「フランス映画祭 (日本)」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
(2人の利用者による、間の2版が非表示)
13行目:
== 歴史 ==
=== フランス映画祭(1953年〜1966年) ===
[[File:Eiga-Hyoron-1959-July-1.jpg|thumb|250px|第2回フランス映画祭に参加した[[ミレーヌ・ドモンジョ]](1959年6月)]]
[[1953年]](昭和28年)10月18日から28日にかけて、第1回フランス映画祭がユニフランス・フィルムの主催により、東京都の第一生命ホールと新丸ビル・ホール、[[大阪市]]の大阪ガスホールと[[朝日会館]]、[[京都市]]の公楽会館で開催された。『[[夜ごとの美女]]』『浮気なカロリーヌ』『[[嘆きのテレーズ]]』『[[裁きは終りぬ]]』『[[恐怖の報酬]]』『失われた想い出』『陽気なドン・カミロ』『[[肉体の悪魔 (1947年の映画)|肉体の悪魔]]』『[[輪舞 (1950年の映画)|輪舞]]』の計9本の長編と、短編2本が上映された。[[アンドレ・カイヤット]]、[[ジェラール・フィリップ]]、[[シモーヌ・シモン]]が映画祭に参加するため来日した<ref name="star195401">『スタア』1954年1月号。</ref>。
 
[[1959年]](昭和34年)6月8日から13日にかけて、第2回フランス映画祭がユニフランス、日本映画海外普及協会、外国映画輸入配給協会の主催により、東京都の読売ホールで開催された。『[[レ・ミゼラブル (1958年の映画)|レ・ミゼラブル]]』『[[自殺への契約書]]』『[[いとこ同志 (映画)|いとこ同志]]』『燃える大地』『[[二十四時間の情事]]』『アルピニスト 岩壁に登る』の6本の新作長編と、短編映画『[[セーヌの詩]]』が上映された。[[ジュリアン・デュヴィヴィエ]]と[[ミレーヌ・ドモンジョ]]が映画祭に参加するため来日した<ref name="kima-junpo195907special">『[[キネマ旬報]]』1959年7月夏の特別号。</ref><ref name="eiga-hyron195907">『[[映画評論 (雑誌)|映画評論]]』1959年7月号。</ref>。
 
[[1963年]](昭和38年)4月1日から10日にかけて、第3回フランス映画祭が東京都千代田区の[[東京商工会議所|東商]]ホールで開催された。[[ジャン=ガブリエル・アルビコッコ]]の『[[金色の眼の女]]』と『アメリカのねずみ』、『[[突然炎のごとく]]』『ミス・アメリカ パリを駆ける』『[[シベールの日曜日]]』『女はコワイです』『不滅の女』『[[地下室のメロディー]]』『地獄の決死隊』の計9本の長編と、短編映画『[[ふくろうの河]]』が上映された<ref name="eiga-hyron196305">『[[映画評論 (雑誌)|映画評論]]』1963年5月号、8-11頁、「第3回フランス映画祭」。</ref>。[[フランソワ・トリュフォー]]、[[アラン・ドロン]]、[[マリー・ラフォレ]]、[[セルジュ・ブールギニョン]]、[[アレクサンドラ・スチュワルト]]、[[アルベール・ラモリス]]、フランソワーズ・ブリオンらが映画祭に参加するため3月28日に来日した<ref>『映画ストーリー』1963年6月号、雄鶏社、「ドロンとラフォレがやってきた!」。</ref><ref>『映画情報』1963年6月号、[[国際情報社]]、「フランス映画祭にぎわう」。</ref>。
 
