[ロサンゼルス]]。アーチボルトの子孫である少年'''サム・ウィトウィッキー'''は車購入資金を集めるため、メガネを含むアーチボルトの遺品をネットオークションに出品していた。ようやく父親の許しを得て中古の[[シボレー・カマロ|カマロ]]を購入したサムは、カマロのおかげもあって憧れの美少女'''ミカエラ・ベインズ'''と急接近する。しかしサムは、ある真夜中にカマロが突然動き出しロボットに変形する様を目撃、またある日にはミカエラと共にロボットに変形するパトカーの襲撃に遭うなど、立て続けに奇妙な事態に直面する。そして、パトカーに変身していたディセプティコンの兵士'''バリケード'''に襲われる2人を救ったのはカマロに変身していたオートボットの戦士'''バンブルビー'''であった。バリケードとフレンジーを撃退した後、バンブルビーが空に向けて送ったメッセージを基に、オートボットのリーダー・'''オプティマス・プライム'''とその仲間の'''ジャズ''''''アイアンハイド''''''ラチェット'''が地球に集う。サムはオプティマスからサイバトロンの過去と、アーチボルトのメガネを持つ自分がこの戦争の鍵を握っていることを伝えられるのであった。
 
メガネをオプティマス・プライムに渡そうとしたその矢先、サムたち'''シーモア・シモンズ'''率いる秘密組織「セクター7」に拘束されてしまう。彼らは以前からトランスフォーマーの存在を確認しており、秘密裏に調査活動を行っていた。サムを救出しようとしたバンブルビーも捕まってしまうが、オプティマス・プライムらオートボットたちは人間を傷つけることを良しとせず、止む無くその場を離れた。サムたちを始め、カタールから生還したレノックスたちは[[フーバーダム]]へと案内されるが、そこには冷凍保存されたメガトロンとオールスパークが保管されており、歴代のセクター7はそれらを研究し現代の科学技術の進歩のために使用していたことを明かされる。サムはオールスパークを巡るオートボットとディセプティコンの抗争について説明し、開放されたバンブルビーはオールスパークを手に入れるが、一方でディセプティコンのNo.2である'''スタースクリーム'''の襲撃とフレンジーの潜入工作によってメガトロンが復活してしまう。
 
レノックスの提案で、フーバーダムから離れた街へオールスパークを移動させることになる。街へ向かう途中、メガネに刻まれた情報を元に駆けつけたオートボットたちと合流するが、情報を嗅ぎつけたディセプティコンたちも現れる。やがてサムたちは街にたどり着くが、すでに街はディセプティコンによって包囲されており、そして戦闘が始まる。バンブルビーが脚を故障し、ジャズがメガトロンによって殺害されるなど絶望的な状況に陥るも、ミカエラはバンブルビーと協力して'''ブロウル'''を倒し、レノックスたちは決死の戦法によってブラックアウトの撃破に成功。'''ボーンクラッシャー'''との戦いで足止めを食らったオプティマス・プライムも到着し、遂にメガトロンとの[[一騎討ち]]が始まる。オプティマス・プライムはメガトロンの圧倒的な力に追い詰められるが、メガトロンは米軍の戦闘機[[F-22 (戦闘機)|F-22]]の集中砲火を浴びて形勢は逆転。その隙にサムがオールスパークをメガトロンへと融合させ、メガトロンはその強大な力に耐えられず破壊された。
 
戦いは終わり、メガトロンの残骸はローレンシア海溝へと沈められた。オールスパークが消滅したため、惑星サイバトロンを復活させることはできなくなってしまったが、オプティマス・プライムは地球を新しい故郷と定め宇宙に散った仲間たちへメッセージを送った。
 
しかし、一人逃げ延びたスタースクリームは、ある目的のために宇宙へと戻っていった。
52 ⟶ 50行目:
== 登場人物 ==
=== 主な登場人物 ===
; サミュエル・ジェームズ・“サム”・ウィトウィッキー / [[:en:Witwicky family#Samuel James Witwicky|Sam Witwicky]]
: 演 - [[シャイア・ラブーフ]]、吹き替え - [[小松史法]]
: 本作の人間側の主人公。三枚目でそそっかしい普通の高校生。[[チワワ]]のモージョを飼っている。父・ロンとの約束(2000(2,000ドルの貯金と3つの成績A)を果たし、中古車屋で錆付いた[[シボレー・カマロ]]の74年型を手に入れた。このことで図らずもトランスフォーマーの抗争に巻き込まれ、戦いの中で徐々に成長していく。「ebay」のユーザーネームは「プレイボーイ217」。アメフト部の入部テストを受けたことがある。ミカエラとは小学校からの同級生だが、転校生と間違えられるほど存在感が薄かった。
: ウィトウィッキーという姓はアニメ版に登場するスパイクのファミリーネームから引用したもの。
; ミカエラ・ベインズ / [[:en:Mikaela Banes|Mikaela Banes]]
: 演 - [[ミーガン・フォックス]]、吹き替え - [[東條加那子]]
: 本作のヒロインで、クールで行動的なサムのクラスメート。車泥棒の父親の稼業を見様見真似で覚えたが、ある日身代わりに逮捕された。当初はサムのことを気にも留めていなかったが、サムと戦いに巻き込まれて行くうちに次第に想いを寄せていく。愛車はベスパ・LX150。車好きである。
; [[コンボイ (トランスフォーマー)|オプティマス・プライム]] / [[:en:Optimus Prime (other incarnations)#Transformers_Film_Series|Optimus Prime]]
: 声 - [[ピーター・カレン]] / 吹き替え - [[玄田哲章]]
: IDナンバー - MA-01
: オートボットの総司令官で、トランスフォーマー側の主人公。ファイアーパターン入りの[[ピータービルト|ピータービルト・379]][[トレーラートラック]]に変形{{#tag:ref|玩具関係の資料では、[[ケンワース]]W900トレーラートラックであるとされることが多い<ref name="mono564_pp190" /><ref name="DengekiHobby200709_p260" /><ref>[[#CITE_ULTIMATE GUIDE|ULTIMATE GUIDE]]、6頁。</ref>。撮影に用いた車両は古い型の中古車両で、外装を大幅に改造した上で用いられている<ref>[[#CITE_スペシャル・コレクターズ・エディション|スペシャル・コレクターズ・エディション]]、Disc2、§オートボット 出動、該当時間8分20秒-9分31秒。</ref>。|group="注"}}。エナジーブレードなどが武装で指示だけでなく戦うことも出来るリーダー。「自由はすべての生き物が持つ権利(Freedom is the right of all sentient beings.)」をモットーに、自らを犠牲にしてまでも人類を守ろうとする。
: 本作でのオプティマス・プライムは、俳優[[リーアム・ニーソン]]のイメージをモデルとし、より哲学的な思想を語る人物として描かれている。
; [[バンブル|バンブルビー]] / [[:en:Bumblebee (other incarnations)#Transformers|Bumblebee]]
: 声 - [[マーク・ライアン]] / 吹き替え - [[加藤亮夫]]
: IDナンバー - MA-03
: オートボットの[[斥候]]で、トランスフォーマー側のもう一人の主人公。サムを保護するため一足先に送られてきた。イエローの[[シボレー・カマロ]]に変形。武器は腕のプラズマキャノン。当初は[[シボレー・カマロ#2代目(1970年-1981年)|2代目カマロ]]に変身していたが、中盤で[[シボレー・カマロ#5代目(2006(2009年-2015年)|新型カマロ]]を再スキャンする。地球に来る前の戦いで音声機能が損傷しており、サムと出会った時はラジオを使ってコミュニケーションを取っていた。メンバーの中で最も若く、コミカルで表情豊かな面がよく見られ、先述の再スキャンもミカエラに「オンボロカマロ」と言われたことが原因である。旧カマロの時の車内にはミラーボールや蜂のマスコットがついていた。
: 物語序盤でバンブルビーが中古車店に駐車した際、黄色い[[フォルクスワーゲン・ビートル]]が隣に置かれているが、これは初代アニメでバンブルビー(バンブル)が同車両に変形していたことに対して敬意を払い登場させたものである<ref>[[トランスフォーマー (2007年の映画)#CITEBlu-ray・HD スペシャル・コレクターズDVDエディションDVD|スペシャル・コレクターズ・エディション]]、Disc2、&#xA7;オートボット出動、該当時間1分54秒-2分32秒。</ref>。キャラクター性は[[マイケル・J・フォックス]]がモデルとなっており、キャスティング候補にはフォックス本人があがっていた。また、ビークルモードとなる新型カマロは[[ゼネラルモーターズ]]社のトップシークレット車両であり、撮影時には細心の注意が払われた。
; [[メガトロン (トランスフォーマー)#実写映画版|メガトロン]] / [[:en:Megatron (other incarnations)#Transformers_Film_Series|Megatron]]
: 声 - [[ヒューゴ・ウィーヴィング]] / 吹き替え - [[中村浩太郎]]
: IDナンバー - MD-07
: ディセプティコンのリーダーで、1作目のメインヴィラン。玩具CMでは「ディセプティコン破壊大帝」と紹介される。エイリアン[[ジェット]]に変形。キューブを追って古代の地球に飛来したが重力に引かれて北極海に墜落し、そのまま凍結していた。時を経てアーチボルト・ウィットウィッキーによって発見され、NBE-1 (''Non Biological Extra-Terrestrial-1''=非生物型地球外生命体1号)と命名されて冷凍状態のままセクター7に保管されていた。その身体構造を解析して人類の科学技術の発展に利用されていた。
: 市街地戦ではジャズを殺害し、オプティマス・プライムとの一騎討ちでも彼を圧倒するが、空軍の戦闘機F-22の攻撃で致命傷を受け、最後はオールスパークをサムによって胸に押し込まれて倒された。
: 武器は右手のチェーンメイスと、両手を組み合わせて変形させるフュージョンカノン砲。
 
