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| 国籍 = {{JPN}}
| 本社郵便番号 = 282-0011
| 本社所在地 = [[千葉県]][[成田市]][[三里塚 (成田市)|三里塚]]字御料牧場1-1<br />[[成田国際空港]]内<br />NCAライン整備ハンガー
| 本店郵便番号 = 105-0013
| 本店所在地 = [[東京都]][[港区 (東京都)|港区]][[浜松町]]1丁目18番16号<br />住友浜松町ビル2階
| 設立 = [[1978年]][[9月27日]]
| 業種 = 空運業
| 法人番号 =
| 統一金融機関コード =
| SWIFTコード =
| 事業内容 = 貨物定期航空運送事業
| 代表者 = 大鹿仁史(代表取締役社長)
| 資本金 = 100億円<br />(2021年3月31日現在)<ref name="fy">{{Cite web |和書|date= |url=https://www.nca.aero/profile/soa/index.html |title=2021年3月期 決算公告 |publisher=日本貨物航空株式会社 |accessdate=2021-06-24}}</ref>
| 発行済株式総数 = 普通株式:790,973,000株<br />第二種優先株式:400,000,000株
| 売上高 = 1225億6600万円<br />(2021年3月期)<ref name="fy" />
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}}
 
'''日本貨物航空株式会社'''(にっぽんかもつこうくう、{{Lang-en-short|'''Nippon Cargo Airlines Co., Ltd.''' 略称: '''NCA'''}})は、[[千葉県]][[成田市]]([[成田国際空港]]内)に[[本社]]を置く[[日本]][[貨物航空会社]]。日本の総合海運企業である[[日本郵船]](NYK)グループの空運部門を担当する、国際線[[貨物航空会社|貨物専門航空会社]]である
 
== 概要 ==
[[日本]]の総合海運企業である[[日本郵船]](NYK)グループの空運部門を担当する、国際線[[貨物航空会社|貨物専門航空会社]]である。
 
[[成田国際空港]]を拠点とし、機材はノーズカーゴドアを持つ大型貨物専用機[[ボーイング747-8#747-8F(フレイター:貨物機型)|ボーイング747-8F]] (ジャンボフレイター)に統一されている。
 
一般航空貨物を輸送する貨物専門航空会社としては世界有数の運航規模を誇る。
* プリフィックス([[船荷証券#船荷証券と貨物運送状(Waybill)の違い|航空運送状]]番号):933
* ハブ(拠点)空港:東京/[[成田国際空港]]、[[テッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港]]
 
* [[2008年]](平成20年)1月の業界誌において[[日本航空]](JAL)の貨物事業部門と提携を行うため調整をしている」と報道されたが、日本貨物航空は同年[[1月29日]]、この報道を「事実と異なる」として強く否定した<ref>[http://www.nca.aero/news/2008/news_20080129.html 日本航空との提携についての誤報道に関して] - 日本貨物航空 2008年(平成21年)1月29日</ref>。しかしその1年後の翌[[2009年]](平成21年)1月、両社は[[コードシェア]]提携を合意し、2009(平成21年)3[[3月29日]]よりコードシェア貨物便の運航が開始された<ref>[http://www.nca.aero/news/2009/news.20090331-2html.htm 日本貨物航空 (NCA) と日本航空 (JAL)、コードシェア便の運航を開始] - 日本貨物航空 2009年(平成21年)3月31日</ref>。
 
* [[2010年]](平成22年)12月、[[ボーイング747-400]]型機の退役を進めているJALの代わりに、[[航空自衛隊]]が所有する[[日本国政府専用機|日本政府専用機]]の運航免許取得業務を受託した<ref>『[[日本経済新聞]]』2010年(平成22年)12月8日 日本経済新聞</ref>。
 
* [[2012年]](平成24年)7月以降 - 次世代主力機ボーイング747-8Fを随時受領<ref name="747-8F">『[[エアライン (雑誌)|月刊エアライン]]』2012年(平成24年)10月号、[[イカロス出版]]</ref>。この導入を機に同社初の塗装変更が行われた<ref name="747-8F"/>。
 
* [[2018年]](平成30年)2)[[213日]]、[[シンガポール航空カーゴ]]と戦略的パートナーシップの構築に向けた覚書(MOU)を締結し、182018年度より[[成田国際空港|成田]] - [[西国際港|関空]] - シンガポール線でのコードシェア便の運航を開始することで合意したことを発表<ref>[http://www.nca.aero/news/2018/news_20180213.html 日本貨物航空とシンガポール航空カーゴ、戦略的パートナーシップを締結] 日本貨物航空、2018年(平成30年)2月13日</ref>。
 
