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=== 主要人物 ===
 
;==== ジョニィ・ジョースター ====
: 声 - [[水島大宙]] / [[梶裕貴]]
: 愛馬 - スローダンサー(11歳 /[[アパルーサ (馬)|アパルーサ]])
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: レース優勝自体に興味はない。ジャイロの鉄球の回転や聖なる遺体に希望を見出し、歩けるようになりたいとレースに臨む。
{{main|ジョナサン・ジョースター#ジョニィ・ジョースター}}
 
;==== ジャイロ・ツェペリ(ユリウス・カエサル・ツェペリ) ====
: 声 - [[浜田賢二]] / [[三木眞一郎]]
: 愛馬 - ヴァルキリー(4歳 / [[:en:Stock horse|ストック・ホース]])
: 本作Part7の主人公の一人。ゼッケン番号B-636。24歳。法治国家[[ナポリ|ネアポリス]]王国の医師・法務官である。前歯に"GO! GO! ZEPPELI"と彫られた金歯を挿しており、「ニョホ」と笑う癖がある。両脇のガンベルトに、掌に収まる程度の大きさの「[[鉄球]]」を1つずつ収納し持ち歩いている。法治国家父に名付けられた秘密の本名は「[[ナポガイウス・ユウス・カエサル|ネアポ・カエサル]]王国の医師法務官。伝統ある死刑執行人の家系でもあるツェペリ家の長男(5人兄弟」(英語読み:ジュリアス・シーザー・ツェペリに生まれる高い才能を持ち[[ファントムブラッド|Part1]]安定[[戦闘潮流|Part2]]に同姓のキャラクターが存在た人格で順風満帆な人生を送っいた。しかしおり父グレゴ特にPart2に登場したシーザー・ツェペオの後継ぎはファーストネームも一致している。作劇上最初名前任務由来回転ゴマの[[ジャイロ効果]]からであり回転や限のエネルギーから連想した命名が法で死罪判決が下という<ref>『JOJOVELLRE3HISTORY』153ページ。</ref>。モデルとなった「靴磨きの少年マ人物は、実際に死刑執行人として[[コ」イ16世 (フランス王)|ルイ16世]]などの著名人の処刑であった。そのことどう使役ても納得がいかず日々不満を募らせていたところ、SBRレースと優勝による[[シャルル=アンリ・サンソン]]」<ref>[[MEN'S NON-NO]] 2007年 12月号 P246 『死刑執行人サンソン―国王ルイ十六世恩赦」刎ねた男』の荒木飛呂彦による書評よ。</ref>。綴りは "Gyro Zeppeli" だが『[[ジョジョの奇妙な冒険 オーコを救うためにレスタバトル|オール参加を決意すターバトル]]』以降の北米版では、"Jayro Zeppeli" とされている。
:; 人物像
 
:: 言動から破天荒で奇妙な性格だと誤解されるが、その行動は理性と理論に裏打ちされ、常に臨機応変かつ緻密で大胆。当初は同行を拒んでいたジョニィと結局レース終盤まで行動を共にしているなど、人懐っこく面倒見のいい性格をしている。一方で、人間くさいコミカルな側面も時折垣間見せる。かつて女性関係で痛い目を見たことがあり、また馬には女性を載せないというマイルールがある。
: ネアポリス国籍を隠してレースに参加し、第1ステージでは鉄球の技術と大胆な馬術で1位で通過するが反則をしたため、記録では21位に落とされる。すぐさま注目を浴び、また「聖なる遺体」を狙うヴァレンタイン大統領にも目をつけられ、第2ステージからは(遺体を目的とするジョニィに巻き込まれる形で)執拗に命を狙われることになる。遺体の効果と価値を認めながらも、遺体の取得を「自身の生き方を納得させる手段」と捉えており、ジョニィとは異なる。レースに優勝して祖国で恩赦を得ることを最優先で行動するものの、ジョニィに付き合う形で遺体取得に乗り出す。遺体の正体にも勘付いているが、畏れ多すぎるために確定ができていない。
:: 戦闘への姿勢は、自衛。正々堂々と打ち倒す。理不尽な暴力と殺人には否定的。優秀で強いが、甘さという欠点があることは、ジョニィやリンゴォにも指摘されている。極限では、ジョニィの黒さやディエゴの飢えに及ばず、ならばどう克服するか、己の課題とする。また遺体の効果と価値を認めながらも、遺体の取得を「自身の生き方を納得させる手段」と捉えており、ジョニィとは異なる。