=== 人類===
==== 民間人 ====
; ロン・ウィトウィッキー(Ron Witwicky)/ Ron Witwicky
: 演 - [[ケヴィン・ダン]]、吹き替え - [[後藤哲夫]]
: サムの父親で、アーチボルトの曾孫。陽気でおっちょこちょいだが肝の据わった性格。自分の若いころと重ねているのか、息子には少々甘い様子。園芸が趣味で、自宅の庭の芝に立ち入られることを非常に嫌がる。愛車は[[オースチン・ヒーリー100|オースチン・ヒーレー100]]。
; ジュディ・ウィトウィッキー(Julie Witwicky)/ Julie Witwicky
: 演 - [[ジュリー・ホワイト]]、吹き替え - [[野沢由香里]]
: サムの母親。夫とは違い少々厳しいが、能天気でおしゃべりな面では同じ。アルコールが入るとさらに饒舌になり、劇中では[[下ネタ]]を飛ばしてサムとロンを唖然とさせた。
; アーチボルト・ウィトウィッキー / [[:en:Witwicky family#Archibald Witwicky|Archibald Witwicky]]
: 演 - [[ウィリアム・モーガン・シェパード]]、吹き替え - [[藤本譲]]
: サムの高祖父で探検家。
: 1897年に[[北極]]を調査中、崩落した氷の下で未知の物体(氷漬けのメガトロン)を発見。この発見は裏で「人類最大の大発見」と称されている。彼の遺品である眼鏡をネットオークションに出品したことが原因で、サムはディセプティコンに追われることになってしまう。
: 彼のモットーである「No sacrifice, No victory.(犠牲無くして、勝利無し)」という言葉は、ウィトウィッキー家の家訓として語り継がれている。
; ボビー・ボリビア(Bobby Bolivia)/ Bobby Bolivia
: 演 - [[バーニー・マック]]、吹き替え - [[岩崎ひろし]]
: 中古車店のディーラー。利益次第で態度を変える現金な性格。[[レア (鳥類)#ダーウィン・レア|ニャンドゥー]]という[[ボリビア]]産の鳥を飼っている。
; マイルズ・ランカスター(Miles Lancaster)/ Miles Lancaster
: 演 - [[ジョン・ロビンソン (俳優)|ジョン・ロビンソン]]、吹き替え - [[細谷佳正]]
: サムの友達。女の子に興味を持つ年頃だが、女子の気を引くためにという理由で木にぶら下がったりするなど、若干ズレたセンスの持ち主。大型犬を飼っている。姓は小説版より<ref>{{Harvnb|フォスター|中原|2007|Ref=CITE_フォスター2007|p=100}}</ref>。
; トレント・デマーコ(Trent DeMarco)/ Trent DeMarco
: 演 - [[トラヴィス・ヴァン・ウィンクル]]
: サム、ミカエラのクラスメート。筋骨隆々とした体格で典型的ないじめっ子気質。ミカエラのボーイフレンドだったが、些細なケンカが原因で、ミカエラとは序盤であっさり別れてしまう。姓は小説版より<ref>{{Harvnb|フォスター|中原|2007|Ref=CITE_フォスター2007|p=104}}</ref>。
 
==== 政府・軍人側 ====
; ウィリアム・レノックス(William Lennox)/ William Lennox
: 演 - [[ジョシュ・デュアメル]]、吹き替え - [[矢崎文也]]
: [[アメリカ陸軍]][[大尉]]。カタール基地襲撃事件の生存者。帰国の後、トランスフォーマーとの実戦経験が承認され部隊の指揮を任される。現場では勇猛果敢な兵士だが、家族の前では1人の父親であり、生まれたばかりの娘とテレビ電話で対面した際には溺愛振りを見せていた。最終決戦時には、路上に乗り捨てられていた[[アプリリア・RSV1000R]]を駆りブラックアウトを撃破するなど、部隊を率いて戦果を挙げた。
: 『[[G.I.ジョー]]』シリーズに登場するワイルド・ビルがモデルとされている(小説版では「通称ワイルド・ビル」との記述がある<ref>{{Harvnb|フォスター|中原|2007|Ref=CITE_フォスター2007|p=20}}</ref>)。
; ロバート・エップス(Robert Epps)/ Robert Epps
: 演 - [[タイリース・ギブソン]]、吹き替え - [[山野井仁]]
: [[アメリカ空軍]]技術[[軍曹]]で、レノックスの部下。カタール基地襲撃事件の生存者の1人。以後は戦闘機を要請・誘導するなど随所で活躍する。
; シーモア・シモンズ(Seymour Simmons)/ Seymour Simmons
: 演 - [[ジョン・タトゥーロ]]、吹き替え - [[チョー (俳優)|チョー]]
: トランスフォーマーの存在を調査するセクター7捜査官。規則は絶対遵守、『[[スーパーマン]]』のロゴをパロディしたセクター7のランニングシャツを着ているなど、組織に忠実だが、それゆえに融通がかない頑迷な性格で、ケラーからも「変わった奴」と評される。
: セクター7本部でのフレンジー襲撃時、ケラーと共に火炎放射器やショットガンで応戦する姿を見せる。
: 製作段階ではシモンズ役は[[ロバート・デニーロ]]や[[ジェームズ・ウッズ]]などが候補に挙がっていた。
; ジョン・ケラー(John Keller)/ John Keller
: 演 - [[ジョン・ヴォイト]]、吹き替え - [[平野稔]]
: [[アメリカ合衆国国防長官]]。ブラックアウトのカタール基地襲撃を国家の危機と判断し、国家防衛のために奔走する。当初はマギーの意見を一蹴していた。フレンジーの襲撃に対しては自ら銃を取って戦った。
; マギー・マドセン(Maggie Madsen)/ Maggie Madsen
: 演 - [[レイチェル・テイラー]]、吹き替え - [[林真里花]]
: カタール基地でのハッキング信号を解析するために民間から結成されたハッカーチームの一人で、フレンジーの[[エアフォースワン]]からのハッキングに真っ先に気付く。終盤では国防長官のアドバイザーとしてセクター7本部に赴くことになる。
: グレン、ケラー、シモンズと共に空軍との連絡が取れるように作業するが、途中でフレンジーの襲撃に遭う。また、本編ではケラーからショットガンを受け渡されるシーンだけだが、メイキング映像で扉越しにいるフレンジーに向かって罵声を浴びせながらショットガンを撃つ場面がある。
: また、作中15cmのハイヒールを履いており、国防省に召集要請される前のオフィスで両手に資料を抱えながらエレベーターのボタンをヒールで押すという未公開映像がメイキングで収録されている。
; グレン・ホイットマン(Glen Whitmann)/ Glen Whitmann
: 演 - [[アンソニー・アンダーソン]]、吹き替え - [[高木渉]]
: マギーの友人の黒人男性で、肥満体の天才ハッカー。少々ふてぶてしい性格。口うるさい祖母や自分を上回る巨体の従兄弟と同居している。マギーが無断で持ち出したエイリアンの信号を解析した。終盤ではマギーと共にセクター7に向かう。
: マギー、ケラー、シモンズと共に空軍との連絡が取れるように作業するが、途中でフレンジーの襲撃に遭うも、パソコンで作った即席の[[モールス符号|モールス信号機]]で空軍との連絡を取れることに成功し、[[F-22 (戦闘機)|F-22]]部隊の出撃要請に成功する。
; ホルヘ・フィゲロア(Jorge Figueroa)/ Jorge Figueroa
: 演 - [[アマウリー・ノラスコ]]、吹き替え - [[志村知幸]]
: レノックスの部下。愛称はフィグ。[[南アメリカ|南米]]出身で、相手に通じなくともお構い無しに[[スペイン語]]を話し、その度にどやされる。カタール基地から脱出するが、スコルポノックとの交戦中に爆風を浴びて負傷する。
: 小説版ではレノックスとともに輸送機で帰国の途に就く途中の機内で、スコルポノックの攻撃で受けた傷が原因でレノックスに見守られながら息絶えてしまう。
; パトリック・ドネリー(Patrick Donnelly)/ Patrick Donnelly
: 演 - [[ザック・ウォード]]、吹き替え - [[佐藤せつじ]]
: レノックスの部下。黒縁の眼鏡が特徴。レノックスたちと共にカタール基地から脱出するが、追跡してきたスコルポノックに背後から体を貫かれ、地中に引きずり込まれて絶命した。
; トム・バナチェック(Tom Banachek)/ Tom Banachek
: 演 - [[マイケル・オニール (俳優)|マイケル・オニール]]、吹き替え - [[原康義]]
: セクター7のエージェントの一人。彼がケラーに火星探査機ビーグル2号の事故の真実を報告したことで、一連の攻撃が地球外からのものによることを確証させた。
139 ⟶ 137行目:
 