*また2018年には、[[全日本空輸]](ANA)とのコードシェア便や整備部門における協力などを含む戦略的業務提携を2018年度から開始することを発表<ref>[http://www.nca.aero/news/2018/news_20180226.html NCAとANAが戦略的業務提携に合意] 日本貨物航空、2018年(平成30年)2月26日</ref>。同年の[[国土交通省]]による業務改善命令により(後述)、運航機種単一化、ANAとの「戦略的業務提携」に基づき2018年中に8名の人的支援を受け、航空機機体構造修理の対応も香港の整備会社(HAECO)及び台湾の整備会社(EGAT)による委託を含め、ANAからの支援を受けることとなった<ref>{{Cite news|url=http://www.nca.aero/news/2018/news_20180817.html |title=事業改善命令及び業務改善命令に対する改善措置の提出について|publisher=日本貨物航空 |date=2018-08-17}}</ref>。同年[[10月31日]]をもって[[ボーイング747-400#747-400F型|ボーイング747-400F]]Fが全機退役し、同社の保有機材がボーイング747-8Fに統一されたが<ref>{{Cite news|url=http://flyteam.jp/aircraft/boeing/b747/747-8/news/article/34124 |title=日本貨物航空、747-8F統一へ 2014年4月から5カ年の中期計画|publisher=FlyTeam |date=2014-04-11}}</ref>が、米国[[アトラス航空]]との戦略的提携拡大により、退役した同型機リースアウト契約および航空貨物運送サービス契約締結により5機運航委託の形でグローバルな大型貨物輸送ネットワークを提供するとしている<ref>{{Cite news|url=http://www.nca.aero/news/2019/news_20190109.html |title=NCAとAtlas Air, Inc.が戦略的業務提携を拡大|publisher=日本貨物航空 |date=2019-01-09}}</ref>。
 