: 言動から破天荒で奇妙な性格だと誤解されるが、その行動は理性と理論に裏打ちされ、常に臨機応変かつ緻密で大胆。当初は同行を拒んでいたジョニィと結局レース終盤まで行動を共にしているなど、人懐っこく面倒見のいい性格をしている。一方で、人間くさいコミカルな側面も時折垣間見せる。かつて女性関係で痛い目を見たことがあり、また馬には女性を載せないというマイルールがある。
:: レースに優勝して祖国で恩赦を得ることを最優先で行動するものの、ジョニィに付き合う形で遺体取得に乗り出す。遺体の正体にも勘付いているが、畏れ多すぎるために確定ができずにいる。能力は高いがまだ若く、父ほど達観に徹することができていない。医療現場で「母子2人のうち1人しか助けられない」場面で2人とも助けようとする優しさがあるが、これが父ならば自分で二者択一を決定し、ジャイロは葛藤し患者の身内に決めてもらおうという未熟さとなって差が現れる。
: 戦闘への姿勢は、自衛。正々堂々と打ち倒す。理不尽な暴力と殺人には否定的。優秀で強いが、甘さという欠点があることは、ジョニィやリンゴォにも指摘されている。極限では、ジョニィの黒さやディエゴの飢えに及ばず、ならばどう克服するか、己の課題とする。
:; 略歴
: 能力は高いがまだ若く、父ほど達観に徹することができていない。医療現場で「母子2人のうち1人しか助けられない」場面で2人とも助けようとする優しさがあるが、これが父ならば自分で二者択一を決定し、ジャイロは葛藤し患者の身内に決めてもらおうという未熟さとなって差が現れる。
:: ネアポリス王国の医者であったグレゴリオ・ツェペリの長男(5人兄弟)に生まれる。
: 第8ステージで大統領のD4C(遺体の加護=ラブトレイン)と戦う。「騎兵の回転」を会得して後一歩まで追い詰めるものの、僅差で敗れ、死亡する。
:: 13歳になった時、父親と共に国王の城へ赴き、父が死刑囚の死刑を執行するのをその目で見てツェペリ一族が380年もの伝統がある死刑執行人の家系であることを知る。彼に対して父が今まで鉄球の回転のことを教えてきたのは、死刑執行の際に囚人が苦しまないように用いるためであり、また人間の身体を知り尽くして斬首を一度で成功させるために、父をはじめ一族は医学と戦闘術を学んでいた。そして彼の助手としての最初の仕事は、父が死刑執行に用いた剣を洗い清めることであった。ツェペリ家の「死刑執行官」としての姿を知っているのは父親とその妻、そして長男のみであり、普段は医師として一般社会で生活していた。ジャイロももの心つく頃からそういった教育を受けて育った。
: 最初からスタンドを視認できている。さらに第3ステージで「遺体の右眼」を手に入れたことによってスタンド能力「スキャン」が開花する。遺体に起因する能力のため、第4ステージで遺体をルーシーに譲り、手放す。
:: ある時ジャイロは医師としてウェカピポの妹の治療にあたっており、視力を治すのに失敗したことを悔いていたが、父から彼女の事情を聞かされた(後にウェカピポと戦った時にこのことを彼に説明して自害を思いとどまらせている)。世襲制によりジャイロは25歳で父の地位を受け継ぐことになっていた。
: レースでは、第1ステージでは1位降格21位、第6ステージでは1位。総じて高順位であった。
:: 高い才能を持ち、安定した人格で順風満帆な人生を送っていたジャイロであったが、父の後継ぎとしての最初の任務は、国家反逆罪により死罪判決が下った「靴磨きの少年マルコ」の処刑であった。彼はただ男爵の屋敷で靴を磨いていただけだったが、男爵が企てていた国王の暗殺計画を知っていたはずだと決め付けられ、死刑を言い渡された。そのことにどうしても納得がいかず日々不満を募らせていたところ、SBRレースと優勝による「国王の恩赦」を知り、マルコを救うためにレース参加を決意する。
