削除された内容 追加された内容
MerlIwBot (会話 | 投稿記録)
m ロボットによる 追加: ne:सूक्ष्मजैविकी
編集の要約なし
 
(22人の利用者による、間の29版が非表示)
1行目:
{{出典の明記Expand English|date=20112024116月}}
'''微生物学'''(びせいぶつがく、{{lang-en|microbiology}})は、[[微生物]]を対象とする[[生物学]]の一分野。
 
微生物とは(真正)[[細菌]]、[[古細菌]]、[[原生生物]]、[[真菌]]類など、顕微鏡的大きさ以下の生物を指す。しかし、微生物学という用語を用いられる場合、主として[[原核生物]](細菌、古細菌)をその対象とする場合が多い。また、[[ウイルス]]をその対象に含める場合もある。
 
主に[[生化学]]的な解析を行う。現在は地球科学的因子の一つとして微生物を含めた微生物[[生態学]]のようなラージスケールでの解析も行っている。
 
== 歴史 ==
{{See|顕微鏡による細菌の発見}}
* 17-18世紀 - [[アントニ・ファン・レーウェンフック]]の[[顕微鏡]]観察により、微生物の概念が生まれる。この後、微生物学はその歩みをいったん止めることとなる。
* [[1837年]] - カニャール・-トゥール、[[テオドール・シュワン|シュワン]]、[[フリードリヒ・トラウゴット・キュッツインク|キュッツィンク]]により[[アルコール[[発酵]]を行う生物である[[酵母]]が微生物であり、この反応は酵母の生理機能に基づくものであると発表した。
* 1840年ごろ - 手術による外科的[[敗血症]]を防ぐために[[消毒剤]]などの導入が進められた。
* [[1857年]] - [[ルイ・パスツール]]が「'''すべての発酵過程は微生物活動に基づくものである'''」ということを発表した。この後、20年間にわたってパスツールは多くの発酵反応を研究し続けた。
* [[1860年]] - ルイ・パスツールが白鳥の首フラスコを用いて、[[自然発生説]]を否定する。またチンダルも滅菌という概念を持って自然発生説を否定する実験を行っている。
* [[1870年]] - [[アントン・ド・リー|ド・バリー]][[ユリウス・オスカル・ブレフェルト|ブレフェルド]]によって純粋培養とは「'''ただ一種の微生物を含む培養である'''」と定義された。
* [[1876年]] - [[ロベルト・コッホ]]によって炭疽の原因となる細菌([[炭疽菌]]、Bacillus anthracis)が分離され、その病原性が証明された。
* [[1892年]] - [[ドミトリー・イワノフスキー|イワノフスキー]]の実験により、細胞ろ過器を透過するウイルスの存在が示唆された。
* 20世紀以降 - 微生物学を通じて生化学の理解が深まる。また突然変異などの誘導を用いた遺伝学の実験が微生物において進行し、[[1945年]]以降は[[遺伝学]]と[[生化学]]が微生物学と融合し始めた。
 
== 微生物学の実際手法 ==
=== 純粋培養 ===
{{See|培養}}
微生物学の最も基本的な実験ないし手法としては、微生物の純粋[[培養]]技術('''分離''')がある。環境下では様々な種類の微生物同士が種間相互作用を行っており、これらの相互作用を除いて個々の種類の性質を探るには、微生物を純粋に培養する技術が最も基本的なところとなる。なお、純粋培養には器具の'''[[殺菌|滅菌]]'''、ならびに培地の組成など微生物のみならず、細胞を扱う学問の基礎となる技術が伴う。
 
培地の組成や温度、培養時間などによって分離できる菌が異なる。例:
; 土からの分離
: 典型的な手法([[希釈平板法]])では環境から取得した土を滅菌水などに懸濁し、静置後上澄みを適当に希釈し[[寒天培地]]に塗布する。適温に放置保管し菌の生育を待つ。生育してきた[[コロニー]]をさらに白金耳などで寒天培地に塗布しシングルコロニー(単一菌体由来のコロニー)を取得する。
; 限外希釈法
: 寒天培地で生育させられない場合に行われる。菌を懸濁した培地を何倍にも希釈し培養することで単一菌体由来の培養液を得る。厳密には菌がからみあっていたり、ゴミに複数の菌が付着していたりする場合もあるので留意する。
 