== 沿革 ==
* 1958年(昭和33年) - [[日本郵船]](NYK)・[[大阪商船]]・[[三井船舶]]が貨物専門航空会社設立を構想。[[日本航空]](JAL)と合意を結び、適当時期到来後にジェット化で不要になったJALの[[プロペラ機]]を改造して運航する計画であった<ref name=":0">{{Cite web|和書|url=http://www.nca.aero/profile/history/|title=NCAヒストリー|accessdate=2019-01-13|publisher=日本貨物航空}}</ref><ref name=sato28>『航空三社 第4の成長産業』、佐藤朝泰、28頁</ref>。
* 1970年(昭和45年)11月 -同じく国際貨物分野への参入を研究していた[[全日本空輸]](ANA)、[[川崎汽船]](川汽)、[[山下新日本汽船]](山汽)が国際貨物専門航空参入に合意し、共同研究チームが発足<ref name=":0" /><ref name=sato28/>。
*1971年(昭和46年)8月 - NYK・[[大阪商船三井船舶]](商船三井。1964年に合併)の2社グループが、連名で貨物航空会社設立趣意書と要望書を[[運輸省]]に提出<ref name=":0" />。
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** 4月1日 - 運航業務ならびに整備業務を完全自立化し、航空会社としての自社オペレーション体制が確立される。
** 4月 - 運航 (i-Sky) ・運送 (i-cargo) ・整備 (i-Macs) 情報システムを新規に構築・運用開始。
** 6月 - [[日本政府]]手配による[[四川大地震]]救援物資を中国・[[成都双流国際空港|成都]]へチャーター輸送。
* 2009年(平成21年)
** 3月29日 - JALとの[[コードシェア便]]運航開始<ref>{{PDFlink|[http://press.jal.co.jp/ja/uploads/JGN08148.pdf JAL、日本貨物航空(NCA)とコードシェア提携で合意! 日本発着を中心とした貨物便ネットワークを拡充し、お客さまの利便性を向上させます] 日本航空[[プレスリリース]]、2009年(平成21年)2月12日]}}</ref>。
** 6月 - 成田空港内整備用ハンガーの供用開始。
** 7月13日 - 東京国際空港(羽田空港への就航見送り表明<ref>[http://www.nca.aero/news/news_20090713.html 東京国際空港(羽田空港)への就航について] - 日本貨物航空プレスリリース 2009年(平成21年)7月13日</ref>。
* 2010年(平成22年)
** 3月2日 - JALの航空貨物部門との統合を断念<ref>{{Cite news|url=http://www.asahi.com/business/update/0302/TKY201003020111.html |title=日航・日本郵船、航空貨物の統合断念を発表|newspaper= [[asahi.com]]|publisher=[[朝日新聞社]]|date=2010-03-02}}</ref>。
* 2012年(平成24年)
** 7月25日 - ボーイング747-8F (JA13KZ) をボーイング社より受領。デリバリーフライトで、8月2日に[[成田国際空港|成田]]に到着(便名:KZ696便){{efn|このフライトは食用廃油から合成したバイオジェット燃料を混合した、次世代航空燃料により行われた<ref>{{Cite web|和書|title=航空機における取り組み|url=https://www.nca.aero/profile/csr/envi_freighter.html|website=www.nca.aero日本貨物航空|accessdate=2021-02-26|publisher=日本貨物航空}}</ref>}}。この機体で、同社の新塗装が初めてお披露目された。
** 8月13日 - 先述の受領したボーイング747-8F (JA13KZ) が初めて同社の営業路線に就航。初便は、成田 - [[ロサンゼルス国際空港|ロサンゼルス]](便名:KZ108便)。
** 9月15日 - ドイツ/フランクフルト乗り入れを空港運用時間制限のためハーン/フランクフルト空港へ変更。
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** 11月21日 - 台北/桃園線の復路便(台北/桃園 → 東京/成田)において[[北九州空港|北九州]]に寄港開始。往路は従来通り台北へ直行する。
* 2018年(平成30年)
** 2月26日 - ANAと戦略的業務提携について合意。[[コードシェア]]提携、連帯運送の拡大、航空機整備部門における業務協力などを進める予定<ref>{{Cite press release|和書|url=https://www.ana.co.jp/group/pr/201802/20180226.html |title=ANAとNCAによる戦略的業務提携の合意|publisher=ANA全日本空輸 |date=2018-02-26}}</ref>。2005年に[[ANAグループ]]から離脱したNCAだが、再度ANAとの関係を強化することになった。
** 3月6日 - [[カーゴルックス航空]]と成田 - [[ルクセンブルク=フィンデル空港|ルクセンブルク]]線の[[コードシェア]]提携で合意<ref>{{Cite press release|和書|url=http://www.nca.aero/news/2018/news_20180306.html |title=日本貨物航空、カーゴルックス航空とのコードシェア便運航で合意|publisher=NCA日本貨物航空 |date=2018-03-06}}</ref>。
**6月16日 - 4月に実施した潤滑油補給に関する整備記録に事実と異なる記載が判明し、他の機材にも同様の事例がないか検証するためとして、自社便の全てを一時運航停止<ref>{{Cite press release|和書|url=http://www.nca.aero/news/2018/news_20180616.html |title=当社航空機の一時運航停止について|publisher=NCA日本貨物航空 |date=2018-06-16}}</ref><ref>{{Cite press release|和書|url=http://www.nca.aero/news/2018/news_20180622.html |title=弊社航空機の一時運航停止について(第2報)|publisher=NCA日本貨物航空 |date=2018-06-22}}</ref>。
**10月31日 - 同社そして日本の航空会社として最後となるボーイング747-400F (JA05KZ) が退役<ref>{{Cite web|和書|title=本邦民間機最後の747-400が離日、シンガポール・セレターに到着|publisher=FlyTeam ニュース|url=https://flyteam.jp/news/article/106033|website=FlyTeam|accessdate=2019-02-12}}</ref>。同機は日本貨物航空として初めて発注した機体であった。翌年の2月12日、離日。同機の退役をもって、同社のフリートはボーイング747-8Fに完全に統一されることとなった。
* 2021年(令和3年)
**2月11日 - [[シルクウェイ航空]]と成田 - [[ヘイダル・アリエフ国際空港|バクー]]線のコードシェア提携を開始。
* 2023年
** 3月7日 - 親会社である[[日本郵船]]により、日本貨物航空の全株式を[[ANAホールディングス]]が取得することで基本合意した<ref>{{Cite press release|和書|url=https://www.nyk.com/news/2023/20230307_01.html |title=当社連結子会社の株式譲渡に関する基本合意のお知らせ|publisher= 日本郵船 |date=2023-03-07}}</ref><ref>{{PDFlink|[https://ssl4.eir-parts.net/doc/9202/tdnet/2248645/00.pdf 日本貨物航空株式会社の株式取得に向けた基本合意書締結のお知らせ]}} - ANAホールディングス 2023年3月7日</ref><ref>{{Cite news|url=https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC075KK0X00C23A3000000/ |title=ANAHD、日本貨物航空を買収へ 日本郵船と基本合意|publisher= 日本経済新聞 |date=2023-03-07}}</ref>。これにより、再びANAグループに戻ることになる。当初は同年10月1日を予定していたが、国内外当局による企業結合審査に時間を要していることから再三延期になっている<ref>{{Cite web|和書|title=ANA、日本貨物航空子会社化を延期 来年2月1日に |url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2023092600853&g=eco |website=時事通信 |access-date=2023-09-27 |date=2023-09-26}}</ref><ref>[https://www.aviationwire.jp/archives/297032 ANA、NCA子会社化を7月に再々延期 業績影響は精査中]</ref>
 