: 父に名付けられた秘密の本名は「[[ユリウス・カエサル]]・ツェペリ」(英語読み:ジュリアス・シーザー・ツェペリ)。[[ファントムブラッド|Part1]]、[[戦闘潮流|Part2]]に同姓のキャラクターが存在しており、特にPart2に登場したシーザー・ツェペリとはファーストネームも一致している。作劇上の名前の由来は回転ゴマの[[ジャイロ効果]]からであり、回転や無限のエネルギーから連想した命名だという<ref>『JOJOVELLRE3HISTORY』153ページ。</ref>。モデルとなった人物は、実際に死刑執行人として[[ルイ16世 (フランス王)|ルイ16世]]などの著名人の処刑に使役していた「''[[シャルル=アンリ・サンソン]]''」<ref>[[MEN'S NON-NO]] 2007年 12月号 P246 『死刑執行人サンソン―国王ルイ十六世の首を刎ねた男』の荒木飛呂彦による書評より。</ref>。
:; 作中での行動
: 綴りは "Gyro Zeppeli" だが、『[[ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル|オールスターバトル]]』以降の北米版では、"Jayro Zeppeli" とされている。
:: ネアポリス国籍を隠してレースに参加し、第1ステージでは鉄球の技術と大胆な馬術で1位で通過する。すぐさま注目を浴び、ヴァレンタイン大統領に目的が「聖なる遺体」の取得と既に取得した可能性を疑われ、第2ステージからはテロリストとスタンド使いに執拗に命を狙われることになる。ジョニィとはレース前に出会い、当初はぞんざいに扱っていたが次第に彼を認め、協力関係を築いていき、最終的には互いに冗談や秘密を言い合ったりする程の「友」になっていった。
:: 第3ステージでは「遺体の右眼」を手に入れたことによってスタンド能力「スキャン」が開花する。遺体に起因する能力のため、第4ステージで遺体をルーシーに譲り、手放す。同じく第4ステージで遭遇した大統領の刺客・リンゴォには自身の戦闘への姿勢を「対応者」であると断定され、当初は相手にもされなかったが、その後覚悟を決めて1対1の真剣勝負を行い勝利する。このリンゴォとの戦いは後にジャイロの考え方に大きな影響を与えることになる。
:: 第8ステージで大統領のD4C(遺体の加護=ラブトレイン)と直接対決し、「騎兵の回転」を会得して後一歩まで追い詰めるものの、僅差で敗れ、死亡する。彼の意思はジョニィが受け継ぎ、ヴァレンタイン大統領を攻略する糸口を与えた。彼の遺体はジョニィが祖国にいる家族の元へ送り届けた。ツェペリ一族はその後他国へと移り住んだといが、詳しいことは分かっていない。
:: レースでは、第1ステージでは1位降格21位、第6ステージでは1位。総じて高順位であった。
:; 鉄球
:: 肉体を動かさずに掌にある物体に「回転」を加える特殊技術によって鉄球を回転させ、回転する鉄球の振動が生み出す「波紋」によって様々な効果を引き起こす。特に生物の肉体に及ぼす効果は多様であり、これを戦闘に応用する。また鉄球に自然界に存在する「[[黄金長方形]]」を見て「黄金の回転」を加えることによって真の力を発揮する。なお、鉄球の回転は代々処刑人と医者を務める彼の一族が「処刑と医術」のために発展させた「技術」であり、スタンド能力ではない。ただし、これはPart1・[[戦闘潮流|Part2]]の「波紋」と共に、"スタンド能力に近づく"「技術」であると説明されている<ref>コミックス第10巻</ref>。
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:: ツェペリ一族が盾や甲冑を身につけた中世の騎士の防御を突き抜けるために開発し、長らく廃れていた技術をジャイロが復刻させたもの。ジャイロ自身の投球と馬の走行形から得た二つの黄金長方形の回転によって放たれた鉄球の無限回転エネルギーは固有の像(ヴィジョン)を持つスタンド能力として発現し、たとえ鉄球が止められたとしてもその回転エネルギーは次元の壁の防御すら超える。D4C-ラブトレインとの戦闘において発現した。助けたルーシーを馬に乗せていたことで、ルーシーと大統領の直線上で戦うこととなり、投擲攻撃がラブトレインの光のヒビ上を通ることになり、鉄球が歪んで非真球の攻撃となり、止めを刺すには至らなかった。不完全な回転ながら、大統領へのダメージは、皮膚が老化し、髪の毛が抜け落ちる現象が起こった。