==== 難培養性微生物 ====
純粋培養に基づく研究は微生物学の王道となってきたが、未知の因子を要求するものなど、純粋培養が不可能もしくはきわめて困難な微生物も多く、これらは難培養性微生物と呼ばれる。土壌など、自然界に存在する微生物の大半は、このような難培養性微生物であるといわれており、[[ポリメラーゼ連鎖反応|PCR]]や[[DNAマイクロアレイ]]、[[メタゲノミクス|メタゲノム解析]]などの技術を用いた、純粋培養によらない研究手法も模索されている。
 
=== 代謝 ===
細胞の基礎[[代謝]]については、[[真核生物]]を用いたものよりも、個々の細胞クローンが得られる微生物から多くの知見が得られた。[[異化]]、[[同化]]もちろんじめ、[[タンパク質]]や[[脂質]]、[[核酸]]の生合成などの多く微生物学から研究が進められたものといっても過言ではない
 
=== 増殖 ===
55行目:
== 関連項目 ==
{{Wikibooks}}
* [[微生物]] / [[微生物生態学]]
* [[細菌学]] / [[口腔細菌学]] / [[生物学]] / [[ウイルス学]]([[ウイルス]]) / [[寄生虫学]]([[寄生虫]]) / [[真菌学]]([[真菌]])/ [[培養]]
* [[感染症学]]
* [[ロベルト・コッホ]] / [[ルイ・パスツール]] / [[ジェンナー]] / [[アントニー・ファン・レーウェンフック]]
* [[感染症]] / [[伝染病]]
* [[炭疽]] / [[ペスト]] / [[偏性細胞内寄生性微生物]]
65 ⟶ 64行目:
* [[医師]] / [[歯科医師]] / [[薬剤師]] / [[臨床検査技師]] / [[歯科衛生士]]
* [[インフェクションコントロールドクター]] / [[感染症専門医]] / [[感染制御専門薬剤師]] / [[感染症対策看護師]]([[感染管理看護師]]) / [[感染制御認定臨床微生物検査技師]] / [[感染管理歯科衛生士]]([[感染制御歯科衛生士]]) / [[滅菌技士]](第一種・第二種) / [[感染管理介護福祉士]]([[感染制御介護福祉士]]) / [[医療環境管理士]]
* [[微生物学的検査]] / [[染色法]]([[グラム染色]]) / [[細菌叢調査]]
* [[日本細菌学会]] / [[日本感染症学会]] / [[日本環境感染学会]]
* [[世界保健機関|WHO]] / [[アメリカ疾病予防管理センター]] (CDC) / [[国立感染症研究所]] / [[厚生労働省]] / [[保健所]]
71 ⟶ 70行目:
 
== 外部リンク ==
* [http://www.jscmmicrobial-ecology.orgjp/ 日本臨床微生物生態学会ホームページ]
* [http://www.jarmamjscm.gr.jporg/index.html 日本臨床微生物迅速診断研究ホームページ]
* [http://www.kansenshojarmam.orgr.jp/index.html 日本感染症学臨床微生物迅速診断研究ホームページ]
* [http://www.kankyokansenkansensho.orgor.jp/ 日本環境感染学会ホームページ]
* [http://www.nacoskankyokansen.com/jsbacorg/ 日本細菌環境感染学会ホームページ]
* [http://jsvjsbac.umin.jporg/ 日本ウイルス細菌学会ホームページ]
* [http://wwwjsv.icdjcumin.jp/ ICD制度協議日本ウイルス学ホームページ]
* [http://www.icdjc.jp/ ICD制度協議会]
* [http://www.cdc.gov/ アメリカ疾病管理予防センター (CDC) のホームページ]
* [http://idscwww.nihcdc.go.jp/disease/influenzagov/ 国立感染症研究所感染症情報アメリカ疾病管理予防センターホームページ (CDC)]
*[http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/ 国立感染症研究所感染症情報センター]
 