== 事業計画 ==
* 2012年(平成24年)7月以降 - 次世代主力機ボーイング747-8Fを随時受領<ref name="747-8F">『[[エアライン (雑誌)|月刊エアライン]]』2012年(平成24年)10月号、[[イカロス出版]]</ref>。この導入を機に同社初の塗装変更が行われた<ref name="747-8F"/>。
* 2018年の国交相による改善命令により(後述)運航機種単一化、ANAとの「戦略的業務提携」に基づき2018年中に8名の人的支援を受け、航空機機体構造修理の対応も香港の整備会社(HAECO)及び台湾の整備会社(EGAT)による委託を含めANAからの支援を受ける見込み<ref>{{Cite news|url=http://www.nca.aero/news/2018/news_20180817.html |title=事業改善命令及び業務改善命令に対する改善措置の提出について|publisher=日本貨物航空 |date=2018-08-17}}</ref>。
 
* 2018年10月31日をもって[[ボーイング747-400]]Fが全機退役し、同社の保有機材がボーイング747-8Fに統一されたが<ref>{{Cite news|url=http://flyteam.jp/aircraft/boeing/b747/747-8/news/article/34124 |title=日本貨物航空、747-8F統一へ 2014年4月から5カ年の中期計画|publisher=FlyTeam |date=2014-04-11}}</ref>が、米国・[[アトラス航空]]との戦略的提携拡大により、退役した同型機をリースアウト契約および航空貨物運送サービス契約を締結により5機運航委託の形でグローバルな大型貨物輸送ネットワークを提供するとしている<ref>{{Cite news|url=http://www.nca.aero/news/2019/news_20190109.html |title=NCAとAtlas Air, Inc.が戦略的業務提携を拡大|publisher=日本貨物航空 |date=2019-01-09}}</ref>。
 
== 保有機材 ==
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{| class="sortable wikitable mw-collapsible mw-collapsed" style="text-align:center;font-size: smaller;"
! colspan="6" style="color:Blue; background-color:lightblue"|日本貨物航空が運用する航空機の一覧
|-
! style="color:Blue; background-color:lightblue" | 機体記号
! 型式
! style="color:Blue; background-color:lightblue" | 型式
! style="color:Blue; background-color:lightblue" | 製造番号
! style="color:Blue; background-color:lightblue" | 受領年月
! 備考
! style="color:Blue; background-color:lightblue" | 備考
|-
| JA11KZ
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ANAグループであったことから、ANAの旅客機を改修した機材を保有していたほか、機体の塗装もANAの「トリトンブルー」、「モヒカンブルー」を使用したものだった。
{| class="sortable wikitable mw-collapsible mw-collapsed" style="text-align:center;font-size: smaller;"
! colspan="6" style="color:Blue; background-color:lightblue"|日本貨物航空を退役した航空機の一覧
|-
! style="color:Blue; background-color:lightblue" | 機体記号
! 型式
! style="color:Blue; background-color:lightblue" | 型式
! style="color:Blue; background-color:lightblue" | 製造番号
! style="color:Blue; background-color:lightblue" | 受領年月
! style="color:Blue; background-color:lightblue" | 抹消年月
! 備考
! style="color:Blue; background-color:lightblue" | 備考
|-
| JA8158
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*:JA07KZ (7) NCA Andromeda([[アンドロメダー]])
*:JA08KZ (8) NCA Aries([[アレース|アリエス]])
*:2機は未導入。機体番号は予約登録されていたが、同社へは納入されず他社へリースされて{{efn|[[ベルギー]]の航空貨物運送会社[[:en:Cargo B Airlines]]にリース後、露の航空貨物運送会社[[エアブリッジカーゴ]]が購入運用中。}}<ref>{{PDFlink|[http://www.nca.aero/profile/plan/documents/HPrelease_Japanese_.doc.pdf NCA フェニックス プロジェクト “デクラレーション・オブ・エボリューション”]}} - 日本貨物航空</ref>、2014年以降保有機をボーイング747-8Fに統一される方針により、同社では一度も運用されることなく退役となった。
*:* JA09KZ - NCA Artemis([[アルテミス]])<ref>{{efn|この型番は[[ボーイング747-400#747-400ERF型|ボーイング747-400ERF]] となる。</ref><ref>}}{{efn|[http://www.flickr.com/photos/31357475@N08/4511484405/ 2012年(平成24年)現在、][[エアブリッジ・カーゴ]]<span>でVQ-BHEとして使用されている。</span></ref>}}、9号機
*:* JA10KZ - NCA Aquarius([[みずがめ座|アクエリアス]]){{efn|この型番はボーイング747-400Fの最終生産機である。}}<ref>[http://www.planespotters.net/Production_List/Boeing/747/36785,OO-CBD-Cargo-B-Airlines.php この機体は、Cargo B AirlinesのOO-CBDとしてリースされていた。]</ref>、10号機
 
