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.*狼男の解釈*/ Bisclavret のカナ読み ビスクラレッド が怪しかったので、(現代読み)ビスクラヴレに改正(<ref>+川口論文)。(中世読み)ビスクラヴレットも付記(<ref>+中世フランス文学者横山安由美論文)
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=== 文学、映画上の狼男 ===
[[ファイル:Loup garou 02.jpg|200px|thumb|ジョルジュ・サンドによるリトグラフ(1858年、フランス)]]
文学的には中世ヨーロッパの宮廷文学において題材にしばしば取り上げられた。フランス最古の女流作家と言われている[[マリー・ド・フランス (詩人)|マリー・ド・フランス]]の作品に{{仮リンク|ビスクラヴレ|en|Bisclavret|label=『狼男(ビスクラヴレ)』}}がある{{Refn|川口論文で確認したカナ表記<ref name="kawaguchi2000">{{citeCite journal|和書|ref={{SfnRef|川口|2000 }}|author=川口陽子 |author-linkdate=<!2000--川口陽子-->12 |url=https://kwansei.repo.nii.ac.jp/records/16739 |title=マリー・ ド・フランスの『 レ』における amur、 amstiéamistié druerie |trans-title=Le mots amur, amisité, druerie dans les Lais de Marie de France |journal=年報・フランス研究 <!--Bulletin annuel d'etudes françaises.--> number=34 |locationISSN=09109757 |publisher=西宮 : 関西学院大学フランス研究室<!--Section française, Université Kwansei-gakuin--> |dateissue=2000-12-25 |url=https://kwansei.repo.nii.ac.jp/record/16739/files/034-02.pdf34 |page=17<!--13–25--> |CRID=1050845762916548224 |hdl=10236/9419 |ref={{SfnRef|川口|2000}}}}</ref>。}}。同作品では、狼男のことは[[ブルトン語]]で<!--題名どおり-->「ビスクラヴレット {{lang|br|bisclavret}} 」{{Refn|{{harv|横山論文|2016}}のカナ表記<ref name="yokoyama2016"/>。ちなみに古フランス語では、接尾の-etなども(主に)発音された。}}と呼び、[[ノルマン語]]では<!--[[古ノルド語]]由来の-->「ガールワーフ {{lang|fra-nor|garwaf}}」と呼ぶ、と説明している<ref name="yokoyama2016">{{cite journal|和書|ref={{SfnRef|横山|2016}}|author=[[横山安由美]] |authordate=2016-link03 |url=横山安由美https://ferris.repo.nii.ac.jp/records/1876 |title=マリ・ド・フランスの『レー』にみる英仏の二重性 : コンタクト・ゾーンとしてのイングランド |trans-title=Political and cultural duality of the Lais of Marie de France: England and France |journal=国際交流研究 <!--: 国際交流学部紀要--> |number=18 |locationISSN=13447211 |publisher=フェリス女学院大学国際交流学部<!--Faculty紀要委員会 of|volume=18 Global|CRID=1050845763828663424 and|ref={{SfnRef|横山|2016}} Intercultural Studies|pages=33, Ferris University37<!--25–58--> |date=}}</ref>。呪いを受けて半分を森の中で狼の姿で生きなければならない騎士が、夫を狼の姿のままにして不義を行おうとする妻の姦計を逃れて人間の姿を取り戻すという話である。
2016年3月 |url=https://ferris.repo.nii.ac.jp/record/1876/files/11001562.pdf |pages=33, 37<!--25–58-->}}</ref>。呪いを受けて半分を森の中で狼の姿で生きなければならない騎士が、夫を狼の姿のままにして不義を行おうとする妻の姦計を逃れて人間の姿を取り戻すという話である。
 
[[19世紀]]に[[イギリス]]の[[フレデリック・マリアット]]が書いた作品集『ファントム・シップ』({{Lang|en|''The Phantom Ship''}})にも『ハルツ山の白狼』/『人狼』(''{{Lang|en|The White Wolf of the Hartz Mountains}}'')という物語が採録されており、これが近代狼男文学の祖とされている。その後の古典的作品としては、アメリカ人作家ガイ・エンドアの小説『パリの狼男』(1933年)、イギリス人作家イーデン・フィルポッツの小説『狼男卿の秘密』(1937年)などがある。