==== オートボット(Autobots) ====
オールスパークを求めて地球にやってきた正義のトランスフォーマー軍団で、惑星サイバトロン復興のためオールスパーク捜索に尽力。軍団名は「自律型ロボット生命体('''Auto'''nomous Ro'''bot'''ic Organisms)」が由来。
 
; [[ラチェット (トランスフォーマー)|ラチェット]]([[:en:Ratchet (Transformers)#Transformers_Film_Series|Ratchet]])
; [[ラチェット (トランスフォーマー)|ラチェット]] / [[:en:Ratchet (Transformers)#Transformers_Film_Series|Ratchet]]
: 声 - ロバート・フォックスワース / 吹き替え - [[浦山迅]]
: IDナンバー - MA-02
: [[軍医]]兼[[科学者]]。黄緑がメインの[[ハマー・H2]]の[[レスキュー車]]に変形。手術用のハンマーや回転カッターなどを巧みに使ってディセプティコンと戦った。ややデリカシーに欠ける一面も持っている。
: ラチェットが変形するレスキュー車は実在するものではなく、映画スタッフが改造した架空のレスキュー車である<ref>[[#CITE_スペシャル・コレクターズ・エディション|スペシャル・コレクターズ・エディション]]、Disc2、§オートボット 出動、該当時間6分7秒-7分3秒。</ref>。
; [[マイスター (トランスフォーマー)|ジャズ]] / [[:en:Jazz (Transformers)#Transformers|Jazz]]
: 声 - ダリウス・マッカリー / 吹き替え - [[楠大典]]
: IDナンバー - MA-04
: 副司令官。<ref group="注">本編でオプティマス・プライムには「My first lieutenant(私の副官)」と紹介されているが、字幕では将軍、吹き替え版では将校と意訳されている。</ref>シルバーの[[ポンティアック・ソルスティス]]GXPに変形。全員インターネットから人間言語を学習したが彼はスラング混じりのそれを学習した。メンバーの中では最も小柄だが、臆せず敵に挑む。バンブルビーがセクター7に捕まった際にもバンブルビーのことを心配するなど仲間想いな一面も見せる。その性格ゆえ、復活を遂げたメガトロンにも体術で挑みかかる。
; [[アイアンハイド]] / [[:en:Ironhide#Transformers|Ironhide]]
: 声 - ジェス・ハーネル / 吹き替え - [[北川勝博]]
: IDナンバー - MA-09
: 武器担当技術兵。黒の[[GMC・トップキック|GMC・トップキック C4500]]に変形。オプティマス・プライムとは長い付き合いだが、人間の存在を快く思っていなかった。両腕のキャノンなど重火器を使いこなす戦闘のプロフェッショナル。
: 「You feeling lucky, punk?(今日はツイてるかい、兄ちゃん?)」の台詞は、[[クリント・イーストウッド]]演じる『[[ダーティハリー]]』の台詞である「Do I feel lucky? Well do ya, punk!(今日はツイてるか?どうなんだクソ野郎!)」のパロディである。
 
158 ⟶ 157行目:
軍団名の「ディセプティコン」は「欺瞞の民」「反逆者」の意味を持つ。オールスパークを狙って地球に侵入した悪のトランスフォーマー軍団であり、オールスパークを悪用して他の惑星の機械を操り支配しようと企む。
 