[[1966年]](昭和41年)10月11日から19日にかけて、第4回フランス映画祭が東商ホールと草月ホールで開催された。[[ジャン=リュック・ゴダール]]の『[[アルファヴィル]]』『[[気狂いピエロ]]』『[[男性・女性]]』のほか、『戦争は終った』『[[城の生活]]』『[[:fr:Les Créatures (film)|創造物]]』『[[悲しみの天使 (映画)|悲しみの天使]]』『[[317小隊]]』『[[バルタザールどこへ行く]]』など計23本の映画が上映された<ref name="eiga-hyron196611">『[[映画評論 (雑誌)|映画評論]]』1966年11月号、8-10頁、「秋は映画祭でオオ忙がし」。</ref><ref>『映画情報』1966年11月号、[[国際情報社]]、「フランス映画の粋を集めて 第4回フランス映画祭の参加作品」。</ref>。[[クロード・ルルーシュ]]、[[マリー=フランス・ピジェ]]、[[ジャン=ルイ・トランティニャン]]、パスカル・オードレ、ジャック・シャリエらが映画祭に参加するため来日した<ref>『映画情報』1966年12月号、[[国際情報社]]、「フランス映画祭華やかに開幕」。</ref><ref>『映画評論』1966年12月号、81-94頁、「フランス映画は衰退したか」。</ref>。
23 ⟶ 24行目:
=== フランス映画祭横浜(1993年〜2005年) ===
[[ファイル:Pacifico Yokohama 2012 Ⅱ.JPG|thumb|250px|「フランス映画祭横浜」が行われたパシフィコ横浜会議センター棟(下層部の建物)]]
[[映画プロデューサー]]でユニフランス会長(当時)の{{仮リンク|ダニエル・トスカン・デュ・プランティエ|fr|Daniel Toscan du Plantier}}が、日本での映画祭を企画。横浜市が地域興しのためにその招致に名乗りを上げ、横浜市での開催が決まる。1993年6月に第1回フランス映画祭横浜'93が開催される。会場は[[横浜国際平和会議場|パシフィコ横浜]]会議センター棟1階メインホール(1002席)で、期間は4日間(木曜日から日曜日)<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20000915113708/http://www.nifty.ne.jp/fanta/france2000/2000/info.htm |title=第8回フランス映画祭横浜2000 映画祭概要 |language=日本語 |accessdate=2022-06-01}}</ref>。
 
1995年6月にフランスの[[ジャック・シラク|シラク]][[大統領]]が[[核実験]]の再開を発表し、[[ムルロア環礁]]で核実験を行った。このため日本でもフランス製品の[[ボイコット|不買運動]]が起きた。翌年6月の第4回フランス映画祭横浜'96では、横浜市からの補助金が3割近く縮小され、横浜市民との交流を深めるため、市民招待特別鑑賞会などが行われた<ref>[https://web.archive.org/web/20090102082533/http://www.city.yokohama.jp/ne/news/arc/mpr/1996/96041601S.html 第4回フランス映画祭横浜の開催 - 横浜市 今までのニュース(市長定例記者会見)1996年4月15日]</ref>。
66 ⟶ 67行目:
2012年は、20回記念として6月に「20th アニバーサリー フランス映画祭」として開催された。日本での配給決定済み10本<!--(映画祭開催時点)-->を含む長編11作品と短編特集が上映された。期間は6月21日(木)(ただし上映作は1本のみ)から24日(日)までの4日間。2011年同様、会場は有楽町朝日ホール(772席)で、レイトショーのみTOHOシネマズ日劇3(522席)で上映され、映画祭運営はユニフランス・フィルムズと東京フィルメックスとの共同で行われた。
 
その後、「フランス映画祭2012」として[[京都市|京都]]で6月25日(月)と26日(火)の2日間、[[福岡市|福岡]]で6月27日(水)から7月1日(日)の5日間開催された。京都では、東京での上映作のうち長編5作品と短編特集が[[京都シネマ]]にて上映された。福岡では、[[福岡市総合図書館]]と[[ソラリアステージビル|西鉄ホール]]にて上映された<ref>{{Cite web|和書|date=2012-04-24|url=http://www.ifj-kyushu.org/jp/event/2012/ev_jp120627100000.html|title=フランス映画祭 2012 イベント情報|publisher=[[アンスティチュ・フランセ日本|九州日仏学館]]|accessdate=2012-05-30}}</ref>。
 
2013年1月、ユニフランス会長にアントワーヌ・ド・クレモン=トネールに代わって映画監督の{{仮リンク|ジャン=ポール・サロメ|fr|Jean-Paul Salomé}}が就いた<ref>{{Cite web|和書|url=http://japan.unifrance.org/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/8658/jean-paul-salome%E3%80%81unifrance-films%E3%81%AE%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E3%81%AB%E5%B0%B1%E4%BB%BB |title=Jean-Paul Salomé、UniFrance Filmsの代表に就任 |publisher=uniFrance Films |author= |date=2013-01-31 |language=日本語 |accessdate=2013-06-25}}</ref>。
 
2013年のフランス映画祭2013は、日本での配給決定済み長編8本と旧作のデジタル修復版1本を含む長編13作品 (うち1作品は短編1本との併映) と短編特集が上映された。期間は6月21日(金)から24日(月)までの4日間(金曜は2本のみ上映、最終日は祝日ではなく平日)。2011年・2012年同様、会場は有楽町朝日ホール(772席)で、レイトショーのみTOHOシネマズ日劇3(522席)で上映され、映画祭運営はユニフランス・フィルムズと東京フィルメックスとの共同で行われた。また、京都・[[大阪市|大阪]]・福岡でも上映が行われた。