「小宮山重四郎」の版間の差分

|画像 = Jūshirō Komiyama at White House.jpg

|画像説明 = [[1962年]]10月、[[ホワイトハウス]]にて

|出生地 = {{Flagicon|JPN}} [[山梨県]][[甲府市]]

|親族（政治家）子女 = 父: 小宮山常吉（参議院議員）<br/>長兄: 小宮山英蔵（[[平和相互銀行]]会長）<br/>長女: ・[[小宮山泰子]]（衆議院議員）

|職名 = 第37代 [[郵政大臣]]

|就任日 = [[1976年]][[12月1424日]]

|職名2 = [[日本の国会議員#衆議院議員|衆議院議員]]

|選挙区2 = [[埼玉県第2区 (中選挙区)|旧埼玉県第2区]]

|退任日2 = [[1994年]][[11月21日]]

'''小宮山 重四郎'''（こみやま じゅうしろう、[[1927年]]（[[昭和]]2年）[[9月15日]] - [[1994年]]（[[平成]]6年）[[11月21日]]）は、[[日本]]の[[政治家]]。

[[日本の国会議員#衆議院議員|衆議院議員]]（11期）、[[郵政大臣]]を歴任。

== 来歴・人物 ==

[[山梨県]][[甲府市]]出身。後に[[参議院議員]]となった[[小宮山常吉]]の四男。長兄・英蔵は[[平和相互銀行]]の創設者。[[東京都立日本橋高等学校|東京府立葛飾中学校]]からを経て、[[中央大学]][[予科]]、[[日本大学]][[法学部・大学院法学研究科及び新聞学研究科|日本大学法文学部]]を卒業し、。[[1948年]]に[[早稲田大学]][[政治経済学部]]経済学科に入学。[[1951年]]に同大学を卒業し、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]・[[ニューヨーク州]]の[[アルフレッド大学]]に官費留学、経営学を学ぶ。アルフレッド大学卒業後、[[1955年]]に[[読売新聞社]]に入社し、[[大阪]]支局経済部に配属される。その後、読売新聞の英字新聞記者となる。

[[1958年]]に[[佐藤栄作]]の秘書となり政界入り。[[1959年]]、佐藤夫妻の媒酌で[[俳優|女優]]桂典子と結婚。[[1960年]]の[[第29回衆議院議員総選挙]]に自民党公認で[[埼玉県第2区 (中選挙区)|埼玉2区]]（当時）から立候補し次点で落選するも、[[1963年]]の[[第30回衆議院議員総選挙]]に再び立候補しトップで初当選（当選同期に[[小渕恵三]]・[[橋本龍太郎]]・[[伊東正義]]・[[田中六助]]・[[渡辺美智雄]]・[[佐藤孝行]]・[[藤尾正行]]・[[中川一郎]]・[[三原朝雄]]・[[鯨岡兵輔]]・[[奥野誠亮]]など）。以後、11回連続当選。佐藤直系として、[[経済産業省|通産]][[政務次官]]や[[総理府#歴代総理府総務副長官|総理府総務副長官]]を歴任するが、[[1972年]]のポスト佐藤を巡る[[角福戦争]]では[[田中角栄]]を支持。[[1976年]]、[[福田赳夫内閣]]の[[郵政大臣]]として初入閣。[[木曜クラブ|田中派]]内では[[田村元]]側近として、「田村グループ」を形成。田村の意向に従い、[[二階堂進]]寄りから[[1987年]]には[[平成研究会|竹下派]]に参加した。[[東京佐川急便事件]]の竹下派分裂時には小渕派に所属した。

政治的には全く異なる立場にあったが、同じ選挙区選出の後輩議員だった、[[日本共産党]]衆議院議員・[[矢島恒夫]]とよく意見交換をしていた。亡くなる数日前にも議員会館内で懇談、矢島は生前小宮山が最後に会話した議員となった。

*乃理子　 妻（旧姓戸田。実姉は女優の新珠三千代）。元宝塚歌劇団（[[宝塚歌劇団39期生]]）では椿千代。退団後、は女優・桂典子として活動。重四郎との結婚を機に芸能界を引退した。

*徹　 次男。剛平長男の辞退を受け、小宮山後援会は徹を重四郎の後継者とした。[[1996年]]、[[第41回衆議院議員総選挙]]に[[埼玉県第7区]]から自民党公認で出馬したが[[新進党]]公認の[[中野清 (政治家)|中野清]]に敗れ落選。その後も自民支部長に留まり、[[1999年]]4月には妹の泰子の県議再選に貢献するが、[[2000年]]、現職中野の自民復党が認められ、徹は支部長を解任された。小宮山後援会はこれに反発し、同年6月の[[第42回衆議院議員総選挙]]に徹に代わって、妹・泰子を無所属で擁立したが落選した。以後政治活動はなかく、[[宝くじ]]販売会社「ニューロッタリーサービス」の経営などを行っていたが、[[20132010年]]35月1524日、宝くじ販売事業への出資などの名目で知人らから金をだまし取ったとして、[[詐欺]]の容疑で逮捕された。[[2013年]]3月15日、[[東京地方裁判所]]は徹に対し「政治家一族であることの社会的信用を悪用した犯行」「被害が多額で刑事責任は重大」として[[懲役]]7年の[[実刑]]判決を言い渡した。