; [[スタースクリーム#実写映画版|スタースクリーム]] / [[:en:Starscream_(other_incarnations)#Transformers|Starscream]]
: 声 - [[チャーリー・アドラー]] / 吹き替え - [[宮澤正]]
: IDナンバー - MD-08
: メガトロン不在の間、指揮を務めていたNo.2。[[ロッキード・マーティン]]・[[F-22 (戦闘機)|F-22 ラプター]]([[ステルス戦闘機]])に変形。[[アメリカ航空宇宙局|NASA]]の極秘映像に撮影された火星探査機を破壊する謎の生命体の正体はこのスタースクリームとされており、劇中でもプロトフォーム状態の彼が映されている。オールスパーク発見の報告を合図にディセプティコンを招集する。
: 旧シリーズとのデザインの違いが最も顕著なキャラクターであるが、胸部に機首が来る、両腕に火器を装備している、背中に翼があるなど細部の意匠は受け継いだものになっている。本作に登場するディセプティコンで唯一生還した。
; [[コンバットロン|ブラックアウト]] / [[:en:Blackout (Transformers)#Transformers|Blackout]]
: IDナンバー - MD-01
: [[シコルスキー・エアクラフト|シコルスキー]]・[[MH-53|MH-53 ペイブロウ]](軍用ヘリコプター)に変形。本作に登場するトランスフォーマーでは一番大柄。多彩な武器を持ち、特にプラズマキャノンは放射線状に拡散して広範囲を薙ぎ払う強力な武器である。他にも胸部に格納されたキャノン砲や、格闘戦の際に展開される手首のローターブレードがある。カタール基地を襲撃した際、赤外線カメラでエップスに撮影される。
: 空軍の戦闘機F-22の攻撃を受けた直後、弱点である胸の下をレノックスに撃ち抜かれて死亡した。
: なお、最初の変形シーンではG1シリーズと同じ効果音が使用されている。機体番号の4500Xは、マイケル・ベイの自家用機の番号でもある。
; [[コンバットロン|バリケード]] / [[:en:Barricade (Transformers)#Transformers|Barricade]]
: 声 - ジェス・ハーネル / 吹き替え:北川勝博
: IDナンバー - MD-02A
: [[パトカー]]候補車となった[[サリーン・S281]]に変形。フレンジーとともにサムを襲い、オールスパークの所在が刻印された彼の祖父のメガネを狙うが、バンブルビーの妨害に遭い交戦する。
: ディセプティコンの基準でも気難しく、働き者。ビークルモード時に後部側面に書かれている「''To punish and enslave(〈罪人を〉罰し服従させよ)''」という一文は、アメリカの警察車両に書かれている標語である「''To protect and serve(〈市民を〉保護し奉仕しよう)''」をもじったものである。
: 劇中では途中から姿を見せなくなり、その後の扱いについては各媒体で差異がある。小説版ではボーンクラッシャーがオプティマス・プライムに倒された直後にオプティマス・プライムに挑み、腰をねじ切られて死亡したとされ<ref>{{Harvnb|フォスター|中原|2007|Ref=CITE_フォスター2007|p=349}}</ref>、アメコミではアイアンハイドに跳ね飛ばされ行動不能になっていたところをスタースクリームに助けられて元の諜報活動に戻っている。その後の実写映画三作目においては同名同型のディセプティコンが登場しているが担当声優が変わっており、一作目に登場したバリケードと同一人物なのかは不明。
; [[カセットロン#『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』より登場|フレンジー]] / [[:en:Frenzy (Transformers)#2007 Transformers film|Frenzy]]
: 声 - レノ・ウィルソン
: IDナンバー - MD-02B
181 ⟶ 180行目:
: 基本的にディセプティコンの目の色は赤だが、フレンジーの目の色は青である(玩具ではフレンジーの目も赤)。
: 元々このキャラクターは[[サウンドウェーブ]]としての登場であったが、ストーリー上の事情で従来の[[サウンドウェーブ]]の存在感を引き出せないため、マイケル・ベイが[[サウンドウェーブ]]の代わりになる存在として新しいオリジナルのディセプティコンを考案したのがフレンジーである<ref>[[#CITE_スペシャル・コレクターズ・エディション|スペシャル・コレクターズ・エディション]]、Disc2、§ディセプティコン 襲来、該当時間11分16秒-11分37秒。</ref>。
: 実写映画第二作目において意外な形で登場している。
; [[コンバットロン|ブロウル]][[ビルドロン|(デバステーター)]] / [[:en:Brawl (Transformers)#2007 Transformers film|Brawl]]
: IDナンバー - MD-03
: 戦車をスキャンした際ブロウルの方が質量が大きかったため、[[M1エイブラムス]]を基にしたオリジナル戦車に変形{{#tag:ref|本作には実物のM1エイブラムスも登場している(カタール基地の襲撃シーン他)が、ブロウルの変形する戦車として撮影で使用されたものはM1エイブラムスを元にデザインされたオリジナル車両で、大型トラックや建設機械のシャーシと走行装置を用いて製作された[[プロップ]]車両であり、実在していない<ref>[http://www.imfdb.org/wiki/Talk:Transformers_%282007%29#Devastator.2FBrawl Internet Movie Firearms Database>Transformers_(2007)>Talk:Transformers(2007)>2.8Devastator/Brawl]</ref>。<br />なお、この車両は[[2005年]]公開(日本では劇場未公開)の『[[トリプルX_ネクスト・レベル]](xXx: State of the Union)』に登場する「ステルス戦車(Stealth Tank)」として製作されたプロップに改造を加えたものである<ref>[http://www.imfdb.org/wiki/XXX_2:_State_of_the_Union#Stealth_Tank Internet Movie Firearms Database>XXX: State of the Union>6 Other>6.7 Stealth Tank]</ref>。|group="注"}}。
: 市街地でレノックスたちと激闘を繰り広げるが、ミカエラとバンブルビーの連携プレーにより倒される。
: 当初の名前は[[コンバットロン]]のブロウルだったが{{#tag:ref|タカラトミーの玩具開発スタッフによれば、デバステーター→ブロウル→デバステーターと二転三転したという<ref name="UltimateGuide_p16" />。|group="注"}}、映画会社と玩具メーカーの通達ミスで映画ではデバステーター、玩具はブロウルという名称になっている。
; [[メガザラック|スコルポノック]] / [[:en:Scorponok#Transformers|Scorponok]]
: IDナンバー - MD-04
: ブラックアウトの背中から射出される[[サソリ]]型ディセプティコン。尻尾を除く胴体部の長さが2.6m(ソニーマガジンズから発行されたムック本のデータより)と小型で、動物程度の知能しか持たないが主人の命令には忠実に従う。ブラックアウトの命令でエップスを追跡する。ロボットモードは玩具でのみ存在する。武器は尻尾のスピアと前足のスピニングピンサー。
: 劇中では砂漠でレノックスたちと交戦し、逃亡した後行方不明となり、市街地での最終決戦にも召集されなかった。
; [[デバスター|ボーンクラッシャー]] / [[:en:Bonecrusher (Transformers)#Transformers|Bonecrusher]]
: 声 - ジミー・ウッド
: IDナンバー - MD-09
: [[バッファロー (地雷除去車)|フォースプロテクション・バッファロー(地雷除去車)]]に変形。脚部のタイヤを[[ローラースケート]]のように利用して走り、背中の巨大な爪と長い腕を武器にオプティマス・プライムに戦いを挑むが、首を切断され死亡した。
: 変形車種であるバッファローは、カタログに掲載されていた写真の地雷処理用クローの迫力を見込まれての起用だったが、実際に実物を確認してみるとその大きさは36cm程度しかなかったため、急遽大型のクローが増設された<ref>[[#CITE_スペシャル・コレクターズ・エディション|スペシャル・コレクターズ・エディション]]、Disc2、§ディセプティコン 襲来、該当時間9分31秒-10分28秒。</ref>。
 
211 ⟶ 210行目:
 
== スタッフ ==
* 監督 - [[マイケル・ベイ]]
* 製作 - {{仮リンク|ドン・マーフィー|en|Don Murphy}}{{仮リンク|トム・デサント|en|Tom DeSanto}}、[[ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ]]、[[イアン・ブライス]]
* 製作総指揮 - [[スティーヴン・スピルバーグ]]、マイケル・ベイ、[[ブライアン・ゴールドナー]]、マーク・ヴァーラディアン
* 製作補佐 - ケニー・ベイツ
* 脚本 - [[アレックス・カーツマン]]、[[ロベルト・オーチー]]、{{仮リンク|ジョン・ロジャース|en|John Rogers (writer)}}
* 編集 - [[ポール・ルベル]]、[[グレン・スキャントルベリー]]
* 撮影 [[- {{仮リンク|ミッチェル・アンドセン]]|en|Mitchell Amundsen}}
* 撮影第二班 - ルーカス・エリントン
* 視覚効果 - {{仮リンク|スコット・ファーラー|en|Scott Farrar}}
* アニマトロニクス監修・操演 - [[グレゴリー・ニコテロ]]
* 美術 - {{仮リンク|ナイジェル・フェルプス|en|Nigel Phelps}}
* 衣装 - [[デボラ・リン・スコット]]
* 音楽 - [[スティーヴ・ジャブロンスキー]]
* 主題歌 - [[リンキンパーク]][[ワット・アイヴ・ダン]]
* VFX - [[インダストリアル・ライト&マジック]]、[[デジタル・ドメイン]]、[[CLMスタジオ]]
* 字幕翻訳 - [[松崎広幸]]
* 吹替翻訳 - 岸田恵子
* 吹替演出 - [[三好慶一郎]]
 
== 作品解説 ==
234 ⟶ 233行目:
何度か実写化は企画されてきたものの映像面の問題や物語展開が困難などの理由で不可能とされてきたが、映画会社が実写化を強く要望したためついに実現した。
 
企画の段階では[[スティーヴン・スピルバーグ]]が監督する意思があったが、脚本が完成した段階でメガホンを取る時間が割けず、また脚本の内容から「自分よりも若い監督がメガホンを取るべき」と判断したため、製作総指揮にまわりマイケル・ベイに監督を依頼した。スピルバーグは製作総指揮だけではなく、ベイ監督にも演出面で経費を節約するアドバイスを行っており、2億ドル以上かかると言われた本作の制作費を1億5千万ドルまで抑えた。
 