{{生物学}}
 
{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:ひせいふつかく}}
[[Category:微生物学|*びせいぶつがく]]
[[category:生物学の分野|びせいぶつがく]]
 
{{Link FA|fo}}
{{Link FA|hi}}
 
[[af:Mikrobiologie]]
[[an:Microbiolochía]]
[[ar:علم الأحياء الدقيقة]]
[[ast:Microbioloxía]]
[[az:Mikrobiologiya]]
[[be:Мікрабіялогія]]
[[bg:Микробиология]]
[[bs:Mikrobiologija]]
[[ca:Microbiologia]]
[[cs:Mikrobiologie]]
[[cy:Microfioleg]]
[[da:Mikrobiologi]]
[[de:Mikrobiologie]]
[[el:Μικροβιολογία]]
[[en:Microbiology]]
[[eo:Mikrobiologio]]
[[es:Microbiología]]
[[et:Mikrobioloogia]]
[[eu:Mikrobiologia]]
[[fa:میکروبیولوژی]]
[[fi:Mikrobiologia]]
[[fo:Smáverulívfrøði]]
[[fr:Microbiologie]]
[[ga:Micribhitheolaíocht]]
[[gl:Microbioloxía]]
[[gv:Myn-vioagh-oaylleeaght]]
[[he:מיקרוביולוגיה]]
[[hi:सूक्ष्मजैविकी]]
[[hr:Mikrobiologija]]
[[hu:Mikrobiológia]]
[[id:Mikrobiologi]]
[[ilo:Microbiolohia]]
[[io:Mikrobiologio]]
[[is:Örverufræði]]
[[it:Microbiologia]]
[[jv:Mikrobiologi]]
[[ka:მიკრობიოლოგია]]
[[kk:Микробиология]]
[[kn:ಸೂಕ್ಷ್ಮ ಜೀವ ವಿಜ್ಞಾನ]]
[[ko:미생물학]]
[[ku:Hûrjînewerzanist]]
[[la:Microbiologia]]
[[lt:Mikrobiologija]]
[[lv:Mikrobioloģija]]
[[mk:Микробиологија]]
[[ml:സൂക്ഷ്മജീവശാസ്ത്രം]]
[[ms:Mikrobiologi]]
[[ne:सूक्ष्मजैविकी]]
[[new:माइक्रोबायोलोजी]]
[[nl:Microbiologie]]
[[nn:Mikrobiologi]]
[[no:Mikrobiologi]]
[[nov:Mikrobiologia]]
[[oc:Microbiologia]]
[[pih:Miikrobiologii]]
[[pl:Mikrobiologia]]
[[pt:Microbiologia]]
[[qu:Ch'iñi kawsay yachay]]
[[ro:Microbiologie]]
[[ru:Микробиология]]
[[sh:Mikrobiologija]]
[[si:ක්‍ෂුද්‍රජීව විද්‍යාව]]
[[simple:Microbiology]]
[[sk:Mikrobiológia]]
[[sl:Mikrobiologija]]
[[sq:Mikrobiologjia]]
[[sr:Микробиологија]]
[[su:Mikrobiologi]]
[[sv:Mikrobiologi]]
[[ta:நுண்ணுயிரியல்]]
[[te:సూక్ష్మ జీవశాస్త్రం]]
[[th:จุลชีววิทยา]]
[[tl:Mikrobiyolohiya]]
[[tr:Mikrobiyoloji]]
[[uk:Мікробіологія]]
[[ur:خرد حیاتیات]]
[[vi:Vi sinh học]]
[[wa:Bacterolodjeye]]
[[war:Mikrobiyolohiya]]
[[yi:מיקראביאלאגיע]]
[[zh:微生物学]]