*[[小宮山泰子　|泰子]] 長女。[[1995年]]4月、自民党から[[埼玉県議会]]議員を経てに初当選、[[1999年]]4月再選。[[2000年]]6月、県議を2期目途中で辞職し[[第42回衆議院議員総選挙]]に埼玉県第7区から[[無所属]]で立候補し落選。同年自民党を離党し、自由党に入党。[[2001年]]7月、[[第19回参議院議員通常選挙]]に[[埼玉県選挙区]]から自由党公認で立候補するも落選。[[2003年]]第43回衆議院議員総選挙に埼玉県第7区から民主党公認で立候補し初当選。兄・徹に代わって父の後継者となった。

重四郎一家は[[埼玉県]][[川越市]]に在住していたが、小宮山家の元々の出自は[[山梨県]][[甲府市]]である（[[甲州財閥|甲州商人]]の項も参照）。

*[[小宮山常吉]]（つねきち）　 父。[[1882年]]10月18日山梨県生まれ。山梨県にて[[絹]]仲介業を営んでいたが、後に一家で上京、商店勤務、機械製造販売業を経て、[[1928年]]、長男の英蔵とともに[[屑鉄]]・[[スクラップ]]業「小宮山商店」を創業し成功を収める。更に足立鋼管、足立産業、昭和鋼管の社長を歴任した。[[1947年]]4月、英蔵の後援を得て[[第1回参議院議員通常選挙]]に[[山梨県選挙区|山梨県地方区]]から無所属で立候補し当選。1期務める。院内会派「[[緑風会]]」に所属し、参議院大蔵委員会委員などを歴任した。議員引退後は再び英蔵の事業に参画し、武蔵野開発社長、[[武蔵野ゴルフクラブ]]社長。[[1974年]]4月24日没。

*小宮山英蔵　 長兄。[[1912年]]9月25日山梨県生まれ。[[尋常小学校]]卒業後、一家で上京。[[東京市]]役所第一[[副市町村長|助役]]室給仕を務めながら苦学の末、旧制日本大学工業学校（旧制日本大学が設置していた[[実業夜学校]]。の[[夜実業学校]]）卒業。[[1928年]]、父とともに屑鉄・[[スクラップ]]業「小宮山商店」を創業。し、実業家として成功する。戦後は[[連合国軍最高司令官総司令部|GHQ]]嘱託となり、日本清掃作業組合を設立。全国の旧[[軍需工場]]の解体とスクラップ鉄回収を一手に請け負う。この事業で得た資金を元手に、[[1947年]]に父を政界に進出させ、[[1949年]]には関殖産会社東北林業を買収し、日本殖産[[株式会社設立]]に商号変更。更に同年「、同社を[[金融業]]に業態変更し、平和貯蓄殖産[[無尽]]」を創業と改称、[[1951年]]、[[相互銀行法]]施行に伴いこれを[[相互銀行]]に移行させ、商号を[[平和相互銀行]]と改称し代表取締役社長、更に会長となる。[[太平洋クラブ]]をはじめとする子会社を設立し、「小宮山[[コンツェルン]]」と称された[[企業グループ]]を形成。太平洋クラブ取締役、[[クラウンライター]]会長など「小宮山コンツェルン」の総帥として[[財界]]に重きをなした。[[五島慶太]]・[[小佐野賢治]]・[[瀬島龍三]]らとともに「[[政商]]」の一人に数え上げられることも多く、[[平成研究会|竹下派]]ら[[政界]]関係者とも深くかかわりを持ち、重四郎の政界進出を後援した。[[1979年]]6月26日急死。英蔵の死後、平和相銀グループは後継を巡って遺族・経営陣による内紛が起き、「小宮山コンツェルン」の崩壊へとつながった。

*小宮山美佐子　 英蔵の妻。

**池田良子　 英蔵・美佐子夫妻の長女。　

**池田勉　 良子の夫。[[1963年]]3月、に[[東京大学]]法学部]]卒業。後の同年4月[[警察庁]]入庁。[[1969年]]、[[警視庁]]第7機動隊長、[[1970年]]警視庁[[本富士警察署]]署長、。[[1972年]]、に平和相互銀行に入行し専務、副社長。太平洋クラブ社長。英蔵の死後、平和相互銀行非常勤取締役。

**小宮山英一　 英蔵・美佐子夫妻の長男。平和相互銀行常務取締役、のち常務。[[流鉄]]（旧・総武流山電鉄）社長。

**小宮山和子　 英蔵・美佐子夫妻の次女。

**小宮山義孝　 和子の夫。[[大蔵省|大蔵]][[官僚]]から小宮山家の婿となる。岩間開発（岩間カントリークラブ）社長。[[総武都市開発]]社長。

***[[小宮山雄飛]]　 義孝・和子夫妻の子。ミュージシャン（[[ホフディラン]]）。

*小宮山精一　 三兄。平和相互銀行会長・代表取締役社長、のち会長。

*小宮山勇　 弟（常吉の五男）。中山カントリークラブ社長・東洋端子社長。

*[[藤井丙午]]（元自民党参議院議員・[[新日本製鉄]]副社長・太平洋クラブ会長[[藤井丙午]]）とその三男[[藤井孝男]]（[[日本維新次世代の会党]]前[[衆議院議員]]。元[[日本維新の会 (2012-2014)|日本維新の会]]・元自民党衆議院議員・参議院議員）は遠縁の親族にあたる。

*[[新珠三千代]]　 義姉。妻の乃理子の実姉。元宝塚歌劇団（[[宝塚歌劇団33期生]]）。、女優。妹の存在以外は私生活について生涯明かすことはなく、重四郎の選挙応援等も一切しなかった。

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[[Category:日本昭和時代戦後の閣僚経験者]]