マイケル・ベイは監督オファーの話が来た際、子ども向け玩具を原作とする本作の監督をすることに難色を示していたが、[[ハズブロ]]のトランスフォーマーに関する研修を受けさせてもらい、映像資料などを観ていくうちに考えを改めたという<ref>{{Cite news|date=2007-07-24|title=マイケル・ベイ監督、本当は「トランスフォーマー」を撮りたくなかった!?|url=https://eiga.com/news/20070724/1/|work=映画ニュース|publisher=[[映画.com]]|accessdate=2010-12-09}}</ref><ref>[[#CITE_スペシャル・コレクターズ・エディション|スペシャル・コレクターズ・エディション]]、Disc2、§物語の始まり、該当時間1分57秒-3分4秒。</ref>。終盤においてメガトロンに指一本で弾き飛ばされた男性はエキストラ出演したマイケル・ベイ本人である。
|date=2007-07-24
|title=マイケル・ベイ監督、本当は「トランスフォーマー」を撮りたくなかった!?
|url=https://eiga.com/news/20070724/1/
|work=映画ニュース
|publisher=[[映画.com]]
|accessdate=2010-12-09
}}</ref><ref>[[#CITE_スペシャル・コレクターズ・エディション|スペシャル・コレクターズ・エディション]]、Disc2、§物語の始まり、該当時間1分57秒-3分4秒。</ref>。終盤においてメガトロンに指一本で弾き飛ばされた男性はエキストラ出演したマイケル・ベイ本人である。
 
[[インダストリアル・ライト&マジック|ILM]]の[[VFX]]チームは、同時期に『[[パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド]]』のVFX制作の依頼が来ていたが、スタッフのほとんどがトランスフォーマーのファンだったため、同映画の制作を蹴って本作を選んだ{{要出典|date=2011年6月}}。
 
[[ダイ・ハード4.0]]、[[スパイダーマン]]同様、少年が困難に対処する中で男気を発揮し、最後に憧れの女性の心をつかむというサクセス・ラブロマンスの形式となっている。
 
=== コンセプト・デザイン ===
作中でバンブルビーが変形する新型[[カマロ]]を使用するにあたり、[[ゼネラルモーターズ]]が自社ブランド自動車の使用を条件に出したことから、オプティマス・プライムとバリケードを除く主要車種がGM社の車で統一されている。
 
キャラクター作りは[[タカラトミー]]から間接的な協力を得て<ref name="UltimateGuide_p16">[[#CITE_ULTIMATE GUIDE|ULTIMATE GUIDE]]、16頁。</ref>、オリジナルにできるだけ忠実ながら実在性を考えてデザインされた。総勢20人ほどのデザイナーが集められデザインされている。
 
本作の製作中にオプティマス・プライムの実写用のコンセプトデザインがネットに流出した際、マイケル・ベイはそのデザインに不満を抱いたファンから脅迫を受けたことがある(「マイケル・ベイを捕まえて殺す」など)<ref>[[#CITE_スペシャル・コレクターズ・エディション|スペシャル・コレクターズ・エディション]]、Disc2、§ロボットの起源、該当時間4分32秒-5分16秒。</ref>。
 
=== VFX ===
トランスフォーマーたちの変形シーンはマイケル・ベイのワンカットでみせたいという要望に応え細部までリアルに作り込まれている。最大で2万個以上の部品<ref name="DengekiHobby200709_p256">[[#CITE_電撃ホビーマガジン2007年9月号|電撃ホビーマガジン2007年9月号]]、256頁。</ref>が動く複雑な変形シーンのアニメーションはCGアーティストの[[山口圭二]]が担当した<ref>{{Cite web|和書|date=2007-11-12|url=http://www.varietyjapan.com/features/special_v2/interview19.html|title=世界で活躍するクリエイターに訊く、日本のコンテンツの真価|publisher=Variety Japan |accessdate=2008年1月28日 }}</ref>。一体辺り数万という破格の部品数で構成されていたことから、製作当初動かそうとしただけでILM300台のパソコンが一斉に停止するという事態を引き起こした。
 
本作のトランスフォーマーたちの動きに[[モーションキャプチャ]]は使われておらず、全てアニメーターたちの手作業により動きを付けられている。ただし、戦闘シーンに関しては[[スタントマン]]たちによって行われた実際の立ち回りのテストショットをベースにしている。また合成に必要な[[ブルーバック]]などもほとんど使用されなかった。
 
『[[超時空要塞マクロス]]』(同じショットが連発されている)など<ref>{{Cite journal|author=河森正治|authorlink=河森正治|year=2007|title=『トランスフォーマー』特別仕様!|journal=ぴあ|issue=2007年8月16日号|pages=15頁}}</ref>、日本の[[ロボットアニメ|ロボットアニメーション]]も参考にしている<ref>{{Cite book|和書|author=マイケル・ベイ|date=2007-08-04|title=トランスフォーマー 映画プログラム|publisher=東宝(株)出版・商品事業室|pages=6頁}}</ref>。
 
=== 演出 ===
[[File:Airmen at filming of Transformers at Holloman AFB 2006-05-31.jpg|thumb|240px|アメリカ軍が参加した撮影風景]]
本作ではトランスフォーマーの巨大感を出す演出に際し、遠くに居る場合は遅く、近くに居る場合は素早くといった演出方法を取っている。これはカメラから遠い場合は遅い動きの方が重量感が出るが、カメラに近ければ巨大なロボットがスピード感のある演出で動き回っても違和感がないという判断に基づいた演出である<ref>{{Cite book|和書|date=2007-08-04|title=トランスフォーマー 映画プログラム|publisher=東宝(株)出版・商品事業室||chapter=PRODUCTION NOTES ACT 5 トランスフォーマーに命を吹き込む|page=23}}</ref>。
 
脚本が軍を好意的に描いているため戦闘シーンは[[アメリカ軍]]の全面協力を得ることが出来、エキストラの多くに現役軍人や退役軍人などが参加している。また[[F-22 (戦闘機)|F-22]]・[[MH-53 (航空機)|MH-53 ペイブロウ]]・[[V-22 (航空機)|V-22 オスプレイ]]・[[A-10 (航空機)|A-10 サンダーボルトII]]・[[AC-130|AC-130 ガンシップ]]などは[[模型]]や[[コンピュータグラフィックス|CG]]ではなく本物が貸し出され、他の映画では見られない、これらの兵器が大活躍している臨場感ある稀少なシーンを撮影することが出来た。
 
[[カタール]]でスコルポノックとの戦闘で[[アメリカ国防総省]]を呼び出す際に、[[クレジットカード]]の使用の有無で手間取っていたが、これは[[湾岸戦争]]において実際の戦闘であったエピソードをモチーフにしている。
 
=== エピソード評価 ===
全シリーズを通して敵キャラクターのメガトロンを演じたヒューゴ・ウィービングは、来日インタビューにて、「あれは妙な仕事だったよ」とシリーズ初期の事を述懐。ヒューゴはこの時期、舞台にも出演していたといい「他の事に取り掛かっていた時期に、2時間程度で終わった声の仕事」でしかなかったと明かした。
 
本作についての知識は一切なかったのだというヒューゴは、世界的大ヒット作で誰もが知る悪役のひとつを演じたことは自覚しながらも、「僕とベイ監督のつながりは非常につたないものだよ。何せ僕は彼に会ったこともない。セットにいたこともないし、彼の顔を見たのはスカイプだけだ」と明かした。
 
さらに「脚本も読んでいないんだよ。自分のセリフだけしかわからなくて、そこにどんな意味が含まれているのかもわかっちゃいなかった。これまでああいった仕事はしたことがない。だから、あの作品について語れることはこれ以上ないんだ」とインタビューで語っている。
 
== 作品の評価 ==
<!--
=== 興行成績 ===
=== 評論家のレビュー ===
-->
=== 受賞 ===
第34回[[サターン特殊効果賞]]、第17回[[MTVムービー・アワード]]では[[MTVムービー・アワード 作品賞|ベスト作品賞]]を受賞。
 
[[スクリーム賞]]では最優秀SF映画賞に選ばれ、オプティマス・プライムとメガトロンの最終決戦が「"Jump-From-Your-Seat" Scene of the Year」に輝いた。
 