:: 劇中ではスタンド能力であるとの説明はなかったが、『JOJOVELLER』ではスタンド能力として扱われている。荒木は技術が最終的にスタンド能力化したと解説している<ref name=":0">「Commented by Hirohiko Araki」『JOJOVELLER完全限定版 STANDS』258-297頁。</ref>。
 
;==== ディエゴ・ブランドー ====
: 声 - [[加藤将之]] / [[子安武人]]
: 愛馬 - シルバーバレット(4歳 / [[アラブ種|アラブ]]・[[サラブレッド]]混血)
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: レースのライバル。勝つためなら、運営の監視をかいくぐって卑怯な手段を取る。優勝賞金も名誉も遺体も全て奪い取り、成り上がって権力を手にして社会を支配してやるという野心を抱く。スタンド「スケアリーモンスターズ」は、他人の能力を受け継いだもの。
:{{main|ディオ・ブランドー#ディエゴ・ブランドー}}
 
;==== ファニー・ヴァレンタイン ====
: 声 - [[加瀬康之]]<ref name="famitsu20130829">{{Cite web|和書|url=https://www.famitsu.com/news/201308/29039005.html|title=『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』発売! 川尻浩作&ヴァレンタイン&矢安宮重清を解説!|accessdate=2020-09-22|date=2013.08.29}}</ref>
: 第23代[[アメリカ合衆国大統領]]。1847年9月20日生まれ。レース開催時である1890年9月25日時点で43歳だが、一部シーンでは48歳と表記されている<ref>単行本17巻8ページ</ref>。スカーレットとの間に子供はいない。
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:: 遺体獲得後は誰にも奪われぬよう、ニューヨークの地下に特製のシェルターを建設していた。さらに自分の敗北を見越した保険として、並行世界のディエゴにタスクACT4の欠点を伝え、ジョニィ抹殺と遺体封印を託す。レース終了時には国民から惜しみない賞賛を受けたが、公的にはフィラデルフィア独立宣言庁舎を出たのを最後に行方がわからなくなっている。
:; 本編以外での登場
::* ゲームの『オールスターバトル』『アイズオブヘブン』にも登場。特に後者ではストーリーモードに深く関わっており、Part7の第8ステージ時から分岐して、天国に到達したDIOの部下となり主人公たちに敵対する。しかし本心ではDIOを危険視し、裏切って倒すことを画策していたが、DIOに背信がばれて殺される。主人公の承太郎に可能性を見出してヒントを伝えるような行動にも出たものの、あくまで純粋に敵キャラクターであるため、ストーリーモードでは仲間にならず操作できない。
::* コラボノベライズ『[[JORGE JOESTAR]]』には、パラレル設定で、ヴァレンタイン一族が登場する。祖父ファニー80歳、父ファニアー50歳、アメリカ大統領ザ・ファニエストの3人と、並行世界からやって来た若いファニーがおり、彼らはイラストで髪型が異なる。ザ・ファニエストと並行世界のファニーは、D4Cをスタンドとしており、祖父ファニーと父ファニアーはスタンドが異なる。一族で思惑が異なり、父は究極生命体カーズを入手しようとしているが、祖父と孫と並行世界ファニーはカーズを危険視しDIOと手を結んで倒そうとする。
:; Dirty Deeds Done Dirt Cheap(いともたやすく行われるえげつない行為)
:: 【破壊力 - A / スピード - A / 射程 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - A / 成長性 - A】
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[[Category:週刊少年ジャンプの漫画作品]]
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