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=== 撤退路線 ===
**2018年の事後航空事故認定事案による行政処分に対する改善措置において運航機種増加に対する整備を含む生産体制不足を調査委員会に指摘され、対策として運航機種単一化を含む運航規模見直しをあげたため休止、撤退が増え、業務提携による委託が増えている。
* {{JPN}}・東京/成田発着
**{{JPN}}・[[関西国際空港|大阪/関西]]
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**{{GER}}・フランクフルト/ハーン(東回りのみ大西洋横断便運航)
**大西洋路線を片道とはいえ運航することによって成田→アンカレッジ→シカゴ→ハーン→ミラン→成田で'''[[世界一周路線]]'''に就航していた<ref>{{Cite news|url=https://trafficnews.jp/post/79674 |title=週4回 世界一周する日本のB747「ジャンボ」 パイロットも世界一周勤務|publisher=乗りものニュース |date=2018-02-11}}</ref>が運航効率の最適化のため2019年12月24日をもって休止、以降シカゴ折返し便となっている<ref>{{PDFlink|[https://www.nca.aero/news/2019/documents/news_20191025_2.pdf NCA 路線ネットワークの一部変更]}}</ref>。
**2018年の事後航空事故認定事案による行政処分に対する改善措置において運航機種増加に対する整備を含む生産体制不足を調査委員会に指摘され、対策として運航機種単一化を含む運航規模見直しをあげたため休止、撤退が増え、業務提携による委託が増えている。
 
=== 不定期就航地(主要空港のみ) ===
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]]、[[インディアナポリス国際空港|インディアナポリス]]、[[ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港|アトランタ]]、[[ダブリン空港|ダブリン]]
*: 2003年(平成15年)から[[IndyCar|インディ・レーシング・リーグ (IRL)]]主催[[インディカー・シリーズ]]「[[インディジャパン300]]」レースマシン輸送の公式企業に選定されている。
 
== トピックス ==
* 2008年(平成20年)1月の業界誌において、「日本航空(JAL)の貨物事業部門と提携を行うため調整をしている」と報道されたが、日本貨物航空はこの報道を「事実と異なる」として強く否定した<ref>[http://www.nca.aero/news/2008/news_20080129.html 日本航空との提携についての誤報道に関して] - 日本貨物航空 2008年(平成21年)1月29日</ref>。しかしその1年後の2009年(平成21年)1月、両社はコードシェア提携を合意し、2009年(平成21年)3月29日よりコードシェア貨物便の運航が開始された<ref>[http://www.nca.aero/news/2009/news.20090331-2html.htm 日本貨物航空 (NCA) と日本航空 (JAL)、コードシェア便の運航を開始] - 日本貨物航空 2009年(平成21年)3月31日</ref>。
* 2010年(平成22年)12月、ボーイング747-400型機の退役を進めているJALの代わりに、[[航空自衛隊]]が所有する[[日本国政府専用機|日本政府専用機]]の運航免許取得業務を受託した<ref>2010年(平成22年)12月8日 日本経済新聞</ref>。
* 2018年(平成30年)2月、[[シンガポール航空カーゴ]]と戦略的パートナーシップの構築に向けた覚書(MOU)を締結し、18年度より成田ー関空ーシンガポール線でのコードシェア便の運航を開始することで合意した<ref>[http://www.nca.aero/news/2018/news_20180213.html 日本貨物航空とシンガポール航空カーゴ、戦略的パートナーシップを締結]</ref>。
* 2018年(平成30年)2月、全日本空輸(ANA)とのコードシェア便や整備部門における協力などを含む戦略的業務提携を18年度から開始することが発表された<ref>[http://www.nca.aero/news/2018/news_20180226.html NCAとANAが戦略的業務提携に合意]</ref>。
 