[[第80回アカデミー賞]]では録音賞、音響編集賞、視覚効果賞に候補としてノミネートされた。
 
== テレビ放送 ==
=== 後の作品への影響 ===
{| class="wikitable"style="font-size:small;"
全米で大ヒットとなった為、米国映画では、「巨大ロボットもの」がマス市場で初めて成功した例となった。これが前例となり、ホラー映画に続き、日本の漫画・アニメーションの映画化が複数製作発表された<ref>{{Cite journal|author=大坂直樹|year=2007|title=次はガンダムか? ハリウッド映画化へ動き出す日本アニメ|journal=週刊東洋経済|issue=2007年9月8日号|pages=106-108頁}}</ref>。
|+ <span style="font-size: 9pt">'''地上波放送履歴'''</span>
 
=== シボレーへの影響 ===
2018年の[[ゼネラルモーターズ]]ジャパンの発表によると日本で[[シボレー・カマロ]]を購入する年齢層は20代が28%と最も多いが、これは子供の頃にトランスフォーマーを見た世代が車を買う年齢に達したことが指摘されており、新車発表会でバンブルビーの人形を一緒に展示すると反響が大きいという<ref>{{Cite web|title=シボレー・カマロを20代の若者が最も多く購入している理由とは?|url=https://clicccar.com/2018/11/25/658245/|website=clicccar.com(クリッカー)|date=2018-11-25|accessdate=2019-06-25|language=ja}}</ref>。
 
== 地上波放送履歴 ==
{| class="wikitable"
|-
!回数
!テレビ放送
!番組名(放送枠名)
!放送日
!放送時間([[日本標準時|JST]])
!放送分数
!吹
!平均世帯<br />視聴率
!備考
|-
!1
| 1 || [[フジテレビ]] || [[土曜プレミアム]] || [[2009年]][[6月20日]] || 21:00 - 23:55 || 175分 || 劇場公開版 || 15.3%
| [[フジテレビ]] || [[土曜プレミアム]] || [[2009年]][[6月20日]] || 21:00 - 23:55 || 175分 || rowspan="5"|劇場公開版 || 15.3% ||
|-
!2
| 2 || [[テレビ朝日]] || [[日曜洋画劇場]] || [[2011年]][[7月24日]] || 21:00 - 23:24 || 144分 || 劇場公開版 || 13.2%
| rowspan="2"|[[テレビ朝日]] || rowspan="2"|[[日曜洋画劇場]] || [[2011年]][[7月24日]] || rowspan="3"|21:00 - 23:24 || rowspan="3"|144分 || 13.2% ||
|-
!3
| 3 || テレビ朝日 || 日曜洋画劇場 || [[2013年]][[1月20日]] || 21:00 - 23:24 || 144分 || 劇場公開版 || 13.1%
| [[2013年]][[1月20日]] || 13.1% ||
|-
!4
| 4 || [[日本テレビ]] || [[金曜ロードSHOW!]] ||[[2014年]][[8月8日]] || 21:00 - 23:24 || 144分 || 劇場公開版 || 11.0%
| [[日本テレビ]] || [[金曜ロードSHOW!]] ||[[2014年]][[8月8日]] || 11.0% ||
|-
!5
| フジテレビ || 土曜プレミアム || [[2018年]][[7月14日]] || 21:00 -23:10 || 130分 || 6.6% ||
|-
| 5 || フジテレビ || 土曜プレミアム || [[2018年]][[7月14日]] || 21:00 -23:10 || 130分 || 劇場公開版 || 6.6%
|}
*視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。
324 ⟶ 311行目:
 
* Blu-ray・HD DVD
** トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション ※2枚組/通常版<ref>{{Cite web|和書|title=トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション / Transformers special collector's edition [Blu-ray] / パラマウント ジャパン|url=http://paramount.nbcuni.co.jp/search/detail.php?id=5926|website=paramount.nbcuni.co.jp|accessdate=2020-02-24}}</ref>
 
:※ Blu-ray版では日本公開当時に販売されていたパンフレットの縮小復刻版が同封されている。
330 ⟶ 317行目:
 
* DVD
** トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション ※2枚組/通常版<ref>{{Cite web|和書|title=トランスフォーマー  スペシャル・コレクターズ・エディション / Transformers special collector's edition [DVD] / パラマウント ジャパン|url=http://paramount.nbcuni.co.jp/search/detail.php?id=466|website=paramount.nbcuni.co.jp|accessdate=2020-02-24}}</ref>
** トランスフォーマー オプティマスプライムBOX ※2枚組/10,000BOX限定販売
 
2007年当時、パラマウントがHD DVD支持を表明し、映画『トランスフォーマー』のBlu-ray Disc版を発売しないと発表したことについて、同作品の[[マイケル・ベイ]]監督が自身のブログでパラマウントを厳しく批判し、その後謝罪する騒ぎがあった<ref>{{Cite news|date=2007年8月22日|url=https://www.itmedia.co.jp/news/articles/0708/22/news075.html|title=「トランスフォーマー」HD DVDオンリーにベイ監督激怒……一転謝罪|work=ITmedia News|publisher=[[ITmedia]]|accessdate=2010-06-09}}</ref>。その後、Blu-rayとHD DVDのフォーマット戦争([[規格争い]])が終わり、Blu-rayへと規格統一されたことにより、2009年にBlu-ray版も発売された。
|date=2007年8月22日
|url=https://www.itmedia.co.jp/news/articles/0708/22/news075.html
|title=「トランスフォーマー」HD DVDオンリーにベイ監督激怒……一転謝罪
|work=ITmedia News
|publisher=[[ITmedia]]
|accessdate=2010-06-09
}}</ref>。その後、Blu-rayとHD DVDのフォーマット戦争([[規格争い]])が終わり、Blu-rayへと規格統一された事により、2009年にBlu-ray版も発売された。
 
DVD版のオプティマス・プライムBOX<ref>北米市場では[[ターゲット (企業)|ターゲット]]という量販店で限定販売された。</ref>は、予約の時点で完売という事態が起きた。
351 ⟶ 331行目:
 
==== キャスト ====
* オプティマス・プライム / [[:en:Optimus Prime (other incarnations)#Transformers_Film_Series|Optimus Prime]](声:ピーター・カレン)
* メガトロン / [[:en:Megatron (other incarnations)#Transformers_Film_Series|Megatron]](声:[[フランク・ウェルカー]])
* バンブルビー / [[:en:Bumblebee (other incarnations)#Transformers|Bumblebee]](声:マーク・ライアン)
* スタースクリーム / [[:en:Starscream_(other_incarnations)#Transformers|Starscream]](声:パトリック・ハラハン)
* ブラックアウト / [[:en:Blackout (Transformers)#Transformers|Blackout]](声:ブライアン・ステパネック)
* シーモア・シモンズ捜査官 / Seymour Simmons(声:ブライアン・ステパネック)
* ロン・ウィトウィッキー / Ron Witwicky(声:ケビン・ダン)
* アーチボルト・ウィトウィッキー(ウィトウィッキー長官) / [[:en:Witwicky family#Archibald Witwicky|Archibald Witwicky]](声:パトリック・ヴィアル)
* セクター7捜査官ボールド / Bald Sector Seven agent(声:ハロルド・ヘイズJr.)
 
