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{{Otheruses|生理現象|販売方式の一種である『月賦』|割賦販売}}
 
{{特殊文字}}
'''げっぷ'''とは、[[胃]]の中にたまった[[気体|ガス]]が、食道・口腔を経て、音を伴って[[口]]から排出される現象<ref name="kasuga" />。医学的には'''噯気'''(あいき)という<ref name="kasuga">{{Cite journal|和書|author=春日真由美, 京坂紅, 黒澤永, 余宮きのみ |title=消化管通過障害に伴う曖気がすっきり出ない不快感に対してメトクロプラミドが著効した症例 |journal=Palliative Care Research |publisher=日本緩和医療学会 |year=2015 |volume=10 |issue=1 |pages=524-528 |naid=130004943690 |doi=10.2512/jspm.10.524 |url=https://doi.org/10.2512/jspm.10.524}}</ref>。また、一般には'''おくび'''(噯、噯気)ともいう<ref name="kasuga" />。
{{出典の明記|date=2010年9月}}
 
== ヒトの生理現象 ==
=== 要因 ===
飲食などによる嚥下の際、若干の空気が胃に貯めこまれ、胃底部のガス(胃泡)が一定量に達したときに噴門部が開いて口から排出される<ref name="kasuga" />。一般には食べすぎたときや[[炭酸飲料]]の飲用後に生理現象として生じる<ref name="kasuga" />。しかし、食道裂孔ヘルニア、[[胃潰瘍]]、[[十二指腸潰瘍]]、幽門狭窄症、[[胃がん]]など上部消化管の疾患が要因になっていることもある<ref name="kasuga" />。
 
=== 検査への影響 ===
バリウムによる上部消化管検査においては、胃を膨らませるための薬剤の影響でげっぷが出やすくなるが、胃袋がしぼむため検査終了までなるべく出さないようにする必要がある<ref>[http://www.kamagaya-hp.jp/center/healthcare/doc_pdf/doc07.pdf 検査の説明と注意事項] 鎌ケ谷総合病院健康管理センター、2021年3月18日閲覧。</ref>。
 
=== 乳児 ===
乳児の場合、授乳中に同時に空気も飲み込んで腹部にたまってしまうことがあり、それが原因で母乳やミルクを吐き出してしまうのを防ぐため、げっぷを排出できるよう腹部を軽く刺激することがある<ref>[http://www.hospital.hachinohe.aomori.jp/wp-content/uploads/2021/04/2020-554-%E2%85%A4%EF%BC%8D%EF%BC%91%EF%BC%8E%E6%96%B0%E7%94%9F%E5%85%90%E6%9C%9F%E3%81%AE%E8%B5%A4%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93.pdf Ⅴ.赤ちゃんについて] 八戸市立市民病院、2021年3月18日閲覧。</ref>。
 
=== マナー ===
多くの国で人前でのげっぷは[[マナー]]違反となる。特に[[欧米]]社会では、げっぷは[[屁|放屁]]よりもマナーが悪いとされている。
 
== 家畜の生理現象 ==
'''げっぷ'''(擬声語)とは、[[胃]]の中にたまった[[空気]]・[[気体|ガス]]が[[口]]から排出される現象を指す。
国連食糧農業機関(FAO)の2013年報告によると、世界の[[温室効果ガス]]の総排出量のうち畜産業からの排出は14%に上るとしている<ref name="tokyo-np2020">[https://www.tokyo-np.co.jp/article/45380 バカにできない?肉の生産で出る温室効果ガス] 東京新聞、2021年3月18日閲覧。</ref>。その65%が牛からの排出であり、牛は[[反芻]]を行うために多量の[[メタン]]を発生させることが知られており、牛肉生産による温室効果ガス排出量は豚肉生産によるものの約4倍とする研究もある<ref name="tokyo-np2020" />。牛肉生産による温室効果ガスの排出の主な要因は牛がする「ゲップ」ともいわれており、[[農業・食品産業技術総合研究機構]](農研機構)ではメタンの抑制や育成期間を短縮できる餌の研究を行っている<ref name="tokyo-np2020" />。
雅語では'''おくび'''、'''あいき'''(噯、噯気)ともいう。
 
なお、[[マメ科]]植物([[シャジクソウ属|クローバー]]など)や[[ジャガイモ]]など発酵しやすい餌を大量に食べたことによる鼓脹症([[第一胃鼓脹症]])がみられる場合、腹部を藁などで刺激して曖気を排出させる応急措置が取られる<ref>[https://www.pref.yamanashi.jp/sb-kachiku/documents/_4d6963726f736f667420576f7264202d2089c6927b95db8c92897190b68f8a82bd82e682e831328d862e646f63_.pdf 家畜保健衛生所たより : ヤギ・ヒツジを飼育されている方々へ] 山梨県西部家畜保健衛生所、2021年3月18日閲覧。</ref>。
==げっぷが出やすくなる時==
*[[炭酸飲料]]や[[ビール]]を飲んだ後(飲料の炭酸が[[胃液]]と[[化学反応]]を起こし[[炭酸ガス]]の遊離が促進され胃に充満するため)。
*満腹になるまで[[食事]]を摂る(食事と一緒に空気も飲み込むため)。
*胃腸の調子が悪い([[悪玉菌]]などの影響で、有害なガスが発生するため)。
*緊張状態(頻繁に[[唾液|唾]]を飲み込むため)。[[空気嚥下症]]を参照。
*[[健康診断]]などで胃を膨らませるために発泡剤を飲む(出してしまったらもう一回飲まなければいけない)。
*水泳の後(息継ぎのときや、潜る瞬間の息止めで空気を飲み込むため)。
 
==その他 出典 ==
{{Reflist}}
*[[ウシ|牛]]などの[[家畜]]のげっぷは、[[地球温暖化]]の一因になっているという説がある。そのため、げっぷに含まれる[[メタン]]ガスを少なくするための[[餌]]が開発されている。
*多くの国で人前でのげっぷは[[マナー]]違反となる。
 
==関連項目==
* [[空気嚥下症]](呑気症)
 
[[Category:動物行動学|けつふ]]
[[Category:生理学|けつふ]]
[[Category:人間行動学]]