== 航空事故 ==
1985年(昭和60年)就航以来、事故による損失機はない。
* 航空事故認定 4件
** 2003年(平成15年)10月22日 : 成田国際空港にて離陸時機体尾部を[[滑走路]]に接触させ引き返す(KZ062便 JA8191 事故調査委員会による調査・報告完了<ref>[https://www.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/rep-acci/AA2004-2-2-JA8191.pdf 航空事故調査報告書 AA2004-2(PDF)] - 航空鉄道事故調査委員会</ref>)。
** 2018年(平成30年)5月18日 : 以下の2件の事案が航空事故に認定され、航空法に基づき国土交通省に事故報告を行った<ref>[http://www.nca.aero/news/2018/news_20180518.html 2018年5月18日 弊社機材の航空事故認定について] 日本貨物航空、2018年5月18日</ref>。
*** 2017年1月22日:シカゴ‐フランクフルトのボーイング747-8F型機(機番 JA11KZ)/便名:KZ192がシカゴ・オヘア国際空港にて、離陸時のバードストライクにより引き返し着陸した。点検により機体損傷を確認し、航空機製造者に次回定期整備時の修理で良いことを確認した上で引き続き運用していたが、この損傷について、同年4月の定期整備時に「小修理」として修理を行っていたが、修理箇所の大きさ(およそ縦10㎝10cm x 横15cm)により本来は「大修理」と区分すべきであったことが2018年5月17日に判明した。
*** 2018年3月28日:ロサンゼルス‐サンフランシスコのボーイング747-8F型機(機番 JA13KZ)/便名:KZ109 がサンフランシスコ国際空港にて、運航後点検により機体の損傷が確認された。航空機製造者に次回定期整備時の修理で良いことを確認した上で引き続き運用していたが、この損傷について、同年5月の定期整備時に行った修理の方法(縦通材の切り継ぎ)が「大修理」に区分された。
** 2018年5月22日より、成田国際空港内の本社に国土交通省による立入検査が入り<ref>[http://www.nca.aero/news/2018/news_20180523.html 2018年5月23日 弊社機材の航空事故認定について(第2報)] 日本貨物航空、2018年5月23日</ref>、運用機材の整備点検状況の確認などのため大幅な欠航並びに遅延が発生した。さらにこの検査によって、同年4月3日に成田空港で実施した当社航空機(JA14KZ)の機械部品への潤滑油補給に関する整備記録に事実と異なる記載があったことが判明し、他運用機についても同様の事例の存在が否定出来ないため、全ての運航便を一時的に停止する事が同年6月16日に発表された。日本時間2018年6月16日の成田空港出発便より順次停止し、6月17日成田空港到着便をって全ての運航を停止する事となった<ref>[http://www.nca.aero/news/2018/news_20180616.html 2018年6月16日 当社航空機の一時運航停止について] 日本貨物航空、2018年6月16日</ref>。同年7月4日に保有1機(JA18KZ)の健全性確認が取れたため翌7月5日から運航を再開することを発表し、以降順次他の保有機も健全性の確認がとれ次第再開する見込み<ref>[http://www.nca.aero/news/2018/news_20180704.html 2018年7月4日 弊社航空機の一部運航再開について(第3報)] 日本貨物航空、2018年7月4日18日</ref>である。国土交通省は同年7月20日に、航空法に基づき事業改善命令及び業務改善命令を出した<ref>[https://www.mlit.go.jp/report/press/kouku10_hh_000125.html 日本貨物航空株式会社に対する事業改善命令及び業務改善命令について] [[国土交通省]]、2018年(平成30年7)7月20日]</ref>。
** 2021年2月1日:香港‐成田のボーイング747-8F型機(機番 JA13KZ)/便名:KZ258 が成田空港に着陸する直前になって、気流の乱れで着陸をやり直した。同機は約20分後に成田空港のA滑走路に着陸したが、その後の点検で機体後部に縦3メートル、幅90センチの傷があるのが見つかった。
*** 国土交通省は、着陸時かやり直し時のいずれかで機体が滑走路に接触したとみて、傷の程度が大きいことから航空事故に認定。国の運輸安全委員会が調査を始めた。
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