==== スタッフ ====
369 ⟶ 349行目:
 
=== 玩具 ===
トランスフォーマーシリーズは玩具シリーズを軸にメディアミックスを行ってきたシリーズであり、玩具は単なるキャラクターグッズに留まらない「[[原案]]」として位置づけられてきた<ref name="FigureOh82_p30">{{Cite journal|和書|date=2004-11|title=THE TRANSFORMERS 20周年大特集|journal=[[フィギュア王]]|volume=No.82|issue=通巻509号|pages=30頁|publisher=[[ワールドフォトプレス]]|id=ISBN 4-8465-2509-0}}</ref>。本作品の場合は映画主導で作品やキャラクターデザインが作られているものの<ref name="UltimateGuide_p16" /><ref name="DengekiHobby200709_p265">[[#CITE_電撃ホビーマガジン2007年9月号|電撃ホビーマガジン2007年9月号]]、265頁。</ref><ref name="mono564_pp190">{{Cite journal|和書|date=2007-07|title=トランスフォーマーでわかったタカラトミーの技術力|journal=モノ・マガジン|volume=26|issue=第12号(通巻564号)|publisher=[[ワールドフォトプレス]]|id=雑誌 28751-7/2、EAN/JAN 4910287510771-00590|pages=190-191頁}}</ref>、変形可能な玩具の商品化はこれまで通りトランスフォーマーシリーズの玩具展開に携わってきた[[タカラトミー]]と[[ハズブロ]]が参加しており、映画公開に先駆けての<ref name="mono564_pp190" />[[2007年]][[6月2日]]<ref name="mycom20070524">{{Cite news|title=実写映画と連動 - 「トランスフォーマー」の新作玩具が130カ国で同時発売|url=https://news.mynavi.jp/article/20070524-a016/|date=2007年5月24日|author=岩村拓也|work=[[マイコミジャーナル]]|publisher=[[毎日コミュニケーションズ]]|accessdate=2010-06-08}}</ref>を皮切りに順次発売された。映画の主要キャラクターの他にも、劇中では端役扱いであったキャラクターや、映画に登場しない玩具独自のキャラクター<ref name="DengekiHobby200709_p261">[[#CITE_電撃ホビーマガジン2007年9月号|電撃ホビーマガジン2007年9月号]]、261頁。</ref>、関連作品「[[トランスフォーマー THE GAME]]」に登場するキャラクターなども商品化されている。
トランスフォーマーシリーズは玩具シリーズを軸にメディアミックスを行ってきたシリーズであり、玩具は単なるキャラクターグッズに留まらない「[[原案]]」として位置づけられてきた<ref name="FigureOh82_p30">{{Cite journal|和書
|date=2004-11
|title=THE TRANSFORMERS 20周年大特集
|journal=[[フィギュア王]]
|volume=No.82
|issue=通巻509号
|pages=30頁
|publisher=[[ワールドフォトプレス]]
|id=ISBN 4-8465-2509-0
}}</ref>。本作の場合は映画主導で作品やキャラクターデザインが作られているものの<ref name="UltimateGuide_p16" /><ref name="DengekiHobby200709_p265">[[#CITE_電撃ホビーマガジン2007年9月号|電撃ホビーマガジン2007年9月号]]、265頁。</ref><ref name="mono564_pp190">{{Cite journal|和書
|date=2007-07
|title=トランスフォーマーでわかったタカラトミーの技術力
|journal=モノ・マガジン
|volume=26
|issue=第12号(通巻564号)
|publisher=[[ワールドフォトプレス]]
|id=雑誌 28751-7/2、EAN/JAN 4910287510771-00590
|pages=190-191頁
}}</ref>、変形可能な玩具の商品化はこれまで通りトランスフォーマーシリーズの玩具展開に携わってきた[[タカラトミー]]と[[ハズブロ]]が参加しており、映画公開に先駆けての<ref name="mono564_pp190" />[[2007年]][[6月2日]]<ref name="mycom20070524">{{Cite news
|title=実写映画と連動 - 「トランスフォーマー」の新作玩具が130カ国で同時発売
|url=https://news.mynavi.jp/news/2007/05/24/016/index.html
|date=2007年5月24日
|author=岩村拓也
|work=[[マイコミジャーナル]]
|publisher=[[毎日コミュニケーションズ]]
|accessdate=2010-06-08
}}</ref>を皮切りに順次発売された。映画の主要キャラクターの他にも、劇中では端役扱いであったキャラクターや、映画に登場しない玩具独自のキャラクター<ref name="DengekiHobby200709_p261">[[#CITE_電撃ホビーマガジン2007年9月号|電撃ホビーマガジン2007年9月号]]、261頁。</ref>、関連作品「[[トランスフォーマー THE GAME]]」に登場するキャラクターなども商品化されている。
 
トランスフォーマーシリーズにおいて、玩具化を前提としていないデザインに基づく商品化は本作が初であり<ref name="DengekiHobby200709_p265" /><ref group="注">ただし、玩具化が予定されつつも映像作品のデザインが先行した作品としては『[[戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010]]』などの前例がある。</ref>、さらにはハリウッドから僅かな資料しか渡されなかったため<ref name="mono564_pp190" />、各キャラクターの姿は劇中のものを再現しつつも<ref name="UltimateGuide_p16" /><ref name="mycom20070524" />、変形構造についてはオリジナルのスタイルで制作するという形で制作された<ref name="mono564_pp190" />。玩具化にあたっては複雑な変形構造を採用しつつも、「オートモーフ」機構と称する、劇中の変形をイメージして<ref name="DengekiHobby200709_p260">[[#CITE_電撃ホビーマガジン2007年9月号|電撃ホビーマガジン2007年9月号]]、260頁。</ref>複数のパーツが連動して変形する機構が主要キャラクターの玩具に組み込まれており、映画版第1作の玩具シリーズを特徴付けるギミックとなっている<ref name="mono564_pp190" /><ref name="mycom20070524" /><ref name="DengekiHobby200709_p264">[[#CITE_電撃ホビーマガジン2007年9月号|電撃ホビーマガジン2007年9月号]]、264頁。</ref>。
 
玩具CMのナレーションは[[政宗一成]]が起用されている。政宗はアニメ第1作をはじめ、多くのトランスフォーマーシリーズのCMでナレーションを担当しており<ref name="yahoo20090608">{{citeCite interview|和書|subject=政宗一成|subjectlink=政宗一成|title=トランスフォーマー ナレーター 政宗一成氏のコメント|url=http://ch.yahoo.co.jp/takaratomy/index.php?itemid=10|format=SWF|work=Yahoo!動画 タカラトミーチャンネル|date=2009年6月8日|accessdate=2010-06-08|archiveurl=https://b.hatena.ne.jp/entry/ch.yahoo.co.jp/takaratomy/index.php?itemid=10|archivedate=2009-06-09}}</ref>、当時の視聴者に強い印象を残した人物であった<ref name="yahoo20090608" />。
|subject=政宗一成
|subjectlink=政宗一成
|title=トランスフォーマー ナレーター 政宗一成氏のコメント
|url=http://ch.yahoo.co.jp/takaratomy/index.php?itemid=10
|format=SWF
|program=Yahoo!動画 タカラトミーチャンネル
|date=2009年6月8日
|accessdate=2010-06-08
|archiveurl=https://b.hatena.ne.jp/entry/ch.yahoo.co.jp/takaratomy/index.php?itemid=10
|archivedate=2009-06-09
}}</ref>、当時の視聴者に強い印象を残した人物であった<ref name="yahoo20090608" />。
 
