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{{銃器2|名称=ASM-DT水中アサルトライフル|画像=[[ファイル:ASM-DT podw.svg|300px]]|種類=水中銃|製造国={{RUS}}|設計・製造=トゥーラ兵器工場|口径=5.45mm|銃身長=430 mm|使用弾薬=[[5.45x39mm弾|5.45×39mm]], 5.45×39mm MGTS|装弾数=30発(陸上) 26発(水中)|作動方式=ガス作動式、回転ボルト|全長=620 mm(ストック折りたたみ時)|発射速度=陸上:毎分600発、水中:毎分500発}}'''ASM-DT水中アサルトライフル''' (АСМ-ДТ、英:ASM-DT amphibious rifle) は、1990年代に開発された[[ロシア]]の特殊部隊向けの[[水中銃]]。
{{銃器2
|名称=ASM-DT水中アサルトライフル|画像=[[ファイル:ASM-DT podw.svg|300px]]
|種類=水中銃
|製造国={{RUS}}
|設計・製造=トゥーラ武器工場
|口径=5.45mm
|銃身長=430 mm
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|装弾数=30発(陸上) 26発(水中)
|作動方式=ガス作動式、回転ボルト
|全長=620 mm(ストック折りたたみ時)
|発射速度=陸上:600rpm、水中:500rpm
}}
'''ASM-DT水中アサルトライフル'''は、1990年代に登場した[[ロシア]]の[[プロトタイプ]]折りたたみ式水中火器。
 
== 概要 ==
[[APS水中銃]]当時登場により、海軍基地を警備する水中工作員を武装させることはできたが、[[ロシア海軍歩兵]]の特殊部隊が強襲任務に投入されたときのための十分な火力の武器がないという問題が残った。これらの部隊は、陸上でも水中でも同じレベル火力を発揮できる武器を必要とし戦闘において[[SPP-1水中拳銃]]や[[APS水中銃]]が使用されていた。しかし、APS水中銃は陸上では有効射程がわずか50メートル100mと短かったため、陸上ではほとんど役に立たず、さらに陸上で使用するとすぐに摩耗し、[[銃身]]の寿命は約2000発から180~200発ほどに減少してしまうという欠点があり、[[特殊部隊]]で使用するには威力が不十分であった。そのため、APS水中銃や[[AK-74]]と同等の威力の陸上での使用も可能な新しい水中自動小銃のを早急に開発する必要があった。そこで1991年に、ロシアのトゥーラ兵器工場で、ユーリ・ダニロフをプロジェクトエンジニアとするASM-DTプロジェクトが開始された。
 
ASM-DT水中[[アサルトライフル]]は、それぞれ空中および水中で発射された場合のAK-74ライフルやAPS水中銃と同等の力を発揮する。ロシア連邦はし、2000年にASM-DT水中アサルトライフルの実用化進めていたが、それがどのように使われた。また、本銃1970年代初頭にソビエト連邦が発したAPS水中銃をらに発展させたもので、APS水中銃の欠点を解消していない
当時、[[ロシア海軍]]の特殊部隊では、水中での戦闘においてSPP-1水中拳銃や[[AK-74]]ライフルが使用されていた。しかし、特殊部隊はこれらの武器では不十分であると考え、水中でAPS水中銃やAK-74ライフルと同等の火力の陸上での使用も可能な新しい水中自動小銃の開発を始めた。そして1991年に、ロシアのトゥーラにある砲兵工学研究所で、ユーリ・ダニロフ教授をプロジェクトエンジニアとするASM-DTプロジェクトが開始された。
 
ASM-DT水中[[アサルトライフル]]は、それぞれ空中および水中で発射された場合のAK-74ライフルやAPS水中銃と同等の火力を発揮する。ロシア連邦は2000年にASM-DT水中アサルトライフルの実用化を進めていたが、それがどのように使われたかは公開されていない。
 
== 設計 ==
陸上でも水中でも同レベル火力使用発揮するためには場合通常は空気と水の抵抗を考慮して長い滑腔銃身(ライフリングがない)が最適であにすことが多いが、本銃は陸上で十分な射程距離を得るためにライフリングが施された銃身が必要だとう問題があった。この問題を解決しまた、水中と陸上での使用可能な設計にするにはため、水中用と陸上用の2種類の弾丸を使用する必要があっ。ストックやグリップ、ハンドガードは、耐衝撃性プラスチックでできている
 
この銃は2つの給弾スロットで設計されており、2つのマガジンを同時に使用すことができ、シームレスな移行を可能ようした。ダニロフ教授は設計されASM-DTの口径に合った[[5.45x39mm弾|5.45 x 39mm 7N6]](ソ連の標準弾薬の規格)と、既存のAPS水中銃の弾薬である5.45 x 39 mm MGTS(5.66×39/120 mm MPS)の両方を発射できるようにASM-DT水中アサルトライフルを設計した。ASM-DT水中アサルトライフルは水中でマガジンAPS水中銃や[[AK-74ライフル]]と同じ弾倉を使用する。AK-74ライフルのマガジンを使用するとマガジンリリースキャッチが前方にシフトし、ガスシステムは水中での発射用に自動的に調整される。
 
また、陸上での正確な射撃を可能にするために銃身にはライフリングを施し、水中での使用時には、水の抵抗によって発射物が長い時間バレル内に留まり、ライフリングに噛ませると銃身内のガス圧が上がり過ぎ危険であるという問題を、発射時のガスが銃身に沿ってほられた浅い溝を通って弾丸の前まで行き、銃身から水を押し出すことで解決している。これにより、ライフルを一度水上に持って行かなくても、銃身が破裂する心配がない。さらに、ライフルには追加装備としてGP-25[[擲弾発射器|グレネードランチャー]][[銃剣]]、またはPBSサウンド&フラッシュサプレッサー、フレームアレスタ、低ノイズ射撃用の発射装置(UPMS)、夜間照準器、およびタクティカルライトを装備できる。
 
また、その他の追加装備には、フレームアレスタ、低ノイズ射撃用の発射装置(UPMS)、さまざまなタイプの夜間照準器、およびタクティカルライトが含まれ、ストックやグリップ、ハンドガードは、耐衝撃性プラスチックでできている。
 
== 関連項目 ==
* [[水中銃]] – 水中で効果的に発射できる銃器
* [[APS水中銃]] –ライフリングなしのスチールフレシェットを発射するソビエトの水中アサルト銃器
* [[ADS水中ライフル]] - 水中工作員のためのロシアのブルパップアサルトライフル
 
* [[水中銃]] – 水中で効果的に発射使用できる銃器
== 参考文献 ==
* [[APS水中銃]] –ソビエト連邦が開発した水中銃
* Leszek Erenfeicht, ''Rosyjska broń strzelecka dla płetwonurków'', Strzał 5/2003. ISSN 1644-4906
* [[ADS (アサルトライフル)|ADS]] - APS水中銃の後継として開発された銃器
* Modern Firearms - ASM-DT Morskoj Lev (Sea Lion) dual medium (underwater and above water) assault rifle
 
== 外部リンク ==
 
* [http://weapon.at.ua/load/321-1-0-821 Описание АСМ-ДТ на сайте weapon.at.ua]
 
{{デフォルトソート:ASMDT}}
[[Category:自動小銃]]
[[Category:アサルトライフル]]
[[Category:ソ連・ロシアの小火器]]
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