映画関連玩具を含めたトランスフォーマー玩具の売り上げは日本国内で前年比5.5倍となり、アメリカでも「クリスマスに欲しい玩具ランキング」の男児部門で1位を獲得するなど好評を博し<ref>{{Cite press release|和書|title=2008年3月期中間決算説明会|publisher=[[タカラトミー]]|date=2007年11月20日|format=PDF|page=13頁|url=https://www.takaratomy.co.jp/company/financial/pdf/setsumeikai/08_setsumei_chukan.pdf|accessdate=2010-06-08}}</ref>、需要に対して供給が間に合わなくなるほどの反響があったという<ref name="FigureOh144_p28">{{Cite journal|和書|date=2010-02|title=特集 トランスフォーマー2010|journal=[[フィギュア王]]|volume=No.144|issue=通巻804号|pages=28頁|publisher=[[ワールドフォトプレス]]|id=ISBN 978-4-8465-2804-1}}</ref>。タカラトミーにとって映画の玩具がこれほど売れたという前例はなく、公開期間が数週間しかない映像作品がどれほど売れるのかという点については半信半疑でもあったとしている<ref name="FigureOh144_p28" />。一方、あまりにも本作品の玩具の売れ行きが好調であったことは、他のトランスフォーマーシリーズ作品にも影響を及ぼしている。同時期から準備が進められていた『[[トランスフォーマー アニメイテッド]]』の展開は、それ自体は比較的好調であったにもかかわらず、本作品の玩具展開に注力するという判断から縮小を余儀なくされたという<ref>{{Cite book|和書|title=トランスフォーマージェネレーション2010|date=2010-11-24|publisher=[[ミリオン出版]]|isbn=978-4-8130-2130-8|ref=CITE_トランスフォーマージェネレーション2010|pages=93頁}}</ref>。
映画関連玩具を含めたトランスフォーマー玩具の売り上げは日本国内で前年比5.5倍となり、アメリカでも「クリスマスに欲しい玩具ランキング」の男児部門で1位を獲得するなど好評を博し<ref>{{cite press release
|title=2008年3月期中間決算説明会
|publisher=[[タカラトミー]]
|date=2007年11月20日
|format=PDF
|page=13頁
|url=https://www.takaratomy.co.jp/company/financial/pdf/setsumeikai/08_setsumei_chukan.pdf
|accessdate=2010-06-08
}}</ref>、需要に対して供給が間に合わなくなるほどの反響があったという<ref name="FigureOh144_p28">{{Cite journal|和書
|date=2010-02
|title=特集 トランスフォーマー2010
|journal=[[フィギュア王]]
|volume=No.144
|issue=通巻804号
|pages=28頁
|publisher=[[ワールドフォトプレス]]
|id=ISBN 978-4-8465-2804-1
}}</ref>。タカラトミーにとって映画の玩具がこれほど売れたという前例はなく、公開期間が数週間しかない映像作品がどれほど売れるのかという点については半信半疑でもあったとしている<ref name="FigureOh144_p28" />。一方、あまりにも本作の玩具の売れ行きが好調であったことは、他のトランスフォーマーシリーズ作品にも影響を及ぼしている。同時期から準備が進められていた『[[トランスフォーマー アニメイテッド]]』の展開は、それ自体は比較的好調であったにも関わらず、本作の玩具展開に注力するという判断から縮小を余儀なくされたという<ref>{{Cite book|和書
|title=トランスフォーマージェネレーション2010
|date=2010-11-24
|publisher=[[ミリオン出版]]
|isbn=978-4-8130-2130-8
|ref=CITE_トランスフォーマージェネレーション2010
|pages=93頁
}}</ref>。
 
{| class="wikitable" style="font-size:small;"
540 ⟶ 459行目:
[[アラン・ディーン・フォスター]]により、映画の内容を基にした[[小説化|ノベライズ]]版、および映画版の設定に準拠した前日譚『ゴースト・オブ・イエスタデイ』が小説として出版されており、日本では[[早川書房]]〈[[ハヤカワ文庫]]〉から日本語訳版が出版されている。
 
* 『トランスフォーマー ゴースト・オブ・イエスタデイ』、金子司訳、2007年7月15日発行(2007年7月6日発売<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/11621.html|title=書籍詳細 トランスフォーマー ゴースト・オブ・イエスタデイ|work=ハヤカワ・オンライン|publisher=[[早川書房]]|accessdate=2010-06-15}}</ref>)、ISBN 978-4-15-011621-7
* 『トランスフォーマー』、中原尚哉訳、2007年7月15日発行(2007年7月6日発売<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/11622.html|title=書籍詳細 トランスフォーマー|work=ハヤカワ・オンライン|publisher=[[早川書房]]|accessdate=2010-06-15}}</ref>)、ISBN 978-4-15-011622-4
|url=http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/11621.html
|title=書籍詳細 トランスフォーマー ゴースト・オブ・イエスタデイ
|work=ハヤカワ・オンライン
|publisher=[[早川書房]]
|accessdate=2010-06-15
}}</ref>)、ISBN 978-4-15-011621-7
* 『トランスフォーマー』、中原尚哉訳、2007年7月15日発行(2007年7月6日発売<ref>{{Cite web
|url=http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/11622.html
|title=書籍詳細 トランスフォーマー
|work=ハヤカワ・オンライン
|publisher=[[早川書房]]
|accessdate=2010-06-15
}}</ref>)、ISBN 978-4-15-011622-4
 
=== ゲーム ===
569 ⟶ 476行目:
=== 参考文献 ===
{{Refbegin}}
* {{Cite book|和書|last=フォスター|first=アラン・ディーン|authorlink=アラン・ディーン・フォスター|translator=中原尚哉|title=トランスフォーマー|origyear=2007|edition=第2刷|date=2007-07-15|publisher=早川書房|series=[[ハヤカワ文庫]]|language=日本語|isbn=978-4-15-011622-4|ref=CITE_フォスター2007}}
* {{Cite book|和書
* {{Cite journal|和書|date=2007-09|title=日本上陸直前総力特集 トランスフォーマー|journal=[[電撃ホビーマガジン]]2007年9月号|volume=9|issue=9|publisher=[[メディアワークス]]|id=雑誌 16371-9、EAN/JAN 4910163710974-00857|pages=254-269頁|ref=CITE_電撃ホビーマガジン2007年9月号}}
|last=フォスター
* {{Cite book|和書|title=TRANSFORMERS ULTIMATE GUIDE|date=2007-06-22|publisher=[[東宝|東宝出版・商品事業室]]|isbn=978-4-903978-00-0|ref=CITE_ULTIMATE GUIDE}}
|first=アラン・ディーン
* {{Cite video|和書|people=マイケル・ベイ(監督)ほか|date=2007年12月19日|title=トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション|medium=[[DVD]]|language=英語/日本語|publisher=[[パラマウント映画#日本法人|パラマウント ジャパン]]|time=|id=品番 PPF112981|ref=CITE_スペシャル・コレクターズ・エディション}}
|authorlink=アラン・ディーン・フォスター
|translator=中原尚哉
|title=トランスフォーマー
|origyear=2007
|edition=第2刷
|date=2007-07-15
|publisher=早川書房
|series=[[ハヤカワ文庫]]
|language=日本語
|isbn=978-4-15-011622-4
|ref=CITE_フォスター2007
}}
* {{Cite journal|和書
|date=2007-09
|title=日本上陸直前総力特集 トランスフォーマー
|journal=[[電撃ホビーマガジン]]2007年9月号
|volume=9
|issue=9
|publisher=[[メディアワークス]]
|id=雑誌 16371-9、EAN/JAN 4910163710974-00857
|pages=254-269頁
|ref=CITE_電撃ホビーマガジン2007年9月号
}}
* {{Cite book|和書
|title=TRANSFORMERS ULTIMATE GUIDE
|date=2007-06-22
|publisher=[[東宝|東宝出版・商品事業室]]
|isbn=978-4-903978-00-0
|ref=CITE_ULTIMATE GUIDE
}}
* {{Cite video
|people=マイケル・ベイ(監督)ほか
|date=2007年12月19日
|title=トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション
|medium=[[DVD]]
|language=英語/日本語
|publisher=[[パラマウント映画#日本法人|パラマウント ジャパン]]
|time=
|id=品番 PPF112981
|ref=CITE_スペシャル・コレクターズ・エディション
}}
{{Refend}}
 
618 ⟶ 485行目:
* [[トランスフォーマー/リベンジ]]
* [[トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン]]
* [[トランスフォーマー/ロストエイジ]]
* [[トランスフォーマー/最後の騎士王]]
* [[バンブルビー (映画)]]
* [[トランスフォーマー ザ・ムービー]]
* [[フーバーダム]] - この映画の[[ロケハン]]地。
638 ⟶ 508行目:
{{オリコン年間DVD総合チャート第1位|2008年度}}
 
{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:とらんすふおおまあ}}
[[Category:トランスフォーマーシリーズの映画|*1]]
[[Category:玩具を原作とする映画作品]]
[[Category:アニメを原作とする実写映画]]
[[Category:2007年の映画]]
646 ⟶ 518行目:
[[Category:ロサンゼルスを舞台とした映画作品]]
[[Category:ネバダ州を舞台とした映画作品]]
[[Category:ネバダ州で製作された映画作品]]
[[Category:ミシガン州で製作された映画作品]]
[[Category:デトロイトで製作された映画作品]]
[[Category:ロサンゼルスで製作された映画作品]]
[[Category:ドリームワークスの作品]]
[[Category:IMAX映画]]